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準備 れおんside

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「明後日、パーティーがあってな。夕方からちょっと留守にする。1人で大丈夫か?」

「うん。トトもココもいるから大丈夫。・・・・・・っ」

「どうした?言いたいことがあれば言ってくれ。」

不安そうに視線をうろうろさせている周。

「・・・ううん。なんでもないよ。大丈夫。」

大丈夫なんて思ってない顔で大丈夫って言われる。
問いただしたかったがそれで嫌われるのもな。
俺は聞く勇気が出なくてそうか。と週の頭を撫でることしかできなかった。




「情報は集まったか?」

「はい。1つ、面白い情報を得ました。」

「ふーん。お前がそういうなんて珍しいな。」

そこで聞いた情報に俺の口角が上がるのを感じた。

「それは使えるな。・・・泰生に連絡をとってくれ。あいつにも話しておきたい。」

「かしこまりました。」

はやく。周を縛るものから解放してやりたい。
それに、周やトトもココもあんな目に合わせたことを俺は一生許さない。



「れおん~久しぶり~」

「あぁ、久しぶりだな。」

「いく必要ないのに言ってた学校辞めてらしいじゃん?しかも珍しくパーティー出るって言うし、どうしたん?」

こいつは北野泰生。北野財閥の長男でアメリカにいた時から交流がある。小さい頃は一緒にいたずらしたりと悪友でもあるし、俺が唯一信頼できる友人。こいつに直接そうは言ってやらねえけどな。

「ああ、実はな、恋人ができた。」

「はぁぁぁ!!!なにそれ聞いてない!!」

「だから今言ったんだろうが。」

相変わらずうるさいやつだ。

「初恋の子は?あの子のこと忘れられないからアメリカでも恋人作ってなかったじゃん!!」

「・・・」

「見た目イケイケで遊んでそうなのに、初恋の子を一途に思って年齢=彼女いない歴だし!童貞だし!そこがれおんのおもしろいとこなのに!」

マシンガントークってのはこのことだよな。人の話詳しく聞かずにずっとペラペラと喋りやがって。

「・・・だから、その初恋の子と付き合うことになったんだよ。」.

「・・・え、ほんとに?ほんとのほんと????え!!!すごいじゃん!!おめでたいじゃん!!早く結婚しちゃいなよ!!」

「うるせぇ。もう一緒に住んでる。」

「え!ならもうて手出した!?」.

「・・・してねえ。」.

「なんでさー!」

「その理由は今日お前を呼び出したのと関係してんだよ。手がしてくれ」

俺1人の力でも可能ではある。でも、確実に実行するには協力者が必要なんだ。

「ふーん。なるほどね。面白そうじゃん。詳しく話して?あ、お礼はその子に会わせてくれることでいいよ?」

「・・・あいつがいいって言ったらだからな。」

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