ロリコンの珍事情

tattsu君

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16話 翁

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 護とネメシスによる意外な結末を生んだ戦いから今まで以上の盛り上がりを会場はみせていた。
 
 誰とも契約をしていない貧弱な人間が精霊界きっての大英雄を降伏させるという異例の事態に誰もが興奮していたのだ。   

 観客はさらなる熱き戦いを、選手は我が我がと目立とうとする為に派手に暴れ回っていた。予選敗退者が増えていき勝ち残った選手同士の戦いになっていく。

 この舞踏祭は3日にわけて行われていく。初日は予選だけ行われ、予選通過には3連勝しなくてはならない。
 負けた時点で敗退決定となるので、勝ち残れば勝ち残るほど猛者だけが残っていき見てるものを圧倒する戦いへとなっていく。
 そして、予選も残すところ数試合のみとなっていた。

  今回の舞踏祭では人間が大きな注目を集めており、予選通過決定者の中には2人の人間がいた。ネメシスとの戦いで歴史を作り上げたと言っても過言でない衛藤護。
 彼はネメシス戦後の戦いでは、契約によって得たと思われる能力による力を反射する能力で強者を圧倒していった。

  もう1人は神界のエースと名高い現在人間として最強と言われている少年、神崎冬馬だ。
 数々の高位魔族達と契約をしており、彼の持つ力は膨大。神の持つ力を召喚することによって相手に反撃の隙さえ与えずに薙ぎ払うだけで全ての試合を勝利していた。

 そして、注目を受ける人間はもう1人。その人物は最終予選となる舞台で対戦相手と対峙していた。目には見えないほどの速さの何かによって対戦相手を瞬殺にしていった男。大庭怜だ。

「さぁ!!今回の舞踏祭で大注目を浴びる人間族!目には見えない謎の力によって相手を翻弄してきた第二の新星!大庭怜!!!」
『うぉぉぉぉぉ!!!』

 司会の紹介によって地響きが起こるほどの盛り上がりを見せる観客たち。

「そして、この舞踏祭に毎年参加している悪魔界の翁!!ロドルフ・ジェネル!!!!」
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』

 怜の時以上の大声援がまい起きる。耳が割れるほどの声の嵐に動じずに対峙し続ける2人。
先に口を開いたのはロドルフの方であった。

「お主の力を見てわかったのじゃが、もしやリリスお嬢と契約をしておるのかのぅ?」

 突然の発言に目を見開く怜。それを見て肯定の意を汲み取ったロドルフはほくそ笑み。

「どうやら本当なそうじゃのう。なら、お主は儂に勝つことはできんよ。早めに諦めることじゃな。」
「そんなのやってみなくちゃわかんねーだろ」
「ははは!!若いのうお主は。良いぞ。儂はそんなガキは好むからのぅ!!」

 そういった瞬間、10メートル以上離れていたはずのロドルフが目の前に現れていた。

「なっ!?」
「遅いぞ?」

 瞬間に胸に襲う重く響く痛み。ロドルフの放った正拳によって怜は吹き飛ばされていた。数メートル程吹き飛ばされて地面を転がる。

「かはっ!!」

地面に背中から着地し、一瞬呼吸が出来なくなる。しかし、すぐに状況を確認する為に吹き飛ばされる前の位置に視線を向けるとすぐ目の前に脚が迫っていた。

「ふんっ!」
「ぐはぁぁ!!」

 アッパーの如く顏を蹴りあげられる怜。意識が飛びかけそうになった所に溝内に容赦なく蹴り出された蹴りによって意識が引き戻されると同時に込み上げてきた液体を口から吐く。
 
 いくら怜であっても吐血をするのは初めてであった。その時、怜の中に不安と恐怖の文字が埋め尽くしていった。
 ゆっくりと立ち上がるも、脚が小刻みに震え踏み込むことができない。

「どうしたのじゃ若造?お主の力はこんなもんではないはずじゃ。」

 攻撃の手を止めてそう問うロドルフ。怜の返しを待たずに続ける。

「まだ幼くとも、仮にも悪魔王の側近で幹部の男の娘と契約をしておるのじゃ。儂に敵わないとしてもそんなもんじゃないはずじゃ。」
「今の速さ…リリスの力と似ていたが、あんた何者だ?」

 ロドルフの問いを無視して問う怜に少し驚きの反応をするロドルフ。

「ほぅ、今の滅多打ちの中よくそれがわかったのぅ…。よい、教えてやろぉ。リリスは儂の教え子だったのじゃよ。1番弟子だった。」

 そう言うロドルフに対して怜は目を据えて無言のままでいた。それに続くように熱く盛り上がっていた観客も静まり返る。

「あの子は良い教え子じゃった。儂の教えた事を忠実に再現させたのはリリスだけじゃった。しかしのぉ、速さだけは儂を越えることが出来んかったのだ。本当に惜しい子じゃった…。」

 そう言って遠い目をするロドルフは物凄く残念そうな雰囲気を出していた。どうやら彼の話は本当らしかった。
 契約した魔族が相手にする魔族より弱ければどうしても潜在的な戦力差で負けてしまう。それは、牧野にもリリス自身にも説明を受けたことであった。
 普通ならロドルフのその言葉を聞けば勝つことが出来ないと諦めがつくだろう。
しかし、怜は逆に立ち向かうかのように一歩前に出た。

「なら、余計負けるわけにはいかなくなったな…。俺は、リリスの親父さんに強さを認めてもらわないとえかないんだ…!リリスの師であるあんたを倒せば俺にリリスと見合う力があると認めてもらえるはずだ!だからこそ、負けるわけにはいかなくなったぞこの戦い!!」

 気づけばさっきまでの恐怖は怜からなくなっていた。それどころかどんどん戦意が増していた。それを見たロドルフは1人思っていた。

(どうやら、儂は見誤ってはいなかったようじゃな。エアルよ、こやつはデカくなる男じゃぞ)

 ロドルフは目の前にはいないエアルに対して発言するかのように心の中でそう呟き脚に力を込めて踏み込む。
それに合わせるかのように怜も力強く踏み込み、怜が頬に、顎に拳を打ち込み、ロドルフは顔を、腹を殴り蹴る。

 お互いが肉弾戦から離れないためこの戦いに華やかさはない。
だが、会場は歓声で埋め尽くされており、華やかさの代わりに熱気が会場を覆っていた。

【悪魔対人間】

 外界ではなかなかない組み合わせだ。
圧倒的力を持つ神霊、悪魔、精霊
人間はそれらと契約することで、恩恵を手に入れる。
そこで漸くそれらと人間は同等の力を有することが出来る。
そのため、恩恵保持者同士の闘いはよくあるがそれらとの争いはなかなかない。

意外な組み合わせの戦い。

 この舞踏祭の大きな魅力の一つだ。
娯楽に飢えた神霊、悪魔、精霊の貴族達からは非常に人気で、参加者を自ら育てる貴族もいるくらいだ。

 そのため衛藤護の戦いや大庭怜が勝利を収める瞬間はどっと歓声、拍手が湧き上がる。

 この闘いもその例外ではなく、怜の勝利に期待している者も少なくない。
現に怜は魔界でも上位に入るロドルフ相手に見事渡り合っている。

 その頃貴賓席では……

「なかなか強いじゃないか怜くんは」
「それほどでもない……まぁ、すこしくらいは認めていいか」
「……ほぅ?珍しいなエアル。リリスちゃんに近づく男は皆害虫だったのでは?」

 普段は腕を組み座っているだけで存在感を放ち、他者に威圧感を与える悪魔王。
そんな彼も今は会場を見下ろしゲラゲラと笑い声を上げている。
 
 傍らで同じく椅子に腰掛ける悪魔王側近エアル・アスフィールは阿呆みたいな顔した悪魔王に対して青筋を浮かべて会場を見る。

「しかし、ここまでやるとは予想外だったな」
「これならリリスちゃんの契約者としては合格なんじゃねぇか?」
「ロドルフに勝てたら……考えてやらんこともない」
「いい加減認めてやったらどうだ。怜くんも頑張ってるようだし」
「それは俺に勝ったらだな」

はぁ…。
と一つため息をついて悪魔王は顔を横に振る。
どんなに怜が死ぬ気でエアルに挑んだところで勝てるわけがない。
エアルが本気で威圧を放てばそれで終わってしまうくらい今の怜とエアルには差がある。
 なにかしらの切り札やら隠し玉やらがあれば別だが期待はできない。
このまま勝ち進めば準々決勝で怜とエアルは争うことになる。
それまでの間にエアルに追いつくのは無理だろう。

(怜くんが認められる日は果たしてくるのかねぇ…?)

「そろそろ決着かな」
「だろうな。ロドルフが負けるとは思えんが面白い戦いではあった」

そんなこんなで二人の雑談は続いた。





 怜とロドルフは未だ両者一歩も引かない戦いが続いていた。悪魔と契約をしただけの人間が戦いの翁であるロドルフに勝てるはずがないと誰もが思っていた。今回の舞踏祭では人間に注目が集まり期待もされていた。
 しかし、それでも怜とロドルフとの間では怜が勝ち目がないと誰もが思ってしまうほどの戦力差があったのだ。

 怜と契約したリリスは悪魔界でも名が知れるほどの強さを誇っていたが、それでもロドルフの足元にも及びはしないのだ。悪魔と比べ貧弱な人間が契約悪魔よりも強い悪魔に勝つ事など不可能なのだ。
 これは戦いに身を出した人なら誰もが知っている常識中の常識だ。
 だから、この戦いはロドルフの圧勝であると観客のほとんどの人が思っていた。
しかし、現実は両者が互角に戦っているように見えていた。

どんっ!

 ロドルフの一撃によって数メートル先まで吹き飛ばされた怜は、すでにボロボロであった。体の至る所に擦り傷に痣だらけになり、息も上がっていた。微かに膝も震えていた。それに比べロドルフは怜に何発か攻撃を受けてはいたがほぼ無傷であった。
 
 一見互角に見える戦いも、一瞬の隙をつけて一撃を確実に決めていくロドルフの方が余裕があったのだ。
 さらに、激しい戦いに見えるがロドルフは本気を出していない。戦いながらも怜はそれを悟っていた。自分とあの悪魔との間には今の自分には越えることのできない圧倒的に高い壁が立ちはだかっているのだ。
 
 しかし、それでも怜は諦めずに前へ出続ける。何度も何度も起き上がっては拳を構え続けていた。

「なかなかやるのぉ人間の若造。…じゃが、いい加減、本気を出したたらどうじゃ?お主にもし僅かな勝ち目があるとしたら恩恵を使うことしかありえんのじゃからのぉ」

 戦いの手を止めてロドルフはそう語りかけてきた。そう、怜はこの戦いが始まってまだ一度も恩恵を使用していなかったのだ。

「俺の得意な一対一の肉弾戦で負けっぱなしじゃあ、認めてもらえねぇーだろうが!」

 そう言って踏み出す怜。ロドルフは小さく溜息をつき、顔を少しだけ右にずらす。その瞬間、ついさっきまで顔があった所に怜の拳が通りすぎる。それでもやめずに殴り続ける怜だがほとんどの攻撃を避けられ、いなされて受け流されつづける。
 そして、怜が僅かに体勢を崩した瞬間にまた強力な一撃を喰らう。

「お主は人間にしてはよくうごけてはおるが、経験が違うのじゃ。肉弾戦においてお主が勝てる見込みなど何1つ残ってはおるぬわ。いい加減、本気を出せ!!」

 怜だって自分の力を過信して1人で戦いにいってはいない。恩恵を使わなくては勝てないことは戦う身としてよく理解していた。それでも、どうしても恩恵を使うことに対して恐怖を感じるのだ。
 
 リリスの為にこの戦いを勝ち残るってきめたんじゃなーか!それなのに俺はまた恐怖に溺れそうになった…。このままでいられっか!!

 心の中で自然と閉ざしていた扉が崩れていく。人のために戦う力を手に入れる。そして、その得た力で人を守ると。しかし、その力で人を傷付けるなどとても考えられなかったのだ。
 しかし、怜は崩した。自分の中で唯一の鎖となっていた人を傷付ける事を破る決意をしたのだ。

「………はは。俺は負けるわけにはいかねぇ。リリスの為にこの舞踏祭は戦い抜くって決めたんだ!後悔してもおせーからな!もう本気でいかせてもらう!!!」

 そういった瞬間に怜の雰囲気がガラッと変わった。目には明らかな殺意を宿していた。

「すまないが俺はあんたを……殺すことになるかもしれない」
「はっはっは!!言うノォ若造!!その生意気さも儂は大いに気に入っ…!!」

 ロドルフが言い終わる前にロドルフの言葉を切るかの如くロドルフの体が吹き飛ばされていた。

(今のは見えんかったのお…。儂はあやつを少し甘く身過ぎていたのかもしれんなぁ…)

 そして、ロドルフは口の端をわずかに釣り上げて勢いよく立ち上がり宣言した。

「若造よ!今の一撃、気に入った!お主を甘く身過ぎていたようじゃ。じゃから、次の一撃で確実に終わらせてやろうかのぉ…!」

 そう言った瞬間にロドルフの目が赤く光る。

「お主の本気を見してみろぉぉ!!」

 ロドルフの姿が消える。

 しかし怜は動かない。

 そして、次の瞬間、怜の後ろに現れたロドルフはオーラを纏った拳を怜に振り下ろそうとし…。

バゴンッッ!!!

 その手が弾かれる。

「なんじゃと…!?」

 そう言ったロドルフの目の前に迫る影。怜の放った最後の一撃を喰らう瞬間、

 誰にも気付かれずに戦いの翁ロドルフは微笑んでいた。





 その長き戦いは怜の能力2発であっけなく幕を閉じた。観戦していた多くの魔族にとっては何が起きたのか理解する事は出来なかった。

2人を除けば

「なぁエアル。あの少年の実力を認めてやったらどうだ?人間にしては肉体的にも精神的にも強い。見込みはあると思うが?」

 それはエアル本人も理解していた。数多の兵を指揮する彼は戦士としての見極める目を持っていた。しかし、だからこそ認めることができなかった。

「あのガキの実力は確かだ。それは認める。だが、俺から言わせりゃまだまだだ。見込みはあるが俺を超えるのは不可能だろうな。」

そう言って不機嫌そうにそっぽを向くエアル。
悪魔王アルマディアはその様子を見て肩を竦める。

(親バカな所さえ除けば本当に優秀なやつなんだけどな)

そう思い微笑むのであった。

 その時、闘技場では怜が倒れたロドルフの前に立っていた。

「立てるかおっさん?」

そう言って手を差し伸べる怜。

「はははは!儂も年老いてしまったようじゃのぅ!2発とも見えんかったわい」

そう言ってロドルフは怜の手を取り立ち上がる。

「お主は強い。本戦も頑張るのじゃぞ」

 そう言い背を向け退場口へ歩いて行くロドルフに怜は問いた。

「なんで俺の攻撃を避けなかった?」

 怜は自分が疑問に感じたことを問いた。
怜のあの2発は怜の本気の一撃であった。それを食らわせればロドルフを倒せると怜は思っていたが、ロドルフと肉弾戦をした怜は悟っていたのだ。
  どんなに不意を突くような攻撃をしたとしても、それが例え視界に入れないような攻撃だったとしてもロドルフは全て避けていた。
 そして、それが勘によるものということも怜は理解していた。こればかりは怜はどんなに立ち向かっても敵わなかったのだ。
 歴戦の戦士、翁とも呼ばれるロドルフと怜との間では埋めることが出来ないほどの経験の差があったのだから。
しかし、ロドルフは

「はて?儂は本当に見えんかったのじゃよ。お主は儂に勝った、その事実は変わらん。」

 そう言い振り返りもせずロドルフは立ち去って行った。

「勝ち残りなさい。お主はこの舞踏祭で本当の戦いを覚えるべきじゃ。」

 立ち去る間際、ロドルフはそう呟いたがその言葉を耳にする者は誰1人としていなかった。
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