ロリコンの珍事情

tattsu君

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25話 主人公ズ

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 1回戦を終えた怜は守に肩を貸したまま選手控え室に向かっていた。

「いや、ここまでして貰って申し訳ない」
「気にすんなって昨日の敵は今日の友ってな」
「あはは、そっか。怜はいいやつだね」
「そんなことねーって」

 さっきまで敵として戦いあってた2人は今ではこうして笑って話し合えるような仲になっていた。
 こうして話し合ってるうちに選手控え室の前に着いた。

「ほら着いたぞ守。はやく入って休」
「なんですって!?もう一回言ってみなさいよあんた!!」
「私は、あなたのその見苦しい胸と同じようにあの怜とかいう少年も卑猥な能力ですね、と言っただけですが?」
「誰の胸が見苦しいですって!?」
「もちろんあなたですが?」
「しねぇぇぇぇ!!!」
「離れなさい暑苦しい」

ドタンバタンガチャーン!

…なにこれ入りたくない。

「なぁ、守。トイレとか行かない?」
「い、いいね。ちょうど僕もそう思ってたんだ」

バターン!!!!!

…大丈夫。これは幻聴。うん。疲れてるんだろうね俺。

「ふぎゃぁぁぁぁ!!!」
「ぶはぁっ!?」
「うわっ!!」

Uターンして戻ろうとした俺たちの背中にリリスが吹き飛ばされてきた。

「いたた…ってなにしてんだよリリス!!」
「何ってあいつが私のことバカにしたのよ!!あぁ!!!頭にくる!!ぶっ◯してやるわ!!!」
「まてまてまてまて!!!!相手は伝説の英雄って言われてるやつなんだろ!?無謀すぎるだろ!?」
「離しなさい!!コンプレックスをバカにしてきたあいつが悪いのよぉぉ!!」

 俺は今にもネメシスに飛びかかりに行こうとするリリスを羽交いぜめにして動きを封じる。

何気にその爆乳気にしてたんだな…。俺としては見た目とのギャップで全然いけるんだけどなぁ…って痛い!そんなに暴れないで!?痛いから!!顔殴んないで!!!

「そんなものですかリリス嬢。悪魔王の側近の娘と聞いていたのですが、まだまだ未熟な小娘のようですね」
「またバカにしたわね!?あんたみたいなまんまお子ちゃまみたいな見た目のやつには言われたかないわよ!貧乳娘!!」
「…っ!これは戦うにあたって無駄をなくした体系であり」
「そうね、所詮戦うことしか能のない機械ですもの。無駄は無くしてせいぜい戦ってるといいわ!」
「…よく吠える小娘ですね。そんなに◯されたいならお望み通りにして差し上げましょう」
「あぁ、まってネメシス!ほら!とりあえず落ち着こうな!?な!?」

 ヒートアップしていく2人を契約者の2人は止め合う。まだ物言い足りなそうにしている2人だがとりあえず暴れるのをやめるのを確認して拘束と説得もやめる。

「…んで?なんで2人はこんな喧嘩をしてるんだよ?」
「「…」」

怜の質問に答えないでそれぞれ別の方を向き合っている2人。

「僕も訳を聞きたいな。ネメシスがこうも感情的になるのは初めて見たから」
「うっ、それはですね、この娘が…」
「リリスさんが?」
「えっとですね…」
「?」

守の質問に答えようとするネメシスだが口ごもってしまう。

「…ほら、リリスもなんでネメシスと喧嘩してたんだよ?」
「私は悪くないもん!悪いのは全部あいつなんだから!」
「…困ったなぁ…」

 2人ともお互いのせいにするだけで重要な理由がわかんないじゃん…。

ため息をついて顔を上げるとちょうど同じタイミングで顔を上げた守と目があった。2人して肩をすくめて苦笑する。

「…なにがおもしろいのよ?」
「あ、いや、なんとなく2人も仲良くなれてよかったなって」
「はぁぁ!?あんたばか!?私とあいつのどこが仲良く見えるっていうのよ!?」
「いやほら、普通、初対面でここまで本音言い合って喧嘩とかできないだろ…?」

 素直に感じたことを言っただけでリリスはすごい形相で体を乗り出しながら睨みつけてきた。

…そんなに嫌なのかよ。俺は喧嘩するほど仲がいいって感じに思ったんだけどなぁ。

「あぁ、もうわかったからさ。そろそろ喧嘩してた理由教えてくれないか?」
「だ、だから!あいつが悪いのよあいつが!」
「わかったから!ネメシスが原因だとしても何か理由があるだろ?それを教えてくれよ」

そこでネメシスが口を挟む。

「私は何もしていないぞ!第一、そいつが守のことを悪く言ったのが…!」

俺とリリスの会話を聞いて会話に頭を突っ込んできたネメシスだが直ぐに口を押さえ、俯き黙り込んでしまう。

守のことを悪く言ったから…?

「リリス、守の悪口でもなんかネメシスの前で言ったのか?」
「わ、わたしは守は能力だけで勝ち上がってるだけって言っただけよ…」
「なんでわざわざそんなこと言うんだよ…。本戦まできてるし、戦ってわかったけど守は本当に強いぞ?」
「そ、そんなのはわたしだってわかってるわよ!」
「だったら、なんで弱いとかって言ったんだよ?」
「だ、だから、それは…」

勢いを無くし、黙り込んでしまうリリス。

こいつ何か隠してるな…。

その時、ずっと顔を伏せていたネメシスが好機とばかりに得意そうな顔をしてリリスを見て言う。

「ほら早く本人の前で言えばいいじゃないですか。自分の契約者を傷つけられた八つ当たりだって!ほら!ほら!!」
「うがぁぁぁ!!!!なんでそんなこと言うのよ!?そんなこと言ったらあんただってそうでしょうが!!!」
「契約者の関係として侮辱されたら名誉を守るために言い合うのは当たり前のことでしょう」
「そんな御託はいいのよ!!本当はあんたの契約者をバカにされて頭にきただけなんでしょ!?」
「そ、そんなことは、ないわけではないでしょう!!」

「「……」」

(なぁ、守。)
(なんだい怜さん)
(俺たちはいいパートナーと出会えたなって思えない?)
(奇遇だね、僕もそう思ってたよ)

また言い合いを始める2人を温かい目で見守りながら目だけで会話を成立させて心温まる想いを抱く2人だった。

「あぁ!!ここにいましたか怜さん!」

その時に昨日、手紙を渡しにきた少年が走ってきた。

「予定よりもだいぶ早まってもう2回戦が始まります!準備をすぐに済ませて、会場入り口まで来てください!」
「え、もうはじまるのか!?」
「すみませんが、お願いします」

それだけ告げてタタタとかけて行ってしまった。

「結局、休憩はできないみたいだね」
「はぁ、まぁ、そのぶんいいもんは見れたし頑張るとしますかね」
「僕のぶんまでがんばってくださいね怜さん」
「もちろんだ守!」

拳と拳を軽くぶつけ、怜は言い合いをしている2人を守に任せ、会場に向かって行った。


次の対戦相手は………。
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