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求愛行動
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エリザベートは ロココ調の優美な曲線を描く鏡台に向かって微笑む。鏡に映る私は五年前と変わらず美しい。ハニーブロンドの髪にエメラルド色の瞳。雪のように白い肌はシミも皺の一つも無い。
新しく仕立てたドレスは私によく似合っていて、エリオット好みの淑女に見える。今日の私なら綺麗だと言ってくれる。
「どう?」
後ろに控えているハンナに聞くと にっこりと笑みを浮かべた。
「お美しございます」
その返事に満足する。ハンナは再婚したとき実家から連れて来たメイドだ。平凡な顔の三十過ぎの女だ。私に従順で裏切らない。クビになったら家族が路頭に迷うんだから当たり前だ。
見せに行くなら 夫が朝食後 執務室に向かうその時がチャンスだ。
「行くわよ」
せっかく早起きしたんだもの このチャンスを逃したくない。
自室に戻った私を心配して 愚図愚図と出て行かないハンナに向かってグラスを投げつける。
「出て行きなさい!」
「しっ、失礼致します」
ぶつかって割れたグラスは 自分の結婚生活を暗示しているようだ。
さっきだって、執務室へ向かう夫の腕を掴んで引き留めようとした。
「お願いです。旦那様」
そう言って縋り付いたのに振り払われた。
(私を見もしなかった)
バタンと閉じた扉を前に立ち尽くした。惨めだった。それでも恋しい。こみ上げる涙を堪えようと唇を噛む。
これも全部、私を悪女に仕立てたあの男が悪いんだ。私は何一つ悪くない。躾の為に叩いただけなのに、あんなに大騒ぎして。裁判官に母性が欠落していると言われた時どんなに悔しかったか……。
ギリッと血が出るのも構わず唇を噛み締める。
別れても私を苦しめるなんて!
子供なんて産まなければ良かった。
***
ご主人様に ローストチキンを食べさせてもらっていると、
「名前が分かったから明日にでも使用人たちに紹介をしよう」
と言い出した。
(ええー!)
ただのペットなのにそんな事をするのはオーバーなのではと、思った。でも止める術が私にはない。
マーカスも反対しないし……。
なるようになるだろう。考えるのを止めた。
次の日、新しい部屋に連れて来られた。ドアを開けるとマーカスを始めに既に数人の使用人たちが並んで待っていた。
仕事部屋かな?
部屋の奥に大きい机があって、その前には商談で良く通される部屋にあるローテブルのセットがある。私たちに気付くと会釈して来た。その前を通り過ぎる。なんだか申し訳ない。
「みんな、おはよう」
「「おはようございます」」
皆が声を揃えて挨拶をする。会社の朝礼を思い出す。そんな中、ご主人様がローテブルの上に私を下ろす。ちょこんと香箱座りしている私に皆が注目している。
これって……新人紹介みたいな感じだ。期待と好奇心の視線に、最大限に愛想よく笑うしかない。
「急に呼び出して悪かった」
「それは構いませんが、それで御用とは何でしょか?」
この前の年配の男性が困惑したような表情で ご主人様を見つめている。こげ茶の髪の初老の穏やか顔の人だ。部長を思い出す。
「この子と一緒に暮らす事にした。名前はリサだ。仲良くするように」
ご主人様の宣言に、一様に使用人たちが驚く。ペットの紹介の為に、わざわざ使用人たちを集めるなど普通では考えられない。部長みたいな人が更に困った様に顔を顰める。
「旦那様、この為に私どもを呼んだのでしょうか?」
「そうだ」
ご主人様の返事に使用人たちがざわめく。それを見てご主人様がコホンと咳払いをした。
私はただの猫だから、周りからしたら愛猫を通り越して偏愛的な行為に見えるだろう。使用人たちの視線が痛い。
「この子はただの猫では無く。ザブマギウムだ」
「えっ?」
「あの有名な」
「伝説じゃ無かったですか?」
一気に空気が変わる。質問の数が増えて、さっきとは別の視線に期待を裏切らないように 神秘的な笑顔を無理矢理作る。
『にゃあ~にゃにゃ』
(ははっ、よろしくお願いいたします)
名前は知っていても本物のザブマギウムを見るのは初めてだろうから、その気持ちは分かる。
私だって初めて聞かされて知った事だ。半信半疑の使用人を代表して、部長みたいな人が確かめるように聞く。
「だっ、旦那様、ほっ、本当に猫ではなく……ザブマギウムなのですか?」
「そうだよ。名前だって自分で教えてくれたんだから」
代わりにマーカスがドヤ顔で答えた。すると、
「本当に、本当なんですね」
「どうやって見つけたんですか」
「だから、マグを使えたんですね」
「お風呂を嫌がらないのは、そう言う事だったんですね」
さっきより周りが騒がしくなった。皆の疑問が雨のように降ってくる。皆 ザブマギウムに興味があるようだ。ご主人様が質問を受け付けないと言うように手を上げると、皆がピタリと口を閉じだ。そして徐にご主人様が使用人たちを順番に紹介しだした。
「それじゃあ紹介しよう。執事のニック・ドナルドだ」
「……よろしくお願いします」
執事さんは戸惑っていたようだったが、一歩前に出ると私に向かって頭を下げた。
(部長は執事さんだったんだ)
こちらこそと頷く。皆も 戸惑いながらも従った。
「コック長のマリーナ・ブロックス」
「よろしくね。仔猫ちゃん」
『にゃあ~』(こちらこそ)
ソバカスが印象的な元気な中年の女の人だ。次に紹介されたのはメイドのアイリスと庭師のトニーのマスカルド夫妻。
その後も続けて合計六人紹介された。
「それじゃあ、もう下がっていい」
紹介が終わると、皆が一礼してゾロゾロと出て行く。
(これで全員?)
余りにも少ない。テレビとかのイメージだとこの十倍はいるのに、これだけの人数で事足りのだろうか? もしかしたら、今日は休みで居ないだけなのかも。もしそうなら今回みたないな仰々しいのは勘弁して欲しい。
そんな心配をしていたが、次の日になっても他の使用人が紹介されることは無かった。そしてマーカスママも……。死別? 離婚? 別居? 気になるところだが デリケートなことだ。向こうが言うまで待とう。一緒には暮らしてい無いようだ。
***
バサバサとカーテンが風を踊らせてたてる音にリチャードはペンを止めた。
風が強い。窓を閉めようと近づくとすやすやと眠ってるリサの背を撫でる。それでも目を覚ます気配が無い。すっかりこの家に慣れてリラックスしている。伝わってくる温かさに微笑む。
黒い瞳に散りばめられた金の粒。それをキラキラさせながら私を見つめて来る。クルクル変わる表所を見ているだけでも楽しい。
私の傍に居てくれるなら、このまま猫の姿でも構わない。
(………)
何時か自立する日が来るだろうが、 まだその時では無い。少しづつこの世界の事を教えよう。それまでは守ろう。
コンコン
控えめなノックの音に振り返ると庭師のトニーがペコリと帽子を取って頭を下げる。
性格も行動も穏やかで妻の愚痴を黙って聞いている優しい男だ。
その男が自ら出向いて来るとは珍しい。来いと頷くとトニーの視線がリサに移る。
「どうした?」
「その……ネズミの死骸が家の周りに置かれているんです」
「死骸?」
トニーの視線がもう一度リサに移る。心配気な視線に不安を感じる。自分もリサを見る。どうしてそんなことが……。
「リサを誘い出そうとしているんじゃないかと思います」
「………」
獲物を置くのは 一般的に オスがメスに対する求愛行動だが、今は発情期ではない。
確かに可愛い猫だが リサの思考は人間だから、見向きもしないだろう。逆に怖がって大騒ぎするかもしれない。
(………)
否、確かめようとしているんだ。
ザブマギウムだと知っているのか? 死骸を食べたら猫、食べなかったらザブマギウム……。
それだと あまりにも馬鹿らしい方法だ。だが、偶然では片付けられない何かを感じる。
「………」
今、分かっているのはリサを狙って居る者が居ると言う事だけだ。
「柵の外に罠を仕掛けろ」
必ず犯人を捕まえて、その真意を確かめてやる。絶対にリサは渡さない。
「はい」
「それと巡回する回数を増やすんだ」
「かしこまりました」
トニーが入って来た時と同じように静かに出て行く。
絶対に 阻止してやる。そう決意して奥歯を噛み締めた。すると、リサがお腹を出してゴロンと寝転がる。
(私の心配も知らないで……)
へそ天の無防備な姿に口角が上がる。もっと触って欲しいんだな。
リクエスト通りお腹をワシャワシャとすると それを止めさせようと私の腕を掴む。まったく撫でて欲しいのか欲しくないのか……。
気まぐれだな。
手を止めると自然と掴んでいたリサの手が解ける。私の可愛い人。
チュッと額にキスすると最初の予定通り窓を閉めて仕事に戻った。
新しく仕立てたドレスは私によく似合っていて、エリオット好みの淑女に見える。今日の私なら綺麗だと言ってくれる。
「どう?」
後ろに控えているハンナに聞くと にっこりと笑みを浮かべた。
「お美しございます」
その返事に満足する。ハンナは再婚したとき実家から連れて来たメイドだ。平凡な顔の三十過ぎの女だ。私に従順で裏切らない。クビになったら家族が路頭に迷うんだから当たり前だ。
見せに行くなら 夫が朝食後 執務室に向かうその時がチャンスだ。
「行くわよ」
せっかく早起きしたんだもの このチャンスを逃したくない。
自室に戻った私を心配して 愚図愚図と出て行かないハンナに向かってグラスを投げつける。
「出て行きなさい!」
「しっ、失礼致します」
ぶつかって割れたグラスは 自分の結婚生活を暗示しているようだ。
さっきだって、執務室へ向かう夫の腕を掴んで引き留めようとした。
「お願いです。旦那様」
そう言って縋り付いたのに振り払われた。
(私を見もしなかった)
バタンと閉じた扉を前に立ち尽くした。惨めだった。それでも恋しい。こみ上げる涙を堪えようと唇を噛む。
これも全部、私を悪女に仕立てたあの男が悪いんだ。私は何一つ悪くない。躾の為に叩いただけなのに、あんなに大騒ぎして。裁判官に母性が欠落していると言われた時どんなに悔しかったか……。
ギリッと血が出るのも構わず唇を噛み締める。
別れても私を苦しめるなんて!
子供なんて産まなければ良かった。
***
ご主人様に ローストチキンを食べさせてもらっていると、
「名前が分かったから明日にでも使用人たちに紹介をしよう」
と言い出した。
(ええー!)
ただのペットなのにそんな事をするのはオーバーなのではと、思った。でも止める術が私にはない。
マーカスも反対しないし……。
なるようになるだろう。考えるのを止めた。
次の日、新しい部屋に連れて来られた。ドアを開けるとマーカスを始めに既に数人の使用人たちが並んで待っていた。
仕事部屋かな?
部屋の奥に大きい机があって、その前には商談で良く通される部屋にあるローテブルのセットがある。私たちに気付くと会釈して来た。その前を通り過ぎる。なんだか申し訳ない。
「みんな、おはよう」
「「おはようございます」」
皆が声を揃えて挨拶をする。会社の朝礼を思い出す。そんな中、ご主人様がローテブルの上に私を下ろす。ちょこんと香箱座りしている私に皆が注目している。
これって……新人紹介みたいな感じだ。期待と好奇心の視線に、最大限に愛想よく笑うしかない。
「急に呼び出して悪かった」
「それは構いませんが、それで御用とは何でしょか?」
この前の年配の男性が困惑したような表情で ご主人様を見つめている。こげ茶の髪の初老の穏やか顔の人だ。部長を思い出す。
「この子と一緒に暮らす事にした。名前はリサだ。仲良くするように」
ご主人様の宣言に、一様に使用人たちが驚く。ペットの紹介の為に、わざわざ使用人たちを集めるなど普通では考えられない。部長みたいな人が更に困った様に顔を顰める。
「旦那様、この為に私どもを呼んだのでしょうか?」
「そうだ」
ご主人様の返事に使用人たちがざわめく。それを見てご主人様がコホンと咳払いをした。
私はただの猫だから、周りからしたら愛猫を通り越して偏愛的な行為に見えるだろう。使用人たちの視線が痛い。
「この子はただの猫では無く。ザブマギウムだ」
「えっ?」
「あの有名な」
「伝説じゃ無かったですか?」
一気に空気が変わる。質問の数が増えて、さっきとは別の視線に期待を裏切らないように 神秘的な笑顔を無理矢理作る。
『にゃあ~にゃにゃ』
(ははっ、よろしくお願いいたします)
名前は知っていても本物のザブマギウムを見るのは初めてだろうから、その気持ちは分かる。
私だって初めて聞かされて知った事だ。半信半疑の使用人を代表して、部長みたいな人が確かめるように聞く。
「だっ、旦那様、ほっ、本当に猫ではなく……ザブマギウムなのですか?」
「そうだよ。名前だって自分で教えてくれたんだから」
代わりにマーカスがドヤ顔で答えた。すると、
「本当に、本当なんですね」
「どうやって見つけたんですか」
「だから、マグを使えたんですね」
「お風呂を嫌がらないのは、そう言う事だったんですね」
さっきより周りが騒がしくなった。皆の疑問が雨のように降ってくる。皆 ザブマギウムに興味があるようだ。ご主人様が質問を受け付けないと言うように手を上げると、皆がピタリと口を閉じだ。そして徐にご主人様が使用人たちを順番に紹介しだした。
「それじゃあ紹介しよう。執事のニック・ドナルドだ」
「……よろしくお願いします」
執事さんは戸惑っていたようだったが、一歩前に出ると私に向かって頭を下げた。
(部長は執事さんだったんだ)
こちらこそと頷く。皆も 戸惑いながらも従った。
「コック長のマリーナ・ブロックス」
「よろしくね。仔猫ちゃん」
『にゃあ~』(こちらこそ)
ソバカスが印象的な元気な中年の女の人だ。次に紹介されたのはメイドのアイリスと庭師のトニーのマスカルド夫妻。
その後も続けて合計六人紹介された。
「それじゃあ、もう下がっていい」
紹介が終わると、皆が一礼してゾロゾロと出て行く。
(これで全員?)
余りにも少ない。テレビとかのイメージだとこの十倍はいるのに、これだけの人数で事足りのだろうか? もしかしたら、今日は休みで居ないだけなのかも。もしそうなら今回みたないな仰々しいのは勘弁して欲しい。
そんな心配をしていたが、次の日になっても他の使用人が紹介されることは無かった。そしてマーカスママも……。死別? 離婚? 別居? 気になるところだが デリケートなことだ。向こうが言うまで待とう。一緒には暮らしてい無いようだ。
***
バサバサとカーテンが風を踊らせてたてる音にリチャードはペンを止めた。
風が強い。窓を閉めようと近づくとすやすやと眠ってるリサの背を撫でる。それでも目を覚ます気配が無い。すっかりこの家に慣れてリラックスしている。伝わってくる温かさに微笑む。
黒い瞳に散りばめられた金の粒。それをキラキラさせながら私を見つめて来る。クルクル変わる表所を見ているだけでも楽しい。
私の傍に居てくれるなら、このまま猫の姿でも構わない。
(………)
何時か自立する日が来るだろうが、 まだその時では無い。少しづつこの世界の事を教えよう。それまでは守ろう。
コンコン
控えめなノックの音に振り返ると庭師のトニーがペコリと帽子を取って頭を下げる。
性格も行動も穏やかで妻の愚痴を黙って聞いている優しい男だ。
その男が自ら出向いて来るとは珍しい。来いと頷くとトニーの視線がリサに移る。
「どうした?」
「その……ネズミの死骸が家の周りに置かれているんです」
「死骸?」
トニーの視線がもう一度リサに移る。心配気な視線に不安を感じる。自分もリサを見る。どうしてそんなことが……。
「リサを誘い出そうとしているんじゃないかと思います」
「………」
獲物を置くのは 一般的に オスがメスに対する求愛行動だが、今は発情期ではない。
確かに可愛い猫だが リサの思考は人間だから、見向きもしないだろう。逆に怖がって大騒ぎするかもしれない。
(………)
否、確かめようとしているんだ。
ザブマギウムだと知っているのか? 死骸を食べたら猫、食べなかったらザブマギウム……。
それだと あまりにも馬鹿らしい方法だ。だが、偶然では片付けられない何かを感じる。
「………」
今、分かっているのはリサを狙って居る者が居ると言う事だけだ。
「柵の外に罠を仕掛けろ」
必ず犯人を捕まえて、その真意を確かめてやる。絶対にリサは渡さない。
「はい」
「それと巡回する回数を増やすんだ」
「かしこまりました」
トニーが入って来た時と同じように静かに出て行く。
絶対に 阻止してやる。そう決意して奥歯を噛み締めた。すると、リサがお腹を出してゴロンと寝転がる。
(私の心配も知らないで……)
へそ天の無防備な姿に口角が上がる。もっと触って欲しいんだな。
リクエスト通りお腹をワシャワシャとすると それを止めさせようと私の腕を掴む。まったく撫でて欲しいのか欲しくないのか……。
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