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思い描いた姿
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人間になっていられる時間が長くなり、リサはリチャードの腕枕で、だらしなく午後の昼下がり、カウチで過ごしていた。
ゆっくりと私の髪を撫でつける手つきは猫の時と同じだ。
(気持ち良くて ウトウトしちゃう)
そんな事に気付いた事が おかしくてクスリと笑う。リチャードは、どちらの私も愛しいと思ってくれている。些細な事だけど私にとっては大切な事だ。
そうだ。
前は猫だったから世話をして貰う一方だったけど、人間の姿の方が長くなった今は 色々と面倒を見てあげたい。 ネクタイを結ぶとか お茶を入れたりとか。
クルリと体を反転してリチャードの胸に圧し掛かる。人間になれる方法は分かったけど 戻る方法は?
もしくは一回でどれくらい人間の姿で居られるのか知りたい。
自分の意思で変身出来ないのは、何かと都合が悪い。
「どれくらい人間で居られるの?」
「それは分からない」
(えっ? 運任せって事?)
それじゃあ何の計画も立てられない。
「本当に?」
そう言う事は記録が無いと言われた。
「プライベートな 事だからね」
「そうか……」
もしかしてと思って聞いてみたけど、やっぱりか。恋人になるだけでは駄目なのか……。
少し残念。デートかしてみたかったのに……。俯いていると髪に触れられて顔を上げた。リチャードが微笑んでいる。
「街まで行って演劇を見たり、レストランで食事したりするのは無理だけど。服を着替えて庭を散歩したり、マーカス達と遊んだりは出来るよ」
なるほど……。自宅なら猫に戻っても問題ない。
「 それで、一番に何がしたい?」
もちろん、それは 決まっている。
にっこりと笑い返した。
***
リサは人間になった姿を鏡で見ていた。マーカスならきっと受け入れてくれる。根拠のない自信で自分を励ますように鏡に向かって
頷いた。それでも、なんだか 緊張する。
「それじゃあマーカスの所へ行こう」
コクリと頷くと、リチャードのドアを開けた。
リチャードと連れだってマーカスの部屋へ向かう。初めて人間の姿でマーカスに会うのかと思うと興奮と緊張に包まれる。
リチャード以外に人間の姿の私を見せるのは初めてだ。変身する方法は簡単だけど、方法が方法なだけに夜になりがちだ。
何時だって夢中になってしまうから、まだ手段だと言うように割り切れない。朝一番でするのも、致した直後にマーカスと顔を合わせるのも気まずい。他の人が知らなくても、自分が知っているから、やましい気持ちになる。髪の毛だって 瞳の色だって こっちの世界では珍しい。気に入ってくれるかな? それとも変に思うかな……。
(猫は良くても 人間は駄目とか言ったりしないわよね?)
そんなことを考えていると急に手を掴まれた。ハッとしてリチャードを見つめる。そうだ、一人じゃない。リチャードから勇気を貰って自信がついた。
ドアを開けると今日も一人で読書をしていた。リチャードが繋いだ手にギュッと力を入れた。リチャードも緊張している。それを受けて私もギュッと握り返す。固く繋いだ手は私たちの覚悟の証。
例え拒絶されても再トライすればいい。
私たちに気付くとこちらを見る。
いよいよだ。
「こっ、こんにちはマーカス」
名前を呼んでニッコリと笑いかけたが、マーカスは見知らぬ女性の登場に目を真ん丸にして驚いている。誰?と言う顔にちょっぴり傷つく。人間の姿で会うのは初めてなんだから、しょうがない。それでもひるまずに片手を上げた。
「えっと……あの……」
(何て言えばいいのかな?)
挙げた手を下ろすとポリポリと頬を掻く。第一印象が大事だ。
言葉を慎重に選んでいると怪訝そうな顔をしていたマーカスがパッと目を見開いた。
「リサ。リサでしょ! そうでしょ!」
何も伝えてないのに、本を放り投げると、そう言って飛びついて来た。たたらを踏みながら抱き止めるとマーカスがギュッと腕に力を入れる。こんなに歓迎されるとも思わなかった。
「本当にリサなんだよね」
「そうよ」
マーカスの背に手を回して自分もその体を抱きしめた。
ずっとこうしてあげたかった。
「人間になれたんだね」
「ええ、なれたわ」
「やったー!!」
そう言うと私の周りをピョンピョン飛び跳ねる。その喜びように安堵した。隣りから聞こえきたため息に、リチャードが安堵した事に気付いた。
しゃがんでマーカスと目を合わせた。この輝いている瞳を守り続けたい。
「これから いっぱい遊びましょう」
「はい!」
元気いっぱいの返事に自分も嬉しくなる。
「それじゃあ、何して遊ぶ?」
「これ読んで」
そう言うと さっきまで読んでいた図鑑を私に手渡してきた。
びっくりするやら、呆れるやら、でもマーカスらしい。背後で笑いをこらえてるリチャードのくぐもった声に 一睨みした。面白がってる。
「分かったわ」
自分の膝にマーカスを乗せてリサが図鑑を読んであげている。
それはリチャードがが思い描いていた母子の姿だった。
(七年もかかってしまった……)
**
リチャードの一言でお茶にすることに。
「明日は何時で遊ぶの?」
マーカスの問に、どうしたものかとリチャードと顔を見合わせる。
マーカスの頭の中では私は既に人間として分類されている。猫の姿に、戻ったらガッカリするかもしれない。
それでも本当の事を伝えないと、
「まだ完全に人間になれた訳じゃない」
「でも、人間になれたんだよね」
「………」
「………」
ずっと、人間の姿でいられないから。そうだとも、違うとも言えない。返事に困っていると、
「リサが人間になったって事はリサがママになるの?」
「えっ?」
「なっ」
マーカスがフォークを振り回しながら聞いて来た。興奮した様子から、私がママになっても構わないらしい。行儀が悪いが今日だけは大目に見よう。
「一応、その予定だ」
そうだろうとリチャードが私に顔を向けてくる。そんな自信無さげな姿に微笑んだ。プロポーズはまだだけど、そうなる事を私も望んでいる。
フォークから飛び散ったケーキのカスを 二人でナプキンで拭きなから、リチャードがマーカスの気持ちを訊く。
「マーカスはそれで良いのか?」
良い母親になれるかどうか自信が無い。だけど、努力する気持ちはある。リチャードにとってマーカスが大事なら私にとっても大事だ。
「うん。大、大、大賛成!」
(良かった……)
大きく頷くマーカスを見てホッとする。私の事を好きなのは知っていた。でも、人間の姿では一緒の時間を過ごした事が無かったから、内心ザブマギウムとしてだけかもと心配していたのだ。
**
リサはリチャードの腕枕で天井を見上げていた。
マーカスとの対面が成功して、なんだか気が抜けた。多少は手こずると覚悟してたのに、ママになって欲しいとまで言われるとは 思ってもみなかった。
人間で居続けられたら全てが解決するのに。でも……。
腕の中でクルリと体を反転するとリチャードの肩に顎を乗せる。
名前が奇跡を意味するのにまったく、役に立てない。
歴代のザブマギウムは何か力があったのかもしれないけど。
(例えば、怪我を治したりとか?)
じゃあ私は?
今のところ何のチート能力も無い。何時か覚醒するのだろうか? う~ん。どうだろう。そう言う力があるなら何かしらの兆候がないとおかしい。もしくは困ったことがあるはずだ。でも それも無い。
料理は美味しいし、生活に不便なことはない。魔王も居ないし、誰も病気になっていない。
いたって平穏な日々。
( このままでいいのかな?)
プレッシャーが無いとは言わないが、私なんて平凡な人間だもの、期待されても困る。
向こうの世界でも特別に何か秀でたところは無かった。私が平凡だから能力も平凡な気がする。
「はい。はい。おしまい。皺が出来てる」
えっ? 眉間をぐいぐい指で押されてた。止めてと指を掴んだ。
私にとっては真剣な事だ。
「何時になったらザブマギウムとしての力が発現すると思う?」
「別に今のままのリサで良いんだよ」
「………」
有り難い事に、リチャードはそれで良いと言ってくれる。頭では分かっている。でも、何の仕事もしてない。今の中途半端な状態なのは良くない。だからと言って、こればっかりはどうする事も出来ない。とりあえず、家事でも手伝おう。
***
朝が来て何時ものように猫に戻っていた。リチャードに連れられて食堂に行くと先に来ていたマーカスが私を見て立ち上がった。
だけど、 嬉しそうな顔が消えてしまった。
「あれ、人間の姿じゃないの?」
「今日は調子が悪いんだ」
「そうなんだ……」
ちょっと残念な顔をした。マーカスの事だ。色々と計画を立てていたのかもしれない。身を乗り出すとごめんねとマーカスの頬に肉球を押し付ける。
「いいんだよ。猫のリサも好きだから」
「………」
「………」
私も早くコツを掴んで人間の姿をキープしたいんだよ……。
「そのうち自由自在に人間になれるようになるさ」
「本当に?」
「ああ」
リチャードがマーカスの頭にポンと手を置くとワシャワシャする。
本当に? と私も視線を送ると、私に気付いたリチャードが微笑む。
怪しい。方便だろうと胡乱な目を向けると肩を竦めた。
(やっぱり……)
嘘をつきたい気持ちは分かるけど、何とかしないと駄目だ。
ゆっくりと私の髪を撫でつける手つきは猫の時と同じだ。
(気持ち良くて ウトウトしちゃう)
そんな事に気付いた事が おかしくてクスリと笑う。リチャードは、どちらの私も愛しいと思ってくれている。些細な事だけど私にとっては大切な事だ。
そうだ。
前は猫だったから世話をして貰う一方だったけど、人間の姿の方が長くなった今は 色々と面倒を見てあげたい。 ネクタイを結ぶとか お茶を入れたりとか。
クルリと体を反転してリチャードの胸に圧し掛かる。人間になれる方法は分かったけど 戻る方法は?
もしくは一回でどれくらい人間の姿で居られるのか知りたい。
自分の意思で変身出来ないのは、何かと都合が悪い。
「どれくらい人間で居られるの?」
「それは分からない」
(えっ? 運任せって事?)
それじゃあ何の計画も立てられない。
「本当に?」
そう言う事は記録が無いと言われた。
「プライベートな 事だからね」
「そうか……」
もしかしてと思って聞いてみたけど、やっぱりか。恋人になるだけでは駄目なのか……。
少し残念。デートかしてみたかったのに……。俯いていると髪に触れられて顔を上げた。リチャードが微笑んでいる。
「街まで行って演劇を見たり、レストランで食事したりするのは無理だけど。服を着替えて庭を散歩したり、マーカス達と遊んだりは出来るよ」
なるほど……。自宅なら猫に戻っても問題ない。
「 それで、一番に何がしたい?」
もちろん、それは 決まっている。
にっこりと笑い返した。
***
リサは人間になった姿を鏡で見ていた。マーカスならきっと受け入れてくれる。根拠のない自信で自分を励ますように鏡に向かって
頷いた。それでも、なんだか 緊張する。
「それじゃあマーカスの所へ行こう」
コクリと頷くと、リチャードのドアを開けた。
リチャードと連れだってマーカスの部屋へ向かう。初めて人間の姿でマーカスに会うのかと思うと興奮と緊張に包まれる。
リチャード以外に人間の姿の私を見せるのは初めてだ。変身する方法は簡単だけど、方法が方法なだけに夜になりがちだ。
何時だって夢中になってしまうから、まだ手段だと言うように割り切れない。朝一番でするのも、致した直後にマーカスと顔を合わせるのも気まずい。他の人が知らなくても、自分が知っているから、やましい気持ちになる。髪の毛だって 瞳の色だって こっちの世界では珍しい。気に入ってくれるかな? それとも変に思うかな……。
(猫は良くても 人間は駄目とか言ったりしないわよね?)
そんなことを考えていると急に手を掴まれた。ハッとしてリチャードを見つめる。そうだ、一人じゃない。リチャードから勇気を貰って自信がついた。
ドアを開けると今日も一人で読書をしていた。リチャードが繋いだ手にギュッと力を入れた。リチャードも緊張している。それを受けて私もギュッと握り返す。固く繋いだ手は私たちの覚悟の証。
例え拒絶されても再トライすればいい。
私たちに気付くとこちらを見る。
いよいよだ。
「こっ、こんにちはマーカス」
名前を呼んでニッコリと笑いかけたが、マーカスは見知らぬ女性の登場に目を真ん丸にして驚いている。誰?と言う顔にちょっぴり傷つく。人間の姿で会うのは初めてなんだから、しょうがない。それでもひるまずに片手を上げた。
「えっと……あの……」
(何て言えばいいのかな?)
挙げた手を下ろすとポリポリと頬を掻く。第一印象が大事だ。
言葉を慎重に選んでいると怪訝そうな顔をしていたマーカスがパッと目を見開いた。
「リサ。リサでしょ! そうでしょ!」
何も伝えてないのに、本を放り投げると、そう言って飛びついて来た。たたらを踏みながら抱き止めるとマーカスがギュッと腕に力を入れる。こんなに歓迎されるとも思わなかった。
「本当にリサなんだよね」
「そうよ」
マーカスの背に手を回して自分もその体を抱きしめた。
ずっとこうしてあげたかった。
「人間になれたんだね」
「ええ、なれたわ」
「やったー!!」
そう言うと私の周りをピョンピョン飛び跳ねる。その喜びように安堵した。隣りから聞こえきたため息に、リチャードが安堵した事に気付いた。
しゃがんでマーカスと目を合わせた。この輝いている瞳を守り続けたい。
「これから いっぱい遊びましょう」
「はい!」
元気いっぱいの返事に自分も嬉しくなる。
「それじゃあ、何して遊ぶ?」
「これ読んで」
そう言うと さっきまで読んでいた図鑑を私に手渡してきた。
びっくりするやら、呆れるやら、でもマーカスらしい。背後で笑いをこらえてるリチャードのくぐもった声に 一睨みした。面白がってる。
「分かったわ」
自分の膝にマーカスを乗せてリサが図鑑を読んであげている。
それはリチャードがが思い描いていた母子の姿だった。
(七年もかかってしまった……)
**
リチャードの一言でお茶にすることに。
「明日は何時で遊ぶの?」
マーカスの問に、どうしたものかとリチャードと顔を見合わせる。
マーカスの頭の中では私は既に人間として分類されている。猫の姿に、戻ったらガッカリするかもしれない。
それでも本当の事を伝えないと、
「まだ完全に人間になれた訳じゃない」
「でも、人間になれたんだよね」
「………」
「………」
ずっと、人間の姿でいられないから。そうだとも、違うとも言えない。返事に困っていると、
「リサが人間になったって事はリサがママになるの?」
「えっ?」
「なっ」
マーカスがフォークを振り回しながら聞いて来た。興奮した様子から、私がママになっても構わないらしい。行儀が悪いが今日だけは大目に見よう。
「一応、その予定だ」
そうだろうとリチャードが私に顔を向けてくる。そんな自信無さげな姿に微笑んだ。プロポーズはまだだけど、そうなる事を私も望んでいる。
フォークから飛び散ったケーキのカスを 二人でナプキンで拭きなから、リチャードがマーカスの気持ちを訊く。
「マーカスはそれで良いのか?」
良い母親になれるかどうか自信が無い。だけど、努力する気持ちはある。リチャードにとってマーカスが大事なら私にとっても大事だ。
「うん。大、大、大賛成!」
(良かった……)
大きく頷くマーカスを見てホッとする。私の事を好きなのは知っていた。でも、人間の姿では一緒の時間を過ごした事が無かったから、内心ザブマギウムとしてだけかもと心配していたのだ。
**
リサはリチャードの腕枕で天井を見上げていた。
マーカスとの対面が成功して、なんだか気が抜けた。多少は手こずると覚悟してたのに、ママになって欲しいとまで言われるとは 思ってもみなかった。
人間で居続けられたら全てが解決するのに。でも……。
腕の中でクルリと体を反転するとリチャードの肩に顎を乗せる。
名前が奇跡を意味するのにまったく、役に立てない。
歴代のザブマギウムは何か力があったのかもしれないけど。
(例えば、怪我を治したりとか?)
じゃあ私は?
今のところ何のチート能力も無い。何時か覚醒するのだろうか? う~ん。どうだろう。そう言う力があるなら何かしらの兆候がないとおかしい。もしくは困ったことがあるはずだ。でも それも無い。
料理は美味しいし、生活に不便なことはない。魔王も居ないし、誰も病気になっていない。
いたって平穏な日々。
( このままでいいのかな?)
プレッシャーが無いとは言わないが、私なんて平凡な人間だもの、期待されても困る。
向こうの世界でも特別に何か秀でたところは無かった。私が平凡だから能力も平凡な気がする。
「はい。はい。おしまい。皺が出来てる」
えっ? 眉間をぐいぐい指で押されてた。止めてと指を掴んだ。
私にとっては真剣な事だ。
「何時になったらザブマギウムとしての力が発現すると思う?」
「別に今のままのリサで良いんだよ」
「………」
有り難い事に、リチャードはそれで良いと言ってくれる。頭では分かっている。でも、何の仕事もしてない。今の中途半端な状態なのは良くない。だからと言って、こればっかりはどうする事も出来ない。とりあえず、家事でも手伝おう。
***
朝が来て何時ものように猫に戻っていた。リチャードに連れられて食堂に行くと先に来ていたマーカスが私を見て立ち上がった。
だけど、 嬉しそうな顔が消えてしまった。
「あれ、人間の姿じゃないの?」
「今日は調子が悪いんだ」
「そうなんだ……」
ちょっと残念な顔をした。マーカスの事だ。色々と計画を立てていたのかもしれない。身を乗り出すとごめんねとマーカスの頬に肉球を押し付ける。
「いいんだよ。猫のリサも好きだから」
「………」
「………」
私も早くコツを掴んで人間の姿をキープしたいんだよ……。
「そのうち自由自在に人間になれるようになるさ」
「本当に?」
「ああ」
リチャードがマーカスの頭にポンと手を置くとワシャワシャする。
本当に? と私も視線を送ると、私に気付いたリチャードが微笑む。
怪しい。方便だろうと胡乱な目を向けると肩を竦めた。
(やっぱり……)
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