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思い出の蜂蜜
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マーカスは嬉しくて布団に入っても眠れそうになかった。
僕に新しいお母さんができる。
( なんて、呼ぼう)
「 ママ…… お母さん…… 母上……」
天井を見ながら口にしてみた。
もう他の親子を見て寂しい気持ちになったりしない。みんなにリサを見せびらかすんだ。二人で並んで街を歩く姿を想像するだけで、にやけてしまう。
だけど、それは嬉しいけど、怖いことでもあった。
今度こそ、嫌われないように 良い
子でいいよう。そうすれば、この家を出て行ったりしない。
***
リサは窓ガラスに映る自分の姿を見る。今日は 水色の柔らかな膝下丈のワンピース。レースが縁取りされた可愛い系だ。清楚な感じもするし悪い印象は与えないだろう。リチャードと一緒に使用人たちに人間になった姿を披露するために、厨房の隣の休憩室に向かって歩いていた。
今から人間の姿で皆と初対面する。皆どんな反応をするだろう。
人間の私を見てガッカリしないと良いけど……。
余りにも猫の姿が可愛いからプレシャーを感じる。それと、心配もある。
(この姿を見て私だって納得してくれるだろうか?)
不安はあるけど、気兼ねなくみんなとお喋り出来る事を考えると楽しみの方が大きい。
「準備は良いかい?」
「ええ、大丈夫」
深呼吸すると、隣に立っているリチャードに向かって合図を送る。ドアを開くと、一斉に皆がこっちを見た。
「こんばんは……」
そう挨拶したがポカンと皆が口を開けて私を見る。
「………」
「………」
「………」
そりゃ、驚くよね。
見知らぬ女性をいきなり連れて来たんだから。
(マーカスみたいには 行かないか……)
気後れしそうになる私をリチャードに押し出すような形で中に入った。何か言おうにも、言葉が出てこない。強張った笑みを浮かべるしかなかった。
「………」
「………」
「………」
しばしの沈黙の後、ハッとしたように皆が我に返ると、私の周りに集まって来た。
「だっ、旦那様こちらの女性は……」
「こっ、恋人でしょうか?」
「何処の令嬢ですか?」
「今日は泊まられるのですか?」
「お食事は?」
弾丸のように質問が飛んでくる。
「何と言う お名前ですか?」
「私はニックと申します。以後お見知りおきを」
「何か困った事があったら私に言って下さい」
「好きな物は何ですか? お作りします」
私だと気付いてない。パパラッチみたいな質問の嵐であることから、リチャードが女性を紹介するのは滅多にないのだろう。
「待て、待て」
リチャードが両手を突き出して事態を収拾すると、全員がピタリと口を閉じてリチャードに注目する。そして、リチャードが私の肩に手を回した。
「彼女の名前は」
ドヤ顔で皆の顔を見まわす。
「リサだ」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
またしても沈黙。そんな中、リチャードが 私のこめかみにキスした。
「ははっ……はっ……」
唖然として言葉も出ないみたい。
皆の反応に乾いた笑みを返す。
猫だったのに、人間の姿で登場したんだから 簡単に信じてはくれそうにない。同一人物だと分かってもらう為に何か言わないと。
そう考えるといると、突然 皆がさっきよりも凄い勢いで食いついて来る。
「えっ、本当に!?」
「やはりザブマギウムだからですか」
「そうですか髪の毛も目の色も同じなので、もしかしてと思っていました」
「本当にリサなんですか?」
またしても皆の視線が集中した。
髪と目は同じ色ですけど、ザブマギウムだから、そう言われても信じられるものでも無い。
そう思うのは当たり前だ。
それ以外は私がリサだと証明するものがないんだから。
う~ん。何を言えば信じてくれるだろう……。
目の前で変身するのが一番だけど、まだ自分でコントロール出来ないからなぁ……。
何かないかと腕組みして今迄の事を振り返ってみた。
(あっ!)
一つあったと、ポンと手を打った。リチャードに知られるのは恥ずかしいけれど仕方ない。
「デザートに使った蜂蜜をつまみ食いして、べとべとになったことがあったでしょ」
「えっ?」
キョトンと皆の目が丸くなる。
初耳だとリチャードも驚いた顔で私を見る。まさかこんなところでバレるとは。穴があったら入りたい。一瞬間があった後、笑いの渦が巻き起こった。
「その節はお世話になりました」
と、ペコリと頭を下げた。
皆がわらわらと近付いて来て親し気に私の肩を叩く。思い出したみたいだ。
***
青みががったダイヤモンドが放つ光は、太陽に照らされたリサの髪のように輝いている。執務室でリチャードはそれを満足気に見つていた。どうしてもこの指輪を贈りたかった。
街に行った時、導かれるように入った宝石店でこれを見た時 まるで神の啓示のようだった。
お前の妻になるのは彼女だと。
ふふっ、この歳でそんな事考えるとは、やはり恋に浮かれているな。パタンと蓋を閉じるとさっきから私を見ているニックを見る。
「ニックは反対か?」
「いいえ、賛成でございます。無邪気な存在は心を癒してくれます」
(無邪気か……)
ベッドでは私の欲望を満たしてくれる完璧な大人の女だ。
私がリサに魅かれたのはあの可愛らしさもあるが、結婚を決めたのは あの子が貴族でも平民でも無い考えの持ち主だからだ。
リサは家門を強くする為にと、自分が産んだ子に爵位を継がせようとはしないだろう。
(マーカスに これ以上 辛い思いをさせたくない)
家族は敵ではなく見方だ。
身分、そんな固定観念を持ってないところが良い。
公平で平等。リサの話す世界は夢のような世界だ。そんな世界に生まれてた彼女だから安心して妻に迎え入れられる。
リサにとって、一生に一度のプロポーズだ。ロマンチックにしてあげたい。
「ニック、用意して欲しいもがある」
**
ニックはご主人様の要望を書き留めながら嬉しい気持ちでいた。
婦人服の領収書を不思議に思っていたが、人間になったリサを紹介されて合点がいった。だから、結婚したいと言ってもおかしく思わなかった。そひて、今度こそ幸せになって欲しいと願っていた。
***
人間になれると今まで出来なかった事が出来て生活の幅が随分広がった。お茶を淹れようと厨房を覘くとマリーナさんが丁度コーヒーを入れるところだった。
私の視線に気付いたマリーナさんがマグを掲げる。
「飲みますか?」
猫だとやっぱり熱いものは駄目だからか、久々のコーヒーは美味しい。それにインスタントと違ってコーヒー豆から淹れるからか、後味がすっきりしている。
「とっても美味しそうに飲むのね」
「はい。紅茶より、こっちの方が好きで、よく飲んでいました」
カフェイン中毒と言って良いかも。朝、昼、晩と飲んでいた。
他の人たちも飲みに来るのかとラックを見ると人数分しかない。
同じように皿の数も人数分しかない。やっぱり他に使用人が居ないんだろうか? この家に奥さんの気配が残ってなかった。
(匂いも、女物の服も、化粧品などの小物も無かった)
私に結婚を前提に交際して欲しいとリチャードが言ったくらいだから、離婚したんだろうと察していたが、その理由が気になるところだけど、それはリチャードが話すまで待つつもりだ。
「マリーナさん。お手伝いしますから遠慮せずに言って下さい。皿洗いでも料理の下ごしらえで何でもやります」
今迄お世話になった分の恩返しをしたい。
前世では、お母さん任せだったから、上手に出来るからは分からないけど、結婚するんだもの頑張りたい。今のところやっているのは、リチャードの身の回りの世話を少しばかりしてるだけだ。
「そんな、とんでもない」
マリーナさんが顔の前で両手を振る。
「でも……使用人の数が少ないから負担も大きいでしょ」
「ええと……」
今の人数じゃ絶対足りない。マリーナさんが困ったように目を泳がせている。その視線を追っていると、私と目が合う。すると取り繕うように答えた。
「それは皆、仕事が出来るんでしょ」
「………」
そうは言っても伯爵家なんだから、もっと使用人が居てもおかしくない。どうも素直に頷けない。小首を傾げているとマリーナさんがブンブン首を振る。
「本当ですよ。この家ではパーティーとかしないので この人数で足りるんです」
「本当ですか?」
それでも足りないと思う。誰かが病気になったりしたら代わりの人が欲しいものだ。雇わない特別な理由でもあるんだろうか? 私の問いにマリーナさんが目を伏せる。
「まあ、色々あって……」
「………色々ですか?」
「………」
意味あり気な沈黙が広がる。言いにくいこと? 思い当たる理由がある。リチャードの存在だ。
独身に戻って長いんだし、いくら子持ちでもあの見た目なら妻になりたがる人は居るはず。
「それって、メイドを募集しても、リチャードを狙って若い女性たちばかり来るからですか?」
こっちの世界の女性だって、シンデレラを夢見るものだ。結婚は一発逆転だもの。貧乏から金持ちに、市民から貴族に。贅沢な食事に豪華な衣裳。高級アクセサリー。多くの人にちやほやされる。
多くの人がそう言う贅沢な暮らしを望むだろう。だけど、私はそう言うのは望んでない。
妻になろうと、マーカスを利用する人間も現れるかもしれない。
子供は純粋だから何でも信じてしまう。そう言う理由なら、むしろ
居ない方が良い。ところが、マリーナさんの態度が予想と違う。
「そう言う事もありましたね……」
「そう言う事? 他にも理由があるんですか?」
僕に新しいお母さんができる。
( なんて、呼ぼう)
「 ママ…… お母さん…… 母上……」
天井を見ながら口にしてみた。
もう他の親子を見て寂しい気持ちになったりしない。みんなにリサを見せびらかすんだ。二人で並んで街を歩く姿を想像するだけで、にやけてしまう。
だけど、それは嬉しいけど、怖いことでもあった。
今度こそ、嫌われないように 良い
子でいいよう。そうすれば、この家を出て行ったりしない。
***
リサは窓ガラスに映る自分の姿を見る。今日は 水色の柔らかな膝下丈のワンピース。レースが縁取りされた可愛い系だ。清楚な感じもするし悪い印象は与えないだろう。リチャードと一緒に使用人たちに人間になった姿を披露するために、厨房の隣の休憩室に向かって歩いていた。
今から人間の姿で皆と初対面する。皆どんな反応をするだろう。
人間の私を見てガッカリしないと良いけど……。
余りにも猫の姿が可愛いからプレシャーを感じる。それと、心配もある。
(この姿を見て私だって納得してくれるだろうか?)
不安はあるけど、気兼ねなくみんなとお喋り出来る事を考えると楽しみの方が大きい。
「準備は良いかい?」
「ええ、大丈夫」
深呼吸すると、隣に立っているリチャードに向かって合図を送る。ドアを開くと、一斉に皆がこっちを見た。
「こんばんは……」
そう挨拶したがポカンと皆が口を開けて私を見る。
「………」
「………」
「………」
そりゃ、驚くよね。
見知らぬ女性をいきなり連れて来たんだから。
(マーカスみたいには 行かないか……)
気後れしそうになる私をリチャードに押し出すような形で中に入った。何か言おうにも、言葉が出てこない。強張った笑みを浮かべるしかなかった。
「………」
「………」
「………」
しばしの沈黙の後、ハッとしたように皆が我に返ると、私の周りに集まって来た。
「だっ、旦那様こちらの女性は……」
「こっ、恋人でしょうか?」
「何処の令嬢ですか?」
「今日は泊まられるのですか?」
「お食事は?」
弾丸のように質問が飛んでくる。
「何と言う お名前ですか?」
「私はニックと申します。以後お見知りおきを」
「何か困った事があったら私に言って下さい」
「好きな物は何ですか? お作りします」
私だと気付いてない。パパラッチみたいな質問の嵐であることから、リチャードが女性を紹介するのは滅多にないのだろう。
「待て、待て」
リチャードが両手を突き出して事態を収拾すると、全員がピタリと口を閉じてリチャードに注目する。そして、リチャードが私の肩に手を回した。
「彼女の名前は」
ドヤ顔で皆の顔を見まわす。
「リサだ」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
またしても沈黙。そんな中、リチャードが 私のこめかみにキスした。
「ははっ……はっ……」
唖然として言葉も出ないみたい。
皆の反応に乾いた笑みを返す。
猫だったのに、人間の姿で登場したんだから 簡単に信じてはくれそうにない。同一人物だと分かってもらう為に何か言わないと。
そう考えるといると、突然 皆がさっきよりも凄い勢いで食いついて来る。
「えっ、本当に!?」
「やはりザブマギウムだからですか」
「そうですか髪の毛も目の色も同じなので、もしかしてと思っていました」
「本当にリサなんですか?」
またしても皆の視線が集中した。
髪と目は同じ色ですけど、ザブマギウムだから、そう言われても信じられるものでも無い。
そう思うのは当たり前だ。
それ以外は私がリサだと証明するものがないんだから。
う~ん。何を言えば信じてくれるだろう……。
目の前で変身するのが一番だけど、まだ自分でコントロール出来ないからなぁ……。
何かないかと腕組みして今迄の事を振り返ってみた。
(あっ!)
一つあったと、ポンと手を打った。リチャードに知られるのは恥ずかしいけれど仕方ない。
「デザートに使った蜂蜜をつまみ食いして、べとべとになったことがあったでしょ」
「えっ?」
キョトンと皆の目が丸くなる。
初耳だとリチャードも驚いた顔で私を見る。まさかこんなところでバレるとは。穴があったら入りたい。一瞬間があった後、笑いの渦が巻き起こった。
「その節はお世話になりました」
と、ペコリと頭を下げた。
皆がわらわらと近付いて来て親し気に私の肩を叩く。思い出したみたいだ。
***
青みががったダイヤモンドが放つ光は、太陽に照らされたリサの髪のように輝いている。執務室でリチャードはそれを満足気に見つていた。どうしてもこの指輪を贈りたかった。
街に行った時、導かれるように入った宝石店でこれを見た時 まるで神の啓示のようだった。
お前の妻になるのは彼女だと。
ふふっ、この歳でそんな事考えるとは、やはり恋に浮かれているな。パタンと蓋を閉じるとさっきから私を見ているニックを見る。
「ニックは反対か?」
「いいえ、賛成でございます。無邪気な存在は心を癒してくれます」
(無邪気か……)
ベッドでは私の欲望を満たしてくれる完璧な大人の女だ。
私がリサに魅かれたのはあの可愛らしさもあるが、結婚を決めたのは あの子が貴族でも平民でも無い考えの持ち主だからだ。
リサは家門を強くする為にと、自分が産んだ子に爵位を継がせようとはしないだろう。
(マーカスに これ以上 辛い思いをさせたくない)
家族は敵ではなく見方だ。
身分、そんな固定観念を持ってないところが良い。
公平で平等。リサの話す世界は夢のような世界だ。そんな世界に生まれてた彼女だから安心して妻に迎え入れられる。
リサにとって、一生に一度のプロポーズだ。ロマンチックにしてあげたい。
「ニック、用意して欲しいもがある」
**
ニックはご主人様の要望を書き留めながら嬉しい気持ちでいた。
婦人服の領収書を不思議に思っていたが、人間になったリサを紹介されて合点がいった。だから、結婚したいと言ってもおかしく思わなかった。そひて、今度こそ幸せになって欲しいと願っていた。
***
人間になれると今まで出来なかった事が出来て生活の幅が随分広がった。お茶を淹れようと厨房を覘くとマリーナさんが丁度コーヒーを入れるところだった。
私の視線に気付いたマリーナさんがマグを掲げる。
「飲みますか?」
猫だとやっぱり熱いものは駄目だからか、久々のコーヒーは美味しい。それにインスタントと違ってコーヒー豆から淹れるからか、後味がすっきりしている。
「とっても美味しそうに飲むのね」
「はい。紅茶より、こっちの方が好きで、よく飲んでいました」
カフェイン中毒と言って良いかも。朝、昼、晩と飲んでいた。
他の人たちも飲みに来るのかとラックを見ると人数分しかない。
同じように皿の数も人数分しかない。やっぱり他に使用人が居ないんだろうか? この家に奥さんの気配が残ってなかった。
(匂いも、女物の服も、化粧品などの小物も無かった)
私に結婚を前提に交際して欲しいとリチャードが言ったくらいだから、離婚したんだろうと察していたが、その理由が気になるところだけど、それはリチャードが話すまで待つつもりだ。
「マリーナさん。お手伝いしますから遠慮せずに言って下さい。皿洗いでも料理の下ごしらえで何でもやります」
今迄お世話になった分の恩返しをしたい。
前世では、お母さん任せだったから、上手に出来るからは分からないけど、結婚するんだもの頑張りたい。今のところやっているのは、リチャードの身の回りの世話を少しばかりしてるだけだ。
「そんな、とんでもない」
マリーナさんが顔の前で両手を振る。
「でも……使用人の数が少ないから負担も大きいでしょ」
「ええと……」
今の人数じゃ絶対足りない。マリーナさんが困ったように目を泳がせている。その視線を追っていると、私と目が合う。すると取り繕うように答えた。
「それは皆、仕事が出来るんでしょ」
「………」
そうは言っても伯爵家なんだから、もっと使用人が居てもおかしくない。どうも素直に頷けない。小首を傾げているとマリーナさんがブンブン首を振る。
「本当ですよ。この家ではパーティーとかしないので この人数で足りるんです」
「本当ですか?」
それでも足りないと思う。誰かが病気になったりしたら代わりの人が欲しいものだ。雇わない特別な理由でもあるんだろうか? 私の問いにマリーナさんが目を伏せる。
「まあ、色々あって……」
「………色々ですか?」
「………」
意味あり気な沈黙が広がる。言いにくいこと? 思い当たる理由がある。リチャードの存在だ。
独身に戻って長いんだし、いくら子持ちでもあの見た目なら妻になりたがる人は居るはず。
「それって、メイドを募集しても、リチャードを狙って若い女性たちばかり来るからですか?」
こっちの世界の女性だって、シンデレラを夢見るものだ。結婚は一発逆転だもの。貧乏から金持ちに、市民から貴族に。贅沢な食事に豪華な衣裳。高級アクセサリー。多くの人にちやほやされる。
多くの人がそう言う贅沢な暮らしを望むだろう。だけど、私はそう言うのは望んでない。
妻になろうと、マーカスを利用する人間も現れるかもしれない。
子供は純粋だから何でも信じてしまう。そう言う理由なら、むしろ
居ない方が良い。ところが、マリーナさんの態度が予想と違う。
「そう言う事もありましたね……」
「そう言う事? 他にも理由があるんですか?」
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