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第五十三集
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俊豪は妃殿下が、どこまで事件に関わっているのか知るために質問を投げかけた。
侍女の雪草に出て行くように促されたが、妃殿下はそれを押しとどめた。
「……ええ。その通りよ。恥ずかしい話だけど第二皇子がどうして徐有容を雇ったか気になったの」
将来皇后になるなら剣呑な性格では務まらない。多くの妃を迎えるのは当然のこと。それを一々嫉妬していたら……。そう分かっていてもそう出来ないのが人間だ。
(なんとも当たり障りのない答えだ)
雪草の緊張も解けた。結果は聞いているはず 第二皇子と恋仲というのは嘘だ。そこを詰めてものらりくらりとかわされてしまうだろう。
私としては 次の一手で、その心を覗きたい。
同意するように深く頷く。そして……。
「……成程。そうだったんですね」
「………」
「ところで……皇太子が買った屋敷から出た焼死体は徐有蓉だと思いますか?」
「っ」
妃殿下が目を見開いてゴクリと喉を鳴らす。動揺する様子を見て徐有蓉殺しは皇太子妃が犯人かと思ったが、違う。やはり 皇太子か……。
だが、手を硬く握っているらしく両肩が上がっている。
緊張!?
否、それとも違う。別の感情だ。しかし、顔が固まってそれ以上は引き出せそうにない。
身を強張らせ黙ったままの雪草に視線を動かすとサッと感情を隠した。
「俊豪様。妃殿下は気分がすぐれないようですので続きはまたの機会に」
雪草が横から割って入って来た。二人とも何かを隠している。それは何だ?
しかし その前に席を立てられた。
「では、失礼します」
半ば強引に話をつける。妃殿下の青ざめた顔に引くことにした。これ以上粘っても真相にはたどり着けないだろう。
「……はい。分かりました」
雪草に手を引かれて自室に戻って行く妃殿下の後ろ姿を見送る。その姿は勝者には見えない。
三年前まで皇太子の想い人は徐有蓉だったが、大臣たちは位の低い父親を嫌い。正室にすることに難色を示していた。
いずれは皇后になるのだ。釣り合わないと考えたのだろう。だがらどちらかといえば 堅物で融通が利かない。こっちの方が問題だったんだろう。さらに、徐の父親が死んだ事で賛成する者は居なくなった。側妃としての話があったが立ち消えになってしまった。そんなとき今の皇太子妃に決まった。
彼女は徐有蓉に勝てると考えた。所詮は正品四の娘と侮っていた。しかし現実は何一つ、書も、詩も、琴も、舞も、彼女の足下にも及ばなかった。側室に迎えたら寵妃になって自分は見向きもされない。徐有蓉が生きている限り自分が一番になれない。それに、悲恋に終わったことで皇太子にとっては未練と罪悪感が募る相手だ。妃殿下にとって徐有蓉は倒すべき相手。その相手が死んだと知って安堵するのか、次は我が身かと怯えるのか……。そのどちらかと思っていたが、徐を駒とてしか見ていなっかったと知って衝撃を受けたなのだろう。
役に立たなければ愛は冷める。
真相を知ったと、知られた 私も消そうとするだろうか?
「ふーっ」
ポリポリと頬を掻く。さてと、餌は十分撒いた。妃殿下にこれ以上聞いても廃位させない為に皇太子の肩を持つだろう。
(あとは釣れるのを待つだけだ)
クルリと背を向けると俊豪もその場を後にした。
門の外に出るとすぐさま応時が駆け寄って来る。その嬉々とした表情に 手応えを感じた。歩みを止めずに報告を聞く。
「どうだ。動きはあったか?」
「はい! 侍女のひとりが皇太子の所へ人目を忍んで入って行きました」
「そうか……」
残念に思う自分が滑稽だった。
心の奥底ではまだ情が切れていない だが それも今日まで終わりにしよう。
裏で糸を引いていたのは皇太子だ。
4の27
容容は若渓さんから教えを受けながら腰帯に刺繍していたが、ふと、その手が止まる。
どんなに遠く離れていても心配なものは心配だ。
(天祐さん。一人で大丈夫かな……)
一人で起きられないし、ネクタイも締められない。きっと元の生活に戻っている。
分別何て出来ないからゴミ捨ても無理だ。
下着を使い捨てにしているかも……。
他にも心配な事もある。
大量の洗濯物が目に浮かぶ。
私が居ないから苦労してそうだ。
こんな事なら最低限一人で出来るように教えておけば良かった。
知らず知らずに溜め息が出る。
「はぁ~」
「小有蓉。出来た?」
「えっ、あっ、はい」
「じゃあ、見せて」
若渓さんの声に我に返った。
顔を上げると、その後ろに小橘さんがお茶を持って立っている。早くどかないと。注意はしてこないけれど 態度に出ている。
大急ぎで若渓さんに腰帯を差し出すと、机の上のものをどかして、スペースを作る。
若渓さんが出来具合を確かめる。刺繍などした事が無かったから、上手に出来たか心配だ。判定を待つ選手の気分だ。その間に小橘さんがお茶を並べる。卓の上のお菓子は、よくテレビで見る分厚い昔のお菓子だ。
角の丸い四角の上に模様が付いている。もう一つは円形でこちらも模様が付いている。どちらも今の時代の鮮やかな色じゃない。どうぞと言って小橘さんが勧めて来る。言われるがまま一つ手に取って食べてみた。
色こそ地味だが味はとても良い。
(美味しい……)
今度作り方を教えて貰おう。きっと天祐さんも喜ぶ。現代のスイーツは口に合わないのか食べたいと言わない。
「これなら兄上も喜ぶと思うわ」
「えっ? ちっ、違います」
若渓さんに図星を差されて頬が熱くなる。勿論、そのつもりで作ったが口に出されると恥ずかしい。
「何を照れてるのよ」
「えっ、あの……」
「兄上 以外に渡したい人でもいるの?」
「それは……」
目が合って慌てて横を見ると誤魔化すようにお茶を口に運ぶ。
「だったら 間違いないでしょ」
「 はい……」
でも、素人の私が作った物など受け取ってくれるだろうか?
きっと他の令嬢から受け取った事があるはずだ。その人たちと比べられるのかと思うと自信が無くなる。令嬢たちは、小さい時から手ほどきを受けて来たはずだ。
私は今日初めて刺繍したんだもの比べるまでも無い。そう思うと自然と俯いてしまう。
すると、若渓さんが肩をポンと叩いた。
「そうでしょうか?」
「そうよ」
横目で若渓さんを見るとニコニコしている。信じていいのかな?
「大丈夫。絶対気に入るわ。妹である私が保証するわ」
若渓さんに太鼓判を押されて胸のモヤモヤが消えて行く。
腕前はともかく 心は込めた。
「お茶にしましょう」
「はい」
たわいない会話をしているうちに、一つ 完食。もう一つの方も食べてみようと緑色の物に手を伸ばす。食べるとお豆の味がする。
緑豆ヨウかな? そんな事を考えていると視線を感じて顔を向けると聞きたそうな顔の若渓さんと目が合つた。
「初めて作った菓子だけど……どう美味しい?」
「美味しいです」
「これ、若渓さんの手作りですか?」
そう聞くとコクリと頷いた。凄い若渓さんは何でも出来るんだ。さっきもお手本にと琴を弾いたり、刺繍したり、絵を描いたりした。
天祐さん同様、完璧。さすが兄妹。
「こっちも食べてみて」
小橘さんが、新しい菓子を持ってきた。
三品目が出て来た。今度は黄色い色のお菓子だ。
「どう? 美味しい?」
「美味しいです」
食べたそばから 感想を聞いてくる。
だけど、自分は食べないで、お茶ばかり飲んで
いる。何で食べないの?
どうも私の為に作った訳でもなさそうだ。
そうか。ピンと来た。これはきっと誰かに 食べさせるために、練習で作った物だ。思い当たる人の顔が浮かんで口元がにやける。
「私の口に合うものより、俊豪さんの好みの方がいいんじゃないんですか?
「なっ、何言っているの」
お返しとばかりにからかうと若渓さんが茶をむせる。やっぱり図星だ。頬が赤い。
そんな彼女に小橘が手拭きを差し出し、しれっと 机の上を片付けた。
引ったくるように受け取ると、そしらぬ顔で口元を拭っている。口元を隠して笑いをかみ殺す。そんな姿が可愛い。
隠れて笑っていると使用人がやって来る。
「俊豪様がお見えです」
「俊豪様が?」
嬉しそうな顔になる。本当に好きなんだ。私も天祐さんに会いたい。
「分かったわ。お通しして」
「噂をすれば影。お菓子を食べて貰えるチャンスね」
「小有蓉!」
すまし顔で使用人に頷くと襟を合わせて服の皺を伸ばすと身支度を整える。少しでも綺麗だと思って欲しいんだ。私を睨みつける。
そこへ 噂の主が入ってきた。
背筋を伸ばして立ち上がると膝を折る。同じく自分も挨拶する。此方の作法も慣れてきた。
侍女の雪草に出て行くように促されたが、妃殿下はそれを押しとどめた。
「……ええ。その通りよ。恥ずかしい話だけど第二皇子がどうして徐有容を雇ったか気になったの」
将来皇后になるなら剣呑な性格では務まらない。多くの妃を迎えるのは当然のこと。それを一々嫉妬していたら……。そう分かっていてもそう出来ないのが人間だ。
(なんとも当たり障りのない答えだ)
雪草の緊張も解けた。結果は聞いているはず 第二皇子と恋仲というのは嘘だ。そこを詰めてものらりくらりとかわされてしまうだろう。
私としては 次の一手で、その心を覗きたい。
同意するように深く頷く。そして……。
「……成程。そうだったんですね」
「………」
「ところで……皇太子が買った屋敷から出た焼死体は徐有蓉だと思いますか?」
「っ」
妃殿下が目を見開いてゴクリと喉を鳴らす。動揺する様子を見て徐有蓉殺しは皇太子妃が犯人かと思ったが、違う。やはり 皇太子か……。
だが、手を硬く握っているらしく両肩が上がっている。
緊張!?
否、それとも違う。別の感情だ。しかし、顔が固まってそれ以上は引き出せそうにない。
身を強張らせ黙ったままの雪草に視線を動かすとサッと感情を隠した。
「俊豪様。妃殿下は気分がすぐれないようですので続きはまたの機会に」
雪草が横から割って入って来た。二人とも何かを隠している。それは何だ?
しかし その前に席を立てられた。
「では、失礼します」
半ば強引に話をつける。妃殿下の青ざめた顔に引くことにした。これ以上粘っても真相にはたどり着けないだろう。
「……はい。分かりました」
雪草に手を引かれて自室に戻って行く妃殿下の後ろ姿を見送る。その姿は勝者には見えない。
三年前まで皇太子の想い人は徐有蓉だったが、大臣たちは位の低い父親を嫌い。正室にすることに難色を示していた。
いずれは皇后になるのだ。釣り合わないと考えたのだろう。だがらどちらかといえば 堅物で融通が利かない。こっちの方が問題だったんだろう。さらに、徐の父親が死んだ事で賛成する者は居なくなった。側妃としての話があったが立ち消えになってしまった。そんなとき今の皇太子妃に決まった。
彼女は徐有蓉に勝てると考えた。所詮は正品四の娘と侮っていた。しかし現実は何一つ、書も、詩も、琴も、舞も、彼女の足下にも及ばなかった。側室に迎えたら寵妃になって自分は見向きもされない。徐有蓉が生きている限り自分が一番になれない。それに、悲恋に終わったことで皇太子にとっては未練と罪悪感が募る相手だ。妃殿下にとって徐有蓉は倒すべき相手。その相手が死んだと知って安堵するのか、次は我が身かと怯えるのか……。そのどちらかと思っていたが、徐を駒とてしか見ていなっかったと知って衝撃を受けたなのだろう。
役に立たなければ愛は冷める。
真相を知ったと、知られた 私も消そうとするだろうか?
「ふーっ」
ポリポリと頬を掻く。さてと、餌は十分撒いた。妃殿下にこれ以上聞いても廃位させない為に皇太子の肩を持つだろう。
(あとは釣れるのを待つだけだ)
クルリと背を向けると俊豪もその場を後にした。
門の外に出るとすぐさま応時が駆け寄って来る。その嬉々とした表情に 手応えを感じた。歩みを止めずに報告を聞く。
「どうだ。動きはあったか?」
「はい! 侍女のひとりが皇太子の所へ人目を忍んで入って行きました」
「そうか……」
残念に思う自分が滑稽だった。
心の奥底ではまだ情が切れていない だが それも今日まで終わりにしよう。
裏で糸を引いていたのは皇太子だ。
4の27
容容は若渓さんから教えを受けながら腰帯に刺繍していたが、ふと、その手が止まる。
どんなに遠く離れていても心配なものは心配だ。
(天祐さん。一人で大丈夫かな……)
一人で起きられないし、ネクタイも締められない。きっと元の生活に戻っている。
分別何て出来ないからゴミ捨ても無理だ。
下着を使い捨てにしているかも……。
他にも心配な事もある。
大量の洗濯物が目に浮かぶ。
私が居ないから苦労してそうだ。
こんな事なら最低限一人で出来るように教えておけば良かった。
知らず知らずに溜め息が出る。
「はぁ~」
「小有蓉。出来た?」
「えっ、あっ、はい」
「じゃあ、見せて」
若渓さんの声に我に返った。
顔を上げると、その後ろに小橘さんがお茶を持って立っている。早くどかないと。注意はしてこないけれど 態度に出ている。
大急ぎで若渓さんに腰帯を差し出すと、机の上のものをどかして、スペースを作る。
若渓さんが出来具合を確かめる。刺繍などした事が無かったから、上手に出来たか心配だ。判定を待つ選手の気分だ。その間に小橘さんがお茶を並べる。卓の上のお菓子は、よくテレビで見る分厚い昔のお菓子だ。
角の丸い四角の上に模様が付いている。もう一つは円形でこちらも模様が付いている。どちらも今の時代の鮮やかな色じゃない。どうぞと言って小橘さんが勧めて来る。言われるがまま一つ手に取って食べてみた。
色こそ地味だが味はとても良い。
(美味しい……)
今度作り方を教えて貰おう。きっと天祐さんも喜ぶ。現代のスイーツは口に合わないのか食べたいと言わない。
「これなら兄上も喜ぶと思うわ」
「えっ? ちっ、違います」
若渓さんに図星を差されて頬が熱くなる。勿論、そのつもりで作ったが口に出されると恥ずかしい。
「何を照れてるのよ」
「えっ、あの……」
「兄上 以外に渡したい人でもいるの?」
「それは……」
目が合って慌てて横を見ると誤魔化すようにお茶を口に運ぶ。
「だったら 間違いないでしょ」
「 はい……」
でも、素人の私が作った物など受け取ってくれるだろうか?
きっと他の令嬢から受け取った事があるはずだ。その人たちと比べられるのかと思うと自信が無くなる。令嬢たちは、小さい時から手ほどきを受けて来たはずだ。
私は今日初めて刺繍したんだもの比べるまでも無い。そう思うと自然と俯いてしまう。
すると、若渓さんが肩をポンと叩いた。
「そうでしょうか?」
「そうよ」
横目で若渓さんを見るとニコニコしている。信じていいのかな?
「大丈夫。絶対気に入るわ。妹である私が保証するわ」
若渓さんに太鼓判を押されて胸のモヤモヤが消えて行く。
腕前はともかく 心は込めた。
「お茶にしましょう」
「はい」
たわいない会話をしているうちに、一つ 完食。もう一つの方も食べてみようと緑色の物に手を伸ばす。食べるとお豆の味がする。
緑豆ヨウかな? そんな事を考えていると視線を感じて顔を向けると聞きたそうな顔の若渓さんと目が合つた。
「初めて作った菓子だけど……どう美味しい?」
「美味しいです」
「これ、若渓さんの手作りですか?」
そう聞くとコクリと頷いた。凄い若渓さんは何でも出来るんだ。さっきもお手本にと琴を弾いたり、刺繍したり、絵を描いたりした。
天祐さん同様、完璧。さすが兄妹。
「こっちも食べてみて」
小橘さんが、新しい菓子を持ってきた。
三品目が出て来た。今度は黄色い色のお菓子だ。
「どう? 美味しい?」
「美味しいです」
食べたそばから 感想を聞いてくる。
だけど、自分は食べないで、お茶ばかり飲んで
いる。何で食べないの?
どうも私の為に作った訳でもなさそうだ。
そうか。ピンと来た。これはきっと誰かに 食べさせるために、練習で作った物だ。思い当たる人の顔が浮かんで口元がにやける。
「私の口に合うものより、俊豪さんの好みの方がいいんじゃないんですか?
「なっ、何言っているの」
お返しとばかりにからかうと若渓さんが茶をむせる。やっぱり図星だ。頬が赤い。
そんな彼女に小橘が手拭きを差し出し、しれっと 机の上を片付けた。
引ったくるように受け取ると、そしらぬ顔で口元を拭っている。口元を隠して笑いをかみ殺す。そんな姿が可愛い。
隠れて笑っていると使用人がやって来る。
「俊豪様がお見えです」
「俊豪様が?」
嬉しそうな顔になる。本当に好きなんだ。私も天祐さんに会いたい。
「分かったわ。お通しして」
「噂をすれば影。お菓子を食べて貰えるチャンスね」
「小有蓉!」
すまし顔で使用人に頷くと襟を合わせて服の皺を伸ばすと身支度を整える。少しでも綺麗だと思って欲しいんだ。私を睨みつける。
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