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第六集
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俊豪は自宅で從者の応時からの報告を若渓と共に待つていた。そこへ応時が来た。
若渓と共に部屋を移すと報告を聞きながら手渡された書類に目を通す。
若渓は気持ちを落ち着かせようと茶を飲みたいのか 机に用意されている茶碗を表にした。
「あの女は全くの別人だそうです。顔は同じですが体は長年虐待されたらしく背中にも殴られた痕が何層にも重なってあるそうです」
見立て通りの答えだ。自分で予想していたことだが、改めて真実だと突きつけられると暗雲たる気持ちになる。
「それと……」
報告は続き、応時が一瞬言い淀む。注目をひくには充分な時間だった。
「骨が折れた痕もあるようです」
その場でお茶の用意をしていた若渓の手が止まる。お嬢様の若渓にしてみたら酷い話だろう。貴族の中で生きて来たから無縁の話だ。だが、庶民にしてみたらありふれた話だ。全てのしわ寄せは女や子供などの弱者に向けられる。その事を鑑みれば多分 父親からの暴行だろう。
「あい分かった。この事は他言しないように口止めして置け」
「御意」
「別人ならこれから あの女の人をどうなさるおつもりですか?」
若渓に問われてそちらを見ると美しい顔が 更に険しく眉間に皺が寄っている。
ほんの一月前までは笑顔を絶やない明るいお嬢様だったのに、すっかり変わってしまった。
「どうするも何もこのままだ」
「なっ」
反論しようとする若渓に向かって手を突き出して黙らせる。すると、素直に若渓が口をつぐむ。こう言うところは変わらない。その事に安堵する。
「理由は色々あるが 別人だからと外に出して世間が納得すると思うか?」
「それは……」
「これはあの偽物の為でもあるのだ」
「………」
そう言うと若渓が黙り込む。
本人の心証、その上確固たる証拠が出て来た。偽者だとと言う事は認めたのだろう。応時はどう考えているのかと視線を移すと 同じように口を閉じていたが、指を一本ずつ立てて交差を繰り返している。
「どうした?」
「顔がそっくりで 名前も同じ女人が二人居ては、ややこしいですよ」
確かに……。しかし此処は人目が多い。急に呼び名を変えては変に思われる。
草冠のありなしを説明するのも、あの娘の本来の名で呼ぶと言うのも……。
同情しているとか、親友の想い人だから特別扱いしているとか。後で温情を掛けたとつまらぬ事でケチをつけられるのは本意では無い。
どうしたものか……。
「あっ! 本物の徐有蓉はそのまま呼び、本物で無い方は名前の前に「小」を付けて「小徐有蓉」と呼ぶのはどうです?」
と提案して来た。「小」は可愛いとかの意味で付けるだと。それを何で徐有蓉に付けるんだ。意味が分からない。胡乱な目を向けると、
「はぁ!?」
「ちっ! ちっ! ちっ!」
応時が顔の前で指を振る。その仕草にイラッと来る。何様だ!
「嫌味でですよ。嫌味」
「どういう意味?」
分からないと若渓が眉を顰める。同じように小橘も首を捻っている。一人で盛り上がっている応時を睨みつけた。
しかし、そのまま話続けた。
「今まで呼ばなかったのに急に呼んだら小娘だと馬鹿にしているように見えるでしょ」
「………」
「まぁ……」
「分からない事も無いけれど……」
確かに悪い手では無い。親しくもない間柄なのにそう呼んだら 子供扱いしてると思われるかもしれない。だが、声音の調子を間違えたら 懐柔されたと誤解されてしまう。しかし、区別する為には そうした方が良いだろう。
「どうです。いい考えでしょ」
「お前にしてわな」
ドヤ顔で近付いて来る応時の額を指の背で叩く。応時が額を押さえて不貞腐れた顔をしているが無視して若渓たちに向き合う。
「どうだろう。この方法で良いと思わか?」
「分かりました」
「はい」
二人とも快く受け入れてくれた。これでどちらが どちらか分かり易くなった。
だが、これで一件落着とはいかない。
このまま帰しても若渓が納得すとは思えない。もしかしたら小徐有蓉から本物が何処に居るのかとしつこく聞くかもしれない。若渓を見て心の中で嘆息する。
情が深く聡明な若渓だが兄の事があって以来無謀なことばかりしている。この前は上訴しようとしていた。
(勿論、私が裏で手を回したが……)
今回の件ももう少しでこちらの動きが遅かったら取り返しのない事になり、今までの苦労が水の泡になる所だった。
キチンと話しておかないと計画を壊されかねない。
「若渓は私が徐有蓉をそのままにして置く事が気に入らないんだろう?」
そう聞くと、そうですと頷いた。
「私は徐有蓉の後ろには、それを操ってい居た人物が居ると考えている」
「それは私も考えました」
若渓が急須を掴むと茶を注ぐ。
「皇太子暗殺未遂事件については不明な点が多すぎる。しかも徐有蓉を連れて行った その案内役の共犯者がが殺されたとき、徐有蓉は牢に入っていて指示するのは無理な状態だっただ。勿論簡単な指示なら出来せいことは、ないだろうが……」
裏切り者が居ると言うこと、それを認めるのは自分としても苦渋だ。この牢の中に加担する人間が居ると認めたことになる。
(一人一人身元を調べて清廉な者を選んだと思ったのに……)
厳しく言っても今回のように若渓を手引きする人間が居る。私への忠義より、金やコネが優先される。情けなくて悲しいが仕方ないと飲み込むしかない。
「私は黒幕が徐有蓉を口封じに来ると考えている。だから刺客が来るのを 待ち伏せするつもりだ」
「そんな簡単に引っかかりますか?」
若渓は直ぐに疑問を口する。これまでも証拠や証人など小さな手掛かりを掴んだ事はあった。しかし、手掛かりを掴んでも直ぐに、何処から漏れるか紛失したり、口封じにあったりしてどうしても途切れてしまう。だがそれは犯人がそれだけこの件を葬り去りたいと考えている証拠だ。徐有蓉を生かしておけば、その者にとってが一番の命取りになる。
徐有蓉だって死にたくは無いはずだ。罪を隠する為に裏切ることは十分考えられる。主犯と共犯では罪の重さが違う。
だからこそ来る。そう確信している。
「必ず忍び込んで来る。この件は根が深い。私のあずかり知らぬ所で誰かが動いていると考えている。今回は別の人物が忍び込んで来たが」
「っ」
伏せた目から若渓を見ながら言うとバツが悪そうな顔をした。その顔を見て俊豪は久しぶりにクスリと笑った。応時も思わず笑ったらしく誤魔化すように咳払いしている。
「何時まで経っても刑が執行されないことに焦れて行動するのを待っているんだ」
「この事を陛下はご存知なんですか?」
勿論だと頷く。自分の世継ぎが殺されそうになったんだ。ただならぬことである。
(運が悪ければ死んでいた)
そう言う芽は早く摘んでしまいたいものだ。だが、犯行現場は宮中。成功する確率も逃げ切る確率も低い。
何故だ? 何故宮中なんだ?
外に連れ出せば楽に暗殺出来る。
捕まったたきの徐有蓉には口惜しそうな表情はなかった。まるで……。
「勿論だ。そのせいで、朝議で毎日執拗に叱責されている」
無能だと言って更迭するように上奏する者も多い。だからこそ黒幕をあぶり出せると言うものだ。
(不本意だが、そう思わせるのが一番だ)
「宦官の柳薄に頼んで此処五日ほどの間に訴えた者の名簿を貰っている」
訴えて来た者の中に力を貸した者がいるはずだ。普通に考えれば第二皇子派だ。
しかし、そちらの調べはついている。その中には居なかった。
今回の暗殺未遂事件で徐有蓉一人で実行するにしては無理な点が多い。
何をするにしても金は必要だ。だが、既に有蓉の父親は死んでいる。つまり、他の誰かが金を出した。それなのに大物貴族の誰も捕まっていない。その事も頭が痛い事の一つだ。
扉が開け放たれたその部屋は太い柱と、道を作るように置かれている 調度品で溢れていた。そして、その一番奥には見目麗しい皇太子が座っていた。
皇太子妃は実家から送られてきた新茶を 一番先に飲んでいただこうと皇太子の元を訪れていた。しかし、読書中だったので出直そうとしたが、皇太子のその視線が一点に注がれ、 ページをめくる様子もない。そのことに憂いを抱いた。
( また誰かが死ぬかもしれない )
侍女に そっと目配せ するとそのまま立ち去った。知らず知らずのうちに早足になる。
若渓と共に部屋を移すと報告を聞きながら手渡された書類に目を通す。
若渓は気持ちを落ち着かせようと茶を飲みたいのか 机に用意されている茶碗を表にした。
「あの女は全くの別人だそうです。顔は同じですが体は長年虐待されたらしく背中にも殴られた痕が何層にも重なってあるそうです」
見立て通りの答えだ。自分で予想していたことだが、改めて真実だと突きつけられると暗雲たる気持ちになる。
「それと……」
報告は続き、応時が一瞬言い淀む。注目をひくには充分な時間だった。
「骨が折れた痕もあるようです」
その場でお茶の用意をしていた若渓の手が止まる。お嬢様の若渓にしてみたら酷い話だろう。貴族の中で生きて来たから無縁の話だ。だが、庶民にしてみたらありふれた話だ。全てのしわ寄せは女や子供などの弱者に向けられる。その事を鑑みれば多分 父親からの暴行だろう。
「あい分かった。この事は他言しないように口止めして置け」
「御意」
「別人ならこれから あの女の人をどうなさるおつもりですか?」
若渓に問われてそちらを見ると美しい顔が 更に険しく眉間に皺が寄っている。
ほんの一月前までは笑顔を絶やない明るいお嬢様だったのに、すっかり変わってしまった。
「どうするも何もこのままだ」
「なっ」
反論しようとする若渓に向かって手を突き出して黙らせる。すると、素直に若渓が口をつぐむ。こう言うところは変わらない。その事に安堵する。
「理由は色々あるが 別人だからと外に出して世間が納得すると思うか?」
「それは……」
「これはあの偽物の為でもあるのだ」
「………」
そう言うと若渓が黙り込む。
本人の心証、その上確固たる証拠が出て来た。偽者だとと言う事は認めたのだろう。応時はどう考えているのかと視線を移すと 同じように口を閉じていたが、指を一本ずつ立てて交差を繰り返している。
「どうした?」
「顔がそっくりで 名前も同じ女人が二人居ては、ややこしいですよ」
確かに……。しかし此処は人目が多い。急に呼び名を変えては変に思われる。
草冠のありなしを説明するのも、あの娘の本来の名で呼ぶと言うのも……。
同情しているとか、親友の想い人だから特別扱いしているとか。後で温情を掛けたとつまらぬ事でケチをつけられるのは本意では無い。
どうしたものか……。
「あっ! 本物の徐有蓉はそのまま呼び、本物で無い方は名前の前に「小」を付けて「小徐有蓉」と呼ぶのはどうです?」
と提案して来た。「小」は可愛いとかの意味で付けるだと。それを何で徐有蓉に付けるんだ。意味が分からない。胡乱な目を向けると、
「はぁ!?」
「ちっ! ちっ! ちっ!」
応時が顔の前で指を振る。その仕草にイラッと来る。何様だ!
「嫌味でですよ。嫌味」
「どういう意味?」
分からないと若渓が眉を顰める。同じように小橘も首を捻っている。一人で盛り上がっている応時を睨みつけた。
しかし、そのまま話続けた。
「今まで呼ばなかったのに急に呼んだら小娘だと馬鹿にしているように見えるでしょ」
「………」
「まぁ……」
「分からない事も無いけれど……」
確かに悪い手では無い。親しくもない間柄なのにそう呼んだら 子供扱いしてると思われるかもしれない。だが、声音の調子を間違えたら 懐柔されたと誤解されてしまう。しかし、区別する為には そうした方が良いだろう。
「どうです。いい考えでしょ」
「お前にしてわな」
ドヤ顔で近付いて来る応時の額を指の背で叩く。応時が額を押さえて不貞腐れた顔をしているが無視して若渓たちに向き合う。
「どうだろう。この方法で良いと思わか?」
「分かりました」
「はい」
二人とも快く受け入れてくれた。これでどちらが どちらか分かり易くなった。
だが、これで一件落着とはいかない。
このまま帰しても若渓が納得すとは思えない。もしかしたら小徐有蓉から本物が何処に居るのかとしつこく聞くかもしれない。若渓を見て心の中で嘆息する。
情が深く聡明な若渓だが兄の事があって以来無謀なことばかりしている。この前は上訴しようとしていた。
(勿論、私が裏で手を回したが……)
今回の件ももう少しでこちらの動きが遅かったら取り返しのない事になり、今までの苦労が水の泡になる所だった。
キチンと話しておかないと計画を壊されかねない。
「若渓は私が徐有蓉をそのままにして置く事が気に入らないんだろう?」
そう聞くと、そうですと頷いた。
「私は徐有蓉の後ろには、それを操ってい居た人物が居ると考えている」
「それは私も考えました」
若渓が急須を掴むと茶を注ぐ。
「皇太子暗殺未遂事件については不明な点が多すぎる。しかも徐有蓉を連れて行った その案内役の共犯者がが殺されたとき、徐有蓉は牢に入っていて指示するのは無理な状態だっただ。勿論簡単な指示なら出来せいことは、ないだろうが……」
裏切り者が居ると言うこと、それを認めるのは自分としても苦渋だ。この牢の中に加担する人間が居ると認めたことになる。
(一人一人身元を調べて清廉な者を選んだと思ったのに……)
厳しく言っても今回のように若渓を手引きする人間が居る。私への忠義より、金やコネが優先される。情けなくて悲しいが仕方ないと飲み込むしかない。
「私は黒幕が徐有蓉を口封じに来ると考えている。だから刺客が来るのを 待ち伏せするつもりだ」
「そんな簡単に引っかかりますか?」
若渓は直ぐに疑問を口する。これまでも証拠や証人など小さな手掛かりを掴んだ事はあった。しかし、手掛かりを掴んでも直ぐに、何処から漏れるか紛失したり、口封じにあったりしてどうしても途切れてしまう。だがそれは犯人がそれだけこの件を葬り去りたいと考えている証拠だ。徐有蓉を生かしておけば、その者にとってが一番の命取りになる。
徐有蓉だって死にたくは無いはずだ。罪を隠する為に裏切ることは十分考えられる。主犯と共犯では罪の重さが違う。
だからこそ来る。そう確信している。
「必ず忍び込んで来る。この件は根が深い。私のあずかり知らぬ所で誰かが動いていると考えている。今回は別の人物が忍び込んで来たが」
「っ」
伏せた目から若渓を見ながら言うとバツが悪そうな顔をした。その顔を見て俊豪は久しぶりにクスリと笑った。応時も思わず笑ったらしく誤魔化すように咳払いしている。
「何時まで経っても刑が執行されないことに焦れて行動するのを待っているんだ」
「この事を陛下はご存知なんですか?」
勿論だと頷く。自分の世継ぎが殺されそうになったんだ。ただならぬことである。
(運が悪ければ死んでいた)
そう言う芽は早く摘んでしまいたいものだ。だが、犯行現場は宮中。成功する確率も逃げ切る確率も低い。
何故だ? 何故宮中なんだ?
外に連れ出せば楽に暗殺出来る。
捕まったたきの徐有蓉には口惜しそうな表情はなかった。まるで……。
「勿論だ。そのせいで、朝議で毎日執拗に叱責されている」
無能だと言って更迭するように上奏する者も多い。だからこそ黒幕をあぶり出せると言うものだ。
(不本意だが、そう思わせるのが一番だ)
「宦官の柳薄に頼んで此処五日ほどの間に訴えた者の名簿を貰っている」
訴えて来た者の中に力を貸した者がいるはずだ。普通に考えれば第二皇子派だ。
しかし、そちらの調べはついている。その中には居なかった。
今回の暗殺未遂事件で徐有蓉一人で実行するにしては無理な点が多い。
何をするにしても金は必要だ。だが、既に有蓉の父親は死んでいる。つまり、他の誰かが金を出した。それなのに大物貴族の誰も捕まっていない。その事も頭が痛い事の一つだ。
扉が開け放たれたその部屋は太い柱と、道を作るように置かれている 調度品で溢れていた。そして、その一番奥には見目麗しい皇太子が座っていた。
皇太子妃は実家から送られてきた新茶を 一番先に飲んでいただこうと皇太子の元を訪れていた。しかし、読書中だったので出直そうとしたが、皇太子のその視線が一点に注がれ、 ページをめくる様子もない。そのことに憂いを抱いた。
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