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第三十集
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3の48
「は~い」
初めて玄関のチャイムが鳴った。私も天祐さんも知り合いは居ないのに……。
配達の人? 誰が来たのかとドアを開けた。すると、そこには真っ青な光沢のあるスーツを着た背の高い男が立っていた。金のアクセサリーをこれ見よがしに付けて重そうな腕時計をしている。一目で裏家業の人だと分かる。こんな格好の人がお店にも良く来ていた。店長は金払いがいいから上客だと喜んでたけど、一度ケンカするとすさまじい。たくさん物がこわれる。
(最終的に弁償してくれるから新品になるけど……)
そんな人がどうして此処に?
家に上げていいの?
まさか……天祐さんの本当の仕事はマフィア?
目を見ないように後退りすると、その男の人が私の顔をのぞきこんできた。
(どっ、どうしよう……)
「もしかして徐有蓉さん? そうでしょ」
くだけた口調に困惑する。私のこと知ってるみたいだ。
「あっ、はい。そうですけど……どちら様ですか?」
「あれ? 聞いてない。君を見つけるのに手を貸したのに」
見知らぬマフィアがなれなれしく話しかけてくる。
「えっ?」
あっ、そう言う事か。私じゃ無くて彼女を知ってるんだ。じゃあこの人が……もしかして王元さん? よく名前が出ていた人だ。ホッとしていると王元さんが耳打ちしてきた。
「素顔の方が可愛いよ」
「っ」
(かっ、かわいい!?)
初めて言われた。おせじでもうれしい。ほほが熱くなる。両手で頬を隠して俯いた。
「王元。来たな早く入れ」
「お邪魔します」
天祐さんに呼ばれて王元さんが荷物を持って私の前を通りすぎる。そのとき見送る私にバチンとウインクした。
「なっ」
(……チャラい人だ)
嬉しい気持ちが消えてムッとした。きっと誰にでも言ってるんだ。二度と騙されない。
容容は湯を沸かくのを待ちながら、舞い上がつてしまった。さっきの自分を叱っていた。お世辞はお世辞。それなのに真に受けるなんて……。
「あぁーバカなんだから……」
胸のモヤモヤは晴れない。口も聞きたくない。だけど、客は客だ。そうわり切ってお茶を出しに天祐さんの部屋をたずねた。
コンコン
ノックをするが返事がない。もう一回ノックをしようと手を振り上げたが中から話し声が聞こえて来た。
「サイズピッタリでしたね」
「そうだな」
サイズ!?
もれ聞こえて来た言葉に首をひねる。何のサイズだろう?
(………)
「失礼します」
気になってドアを開けると天祐さんが服をあてがわれていた。スーツと違ってシャツにジャケット姿だ。何時もみたいにモノクロの色じゃ無くて明るい色の服だから、かたくるしさが無くなって親しみやすい。
私に気付いたら天祐さんが振り返る。
「容容、どうだ。似合うか?」
「はい。似合ってます」
「こっちの服はよく分からない」
そう言って服をあちこち触っている。ベッドには他の服も置いてある。王元さんの見立てなのか色がカラフルだ。毎日同じような服装だったのに、どんな心境の変化があったんだろ。それとも単にオシャレに目覚めたとか?
それにしてもプライベートなことまで頼むなんて……。マフィアの人間だから信用して良いものかどうか……。でも、天祐さんが脅されてるとは考えられない。どうやって知り合ったか知らないが親し気な感じに安心する。
(独りぼっちではなかったんだ)
「どうぞ」
お茶をテーブルに置く。王元さんがこっちに来るとどさりと座る。
「もう、徐さんが見つかったんなら、雑用は彼女にませて下さいよ。俺だって忙しいんですから」
「分かった。分かった」
文句を言っても軽くあしらっている。それを見てクスりと笑った。どうやら悪い人じゃないらしい。むしろ、おもしろい人だ。怒りも文句も言わないから怖くない。他の人みたいに威張り怒鳴り散らしたりしない。
✳✳✳
何故、私はここに居るんだ? これでは王元達の思惑通りでは?
小さな部屋で中年男と向かい合って話をしている。王元が見立てた服を着て、王元が用意した質疑応答を丸焼きした。
そしてそのまま ここへ。
手渡された竹簡を読むとその男が両手を叩いた。
(ただ呼んだだけなのに……)
何一つ理解できない。それでも相手が喜んでいることだけは伝わってきた。笑顔で誤魔化すと 握手を求められた。
「 素晴らしい! 明日からでも来てください」
「あっ、はい」
これで合格か? トントン拍子に頭を体もついていけない。
3の49
ラインの着信に箸を置いていたスマホを手に取った。けれど直ぐにスマホをひっくり返した。天祐さんの家に居候して今日で十日。今だに仕事が見つからない。
「はあ~」
(どうしよう……)
落ち着かなくヒザをすり合わせる。天祐さんのお金で買い物をして毎日ただ飯ばかり、何時、追い出さされてもおかしくない。
何も言ってこないけど……。このままここに居て良いんだろうか?
その事を考えるとご飯の味さえしない。
自分から切り出すのは追い出して下さいと言っているようなものだ。言われるまで待った方が……。でも後ろめたい気持ちになる。でも、
お父さんの所へ帰りたくないしお金も無い。
この前のおこったお父さんの顔が浮かぶ。死ぬのは怖い。行く当てがない。
(どうしよう……)
何とかしてお金を稼がないと。
スマホで前のお店をググってみたけれど遠い。ここから前通っていた店には歩いて行ける距離じゃない。運良く 雇ってもらったとしても バス代や電車代の方が高い。
どうしてダメなんだろう……。どんな仕事でも文句を言わずに働くのに……。
天祐さんと一緒に食事をしていてもそんなことばか考えてしまう。先に食べ終えた天祐さんが箸を置いた。
「実は相談がある」
「相談ですか?」
一体、何だろう。私に出来る事ならしたいけど……。難しい事は出来ない。物を知らないのろまな人間、それが私だ。でも、頑張って上手に出来たらこの部屋に住んでも良いと言ってくれるかも。それが無理だとしても直ぐに出て行けとは言われないかもしれない。とにかく出来ると言ってみよう。
「実は仕事が決まった」
「えっ、ホントですか?」
「ああ」
全く知らなかった。純粋に驚いた。
よく昔の人だとバレなかったものだ。すっかりこの現代になじんでいるけど……。でもよく考えれば天祐さんも働かないとダメだ。
遊んでいてお金がそこをつく。黙ってたのは、落ち続けている私の事を気づかっての事だろうけど……。その事が少しさみしかった。それと
疑問もある。天祐さんは昔の人間だから学校だって行ってないのに、とても信じられない。不思議だ。そう言うところはどうクリアしたんだろう。
「何処に決まったんですか?」
武芸を生かしてアクション俳優とか? それとも普通にコンビニでレジ打ちとか? どれも、ありそうで無さそうだ。
「大学の国文学?……まぁ、昔の漢字を現代の言葉に変換する仕事だ」
「ああ、なるほど。それなら天祐さんにピッタリですね」
ポンと両手を合わせるとコクコクと頷いた。
打って付けの仕事だ。学歴と言うより知識で採用されたんだ。しかも、大学の仕事なんてすごい。すごい人だと言う事は最初から知っていた。初めて見るものばかりなのにわずか一か月で車を運転したり、スマホを使いこなしたり、頭が良くなくちゃ無理だ。もし私がそんな状況になったら、ただただ圧倒されてるだけだ。やはり、貴族。出来る人は時代が変わっても出来るんだ。そんなすごい人と私が知り合いだと思うとちょっぴり自慢したくなる。
「それで、家の事を任せたい」
「……家事をしろと言う事ですか?」
「そうだ。仕事に行くから身の回りの事が今以上に出来ない」
確かに唯一私が天祐さんより上手にできる事だ。それくらいなら私にも出来るし、買い物も料理も掃除に洗濯。今していることだから問題無い。アルバイトも決まる気配はないから時間はたっぷりある。お世話になってる。断る理由はない。
「分かりました」
そう頷くと天祐さんが食器をどかして、ふところから紙を取り出すと私の前に広げた。
何を出したのかと見ると内容は分からないが
細かい文字がびっしりと書かれている。
読めない字も混ざっているけど多分雇用契約?と書いてある。と思う……。
初めて見る。でも何で私に?
こう言うのは弁護士に見てもらうのでは?
「これなんですか?」
「何ですかって? 容容をメイドとして雇うことにしたんだ」
「は~い」
初めて玄関のチャイムが鳴った。私も天祐さんも知り合いは居ないのに……。
配達の人? 誰が来たのかとドアを開けた。すると、そこには真っ青な光沢のあるスーツを着た背の高い男が立っていた。金のアクセサリーをこれ見よがしに付けて重そうな腕時計をしている。一目で裏家業の人だと分かる。こんな格好の人がお店にも良く来ていた。店長は金払いがいいから上客だと喜んでたけど、一度ケンカするとすさまじい。たくさん物がこわれる。
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くだけた口調に困惑する。私のこと知ってるみたいだ。
「あっ、はい。そうですけど……どちら様ですか?」
「あれ? 聞いてない。君を見つけるのに手を貸したのに」
見知らぬマフィアがなれなれしく話しかけてくる。
「えっ?」
あっ、そう言う事か。私じゃ無くて彼女を知ってるんだ。じゃあこの人が……もしかして王元さん? よく名前が出ていた人だ。ホッとしていると王元さんが耳打ちしてきた。
「素顔の方が可愛いよ」
「っ」
(かっ、かわいい!?)
初めて言われた。おせじでもうれしい。ほほが熱くなる。両手で頬を隠して俯いた。
「王元。来たな早く入れ」
「お邪魔します」
天祐さんに呼ばれて王元さんが荷物を持って私の前を通りすぎる。そのとき見送る私にバチンとウインクした。
「なっ」
(……チャラい人だ)
嬉しい気持ちが消えてムッとした。きっと誰にでも言ってるんだ。二度と騙されない。
容容は湯を沸かくのを待ちながら、舞い上がつてしまった。さっきの自分を叱っていた。お世辞はお世辞。それなのに真に受けるなんて……。
「あぁーバカなんだから……」
胸のモヤモヤは晴れない。口も聞きたくない。だけど、客は客だ。そうわり切ってお茶を出しに天祐さんの部屋をたずねた。
コンコン
ノックをするが返事がない。もう一回ノックをしようと手を振り上げたが中から話し声が聞こえて来た。
「サイズピッタリでしたね」
「そうだな」
サイズ!?
もれ聞こえて来た言葉に首をひねる。何のサイズだろう?
(………)
「失礼します」
気になってドアを開けると天祐さんが服をあてがわれていた。スーツと違ってシャツにジャケット姿だ。何時もみたいにモノクロの色じゃ無くて明るい色の服だから、かたくるしさが無くなって親しみやすい。
私に気付いたら天祐さんが振り返る。
「容容、どうだ。似合うか?」
「はい。似合ってます」
「こっちの服はよく分からない」
そう言って服をあちこち触っている。ベッドには他の服も置いてある。王元さんの見立てなのか色がカラフルだ。毎日同じような服装だったのに、どんな心境の変化があったんだろ。それとも単にオシャレに目覚めたとか?
それにしてもプライベートなことまで頼むなんて……。マフィアの人間だから信用して良いものかどうか……。でも、天祐さんが脅されてるとは考えられない。どうやって知り合ったか知らないが親し気な感じに安心する。
(独りぼっちではなかったんだ)
「どうぞ」
お茶をテーブルに置く。王元さんがこっちに来るとどさりと座る。
「もう、徐さんが見つかったんなら、雑用は彼女にませて下さいよ。俺だって忙しいんですから」
「分かった。分かった」
文句を言っても軽くあしらっている。それを見てクスりと笑った。どうやら悪い人じゃないらしい。むしろ、おもしろい人だ。怒りも文句も言わないから怖くない。他の人みたいに威張り怒鳴り散らしたりしない。
✳✳✳
何故、私はここに居るんだ? これでは王元達の思惑通りでは?
小さな部屋で中年男と向かい合って話をしている。王元が見立てた服を着て、王元が用意した質疑応答を丸焼きした。
そしてそのまま ここへ。
手渡された竹簡を読むとその男が両手を叩いた。
(ただ呼んだだけなのに……)
何一つ理解できない。それでも相手が喜んでいることだけは伝わってきた。笑顔で誤魔化すと 握手を求められた。
「 素晴らしい! 明日からでも来てください」
「あっ、はい」
これで合格か? トントン拍子に頭を体もついていけない。
3の49
ラインの着信に箸を置いていたスマホを手に取った。けれど直ぐにスマホをひっくり返した。天祐さんの家に居候して今日で十日。今だに仕事が見つからない。
「はあ~」
(どうしよう……)
落ち着かなくヒザをすり合わせる。天祐さんのお金で買い物をして毎日ただ飯ばかり、何時、追い出さされてもおかしくない。
何も言ってこないけど……。このままここに居て良いんだろうか?
その事を考えるとご飯の味さえしない。
自分から切り出すのは追い出して下さいと言っているようなものだ。言われるまで待った方が……。でも後ろめたい気持ちになる。でも、
お父さんの所へ帰りたくないしお金も無い。
この前のおこったお父さんの顔が浮かぶ。死ぬのは怖い。行く当てがない。
(どうしよう……)
何とかしてお金を稼がないと。
スマホで前のお店をググってみたけれど遠い。ここから前通っていた店には歩いて行ける距離じゃない。運良く 雇ってもらったとしても バス代や電車代の方が高い。
どうしてダメなんだろう……。どんな仕事でも文句を言わずに働くのに……。
天祐さんと一緒に食事をしていてもそんなことばか考えてしまう。先に食べ終えた天祐さんが箸を置いた。
「実は相談がある」
「相談ですか?」
一体、何だろう。私に出来る事ならしたいけど……。難しい事は出来ない。物を知らないのろまな人間、それが私だ。でも、頑張って上手に出来たらこの部屋に住んでも良いと言ってくれるかも。それが無理だとしても直ぐに出て行けとは言われないかもしれない。とにかく出来ると言ってみよう。
「実は仕事が決まった」
「えっ、ホントですか?」
「ああ」
全く知らなかった。純粋に驚いた。
よく昔の人だとバレなかったものだ。すっかりこの現代になじんでいるけど……。でもよく考えれば天祐さんも働かないとダメだ。
遊んでいてお金がそこをつく。黙ってたのは、落ち続けている私の事を気づかっての事だろうけど……。その事が少しさみしかった。それと
疑問もある。天祐さんは昔の人間だから学校だって行ってないのに、とても信じられない。不思議だ。そう言うところはどうクリアしたんだろう。
「何処に決まったんですか?」
武芸を生かしてアクション俳優とか? それとも普通にコンビニでレジ打ちとか? どれも、ありそうで無さそうだ。
「大学の国文学?……まぁ、昔の漢字を現代の言葉に変換する仕事だ」
「ああ、なるほど。それなら天祐さんにピッタリですね」
ポンと両手を合わせるとコクコクと頷いた。
打って付けの仕事だ。学歴と言うより知識で採用されたんだ。しかも、大学の仕事なんてすごい。すごい人だと言う事は最初から知っていた。初めて見るものばかりなのにわずか一か月で車を運転したり、スマホを使いこなしたり、頭が良くなくちゃ無理だ。もし私がそんな状況になったら、ただただ圧倒されてるだけだ。やはり、貴族。出来る人は時代が変わっても出来るんだ。そんなすごい人と私が知り合いだと思うとちょっぴり自慢したくなる。
「それで、家の事を任せたい」
「……家事をしろと言う事ですか?」
「そうだ。仕事に行くから身の回りの事が今以上に出来ない」
確かに唯一私が天祐さんより上手にできる事だ。それくらいなら私にも出来るし、買い物も料理も掃除に洗濯。今していることだから問題無い。アルバイトも決まる気配はないから時間はたっぷりある。お世話になってる。断る理由はない。
「分かりました」
そう頷くと天祐さんが食器をどかして、ふところから紙を取り出すと私の前に広げた。
何を出したのかと見ると内容は分からないが
細かい文字がびっしりと書かれている。
読めない字も混ざっているけど多分雇用契約?と書いてある。と思う……。
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