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第五十一集
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4の23
東岳国
空が白み始め ろうそくは燃え尽き鳥の鳴き声が聞こえてきた。一晩が経った。
俊豪は ゆっくりと目を開けた。その瞳にはもう迷いはなく。明るく光るものがあった。
例え白日の元に曝されなかったとしても真実を詰まびらやかにしたい。
徐が死んで事件は全て終わったと皇太子は思っている今なら気が緩んでいるはずだ。その隙をついて探りを入れて見ることにした。
本物の徐有蓉は現代国に逃げたが、今回も天祐が探して送り返してくれるだろう。だが、そんな不確定なことを期待するより、自分が出来る確実な事をしよう。
そう思って、早速皇太子の所へ行こうと考えたが、ハタと立ち止まった。
(否、待て!)
皇太子妃の行動も怪しい。そのことに気が付いた。
「………」
分かれ道を見比べる。 右か、左か?
どちらを先に調べるべきだ……。
どうして皇太子妃は天祐の事を何も言わなかったんだ?
(私にも同じ命を下したのに……)
小徐有蓉の話では天祐が本物に近付いたのは妃殿下の命令。彼女が嘘を付く必要は無いから本当の話だろう。妃殿下は徐有蓉と天祐が恋仲でないない事を知っている。それなのに沈黙を貫いている。
巷では悪女に翻弄された男と言われている。
既に死んでいるからか?
その事をどう考えているだろう……。
天佑を送り込んだと認めれば妃殿下は白。知らないと答えたら妃殿下は黒。
否……天祐がまったく報告しないとは考えにくい。もしかしたら二人の計画の目的を知っていたのかもしれない。皇太子の所にも協力者が居るだろうからある程度の情報は知っているはずだ。徐も妃殿下も二人とも皇太子に柵封されるのを望んでいたから、たとえ恋敵でも協力するかもしれない。
(………)
皇太子妃に事実かどうか先に確認しよう。
スッと顔を上げ、隣で控えている応時に声を掛けてまた歩きだした。
「応時、行くぞ」
「はい。……で、どちらへ?」
後からついて来た応時が、困ったような表情で聞いて来る。俊豪は一瞬足を止めたが、応時の間抜けずらを見て何も言わずに黙って歩き出した。
「………」
「俊豪様。教えて下さいよ~」
武芸では以心伝心で行動するので頼れる右腕だが、調査になると途端に意思疎通が出来なり、ただのでくの坊になってしまう。
応時は行間を読めないことでは右に出るものは居ない。もっと書物を読むように厳しく言っておけばよかった。
4の24
何もしない。そんな贅沢な時間に自然と笑みが出る。朝食も終わりお茶を飲んでいると竹簡をたくさん抱えた若渓さんがやって来た。今日は物語のお話でもするのかな?
お店で話を聞くのは楽しかったけど読むとなると難しい。
「この前は何も考えないで渡したけど現代国と文字が違ったんじゃなかった?」
申し訳なさそうな顔で竹簡を広げ始めた。
見た事ある文字やまったく見た事無い文字もある。
「ええ、まあ……」
「やっぱり……」
文字を指でなぞってみる。やっぱり昔の文字だから簡略化されていない。ところどころ分からない。それでも前後の話から想像はつく。
買い物メモを見られた時「鮑」は漢字で書けるのに「洗剤」をひらがなで書いていたら、ものすごく 複雑な表情を浮かべていた。「教育に偏りがある」と言ってしばらく勉強を見てもらった。その後、自習しようとドリルを使ってダイニングで勉強してた。それを彼に見つかってしまった。思わず恥ずかしくすると、
「綺麗な字を書きたいなら姿勢を正さないと」
(恥をかきたく無くてコッソリ勉強してたのに)
私の後ろに回り込んできた。
「テーブルとの間は握りこぶし一つ分開けて背筋をピンとする」
言われた通りにすると天祐さんが、くっきりと笑顔を作った。 何だか嫌な予感がする。
「 じゃあテストしてみようか?」
「えっ?」
「 いいから、いいから」
ノートの白いページにスラスラと問題を書き出した。目に見える成果があった方がいいだろうけど……ちょっと自信が無い。
五年ぶりに 小テストを受けた。
採点の間、赤いペンが丸を書くか レ点を書くか 見てられないと横向いた。
「おめでとう。全問正解だ」
「えっ、本当ですか?」
つい嬉しくて顔を向けると彼がノートを立てて私に見せてくれた。生まれて初めての 満点。 努力は人を裏切らない。
「頑張ったな」
よしよしと 頭を撫でてくる。
嬉しくて微笑むと同じように 彼も微笑んだ。優しい光をたたえた彼の瞳の色まではっきり見える。
(近いよ……)
そう思った瞬間、それ程近い距離に天祐さんが居ると自覚して慌ててそっぽを向いてしまった。あの後どうなったか覚えていない。とにかく一人で勝手に意識してしました。
「でも大丈夫です。読めるようになりました」
そう返事をすると何故か若渓さんがニヤニヤ顔で私を見つめている。
「なんですか?」
「もしかして兄上に字を習ってる?」
その言葉にあの日の事を思い出してしてドキッとした。現場を目撃してないのにどうして知ったんだろう。
「だって其れを書いたの兄上だから」
「あっ……」
「指でなぞるなんて……よっぽど恋しいね」
「ちっ、違います」
確かめながら読もうとしただけなのに……。
「はい、はい。分かった。分かった」
私ごときが 貴族の相手になどなれない。
好いてもらっているのも 便利だからだ。
とんでもない誤解だ。
どちらかと言うと……先生と生徒だ。
結局、若渓さんは相手にしてくれなかった。
4の25
現代
その頃現代の天祐はせっせとペンを走らせていた。始業までの時間を利用してSNSにアップされた情報を日時、曜日、時間、場所を表にした。ドアの開く音にピクリとまぶたが動く。時間がない。
「はいコレ、何も食べないといざと言う時力が出ないですよ」
「ありがとう」
張勇が食べやすいように封を開けてサンドイッチを机に置く。細かいところに気配りが利く。でも、女にモテない。
無造作に掴むと口に押し込んだ。口に合うかどうかは問題では無い。腹が満たされて体力が維持出来れば何でもいい。
もぐもぐ と口を動かしながら 書き終わった日を眺めた。目撃情報の集中して来る場所があった。
(ここが一番の候補だ)
プリントアウトするとサンドイッチを左手に持ち替えて万年筆を掴むとリストを頼りに印をつける。
終わった地図を見てある程度の行動パターンが見えてきた。
「どうです。発見出来そうですか?」
サンドイッチを食べながら張勇が覗き込んで来た。
一か所は住宅街。もう一か所は繁華街。今回も水商売をしているようだ。
(この辺りが自宅で、こっちが今働いている店があるはず。しかし……)
トントンと指で机を叩く。どうやって絞り込むかだな。
「う~ん」
そうこうしているうちに韓正道たちが出勤して来た。もうすぐ始業時間だ。地図を片付けようとしたが、ピッと指で押さえられた。
韓正道たちがいつの間にか集まっていた。
「出来たんですか? どれどれ」
「こっちはリストですか?」
「流石天祐さん。細かいですね」
只の好奇心か力になりたいのか、リストを勝手に見ながらああでもない、こうでもないと話し始める。
「夕方の時間帯に目撃情報が集中している所を見ると。夜のサービス業ですね」
「言い方が古いですよ」
「サービス?」
王元と酒を飲んでいたら店からのサービスだと言って果物の盛り合わせが出て来た事があったが、蓉蓉は何かのサービス券と言って貰って来たな……。
「サービスとは何だ?」
東岳国
空が白み始め ろうそくは燃え尽き鳥の鳴き声が聞こえてきた。一晩が経った。
俊豪は ゆっくりと目を開けた。その瞳にはもう迷いはなく。明るく光るものがあった。
例え白日の元に曝されなかったとしても真実を詰まびらやかにしたい。
徐が死んで事件は全て終わったと皇太子は思っている今なら気が緩んでいるはずだ。その隙をついて探りを入れて見ることにした。
本物の徐有蓉は現代国に逃げたが、今回も天祐が探して送り返してくれるだろう。だが、そんな不確定なことを期待するより、自分が出来る確実な事をしよう。
そう思って、早速皇太子の所へ行こうと考えたが、ハタと立ち止まった。
(否、待て!)
皇太子妃の行動も怪しい。そのことに気が付いた。
「………」
分かれ道を見比べる。 右か、左か?
どちらを先に調べるべきだ……。
どうして皇太子妃は天祐の事を何も言わなかったんだ?
(私にも同じ命を下したのに……)
小徐有蓉の話では天祐が本物に近付いたのは妃殿下の命令。彼女が嘘を付く必要は無いから本当の話だろう。妃殿下は徐有蓉と天祐が恋仲でないない事を知っている。それなのに沈黙を貫いている。
巷では悪女に翻弄された男と言われている。
既に死んでいるからか?
その事をどう考えているだろう……。
天佑を送り込んだと認めれば妃殿下は白。知らないと答えたら妃殿下は黒。
否……天祐がまったく報告しないとは考えにくい。もしかしたら二人の計画の目的を知っていたのかもしれない。皇太子の所にも協力者が居るだろうからある程度の情報は知っているはずだ。徐も妃殿下も二人とも皇太子に柵封されるのを望んでいたから、たとえ恋敵でも協力するかもしれない。
(………)
皇太子妃に事実かどうか先に確認しよう。
スッと顔を上げ、隣で控えている応時に声を掛けてまた歩きだした。
「応時、行くぞ」
「はい。……で、どちらへ?」
後からついて来た応時が、困ったような表情で聞いて来る。俊豪は一瞬足を止めたが、応時の間抜けずらを見て何も言わずに黙って歩き出した。
「………」
「俊豪様。教えて下さいよ~」
武芸では以心伝心で行動するので頼れる右腕だが、調査になると途端に意思疎通が出来なり、ただのでくの坊になってしまう。
応時は行間を読めないことでは右に出るものは居ない。もっと書物を読むように厳しく言っておけばよかった。
4の24
何もしない。そんな贅沢な時間に自然と笑みが出る。朝食も終わりお茶を飲んでいると竹簡をたくさん抱えた若渓さんがやって来た。今日は物語のお話でもするのかな?
お店で話を聞くのは楽しかったけど読むとなると難しい。
「この前は何も考えないで渡したけど現代国と文字が違ったんじゃなかった?」
申し訳なさそうな顔で竹簡を広げ始めた。
見た事ある文字やまったく見た事無い文字もある。
「ええ、まあ……」
「やっぱり……」
文字を指でなぞってみる。やっぱり昔の文字だから簡略化されていない。ところどころ分からない。それでも前後の話から想像はつく。
買い物メモを見られた時「鮑」は漢字で書けるのに「洗剤」をひらがなで書いていたら、ものすごく 複雑な表情を浮かべていた。「教育に偏りがある」と言ってしばらく勉強を見てもらった。その後、自習しようとドリルを使ってダイニングで勉強してた。それを彼に見つかってしまった。思わず恥ずかしくすると、
「綺麗な字を書きたいなら姿勢を正さないと」
(恥をかきたく無くてコッソリ勉強してたのに)
私の後ろに回り込んできた。
「テーブルとの間は握りこぶし一つ分開けて背筋をピンとする」
言われた通りにすると天祐さんが、くっきりと笑顔を作った。 何だか嫌な予感がする。
「 じゃあテストしてみようか?」
「えっ?」
「 いいから、いいから」
ノートの白いページにスラスラと問題を書き出した。目に見える成果があった方がいいだろうけど……ちょっと自信が無い。
五年ぶりに 小テストを受けた。
採点の間、赤いペンが丸を書くか レ点を書くか 見てられないと横向いた。
「おめでとう。全問正解だ」
「えっ、本当ですか?」
つい嬉しくて顔を向けると彼がノートを立てて私に見せてくれた。生まれて初めての 満点。 努力は人を裏切らない。
「頑張ったな」
よしよしと 頭を撫でてくる。
嬉しくて微笑むと同じように 彼も微笑んだ。優しい光をたたえた彼の瞳の色まではっきり見える。
(近いよ……)
そう思った瞬間、それ程近い距離に天祐さんが居ると自覚して慌ててそっぽを向いてしまった。あの後どうなったか覚えていない。とにかく一人で勝手に意識してしました。
「でも大丈夫です。読めるようになりました」
そう返事をすると何故か若渓さんがニヤニヤ顔で私を見つめている。
「なんですか?」
「もしかして兄上に字を習ってる?」
その言葉にあの日の事を思い出してしてドキッとした。現場を目撃してないのにどうして知ったんだろう。
「だって其れを書いたの兄上だから」
「あっ……」
「指でなぞるなんて……よっぽど恋しいね」
「ちっ、違います」
確かめながら読もうとしただけなのに……。
「はい、はい。分かった。分かった」
私ごときが 貴族の相手になどなれない。
好いてもらっているのも 便利だからだ。
とんでもない誤解だ。
どちらかと言うと……先生と生徒だ。
結局、若渓さんは相手にしてくれなかった。
4の25
現代
その頃現代の天祐はせっせとペンを走らせていた。始業までの時間を利用してSNSにアップされた情報を日時、曜日、時間、場所を表にした。ドアの開く音にピクリとまぶたが動く。時間がない。
「はいコレ、何も食べないといざと言う時力が出ないですよ」
「ありがとう」
張勇が食べやすいように封を開けてサンドイッチを机に置く。細かいところに気配りが利く。でも、女にモテない。
無造作に掴むと口に押し込んだ。口に合うかどうかは問題では無い。腹が満たされて体力が維持出来れば何でもいい。
もぐもぐ と口を動かしながら 書き終わった日を眺めた。目撃情報の集中して来る場所があった。
(ここが一番の候補だ)
プリントアウトするとサンドイッチを左手に持ち替えて万年筆を掴むとリストを頼りに印をつける。
終わった地図を見てある程度の行動パターンが見えてきた。
「どうです。発見出来そうですか?」
サンドイッチを食べながら張勇が覗き込んで来た。
一か所は住宅街。もう一か所は繁華街。今回も水商売をしているようだ。
(この辺りが自宅で、こっちが今働いている店があるはず。しかし……)
トントンと指で机を叩く。どうやって絞り込むかだな。
「う~ん」
そうこうしているうちに韓正道たちが出勤して来た。もうすぐ始業時間だ。地図を片付けようとしたが、ピッと指で押さえられた。
韓正道たちがいつの間にか集まっていた。
「出来たんですか? どれどれ」
「こっちはリストですか?」
「流石天祐さん。細かいですね」
只の好奇心か力になりたいのか、リストを勝手に見ながらああでもない、こうでもないと話し始める。
「夕方の時間帯に目撃情報が集中している所を見ると。夜のサービス業ですね」
「言い方が古いですよ」
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