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【完結】家なき子【玩具/メス堕ち】
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「美味かった。ごちそうさまです」
出された料理を平らげて、二人で3本のビールを開けて、ぽわぽわと腹が温まって幸福感に包まれる。
だって、発泡酒じゃないんだぜ?
久々の本物のビールに舞い上がっていた。
「そういえば、君の名前は?」
閏さんが軽く机を片付けながら聞いてくる。
そういえば、ここまで身の上話に一生懸命で、ろくに名乗っていなかった。
「あ、ごめん。ちゃんと自己紹介もしてなくて」
俺は普段名刺を持ち歩くような仕事ではなくて、口頭で挨拶をする。
「進藤樹(いつき)、うるうさんと一回り下の24歳。誕生日は12月9日で某皇太子妃と一緒」
閏年の閏日に生まれた閏さんとは違って平凡な自己紹介だが、彼は嬉しそうに顔を綻ばせた。
「樹君か。君がいいなら好きなだけ泊まって行くといい」
俺の事情を知った閏さんが優しく言う。
「改めて、樹君との縁に乾杯」
若く見える閏さんだが、その物言いは年齢相応におっさんくさいななんて思いながらグラスを合わせた。
閏さんとの会話は面白くて、もちろん詳細は伏せてあるがいままで受けた案件の話とか、とんでも依頼のこととか。
婚約者を裏切って浮気した女の末路とか、聞いてるだけでスカッとする。
笑っているうちに、そろそろ少し酔いが回ってきた。
「先に風呂に入るといい。大きいかもしれないが、パジャマを準備しておく」
ちょうどグラスが空いたタイミングでそう声をかけられた。
多分断っても言いくるめられて先に風呂を頂くことになると思ったからもう何も言わない。
「ありがとう。お言葉に甘えて」
大人しくバスルームに案内される。
「タオルはここ。歯ブラシは新品があるから使うといい。下着は流石に替えがないんだが…」
細々と世話を焼かれて「ホント、スパダリとホテル泊みたいになったな」とぼんやりと考えた。
「今晩下着を付けずに我慢してくれたら明日には乾燥できる」
どうしよう。ぶっちゃけどっちでもいい。
1日くらいなら同じ下着でも我慢できるし、ノーパンで寝るくらい全然気にならない。
なんとなく不潔と思われたくなくて「じゃあ、洗濯させてもらってもいい?」と答えた。
「わかった。では、ゆっくりしてくれ」
閏さんが出ていってから、服を脱いで浴室のドアを開ける。
「ひっっろ…」
今日2回のつぶやきが浴室に響いた。
閏さんが風呂に入っている間、風呂上がりのビールを頂きながら改めて部屋を見回した。
どこからどこまでも「広い」の一言に尽きる。
大きめの2人がけのダイニングテーブルが収まった上に余裕の風体で飾り棚まで置いてあるダイニングキッチン。
下ろしたらダブルベッドぐらいにはなるだろう、デカイソファベッドと電気屋でしか見たことの無いような大きさのテレビがあるリビング。
この部屋が家の中心なのは間違いないが、部屋には浴室へのドアを含めて4つのドアがあった。
入ってきたドアと浴室、残りのどちらかが寝室か書斎で、どちらかが「趣味の部屋」とやらなのだろう。
『趣味の部屋を大きく作りたくて』
最初に聞いた閏さんの声がフィードバックして好奇心が顔をもたげた。
「うるうさんの趣味ってさ、何なの?」
風呂から上がってきた閏さんに聞いてみた。
そう聞くと、閏さんは考えるようにちょっと目線を上げた。
「聞かないほうがいいと思う。君との縁を途絶えさせたくない」
目線の先にはいままでの恋人たちとのあれこれが見えているのだろうか。
なんとなく寂しさを感じて少し踏み込んでみることにした。
「大丈夫、俺、うるうさんの今までの彼女みたいな反応はしないと思うよ。男だし」
茶化すように言うと閏さんが難しい顔をした。
「そうか、男性には言ったことがなかったな・・・」
呟いて、俺のことをジッと見つめる。
「樹君は、私の趣味に付き合うつもりがあるか?」
付き合うとは。
やっぱり猛烈なトレーニングとかだろうか。
風呂入ったし、これだけ酔っての運動ははっきり言ってキツイかもしれない。
でも相手も飲んでるんだし、風呂はまた入らせてもらえばいい。今更「やっぱ無理」というのも格好がわるい。
「付き合うよ、うん。大丈夫」
そう言って笑うと閏さんが一瞬試すような目付きで俺を見た。
「じゃあ、それを飲んだら付いてきてほしい。見たほうが早いと思う」
グラスに注がれたビールを指さして、自分もグラスを煽って空にする。
いよいよクソでかい趣味部屋に潜入です!とテンションを上げながらビールを飲みほした。
出された料理を平らげて、二人で3本のビールを開けて、ぽわぽわと腹が温まって幸福感に包まれる。
だって、発泡酒じゃないんだぜ?
久々の本物のビールに舞い上がっていた。
「そういえば、君の名前は?」
閏さんが軽く机を片付けながら聞いてくる。
そういえば、ここまで身の上話に一生懸命で、ろくに名乗っていなかった。
「あ、ごめん。ちゃんと自己紹介もしてなくて」
俺は普段名刺を持ち歩くような仕事ではなくて、口頭で挨拶をする。
「進藤樹(いつき)、うるうさんと一回り下の24歳。誕生日は12月9日で某皇太子妃と一緒」
閏年の閏日に生まれた閏さんとは違って平凡な自己紹介だが、彼は嬉しそうに顔を綻ばせた。
「樹君か。君がいいなら好きなだけ泊まって行くといい」
俺の事情を知った閏さんが優しく言う。
「改めて、樹君との縁に乾杯」
若く見える閏さんだが、その物言いは年齢相応におっさんくさいななんて思いながらグラスを合わせた。
閏さんとの会話は面白くて、もちろん詳細は伏せてあるがいままで受けた案件の話とか、とんでも依頼のこととか。
婚約者を裏切って浮気した女の末路とか、聞いてるだけでスカッとする。
笑っているうちに、そろそろ少し酔いが回ってきた。
「先に風呂に入るといい。大きいかもしれないが、パジャマを準備しておく」
ちょうどグラスが空いたタイミングでそう声をかけられた。
多分断っても言いくるめられて先に風呂を頂くことになると思ったからもう何も言わない。
「ありがとう。お言葉に甘えて」
大人しくバスルームに案内される。
「タオルはここ。歯ブラシは新品があるから使うといい。下着は流石に替えがないんだが…」
細々と世話を焼かれて「ホント、スパダリとホテル泊みたいになったな」とぼんやりと考えた。
「今晩下着を付けずに我慢してくれたら明日には乾燥できる」
どうしよう。ぶっちゃけどっちでもいい。
1日くらいなら同じ下着でも我慢できるし、ノーパンで寝るくらい全然気にならない。
なんとなく不潔と思われたくなくて「じゃあ、洗濯させてもらってもいい?」と答えた。
「わかった。では、ゆっくりしてくれ」
閏さんが出ていってから、服を脱いで浴室のドアを開ける。
「ひっっろ…」
今日2回のつぶやきが浴室に響いた。
閏さんが風呂に入っている間、風呂上がりのビールを頂きながら改めて部屋を見回した。
どこからどこまでも「広い」の一言に尽きる。
大きめの2人がけのダイニングテーブルが収まった上に余裕の風体で飾り棚まで置いてあるダイニングキッチン。
下ろしたらダブルベッドぐらいにはなるだろう、デカイソファベッドと電気屋でしか見たことの無いような大きさのテレビがあるリビング。
この部屋が家の中心なのは間違いないが、部屋には浴室へのドアを含めて4つのドアがあった。
入ってきたドアと浴室、残りのどちらかが寝室か書斎で、どちらかが「趣味の部屋」とやらなのだろう。
『趣味の部屋を大きく作りたくて』
最初に聞いた閏さんの声がフィードバックして好奇心が顔をもたげた。
「うるうさんの趣味ってさ、何なの?」
風呂から上がってきた閏さんに聞いてみた。
そう聞くと、閏さんは考えるようにちょっと目線を上げた。
「聞かないほうがいいと思う。君との縁を途絶えさせたくない」
目線の先にはいままでの恋人たちとのあれこれが見えているのだろうか。
なんとなく寂しさを感じて少し踏み込んでみることにした。
「大丈夫、俺、うるうさんの今までの彼女みたいな反応はしないと思うよ。男だし」
茶化すように言うと閏さんが難しい顔をした。
「そうか、男性には言ったことがなかったな・・・」
呟いて、俺のことをジッと見つめる。
「樹君は、私の趣味に付き合うつもりがあるか?」
付き合うとは。
やっぱり猛烈なトレーニングとかだろうか。
風呂入ったし、これだけ酔っての運動ははっきり言ってキツイかもしれない。
でも相手も飲んでるんだし、風呂はまた入らせてもらえばいい。今更「やっぱ無理」というのも格好がわるい。
「付き合うよ、うん。大丈夫」
そう言って笑うと閏さんが一瞬試すような目付きで俺を見た。
「じゃあ、それを飲んだら付いてきてほしい。見たほうが早いと思う」
グラスに注がれたビールを指さして、自分もグラスを煽って空にする。
いよいよクソでかい趣味部屋に潜入です!とテンションを上げながらビールを飲みほした。
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