【R18】BL短編集

戌依 寝子 (旧いろあす)

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【完結】2億4000万の男【寸止め/洗脳?】

10*

力が入らない。気分は軟体動物だ。腕も足もくにゃくにゃする。
その、くにゃくにゃになった俺を神宮寺さんは軽々と抱き上げて、うやうやしくベッドまで運んだ。
「大丈夫?」
ベッドに俺を降ろして神宮寺さんが問いかける。
大丈夫じゃないです。もうこのまま寝させてください。
ゆっくり首を振って目を閉じる。まだつま先や指先という末端はピリピリ痺れてるし、酷い倦怠感だ。ベッドに沈む身体が心地いい。
「まぁ、大丈夫じゃなくてもするんだけどね」
思わず目を開けて見上げる。
神宮寺さんは相変わらずの意地悪な笑みを浮かべたまま、ネクタイに手を掛けていた。
そのまま、しゅる、と衣擦れの音を立ててそれを解く。それから見せつけるようにボタンを外して、Yシャツを脱ぎ捨てた。シャツも脱いでしまって、見事な上半身が露わになる。
「寝てていいよ。勝手にするから」
ちょっと見惚れてるうちに、ぐっと腰を持ち上げられて下着ごとズボンを脱がされた。
萎えた性器が腹の上でぷるんと震える。
勝手にされて堪るか。寝れるか。
「いや、です…」
抵抗しようと必死で身を捩る。でもただでさえポテンシャルの差があるのに、満身創痍の身体では神宮寺さんの手を止めるだけの抵抗はできなかった。
「ローションとか、ないよね」
俺の頭の下から枕を取り上げて、軽々持ち上げた腰の下に差し込みながら聞かれる。
あるわけないだろ。
睨みつけて首を振ると、すっと身体を離して神宮寺さんは自分のカバンをごそごそと漁った。
取り出したのは、リップクリーム。昔馴染みの緑色のやつ。
「なにもないよりマシだと思うよ」
言いながら俺の足の間に入り込んで、腰を抱えるように膝の上に置く。それからくりくりと繰り出したリップクリームを掲げられた俺の尻の穴にあてがった。唇にするように、縁をくるくると撫でる。
「ちょ、なに…」
擽ったい感覚に身を捩ると、掲げられた腰はくねくねとまるで強請るように揺れた。
縁を擦ったリップクリームがそのままぷちゅ、と狭い穴を掻き分けて中に入り込んでくる。
そのあたりで、縁に違和感を感じた。
「え、あ、…あつ…?」
縁がジンジンと疼き始めて、熱いような、冷たいような、妙な感覚がせり上がってくる。
「ちょ、あつい。え、神宮寺さん…っ?」
混乱して見上げると、神宮寺さんは尻の穴をリップクリームでぷちゅぷちゅと犯す手はそのままに、俺を相変わらずの意地悪な目で見た。
「メンソール。気持ちいいらしいよ?」
そのころにはもう縁の疼きはもどかしいくらいになっていて、遅れて中からも同じ感覚が込み上げてきた。
「えっ、あっ、あつ、やっ…!」
状況が飲み込めないままその感覚に下半身が飲み込まれる。
浅い所がジンジン疼いて、縁がひくひくとリップクリームを締め付けた。そこからまたカッとなるような熱が広がる。
メンソールの、唇にすれば爽やかな爽快感が、尻の縁をじくじくと苛んでいる。
堪らず腰を捩ると一層強くこね回すようにリップクリームが中を抉った。
「動くと危ないよ?中で折れたら後で俺のを挿れたときに一番奥まで入っちゃう」
俺のを挿れるつもりなのか。
いや薄々勘付いてはいたけど。
ちゅぷん、と音を立ててリップクリームが抜き去られた。熱さと冷たさとむず痒さに縁がひくひくと蠢いた。
「あ、待って、痒い。あ、熱くて痒い…っ」
刺激を与えられなくなった縁がどうにもむず痒い。
蠢く尻の縁を神宮寺さんの指がぐにぐに揉み込んで、痒さへの解放感に「くぅん」と甘い声が漏れた。
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