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【完結】蓼食う虫も好き好き【催淫/青姦】
8*
しおりを挟む「っ…!」
咄嗟に伊織の手が俺の口元を覆ったけど、脳がばちばちと弾けた。穏やかに引きかけていた絶頂の波が全身を貫いて身体が不自然に痙攣する。
「ん゛ん゛~~~!!」
抑えられた口から絶叫が迸って、森にこだました。
もう打ち止めになっている性器からぶしっ!と飛沫が噴き出してその快感にまた身体が強張る。
「う、ぐ…っ」
伊織が後ろで苦しそうに呻きながらも転がっていたきのこを遠くに放り投げて、それから俺の身体を強く抱きしめた。
「くそ、…っ、葵…っ!」
尻に押し付けられてズボン越しにも勃起したとわかる性器がびくんと跳ねて伊織の身体がぶるりと震える。俺と同じ。射精したんだと察した。
でもこっちもそれどころじゃない。
額の辺りが冷たくなって、頭から順番に血の気が引いていく。全身の血が性器に集まっているみたいな身体の変化に脳の中がぐちゃぐちゃに犯された。
その間にも、背中を抱きしめる伊織はふぅふぅと苦しそうに肩で息をしていて、自分が体験した分、強烈な快感と絶頂感に襲われているということが分かった。腰ががくがくと跳ねている。
「…っ、ダメだ…っ、葵、我慢してくれ…ッ…!」
身体を起こした伊織がズボンをずらして、どろどろになっている性器を取り出した。それは痛そうなくらい勃起していて、絶えず先走りを零している。
それが俺の尻に当てがわれた。そこは絶頂の繰り返しでひくんっと収縮していて、伊織の性器の先端にキスするみたいに蠢いていた。
「ひっ…だめ…!ア!イく…っ」
うそ、入れられる…!?
絶えず押し寄せてくる絶頂の波と、未知の体験への恐怖に身体が強張った。
「…~~っ」
しかし、伊織の性器はそこをごく浅く痛みも感じない程度にちゅくちゅくと犯しただけで、耐えるみたいに暫く動きを止めてから、ずるりと太ももの間に滑り込んだ。
「んひっ!イくぅ!」
性器の後ろ側から裏筋までを熱の塊に擦られてまた絶頂する。
もう何も出ないのに性器がビクビクと跳ねて、そこから神経を焼かれるような強すぎる快感が駆け上がってきて太ももが不随意に痙攣した。
「くっ…!葵、あおい、すまん…、くぅッ」
一節の言葉の間に二度射精して、伊織は全身を振るわせてまた俺を抱きしめる。その圧迫感すら気持ち良くてまた脳が弾けるような絶頂が込み上げてきた。
「ああぁ、あぁああ…、いおりぃ…!」
絶頂の波が引かない。
喘ぎっぱなしの口からはだらしない声と涎がだらだらと溢れて、土が付くのを嫌って顔の下に滑り込ませた手の甲をどろどろに濡らした。
やがて、太ももの間に感じる伊織の性器が勢いよく前後し始める。
睾丸から裏筋を擦られる快感に目の前がちかちかと明滅し始めて、全身にぎゅうっと力が入った。伊織にも快感を感じて欲しくて、ふくらはぎを組むようにして太ももを密着させる。
「うぐっ…あおいっ…!クソ…っ」
泣きそうに上擦った声を出して伊織がまた達した。俺の身体で伊織がイッたという優越感に精神的な快感すら感じて、俺の脳もぱちぱちと弾けた。
伊織は俺を抱きしめて目の前にある俺の首筋に何度もキスをして、時折甘噛みをして、耳元で荒い呼吸を繰り返している。その、ちょっと擽ったいような痺れにも絶頂を促される。
意識が朦朧としてきた。もう何度も気を失いそうなのに、下から性器を擦られる快感がそれを許してくれない。
「葵…、入れたいっ、ぐちゃぐちゃに犯したい…っ」
熱っぽい囁きにぞくん、と首筋が震えた。
入れられたら、どうなるんだ。
俺ももう正気じゃない。
「アッ、いいっ、入れていい…っ」
俺で一杯イって欲しい。自尊心を擽られるような精神的な快感が欲しい。
その一言で、がばっと身体を起こした伊織が俺の尻の穴に指を突っ込んだ。
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