274 / 300
【完結】しょうがあるけどしょうがない【フィギング/閲覧注意】
8*
しおりを挟む「あ゙あ゙ッ!あ゙!あぁア゙!!こ、これ…!あ゙!ダメダメダメ!! あつい゙!!ア゙ア゙ア゙ぬいてぇ゙!!」
届かないと分かっているのに縛られた腕を捩って必死で指先を尻に向かって伸ばす。ワンチャン自分で抜けないかって考えずにはいられなかった。
「10分で許してあげます。でも落としたらそこからまた10分ですよ?頑張って下さいね」
俺の焦燥とは全く比例しない、微笑みすら感じさせる軽い調子の声色にザァッと音を立てて血の気が引く。
コイツ、どんだけキツいか分かってない…!!
冷えていく頭の芯とは反対に、尻の中は焦げ付くような熱に支配されはじめていて、そのちぐはぐな感覚に危機感が募った。
見る間に呼吸が荒く乱れて、その呼吸の振動ですら辛い。短い一呼吸の間にだくだくと汗が噴き出す。
「あ゙!ア゙ッ!!あづいィ゙!!…ひっ、…ご、ごめんなさい!!ア゙!!あづッ、はっ、ア゙ッ…!!た、たべる!!たべるからッ!!ひッ!!おねが…!!ッああ゙ァ゙ア゙!!」
抜いて!!と懇願しようと吸った息はそのまま悲鳴になって零れ出た。
生瀬がおもむろに、尻から突き出た生姜をぐぽぐぽと抽挿させたのだ。
「掻いてって、言ってましたよね」
分かっててやってる意地悪な笑顔でそのまま奥を広げるようにぐりぐりと円を描く。尻の中に耐え難い熱が広がって、滅茶苦茶に暴れたい意思に反して全身が引き付けを起こしたように強ばった。
「ぅ゙ぅ゙~~~~~~ッ!!!」
細く呻くような絶叫が迸る。
拘束されて自由にならないというのに、足を閉じようと限界まで力の入った内腿がぶるぶると痙攣した。その痙攣が下半身に広がって、ビクビクと不随意に腰が跳ねる。
まともに息をすることすら出来なくなってきて酸欠で脳がくらくらと痺れてきたころ、歯を食いしばって震えながら呻く俺の様子を満足気な表情で暫く見つめていた生瀬は不意に「そうだ」と短く呟いた。
生姜をぐりぐりぐぽぐぽと弄んでいた手をぱっと離す。
「はゔぅ゛!!」
掻き回される度に硬直していきみきっていた身体は、急に解放された栓を咥えこんでおくことなんて到底出来なかった。
ぷぢゅっと情けない音を立てながら抜け出してしまった生姜がぽとりとベッドに転がる。
「あーあ」
間伸びした生瀬の声がガンガン疼く頭に降ってくるが、その声の意味をはっきり理解して絶望する俺とは別の所で、下火になっていく体内の熱に対する喜びと安堵に打ち震える俺が「はひ…」と口元を引き上げさせた。
117
あなたにおすすめの小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる