12 / 22
第12話 情報戦略
しおりを挟む
セレーネが月の国に保護されてから一週間が過ぎた。初日の絵本の読み聞かせで彼女に懐いた子供達たっての希望によりその子達に教会の片隅で勉強を教えることになり、その教え方の上手さと人当たりの良さですぐさまセレーネは子供達の人気者になってしまった。
そして、子供達は楽しいことや優しくしてもらった事、更に自分が褒められた事などを親に話したがるものである。そうして子から『教会の学び舎に現れた素敵な女性教師』の話を頻繁に聞かされた親が様子を見に訪れれば、ルナリアでは非常に稀有な白銀の髪に紺碧の双眸を持つ美少女に驚きまたそれが新たな噂を呼ぶ。中には、今にも消えてしまいそうな儚さも相まってか彼女を『妖精』だと評する者も居た。
それを言い始めたのは噂を聞き興味本位で彼女を見に来た結果一目惚れした大店の次男坊で、店の客に話したことから更に噂に拍車がかかる。
元々幼い妹を慈しみ、周囲への気配りと思いやりを忘れないセレーネには、他者に安らぎを与えられる優しい雰囲気があった。加えてこの国に保護されてからは栄養状態も回復して長年まとってきた悲壮さも薄れ、持ち前の可憐さが磨かれて来たのだ。この時点でも、司祭様が連れてきた謎の女性は気立てがよく素晴らしい娘だと評判になった。
更に、シエルから『子供は何かと怪我をしますからね。転んだりした子が出たら治癒術は普通に使用していだいて構いませんよ』と言われていた為にひとりの男子が高台から飛び降りて骨折してしまった足を治せば、それを知ったその子の両親から大層感謝された。
そこまで他者から慕われる、丁重に扱われる経験の無かったセレーネには今の環境は不慣れで、元からの謙虚さとミーティアでは無償での治療が当たり前だったこともあり謝礼として差し出された金貨を受け取らなかった。その事が更に噂に色をつけ気がつけば、まだ名乗ってもいないにも関わらず……彼女は今、『教会に現れた妖精姫』として、一躍ときの人となっていた……。
「と、以上の旨を報告いたしましたら聖女様がクローゼットに閉じこもってしまわれまして……」
「おやおや、恥ずかしがり屋さんですねぇ。報告ご苦労様でした、彼女は自分がどうにかしますのであなた方は休憩に行ってください」
部下達を見送ったシエルが改めてクローゼットに手を伸ばすと、掴もうとした取っ手に指先を弾かれた。どうやら弱めの結界が貼られてしまっているようだ。
「失礼いたします、シエルです。昼食をお持ちしたのでご一緒いただけませんでしょうか?」
「ーーっ!いっ、いえ、お腹が空いていないので……」
と、そこで小さく鳴いたセレーネの腹の虫にはあえて触れずにシエルは続ける。
「そのようなつれないことを仰らずに!やはり食卓に彩りを添えるならば華が必須!ここは男所帯で渇いた自分の為と思って、結界を解除していただきたいですなぁ」
「け、結界…………?」
「ーーっ!(張っている自覚が無いのか……。無自覚に発動しているとしたら、やはり彼女の“悪しきを退ける”資質は相当のようですね)」
今のセレーネは、これまで搾取され続けていた魔力の全てを自分だけで使用出来るようになった状態だ。有り余った魔力を消費しようと、日常の些細な範囲で無自覚に魔法を発動してしまっているのかもしれない。
「あ、あの………?」
「おっ、ようやく顔を見せて下さいましたね!ではランチに致しましょうか!」
その後は急に黙り込んだシエルの様子に不安になったセレーネは、顔を覗かせた隙にあれよあれよといつの間にかセッティングされたテーブルに座らされてしまうのだった。
「どうです?少しは今の生活にも慣れて来ましたか?」
「は、はい。皆様優しくしてくださいますし、お仕事も……かわいい子供達と過ごせるのはその、安心しますから……」
これまで嫌と言うほど周囲の大人から粗末に扱われてきた人だ。子供の相手を任せたのはいきなりまた彼女を大人社会に身を置かせるのは酷であろうと言う気遣いもあったのだが、どうやら正解だったらしい。
「それは何よりです!が、自分より先に子供たちが貴女と親睦を深めているのは妬けてしまいますねぇ」
「ふぇっ!!?あ、あの……っ」
「貴女の魅力に気づいた男は既に他にも居るようですが、自分ももれなくその一人であることは留意して頂きたいですね!」
そうシエルに言われたセレーネは一瞬顔を赤くしたものの、すぐに表情が暗くなり俯いてしまう。どうしました?と優しく問われ、ぽつりと本音が漏れた。
「いえ、街の皆様は本当によくしてくださるのですが、私への評価があまりに高すぎるようで……心苦しいです。私は本来、そのように大切にしていただけるような人間ではないのに……」
「あぁ、気にしなくて良いですよ。そうなるように仕向けたのは自分ですので」
しれっと返され目を見開くセレーネに対し、シエルは悠々と続けた。
「良いですか?子供というのは良い事があったり優しくしてくれる人間に会うとそれを身近な大人、すなわち親に話します。そうすれば当然親は我が子が慕う相手が信頼に値するか己で見に来ますね。そうして対面した親御さんが貴女のお人柄に惹かれれば貴女の前評判が鰻登りになるだろうと踏んだ次第です。ま、パトリック殿が貴女に懸想して想像を上回る程爆発的に広まった事は否めないですが、そこはまぁ嬉しい誤算ということに致しましょう」
「そ、そんな、まるで騙すみたいな……」
「騙すだなんてとんでもない。事実ですよ、貴女は素敵な女性です」
一瞬、真剣な色を見せた瞳に射抜かれ心臓が跳ねた。初心なセレーネにはシエルの甘言は刺激が強すぎる、いくらどこまでが本心か分かりづらいとしても。
「それに!これは情報戦略です、必要なことなんですよ!」
「戦略、ですか?」
「えぇ!今はまだ大丈夫でしょうが、万が一ミーティアの連中が貴女を連れ戻したいとなったとき、今のままでは我々は不利です。どんな理由であれ、貴女を正規の手順無しに連れてきたことは事実ですからね」
本来、他国への移住にはそれ相応の手続きを踏み新たに国籍を得なければならないが、セレーネはその手順は踏めない。だからこそ、周りを味方につけることは必須だとシエルは言う。
セレーネがルナリアの民にとってかけがえのない存在となっていれば、ミーティアの人間もそう手酷い扱い仕打ちは出来ないはずだ。
「教会とは本来、民の信仰なくしては成り立たない。故にまずは街の皆様に貴女の良いところを知ってもらうことが重要なんですよ」
「ですが私は、良いところなんて……」
「今はまだ、心が傷つきすぎてわからないでしょうけれどね。大丈夫です、貴女が知らない貴女の魅力も、自分には見えていますよ」
そう優しく手をとってもセレーネは握り返しては来ない。が、初日のときのように逃げなくなったし、手を重ねると体の強張りが少し和らぐようになった。今は、これで十分だ。
それから、シエル曰く国籍に関しても、時間こそかかるが取得する手立てがない訳では無いと聞いて安堵した。流石に神に遣える身として民を導く者が不法滞在はいただけない。
「まぁそんな訳で、国籍取得の第一歩として明日は自分にお付き合い頂けますか?一度行っておきたい場所がありまして」
「はい、もちろんです。どちらに行かれるのですか?」
「あ、王宮です」
「………………え?」
その後、再びクローゼットに引きこもったセレーネを説得するのに3時間を要したと言う。
そして、子供達は楽しいことや優しくしてもらった事、更に自分が褒められた事などを親に話したがるものである。そうして子から『教会の学び舎に現れた素敵な女性教師』の話を頻繁に聞かされた親が様子を見に訪れれば、ルナリアでは非常に稀有な白銀の髪に紺碧の双眸を持つ美少女に驚きまたそれが新たな噂を呼ぶ。中には、今にも消えてしまいそうな儚さも相まってか彼女を『妖精』だと評する者も居た。
それを言い始めたのは噂を聞き興味本位で彼女を見に来た結果一目惚れした大店の次男坊で、店の客に話したことから更に噂に拍車がかかる。
元々幼い妹を慈しみ、周囲への気配りと思いやりを忘れないセレーネには、他者に安らぎを与えられる優しい雰囲気があった。加えてこの国に保護されてからは栄養状態も回復して長年まとってきた悲壮さも薄れ、持ち前の可憐さが磨かれて来たのだ。この時点でも、司祭様が連れてきた謎の女性は気立てがよく素晴らしい娘だと評判になった。
更に、シエルから『子供は何かと怪我をしますからね。転んだりした子が出たら治癒術は普通に使用していだいて構いませんよ』と言われていた為にひとりの男子が高台から飛び降りて骨折してしまった足を治せば、それを知ったその子の両親から大層感謝された。
そこまで他者から慕われる、丁重に扱われる経験の無かったセレーネには今の環境は不慣れで、元からの謙虚さとミーティアでは無償での治療が当たり前だったこともあり謝礼として差し出された金貨を受け取らなかった。その事が更に噂に色をつけ気がつけば、まだ名乗ってもいないにも関わらず……彼女は今、『教会に現れた妖精姫』として、一躍ときの人となっていた……。
「と、以上の旨を報告いたしましたら聖女様がクローゼットに閉じこもってしまわれまして……」
「おやおや、恥ずかしがり屋さんですねぇ。報告ご苦労様でした、彼女は自分がどうにかしますのであなた方は休憩に行ってください」
部下達を見送ったシエルが改めてクローゼットに手を伸ばすと、掴もうとした取っ手に指先を弾かれた。どうやら弱めの結界が貼られてしまっているようだ。
「失礼いたします、シエルです。昼食をお持ちしたのでご一緒いただけませんでしょうか?」
「ーーっ!いっ、いえ、お腹が空いていないので……」
と、そこで小さく鳴いたセレーネの腹の虫にはあえて触れずにシエルは続ける。
「そのようなつれないことを仰らずに!やはり食卓に彩りを添えるならば華が必須!ここは男所帯で渇いた自分の為と思って、結界を解除していただきたいですなぁ」
「け、結界…………?」
「ーーっ!(張っている自覚が無いのか……。無自覚に発動しているとしたら、やはり彼女の“悪しきを退ける”資質は相当のようですね)」
今のセレーネは、これまで搾取され続けていた魔力の全てを自分だけで使用出来るようになった状態だ。有り余った魔力を消費しようと、日常の些細な範囲で無自覚に魔法を発動してしまっているのかもしれない。
「あ、あの………?」
「おっ、ようやく顔を見せて下さいましたね!ではランチに致しましょうか!」
その後は急に黙り込んだシエルの様子に不安になったセレーネは、顔を覗かせた隙にあれよあれよといつの間にかセッティングされたテーブルに座らされてしまうのだった。
「どうです?少しは今の生活にも慣れて来ましたか?」
「は、はい。皆様優しくしてくださいますし、お仕事も……かわいい子供達と過ごせるのはその、安心しますから……」
これまで嫌と言うほど周囲の大人から粗末に扱われてきた人だ。子供の相手を任せたのはいきなりまた彼女を大人社会に身を置かせるのは酷であろうと言う気遣いもあったのだが、どうやら正解だったらしい。
「それは何よりです!が、自分より先に子供たちが貴女と親睦を深めているのは妬けてしまいますねぇ」
「ふぇっ!!?あ、あの……っ」
「貴女の魅力に気づいた男は既に他にも居るようですが、自分ももれなくその一人であることは留意して頂きたいですね!」
そうシエルに言われたセレーネは一瞬顔を赤くしたものの、すぐに表情が暗くなり俯いてしまう。どうしました?と優しく問われ、ぽつりと本音が漏れた。
「いえ、街の皆様は本当によくしてくださるのですが、私への評価があまりに高すぎるようで……心苦しいです。私は本来、そのように大切にしていただけるような人間ではないのに……」
「あぁ、気にしなくて良いですよ。そうなるように仕向けたのは自分ですので」
しれっと返され目を見開くセレーネに対し、シエルは悠々と続けた。
「良いですか?子供というのは良い事があったり優しくしてくれる人間に会うとそれを身近な大人、すなわち親に話します。そうすれば当然親は我が子が慕う相手が信頼に値するか己で見に来ますね。そうして対面した親御さんが貴女のお人柄に惹かれれば貴女の前評判が鰻登りになるだろうと踏んだ次第です。ま、パトリック殿が貴女に懸想して想像を上回る程爆発的に広まった事は否めないですが、そこはまぁ嬉しい誤算ということに致しましょう」
「そ、そんな、まるで騙すみたいな……」
「騙すだなんてとんでもない。事実ですよ、貴女は素敵な女性です」
一瞬、真剣な色を見せた瞳に射抜かれ心臓が跳ねた。初心なセレーネにはシエルの甘言は刺激が強すぎる、いくらどこまでが本心か分かりづらいとしても。
「それに!これは情報戦略です、必要なことなんですよ!」
「戦略、ですか?」
「えぇ!今はまだ大丈夫でしょうが、万が一ミーティアの連中が貴女を連れ戻したいとなったとき、今のままでは我々は不利です。どんな理由であれ、貴女を正規の手順無しに連れてきたことは事実ですからね」
本来、他国への移住にはそれ相応の手続きを踏み新たに国籍を得なければならないが、セレーネはその手順は踏めない。だからこそ、周りを味方につけることは必須だとシエルは言う。
セレーネがルナリアの民にとってかけがえのない存在となっていれば、ミーティアの人間もそう手酷い扱い仕打ちは出来ないはずだ。
「教会とは本来、民の信仰なくしては成り立たない。故にまずは街の皆様に貴女の良いところを知ってもらうことが重要なんですよ」
「ですが私は、良いところなんて……」
「今はまだ、心が傷つきすぎてわからないでしょうけれどね。大丈夫です、貴女が知らない貴女の魅力も、自分には見えていますよ」
そう優しく手をとってもセレーネは握り返しては来ない。が、初日のときのように逃げなくなったし、手を重ねると体の強張りが少し和らぐようになった。今は、これで十分だ。
それから、シエル曰く国籍に関しても、時間こそかかるが取得する手立てがない訳では無いと聞いて安堵した。流石に神に遣える身として民を導く者が不法滞在はいただけない。
「まぁそんな訳で、国籍取得の第一歩として明日は自分にお付き合い頂けますか?一度行っておきたい場所がありまして」
「はい、もちろんです。どちらに行かれるのですか?」
「あ、王宮です」
「………………え?」
その後、再びクローゼットに引きこもったセレーネを説得するのに3時間を要したと言う。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
辺境伯聖女は城から追い出される~もう王子もこの国もどうでもいいわ~
サイコちゃん
恋愛
聖女エイリスは結界しか張れないため、辺境伯として国境沿いの城に住んでいた。しかし突如王子がやってきて、ある少女と勝負をしろという。その少女はエイリスとは違い、聖女の資質全てを備えていた。もし負けたら聖女の立場と爵位を剥奪すると言うが……あることが切欠で全力を発揮できるようになっていたエイリスはわざと負けることする。そして国は真の聖女を失う――
二周目聖女は恋愛小説家! ~探されてますが、前世で断罪されたのでもう名乗り出ません~
今川幸乃
恋愛
下級貴族令嬢のイリスは聖女として国のために祈りを捧げていたが、陰謀により婚約者でもあった王子アレクセイに偽聖女であると断罪されて死んだ。
こんなことなら聖女に名乗り出なければ良かった、と思ったイリスは突如、聖女に名乗り出る直前に巻き戻ってしまう。
「絶対に名乗り出ない」と思うイリスは部屋に籠り、怪しまれないよう恋愛小説を書いているという嘘をついてしまう。
が、嘘をごまかすために仕方なく書き始めた恋愛小説はなぜかどんどん人気になっていく。
「恥ずかしいからむしろ誰にも読まれないで欲しいんだけど……」
一方そのころ、本物の聖女が現れないため王子アレクセイらは必死で聖女を探していた。
※序盤の断罪以外はギャグ寄り。だいぶ前に書いたもののリメイク版です
【完結】追放された大聖女は黒狼王子の『運命の番』だったようです
星名柚花
恋愛
聖女アンジェリカは平民ながら聖王国の王妃候補に選ばれた。
しかし他の王妃候補の妨害工作に遭い、冤罪で国外追放されてしまう。
契約精霊と共に向かった亜人の国で、過去に自分を助けてくれたシャノンと再会を果たすアンジェリカ。
亜人は人間に迫害されているためアンジェリカを快く思わない者もいたが、アンジェリカは少しずつ彼らの心を開いていく。
たとえ問題が起きても解決します!
だって私、四大精霊を従える大聖女なので!
気づけばアンジェリカは亜人たちに愛され始める。
そしてアンジェリカはシャノンの『運命の番』であることが発覚し――?
9回巻き戻った公爵令嬢ですが、10回目の人生はどうやらご褒美モードのようです
志野田みかん
恋愛
アリーシア・グランツ公爵令嬢は、異世界から落ちてきた聖女ミアに婚約者を奪われ、断罪されて処刑された。殺されるたびに人生が巻き戻り、そのたびに王太子マクシミリアンはミアに心奪われ、アリーシアは処刑、処刑、処刑!
10回目の人生にして、ようやく貧乏男爵令嬢アリーに生まれ変わった。
もう王太子や聖女には関わらない!と心に決めたのに、病弱な弟のために王宮の侍女として働くことに。するとなぜか、王太子マクシミリアンは聖女ミアには目もくれず、男爵令嬢アリーを溺愛し始めて……。
(頭を空っぽにして笑えることを目指したコメディです。2020年に執筆した作品です。本作を読みたいというお声があったため再掲します)
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる