落ちこぼれ聖女は腹黒司祭様の優秀な手駒にジョブチェンジしました
聖女――、神に選ばれしその称号。
それは呪いか、祝福か。
星を司る国、ミーティアにて治癒魔法の適性を持って産まれたセレーネは、唯一の肉親である妹を守るためだけに、全てを捧げて生きてきた。
大聖堂にて聖女見習いとして仕え、他の見習い達には雑務を押し付けられ、手柄を奪われても、逆らいもせず耐える日々。
だがそんなある日、教会は彼女を切り捨てた。
『優秀な妹の影にすらなれぬ、足手まといの落ちこぼれ』
心を抉るような捨て台詞と共に、セレーネは贄として国から追われた。
そうして不名誉な烙印を押され、生きる希望も見失った少女は、自身の運命を大きく変える存在と出会う事になる。
その男は、月の国ルナリアの司祭だと名乗った。
星の国より遥かに強大。しかし、呪いで聖女の生まれない国に仕える司祭と。
聖女が全ての産まれ故郷より、力不足と追放された少女。
利害の一致した二人は、互いの目的を果たす為に手を取る事となった。
『落ちこぼれ?大いに結構!
自分の手にかかれば、貴女は伝説になりますよ!』
力強いその言葉に導かれ、セレーネは“聖女”として再び立ち上がる。
これは、
搾取され続けた少女が自身の意思で「本物」を目指す物語。
そして、秘めたる野心と願いを胸に、新たな伝説の立役者を務めた男との運命の恋を掴む物語である。
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