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対抗戦編
邂逅
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昨日の講評会ででた結論は次の通りだった。
・私が直刀でさやがダガーを使う。
・個人でフィニッシュまで持っていける方法が現状ない。
などがあげられた。ほかにも、たくさんの意見が出た。
というわけで、今日は本来は修練の日なのだが拓実の実家に買い物にみんなできています。
「たっく、なんでうちなんだよ」
「文句言ってんじゃないよ。せっかくうちで全部そろえてくれるっていってんだから」
やっぱり、本当の姉弟みたいだ。
「みんな!!なにしてるの早く行こうよ」
「そんなに急いでるとケガするよ」
「だいじょうぶだって」といってそのままお店に入っていく。
「きゃっ!」
「ほらやっぱり、言ったとおりになった。すいませんお怪我はありませんか」
私はさやの手を引きながら店から出ようとしていた人に声をかける。
「ええ、大丈夫よ。それよりもその子のほうが大丈夫?」
「はい、大丈夫です。すいませんでした」
さやは深々と頭を下げた。
「そう、それならいいわ」と言って、店の奥にいる店主のほうを向いて声をかける。
「じゃあ、親父さん。できるだけ早く済ませてね」
いまさらだが、さやがぶつかった人はとてもきれいな茶髪の女性だった。どこかで見た気がするけど、どうせお母さんの知り合いだろう。
さっきから、さやがずっと私の裾を引っ張っている。
「なに」
「ルミちゃん。わたしね、今気づいたんだけど。この人、武蔵メイだよ」
「だれ?」
周りにいた全員が「えっ」といって凍りついた。
「お前、それ本気で言ってんのか」
「冗談なんかでそんなこと言わないわよ」
拓実は思いっきりため息をついた。いったい何だというのだろう。周りのみんなも苦笑いしている。しかも、ルミってそういうところあるよねと言いたそうな顔だ。
「いいかい、ルミ。武蔵メイという人は防衛省直属三番隊隊長で軍神の異名を持つほどの人だ」
「直属三番隊!?」
つまり、常に最前線で戦っていて国難が起こった時真っ先に現場にむかう指揮官ということだ。つまり、現場指揮官の中で一番偉く強い人ということだ。
「あら、ばれちゃったみたいね。まあ、元から隠すつもりもなかったけど。有名人になるのも困りものね」
そういって、一人一人の顔を見てにおいをかぐしぐさをする。
「あなたの今のクラスCでしょ。しかも、対抗戦にでるのね」
「ええ、そうですけど・・・」
今の言い方には少なからず嫌悪感を覚えた。
「ってことは、さっきぶつかってきた子が三浦さやちゃんで、今答えてくれたのがルアの娘ね」
「どうしてわかったんですか」
「それはもちろん。わたしの推理力が高いからよ」
「それは説明になってません」
正直、はぐらかされているのは気分のいいものではない。
「まあ、そんなに怖いしないでルアの娘だから特別に答えを教えてあげるわ。まず、あなたたちが有名であること。もうひとつはにおい」
「におい?」
においとはいったい何のことを言っているのだろ。意味が分からない。
「そう、一種の共感覚よ。さやちゃんが異常な場所を色で見分けられるように、わたしは異能の種類がにおいで分かるの。あなたたちからは金剛のにおいがした、まだなじんでないけどね。いまどき、金剛を使う人は限られてるから今までの情報と最近聞いた噂を合わせると答えにたどり着けるってわけ」
なるほど、たしかに理にかなっている。仮ににおいの話が嘘だとしても理由としては十分だ。
「あんまり、ルミをいじめないでくださいね」
声のする方を向くとアキが立っていた。
「あら、こんなところで会うなんて珍しい。相変わらずきれいな白い髪ね。」
「それはどうもありがとうございます。あっちで真澄さんがあなたのことを探してましたよ」
「あらいけない、すっかり忘れていた。それじゃあ、私はこのあたりで失礼するわ」
そういって、市場のほうに歩きだそうとしていた。しかし、メイさんは何かを思い出したように立ち止まってこちらを向いた。
「そうそう、あなたたち二人実力的には最終まではいけるんじゃないかしら。Sクラスは厳しいと思うけど今の実力なら十分戦えるわ」
「はい・・・ありがとうございます」
「ただひとつだけ、人生の先輩として忠告してあげるわ。試合は場内だけとは限らない。勝てそうにないと思ったときはあらゆる手を使うやつが出てくることを忘れないでね」
そういうと彼女は颯爽と行ってしまった。
「なんか、雰囲気ある人だったね」
「そうね・・・」
ほんとうに、一切隙を見せない人だ。あそこまで徹底されると気味が悪い。
ただ、せっかくいただいた忠告は聞いておこう。
「やっと、見つけた。もう、会議があるって言ったじゃないか」
すっかり、忘れていた。相当走り回ったのだろう、真澄の息は上がっている。
「そういえば、メイ何かいいことあった?」
「どうしてわかるの?」
「さっきから、君に反応して精霊たちが落ち着かないんだ」
わたしも、まだまだ修行が足りない。また、殺気が出てしまっていたようだ。
「有望株の若い子を見つけちゃってつい」
「本当に、興奮すると攻撃的になるくせはやめてほしいね。」
本当にあの二人はとても有望だ。今すぐにでもほしい。それに、あと二人有望な技術スタッフもいた。ほんとうに、ほんとうに今年は期待できそうだ。
・私が直刀でさやがダガーを使う。
・個人でフィニッシュまで持っていける方法が現状ない。
などがあげられた。ほかにも、たくさんの意見が出た。
というわけで、今日は本来は修練の日なのだが拓実の実家に買い物にみんなできています。
「たっく、なんでうちなんだよ」
「文句言ってんじゃないよ。せっかくうちで全部そろえてくれるっていってんだから」
やっぱり、本当の姉弟みたいだ。
「みんな!!なにしてるの早く行こうよ」
「そんなに急いでるとケガするよ」
「だいじょうぶだって」といってそのままお店に入っていく。
「きゃっ!」
「ほらやっぱり、言ったとおりになった。すいませんお怪我はありませんか」
私はさやの手を引きながら店から出ようとしていた人に声をかける。
「ええ、大丈夫よ。それよりもその子のほうが大丈夫?」
「はい、大丈夫です。すいませんでした」
さやは深々と頭を下げた。
「そう、それならいいわ」と言って、店の奥にいる店主のほうを向いて声をかける。
「じゃあ、親父さん。できるだけ早く済ませてね」
いまさらだが、さやがぶつかった人はとてもきれいな茶髪の女性だった。どこかで見た気がするけど、どうせお母さんの知り合いだろう。
さっきから、さやがずっと私の裾を引っ張っている。
「なに」
「ルミちゃん。わたしね、今気づいたんだけど。この人、武蔵メイだよ」
「だれ?」
周りにいた全員が「えっ」といって凍りついた。
「お前、それ本気で言ってんのか」
「冗談なんかでそんなこと言わないわよ」
拓実は思いっきりため息をついた。いったい何だというのだろう。周りのみんなも苦笑いしている。しかも、ルミってそういうところあるよねと言いたそうな顔だ。
「いいかい、ルミ。武蔵メイという人は防衛省直属三番隊隊長で軍神の異名を持つほどの人だ」
「直属三番隊!?」
つまり、常に最前線で戦っていて国難が起こった時真っ先に現場にむかう指揮官ということだ。つまり、現場指揮官の中で一番偉く強い人ということだ。
「あら、ばれちゃったみたいね。まあ、元から隠すつもりもなかったけど。有名人になるのも困りものね」
そういって、一人一人の顔を見てにおいをかぐしぐさをする。
「あなたの今のクラスCでしょ。しかも、対抗戦にでるのね」
「ええ、そうですけど・・・」
今の言い方には少なからず嫌悪感を覚えた。
「ってことは、さっきぶつかってきた子が三浦さやちゃんで、今答えてくれたのがルアの娘ね」
「どうしてわかったんですか」
「それはもちろん。わたしの推理力が高いからよ」
「それは説明になってません」
正直、はぐらかされているのは気分のいいものではない。
「まあ、そんなに怖いしないでルアの娘だから特別に答えを教えてあげるわ。まず、あなたたちが有名であること。もうひとつはにおい」
「におい?」
においとはいったい何のことを言っているのだろ。意味が分からない。
「そう、一種の共感覚よ。さやちゃんが異常な場所を色で見分けられるように、わたしは異能の種類がにおいで分かるの。あなたたちからは金剛のにおいがした、まだなじんでないけどね。いまどき、金剛を使う人は限られてるから今までの情報と最近聞いた噂を合わせると答えにたどり着けるってわけ」
なるほど、たしかに理にかなっている。仮ににおいの話が嘘だとしても理由としては十分だ。
「あんまり、ルミをいじめないでくださいね」
声のする方を向くとアキが立っていた。
「あら、こんなところで会うなんて珍しい。相変わらずきれいな白い髪ね。」
「それはどうもありがとうございます。あっちで真澄さんがあなたのことを探してましたよ」
「あらいけない、すっかり忘れていた。それじゃあ、私はこのあたりで失礼するわ」
そういって、市場のほうに歩きだそうとしていた。しかし、メイさんは何かを思い出したように立ち止まってこちらを向いた。
「そうそう、あなたたち二人実力的には最終まではいけるんじゃないかしら。Sクラスは厳しいと思うけど今の実力なら十分戦えるわ」
「はい・・・ありがとうございます」
「ただひとつだけ、人生の先輩として忠告してあげるわ。試合は場内だけとは限らない。勝てそうにないと思ったときはあらゆる手を使うやつが出てくることを忘れないでね」
そういうと彼女は颯爽と行ってしまった。
「なんか、雰囲気ある人だったね」
「そうね・・・」
ほんとうに、一切隙を見せない人だ。あそこまで徹底されると気味が悪い。
ただ、せっかくいただいた忠告は聞いておこう。
「やっと、見つけた。もう、会議があるって言ったじゃないか」
すっかり、忘れていた。相当走り回ったのだろう、真澄の息は上がっている。
「そういえば、メイ何かいいことあった?」
「どうしてわかるの?」
「さっきから、君に反応して精霊たちが落ち着かないんだ」
わたしも、まだまだ修行が足りない。また、殺気が出てしまっていたようだ。
「有望株の若い子を見つけちゃってつい」
「本当に、興奮すると攻撃的になるくせはやめてほしいね。」
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