perfect divide

丸ニカタバミ

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対抗戦編

そろえるもの

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 武器の話はどうにかなったがほかにも足りないものがたくさんあるのでそれらを全部買いそろえないといけない。さやたちは用事があるようで帰ってしまい。拓実は店の手伝い、いつき先輩は私たちのデータを整理するといって帰ってしまった。
  だから、今はアキと一緒に店内を見て回っている。と言ってもすぐに見終わってしまってもう選ぶ作業だ。靴にアンダーは買い足すだけだが鎧がいっこうに決まらない。
 なんせ、種類が多い。甲冑から服みたいなものまである。
「うーん、種類が多すぎて決まらない」
「そうですねえ。ルミの場合は動き回るので軽装になりますね。だから、こっちの革製になりますかね。これより薄いのもありますけど」
「・・・」
 これは絶対にない。体のラインは出すぎだし第一に着ているかどうかすら怪しい。
「お母さんはどんなの着ているの?」
「そうですねえ。この革製のものが近いですけどルアの場合はオーダーメイドなので」
「ねえ、オーダーメイドっていくらかかるの」
「そうですねえ・・・。値段がつけられないんですけど作る代金だけだとこの残りのお金の五倍ですかね」
 まさかの、プライスレスでしかもつくるだけで数十万はするなんて。さすが現役トップだ。
「なんだ、まだ帰ってなかったのかい」
「なかなか、服が決まらなくて」
「まあ、こだわりがないんなら。安いのでも買っとけ。どうせ、所属が決まると練習着と戦闘服が二着必要だし、そこにおいてあるような薄いやつを切ることになればそれぞれ5着ずついるからな」
 そういって、さっきみた。ものすごく薄着の服を指さした。
 あれって、結構需要あるんだ。
「うーん、なかなかいいのが見つからないなあ」
「まあ、そう簡単には見つからないですよ。ルアなんて半年間探し続けてましたから」
「へー。じゃあ、探し続けて見つからなかったからオーダーメイドにしたんだ」
「いいえ、サキが、ルアのおばさんがあまりにルアが決めないので見かねて買ってあげたんです」
 いつもはなんでも即断即決のお母さんに優柔不断な一面があったとはとても新鮮だ。
「懐かしいな。サキに無理やり引っ張られて店まで来て材料は今日中に揃えるから一週間でつくれって言われて、そん時は俺と太一とあと親父もいたから三人で交代で徹夜して作ったんだよ」
 そんなことがあったとは、もしかしたら今の行動力の高さはそこから来ているのかもしれない。
「うん?ちょっと待てよ。そういえば、倉庫に昔天木に頼まれたやつがあったはず。ちょっと待っててくれ」
 そういって、奥の倉庫へと行ってしまった。
 かれこれ三十分たってやっと親父さんは店に戻ってきた。
「悪いな結構奥にあったもんで時間がかかっちまった」
 おじさんが運んできたのは、ほこりまみれの木の箱で中には白銀の革でできた鎧が入っていた。
「これは・・・」
「昔サキに頼まれて作ったんだが、おれが採寸しなかったせいで出来上がりが小さくなっちまってずっと置いてあったんだ。お前にやるよ」
「えっ、でもこんな上等そうなもの。さすがにいただけないです」
「いいんだよ。どうせ店にあっても値段つけられないから飾るしかできないし、飾るスペースなんてどこにもないからな」
 それは、そうだろうし見た瞬間にほしいと思ってしまったけどなぜか悪い気がしてしまう。
「ここはお言葉に甘えてもらったほうがいいですよ。これ龍衣だから天木家の人以外きれないですし」
「龍衣?」
「えーっと、龍衣っていうのは龍の鱗や髪を使って作るんです。普通の革製の鎧よりも軽くて強いんですけど、普通の人はアレルギーがでるので天木のように龍と一緒に暮らしている人じゃないと着れないんです。」
 アレルギー反応って龍からでもでるんだ。
 まあ、そういうことなら仕方がない。喜んでいただくことにしよう。
「では、お言葉に甘えて使わせていただきます」
「おう。大事に使ってくれよ」
 それを聞き終えると、私は木箱を持って店を出た。アキは親父さんと少し話してから帰るといっていたので私一人で帰ることになった。
  ただこの箱とてつもなく思い。
  
「あの鎧ルナの着るはずだったものですよね」
「そうだ。よくわかったな」
「それはもちろん。いくら、ほこり臭くても龍固有の匂いは消せませんから」
「そうかい」
 そういって、親父さんはルミの背中を見つめた。
「似てきたな」
「ええ、容姿は母親に戦っているときは父親似ですから」
「そりゃあ、おっかないな」
 そう言い残して親父さんは店に入っていった。
「ほんとに、似なくていいのに・・・」
 ルアと契約してから天木家をずっと見てきたわたしにとって似ているということが何を意味するか知らないわけではない。
  来るべきその日のために私たちは準備をしてあとは見守るしかない。
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