女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える

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トラブル発生?

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 学校が冬休みになって、綾香ちゃんという高校生の女子がバイトに入って初日・・・

>フェルーナ厨房
「あの綾香とかいう娘、もうユウトにちょっかい出してるわッ! あの娘、おとなしそうな顔して本性は危ない娘よ、イズミも気をつけなさい!」
「あらあら、綾香ちゃんがもうユウト君に接近してるかぁ・・まぁユウト君と同い年だし、綾香ちゃんって女子高らしいから男子高校生ってだけで興味津々なのかしら、わたしは妹のようでカワイイって見てるんだけどね、ウフフ」
 イズミちゃんはタミーちゃんの言葉にも余裕で綾香ちゃんがカワイイなんてお姉さん目線でいる、しかし、その心中はそうでもないようで、その顔はやや緊張というか不安を感じてるようでもあった。
 そんなイズミちゃんに対し、タミーちゃんはあからさまに綾香ちゃんの態度に不満タラタラの様子で・・
「イズミ! あんた甘すぎよ~ッ! このままあの娘に勝手されまくったら簡単にユウトを取られちゃうわよッ! いいのッ!?」
 と、ちょっと興奮ぎみに言いまくっている。
「ちょ、ちょっと、タミーちゃん、フロアに聞こえちゃうから、冷静になって」

 タミーちゃんがエキサイト気味なところにフロアにいた渦中の当人である彩香ちゃんがきちゃった・・・
「あの~、どうかしたんですか~? 大きな声が聞こえちゃってますけど・・?」
「え? あぁ、なんでもないわ。ごめんね~ウフフ」
 イズミちゃんは彩香ちゃんに今の話を聞かれたっぽいことを気にしてる様子、まぁ、それもそのはず、綾香ちゃんのお父さんがここフェルーナのオーナーなんだから綾香ちゃんが見たり聞いたりしたことはオーナーであるお父さんにも伝わると考えていい。
 しかし、そんなイズミちゃんの心配をよそに、タミーちゃんは猛然と綾香ちゃんに注意というか文句っぽいことを言い放ってしまった、それは完全に先輩の指導を越えていた。

「あんた、バイト始めたばっかなのに、もうユウトにちょっかい出すって何ッ?! いくら父親がここのオーナーだからって調子に乗ってんじゃないわよッ!」
「えぇ~、ユウト君にちょっかいなんて出してませんよ~、ただ、同じ高校生同士だし仲良くなりたいな~って思ってるだけですよ~、タミー先輩はユウト君がわたしに取られるってビビっちゃったんですか~? ウフフ」

 裏口からそ~っと覗いてた僕はここにきて初めて女子同士の言い争いっぽいモノを見た。
(うわ~、スゲ~マジにケンカっぽい・・)
 僕の高校は男女共学だけど、そんな環境でも女子同士のケンカなんてめったに見るもんじゃない、女子ってケンカになりそうでも、うま~くそれを回避する術を持ってるみたいだ。
「あぁ~マズいマズい、覗いてる場合じゃない、止めなくちゃ!」
ガシャ<裏口を開ける音

「あ、あの~、ふたりとも、ケンカは良くないよ、仲良く仕事しよ~よ、ね?」
「「はぁ~?」」

 僕がしゃしゃり出たことでタミーちゃんと彩香ちゃんの一触即発の危機はひとまず回避されたっぽかった。
「ユウト君、ありがとネ、あのふたりこんなに早くぶつかっちゃうとは思わなかったわ、ユウト君が来てくれて助かったわ」
「あぁ・・でも、イズミちゃんはこうなることを予想してたの?」
「そ~うね~、あのふたりは似たところがあるみたいじゃない?」
「似た感じ?」
「うん、ユウト君は男子だから判らないかもしれないわね、でも、わたしは彩香ちゃんを見てすぐ危うさを感じちゃったのよね・・」
「危うさ・・?」
「そう! そうなんだけど、まさかそれがこんなに早くとはね・・・」
 
 イズミちゃんは彩香ちゃんがきてなにかしら問題が起こることを予見していたみたいだ、そういった部分って男子は到底女子には敵わない、空気感からいろいろ感じることは女子の独壇場って思える・・・
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