女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える

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いつの間にかデートに??

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 冬休み、それはいつもならクリスマス、正月とイベントで楽しいはずなんだけど、今年の冬休みは、そうそう呑気にしてられないモノとなってきた・・・

>早朝ユウトの部屋のベッド・・
ピロピロピン、ピロピロピン <目覚ましのアラーム音
 いつもは7時にアラームが鳴る設定だけど、今は冬休みということでアラーム設定はちょっと遅めの8時半、それが鳴った・・
「うぅ~、もう朝?」
ガサゴソガサゴソ・・
バサ<布団を持ち上げ起きた音
「フヮ~」
 僕はファンヒーターを点けて、歯磨きしながら昨日のことを思い出していた・・・
「そうだ、今日は彩香ちゃんの買い物に付き合う約束をしちゃったんだっけ・・」
 普通なら女子と買い物っていえばワクワクしか感じないはずなんだけど、今日の相手は彩香ちゃん、彩香ちゃんは可愛くていいんだけど、そんな彩香ちゃんと買い物をしてるところを店の誰かに見られたりしちゃうとちょっとマズい、
いや、マズいどころではない、見つかったその場で修羅場になりそうな予感すらする・・・
「どうか、誰にも見つからないように・・」
 僕は時計を見ながら買い物が無事に済むよう祈った。
「そうだ、買い物の場所が地元じゃなきゃ誰とも会わないかも・・? いや、それでも不安は完全には消えないな・・・う~ん、どうする~?」
 僕は腕組みしながら安心して買い物に付き合える方法を考えた。
「そもそも、彩香ちゃんはどこに買い物に行くつもりなんだろう?」
 そう、今日の主役は彩香ちゃんだし、彼女の買い物が目的なんだから僕が場所を決められるはずなかったのだ。

 駅で待ち合わせ時間が10時、そろそろ出かけないと遅れる・・・
 何も解決案が見つからないまま僕は家を出た。
「駅で待ち合わせ自体、メッチャデンジャラスじゃん、失敗した~ッ!」
 僕はチャリンコを漕ぎながら、今更なんだけど駅で待ち合わせにしたことを後悔していた。

 駅に着くと彩香ちゃんは先に来ていた。
「ユウトく~ん! ここよ~」
 彩香ちゃんの声がしたので、声のほうを見ると、そこには全身から「これからデートよ!」ってオーラを放っている彩香ちゃんがいた。
 彩香ちゃんは水色のコートを羽織り、それに合わせた全身コーディネ―トがいかにも女子高生っぽい、そして頭にはフワッフワの白い綿のような帽子?を乗せていて、どこかのお嬢様風でメッチャカワイイ、そんな可愛い女子がひとりでいれば周りの男子の視線を集めること必至、周りの男子たちはみんな彩香ちゃんを横目で見ながら通り過ぎてるのがはっきり判るほどだ。
 そんな可愛さが目立つ彩香ちゃんとこれから買い物をする僕、普通なら「どうだ、これが俺の彼女だぞ!(彼女じゃないけど・・)」って、ドヤ顔する場面だけど、今日の僕はそんな気分にはなれないだけじゃなく、むしろ逆に・・・
(うわ~、彩香ちゃん、目立ちすぎ~、誰かに見られたらマズいよ~)
 って少々同様気味・・・

「あぁ、おはよう、彩香ちゃん早いね、待った?」
「ううん、待ってないよ、わたしも今きたところよ、ウフッ」
 と言いながら、彩香ちゃんは早くも僕の腕にしがみついてきた。
「ねぇ、どこ行く~?」
「え? どこって彩香ちゃんの買い物だから、彩香ちゃんの欲しいモノがある店に行くんでしょ?」
 僕はてっきり彩香ちゃんの欲しいモノがある店へいくとばかり思っていたので「どこ行く?」ってのには驚いた、でも・・・
「えぇ~、せっかくユウト君とふたりきりなんだし~、デートっぽいこともしようよ~、ねぇ~いいでしょ~」
 って彩香ちゃんは顔を僕の顔に近づけてきて、上目つかいに僕の顔を覗き込んでくる。
 そんな彩香ちゃんの可愛さに負けた僕もちょっとくらいならイイかって思っちゃって・・
「デ、デートッ?! え、え~と、まぁまだ時間もあるし、ちょっとくらいならいいかな~?」
「でしょっ! じゃあ、吉祥寺のおしゃれなお店とか見て廻ろうよ」
 ということで僕と彩香ちゃんは電車で吉祥寺に向かった・・・

 (吉祥寺か・・微妙な距離だけど、地元よりは安全か・・・)
 僕は多少心配はあるものの、地元を離れることで店の誰かと会うリスクは減ったと思うようにしていた・・・
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