別れさせ屋 ~番解消、承ります~

冬木水奈

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20. 山の中

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 翌朝、目を覚ますと既に日が昇っていた。交代で見張りをするという話だったのに、話しているうちに寝てしまったらしい。ツェルトから出て周囲を見回すと、鬱蒼と木が生い茂った斜面の少し平らになった部分にいるのだとわかる。木が密集しているせいで朝だというのに薄暗かった。
 辺りは静まり返って人の気配はない。時籐は神経を尖らせながらその場から少し離れた場所で用を足し、ウエットティッシュで手を拭いた。
 今にも加賀を襲ったアルファが現れるのではと周囲を警戒しながら戻ると、更科がちょうど起きてきたところだった。
 ツェルトから出て伸びをし、目を擦る。

「うぅ~~ん……やべー、寝ちまった」
「俺も」
「今何時?」

 スマホの時計を見ると、午前八時過ぎだった。バッテリーが切れそうになっていたのでモバイルバッテリーに繋ぎながら答える。

「八時。だいぶ寝ちゃったな」
「ああ。……飯ってないよな?」
「食うモンはあるよ。エナジーバーとかだけど」

 そう言ってリュックからチョコレート味の総合栄養食を取り出してみせる。キャンプ用の食料調達係は更科だったのだが、事前に見たサイトに『山に行くなら手軽にカロリーが摂れる行動食は必携』と書かれていたので一応持ってきたのだ。
 今思えばそれはおそらく登山初心者向けのサイトだったが、まさかこんな形で役立つとは思わなかった。

「おぉ~、準備いい。神」
「お返しは帰ってから体で返してくれたらいいから」
「エロ親父かよ」
「『マスオブ』のレベル上げ、カンストまで頼むわ」

 笑って行動食を受け取る更科にペットボトル水も渡してやりながら、RPGゲーム『マスター・オブ・オブリビオン』のレベル上げを条件に出してみる。もちろん本気ではなかった。

「……今レベルいくつ?」
「32」
「カンストいくつだっけ?」
「100」
「エグっ。これ食うのやめよっかな……」

 更科がエナジーバーをじーっと見つめて言う。

「冗談だよ。ほら、食っていいよ」
「まあ……じゃあ別の形でお返しするわ。夜に、体で」
「それ口実にヤりたいだけだろ」
「そうとも言う」
「否定ぐらいしとけよ」

 時籐は少し笑って地面にレジャーシートを敷き、その上に座ってエナジーバーを食べ始めた。
 すると更科も隣に腰を下ろして食べ始める。空っぽの胃にしみ入る美味しさだった。
 それを味わいながら話を戻す。

「まあ、そんなことより早くキャンプ場戻らないとな。まだその辺に熊いるかもしんないし」
「熊鈴持ってる?」
「一応」
「じゃあそれ鳴らしながら戻るか。人間に慣れてる熊みたいだから効くかわかんねぇけど」
「ん。じゃあ食ったら行くか」
「トシさんもう戻ってるかなぁ?」
「地図とかはあるから方向はわかるだろうけど……荷物取られてなければ」

 そこで少し空気が重くなる。見捨てて逃げた加賀があの後どうなったのか、あまり深くは考えたくなかった。
 もし亡くなっていたら……その十字架は一生背負っていくことになるだろう。

「とりあえずキャンプ場に戻る感じでトシさん探しながら行くか。動けなくなってる可能性もあるし。マップ見して」

 そう言われてスマホを手渡すと、あっという間に行動食を食べ終えた更科がマップアプリを開いた。そうして現在地とキャンプ場のだいたいの場所を確認し、帰りのルートを確認する。
 時籐はその間に朝食を食べ終え、リュックから薬入れを取り出した。そこにはヒート周期コントロール用の薬と、抗フェロモン剤が入っていた。
 先に周期コントロール薬を飲み、その後、抗フェロモン剤のカプセルを取り出して飲むかどうかを迷う。抗フェロモン剤は他人のフェロモンを感じにくくする薬で、特にフェロモンの影響を受けやすいフェロモン過敏症患者によく処方される薬だ。人に会う日は必ずそれを服用するようにしていた。
 しかし、今は人里離れた山の中で大勢の人間と会うこともなく、番になった更科からは性フェロモンがほぼ出ていない。だから飲む必要性があるのか微妙だった。
 キャンプ場で他の人たちと再会したら多少は影響を受けるだろうが、そんなに長時間滞在するわけでもないだろうし、飲まなくてもいいのかもしれない。

 それに……昨晩からずっと考えていたのは、もし昨日抗フェロモン剤を服用していなかったら加賀を助けられたのではないか、ということだった。
 時籐のようなフェロモン過敏症患者は普通の人より遥か遠くからフェロモンを感知できる。例えば一般的なオメガの場合、フェロモンの感知距離は二十メートル程度だが、フェロモン過敏症の人はその倍以上――四~五十メートル先から相手のフェロモンを感知することができるのだ。
 そして、昨晩二人から離れた加賀との距離は二~三十メートルだった。つまり、もし時籐が薬を飲んでいなければもっと早くにアルファの接近に気付き、警告できた可能性が高い。
 そうしていたら加賀は助かっていたのではないか――。そんな思いが昨日の夜から心を悩ませていた。
 だから、これは飲まない方がいいのかもしれない。もしあの危険人物がまだこの辺りを徘徊しているとしたら、その存在をなるべく遠くから感知できた方がいいからだ。時籐はそう思い、結局抗フェロモン剤は飲まないことにした。
 カプセル薬を薬入れにしまっていると、更科が不意に声を上げた。

「つーかこの辺って現場の近くじゃね?」
「現場って何の?」
「冬にオメガの人が見つかったとこ。ここから北西に山降りていったとこにある。一キロもねえんじゃねえかな」

 昨冬、オメガの遺体が発見された場所が近いらしい。

「……行ってみる?」
「……だな。その辺に連れてかれたかもしれねぇし」

 更科の指し示す位置は、キャンプ場とは正反対の場所、R山西側の山腹だった。しかし、行くしかあるまい。そこに加賀が連れて行かれた可能性があるなら、危険を承知で行くしかない。

「あり得るな。じゃあ一旦確認しにいこう」

 食事を終えた時籐はそう言って立ち上がり、ツェルトを片付け始める。更科も出発準備を整え、二人はまもなくその場を後にした。
 地図を確認しながらキャンプ場とは反対方向、山頂から見て西側へ降りていく。山道もない道なき道を茂みをかき分けながら進んでいくと、やがて視界が開け、空き地のような場所に出た。
 二人はそこで立ち止まり、顔を見合わせた。

「ここか……」

 妙に既視感のあるそこは、昨冬ニュースで見たオメガの遺体発見現場だった。少し開けた空き地のような場所で、ところどころに倒木がある。そして奥には特徴的な瘤のある大木が一本そびえたっていた。
 ニュース映像では雪が積もっていたが、間違いない。ここが高橋絵理奈というオメガ女性と身元不明のオメガの遺体が出た現場だ。既に規制線はなく、人の気配もなかった。
 恐怖を覚えながら大木に近づいていくと、根元には手作りの花束が置かれていた。ツツジやスミレといった色とりどりの花は、道中で目にした花ばかりだった。つまり、この辺りで摘んだ花を花束にしているということだ。
 花々は瑞々しく、供えられてからそう経っていないように見えた。これはいつ誰が持ってきたのか。

「最近誰か来たのかな」

 しゃがみこんで至近距離で花を観察する更科が呟くように言う。

「誰かって誰?」
「ここで見つかった人の遺族とか?」
「もしかして昨日あそこのキャンプ場にいたとかないよな?」
「トシさんは……ないか。確か亡くなった人の旦那さんはアルファだったもんな」
「でもあの人、アルファの匂いしたけど」
「どゆこと?」

 更科が振り返ってこちらを見上げ、聞く。時籐は腕組みして首を捻りながら昨晩の記憶を思い返した。

「いや、最初はベータかと思ったんだけど、かすかにアルファの匂いしたんだよなぁ。だから何か不思議だったんだけど」
「残り香じゃない? 付き合ってる人とかの」

 直近で長時間の肉体的接触があった場合、相手のフェロモン臭が移ることはある。だが、相当な濃厚接触――例えば性行為とか――がなければ匂いが移ることは稀で、残り香があれば「セックスしました」と吹聴しているようなものなので、人前に出る前にシャワーを浴びるのが普通だった。
 しかしその時間がなかったということだろうか? それに、加賀は伴侶を亡くしているような口ぶりだったが……。

「奥さん亡くなってるっぽかったけど」
「奥さんいなくてもそういう人はいるんじゃないの」
「アルファの女性と付き合ってるってこと? まあ、なくはないけど……」

 一般的にベータの男性はアルファの女性を好まない。それは、アルファの女性には男性器がついており、それを男として見なす人が多いからだ。
 だから、ベータの男性とアルファの女性というカップルは稀だった。

「珍しいっちゃ珍しいけどな。でもなくはないんじゃない?」
「うーん、まあそういうこともあるかぁ……」

 時籐は何となく釈然としない気分だったが、それ以上は追及しなかった。
 そうして更科と共に周囲を調べるが、加賀の痕跡はなかった。こちらには来ていないのかもしれない。
 一応確認できたので戻ろうということになり、二人は来た道を引き返し始めた。
 その時、かすかに甘い香りがした。熟したマンゴーのような匂い。それは、昨晩加賀が襲われた際に威圧フェロモンを発していたアルファと同じ匂いだった。匂いは南側、二人が向かっているキャンプ場の方向からしている。
 時籐は咄嗟に立ち止まって更科の袖をひき、前方を指さした。

「向こうに誰かいる」
「どこ?」
「匂いがする。昨日加賀さんを襲った奴かも」
「マジ?」
「ああ。こっちに来る」
「加賀さんの匂いはする?」
「今んとこしないけどいるかもしれない」

 一般に新ベータのフェロモン臭はアルファやオメガより弱い。だから加賀がいるかどうかはまだはっきりとはわからなかった。

「じゃあちょっと離れた場所に隠れて様子みるか」
「そうだな。あっち行こう」

 そう言って匂いとは反対方向に進み、茂みの中に身を隠す。すると間もなく空き地に青い服を着た人物が姿を現した。目が悪いので顔ははっきりとわからないが、匂いからしてアルファであることに間違いなかった。
 髪は短く男性に見えるが、ショートヘアの女性かもしれない。他に同行者はなく、一人だった。加賀は確か緑色の服を着ていたはずなので加賀でないことだけは確かだ。キャンプ場の客の中にあの人物がいたかどうかは思い出せなかった。
 しばらく観察していると、その人物は花が供えられた大木の根元にしゃがみ込んで手を合わせ、少しの間瞑目した。
 それから立ち上がり、北に向かって歩き始める。しかし、数歩進んだところでふと足を止めた。そして不意に振り返ってこちらを見た。

「ッ………」

 茂みに隠れているのでこちらの姿は見えないはずなのに、じっとこちらを見ている。
 その時、不意に恐ろしい事実に気付いて背筋が凍り付いた。

「風下……」

 そう呟くと、更科がこちらに顔を向けた。

「ん?」
「あっちが風下だ……」

 たった今気付いたことだが、強めの風が西から東に向かって吹いていた。つまり、。それはすなわち、二人のフェロモンが風に乗って遠い場所にいる相手まで届くことを意味している。

「マジか……。気付かれた?」
「と思う」

 小声で会話をしていると、そのアルファは向きを変えて歩き出した。こちらに向かってくる。
 その瞬間、二人は走り出した。視界が悪い茂みの中で、咄嗟に腕を掴まれ、走る途中で手を握り合う。
 振り返らず、転ばないことを祈りながらただひたすら走った。もし振り返ってその人物を見てしまったら、恐怖で体が動かなくなると思ったからだ。
 そうして鬱蒼とした木立に囲まれた緑の迷宮を、ひたすら走り続けた。
 走って、走って、走って、肺が痛くなり、呼吸が限界に達し、足が棒のようになっても走り続けた。
 捕まったら死ぬ。自分も更科もここで惨めに死ぬーーその最悪の結末を回避するために、どんなに苦しくても走り続けた。
 そうして三十分以上走り続けた後、ようやく後ろを振り返る勇気が出て後ろを見る。辺りは比較的開けた場所で五十メートルほど先まで見通せたが、それらしき人物はいなかった。
 それを確認し、立ち止まって膝に手をつき、前かがみで息を整える。

「はあ、はあ、はあ、はあ……」

 更科も立ち止まり、振り返って背後を確認した。そして誰もいないのを確認すると地面に倒れ込んで大の字になった。

「はあ、はあ、はあ……」

 息が上がり過ぎてお互い喋ることさえできず、そのまま数分間荒い呼吸を繰り返す。
 そしてようやく落ち着いたころ、更科は起き上がった。そばに座り込んだ時籐はポケットからスマホを取り出し、登山アプリで現在地を確認する。すると、隣に座った更科がマップ画面を覗き込んだ。
 現在地のピンはオメガの遺体発見現場から二キロほど北上した場所を指している。それを見て更科が言った。

「だいぶ外れまで来ちゃったなぁ……」
「戻れる?」
「地図さえあれば大丈夫。マジでスマホあって良かったよなぁ」
「無かったら終わってたな。バッテリーも持ってきてよかった」
「ああ。こっから南東にちょっと登ったら尾根に出れそうだからとりあえずそこ目指すか。そっから尾根伝いにR山の山頂経由で南に進んだらキャンプ場に戻れると思う」
「南東って……じゃあ戻るってこと?」

 記憶違いでなければ南から逃げて来たはずだ。そちらは加賀を襲った人物が徘徊している方向ではないのか。

「ああ」
「でも俺ら南から来たじゃん。あいつと鉢合わせたらどうするんだよ?」
「鉢合わせる前に回避する。お前鼻いいしすぐわかるだろ?」
「人を犬みたいに……。いやまぁ今日は抗フェロモン剤も飲んでないし鼻利くは利くけど、さっきみたいに風でバレるってこともあるんじゃねえの? 北に向かった方がいいんじゃない?」

 しかし更科は首を振った。

「北は沢しかない」
「だから、川沿いに下れば……」
「沢下りはダメだ。いずれ滝に行きついてそれ以上下れなくなる。そうしたらいよいよ遭難するぞ。登り返して尾根に出ないと」
「……わかった」

 珍しくきっぱり断言する更科に、時籐は引き下がった。

「よっしゃー、行くか。今度は俺が持つわ」

 更科は自身に喝を入れるように言うと、立ち上がって時籐のリュックを背負った。

「あっ、いいの?」
「いいよ。交代で持とう」
「悪いな」

 礼を言って立ち上がり、更科と共に再び山道を登り始める。元来た道を戻ることに不安がないわけではなかったが、自分よりも山に慣れているであろう更科に従った方が良いと思ったからそれ以上はごちゃごちゃ言わなかった。
 大人の腰ほどまである茂みをかき分けながら南東に向かって進んでいく。そうやっていくらもいかないうちに、更科が何かに気付いたように声を上げた。

「あっ、あっちに何かある」
「何?」
「こっちこっち」

 進行方向から外れて茂みの方へ進む更科についていくと、繫茂した草むらと木々に隠れて見えなかった人工物が見えてきた。木造の小さなロッジだ。おそらくは昔使われていた山小屋だろう。この辺りも以前は山道だったのかもしれない。
 山にはそういう、使われなくなったルートというものが存在していて、地図に載っていないこともあると聞いた。
 もしかしたら加賀が逃げ込んでいるかもしれない。そんなことを思いながら木々に囲まれたその建物を眺めていると、全く同じことを思ったらしい更科が言った。

「トシさんいるかも」
「だな」
「うーん、中はよく見えないな」

 小屋には窓があったが、全て段ボールで塞がれている。何とも言えず不気味な雰囲気だった。
 二人は小屋の周りを回り、木扉を発見した。しかし、南京錠がかかっていて開けることはできなさそうだ。

「鍵かかってるな」

 そう言って落胆のため息を吐く。加賀はここに来ていない。鍵がかかっていては逃げ込むこともできなかっただろう。いるとすれば別の場所だ。
 そう思って踵を返そうとしたが、更科の意見は違うようだった。

「トシさん、ここにいるかもな」
「いやいや、鍵かかってんだからいるわけないだろ」
「逆にいるんじゃない? 誰かに連れて来られたとかしてさ」

「誰か」というのは当然さきほど遭遇した青い服のアルファだろう。その人物が加賀を拉致してここに閉じ込めた――? そこまでは想像が及ばなかったが、ありえない話ではない。

「……あるかもな」
「じゃあ鍵開けるか~。安全ピン持ってきた?……って、鍵あったかも」

 地面に何かを見つけたらしい更科がかがみこんで銀色の小さな鍵を掴み上げる。そしてそれを南京錠の鍵穴に入れると、カチリと音がして鍵が開いた。

「あっ、開いた」
「マジ?」

 ドアを開けて中に足を踏み入れる更科に続いて小屋に入る。こぢんまりした小屋の中には人がいた。
 口にガムテープを貼られ、中央に置かれたテーブルに大の字に拘束されてくぐもった呻き声を上げる人物ーーそのアルファはよく知る匂いを放っていた。
 まさかと思って近づき、顔を確認する。殴られたのか、赤黒く変色して腫れ上がった顔には見覚えがあった。
   驚いて思わず声が漏れる。

「何でここに?」

 小屋に捕らえられていたのは、若宮だった。
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