僕(Ω)は貴方(α)の家政夫(β)ですから!

Kokonuca.

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落ち穂話

それはハレンチ写真

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 見た目はイーノフーズの社長似でいかついけれど、よくよく考えれば去年はまだ高校の制服を着ていたのだから、こういう態度でもおかしくないんだろう。
 リビングのソファーを勧めてから、言葉に従って二階の書斎にアルバムを持って駆け込む。

 何か悪いことをしているわけではないのに、どうしてだか左右を見て人の気配を窺ってしまう。

 都筑くんとルカが出かけている今、この部屋に自分以外の気配がするはずがない。
 それを改めて確認して、ほっと胸を撫で下ろす。

「……夜」

 夜になったら、持ち帰った仕事をすると言ってこもってしまえば都筑くんはそっとしておいてくれるはずだ。
 ただし……夜になったらの話だ。

 大きく分厚いアルバムは三冊ある。

 たっぷり見応えがあるのだから、少しめくって見てみるというのはどうだろうか?
 ほんの一瞬、チラッとでいい。
 そうすれば夜までソワソワせずに済んで、都筑くんに怪しまれずに済む。

 そうっ! 都筑くんにバレないためにも! 今、ちょっとのぞ…………


「――――帰りましたー! りぃくん? もう来てたんだー!」


 階下から聞こえてきたはしゃいだ声に、自分のやろうとしていることの昏さを見せつけられた気がして、そっとアルバムを本棚の上に置く。
 都筑くんは背が高いから、もしかしたらバレてしまうかもしれないけれど、他の場所に置くよりは遥かにましだ。

「トーマさーん! 遅くなってすみません! いちご買えたのでおやつにしましょう」

 階下からかけられた声に、慌てて部屋を出てバタンとドアを閉める。
 都筑くんはリビングにいるし、アルバムは本棚の上だ。
 バレるはずはない……のに、ドキドキしてしまう。

「どうかしたんですか?」

 俺が降りていかないから不審に思ったんだろう。
 階段下にひょっこりと顔を覗かせる。
 高身長で尾張くんほどではないけれど、スポーツをしていたのだなとわかるがっしりとした体格、三白眼を気にしているようだが、俺に言わせてもらうとそこが可愛い。
 真っ直ぐにこちらを見て微笑んでくれると、不整脈が起こる程度には魅力的だ。

 髪を短くしているのもいい……耳や頸が曝け出されていて、ハラハラもするけれど好きなものをいつでも見られるというのは格別だと思う。

 都筑くんはΩらしくない自分の容姿にコンプレックスがあるようだったけれど、バース性がなかったとしても彼は十分に魅力的だし、そのままでも日差しを浴びて輝いているように見える。

「つまり、可愛くて仕方がない」
「ト、トーマさん⁉︎ いきなりどうしたんですか⁉︎」
「君を見て、心の丈を表現したくなった」
「??? な、なんの話でしょうか?」

 俺の言葉に、都筑くんは戸惑い気味だ。


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