僕(Ω)は貴方(α)の家政夫(β)ですから!

Kokonuca.

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落ち穂話

それはハレンチ写真

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「つまり、君が愛おしくてたまらないんだ」

 真面目な調子で告げると、ポカンとした顔があっという間に真っ赤に染まっていく。
 じわじわと紅潮していく頬はリンゴのようで、美味そうで今すぐ食らいつきたくなる。

 
「まだ昼間ですよ」


 都筑くんの真っ赤な顔に手を伸ばそうとした瞬間、玄関から声をかけられて飛び上がった。
 さらりとした茶色い髪と同じく茶色い瞳、穏やかに笑みを浮かべれば天使ちゃんというあだ名に相応しい美貌を持つ、もう一人の義弟……になる寸前の最初くんだ。

「はーちゃん! あ、あ、あ、あのっこれは  」
「親父には黙っといてあげるね」

 綺麗なウインクをした最初くんは、俺に向けてもこっそりとウインクを投げてくれた。

「尾張は? 先に来てるはずだけど?」
「りぃくんは先にルカさまとリビングにいるよ」

 都筑くんは真っ赤になった頬を押さえながらパタパタパタ……とリビングへと駆け込んでいく。
 身内……ましてや弟にいちゃついている場面を見られて恥ずかしかったのか、都筑くんの耳も頸も真っ赤だった。

 可愛いなぁ……

「可愛いですよね」
「っ⁉︎ あ、ああ! もちろん!」
「……野分さんは、随分モテるんでしょ?」
「え?」

 これは……どういう意図の質問なんだろうか?
 純粋に人の恋バナにはしゃぎたいから尋ねているのか、それとも何か含むものがあっての問いなのか?

 正直に言ってしまっていいのか迷ったけれど、都筑くんのことを思い出すと彼の身内に嘘を吐くことはできなかった。

「別れた妻ぐらいかな」
「は?」

 ぴくりと上がった片眉、引き攣った頬。
 一瞬外れた天使ちゃんの仮面から覗いた表情は到底他では見せられないようなものだった。見ちゃいけないと咄嗟に視線を逸らしてはみたけれど……

「あんた、その奥さんの弟にも言い寄られてたんだろ?」
「え? あ、義理とはいえ弟だからカウントするようなもんじゃないよ。最初くんと都筑くんもそうだろう?」

 何を言われるのかと構えていただけに、最初くんの言葉には拍子抜けだった。
 結果として金銭目的だったけれど、リンには親身になって支えてくれた記憶があった。そのわずかでも……心からのものだったと思いたいが……

「はぁー」

 重い溜息を吐かれて、何か気に入らない返事だったのだろうかと背筋を伸ばす。
 もしや結婚歴が気に食わないのだろうか? だとしても、それは覆すことができない事柄だし、あの結婚は結果としてルカをもたらしてくれたから否定はしたくない。

「もしよかったら……調べてくれても構わない」

 都筑くんが誠実であるように、自分もそうありたいし隠し事はしたくなかった。


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