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「わかってる! ちゃんとわかってるから」
朱雀を抱き上げて腑抜けた顔をするゴウは、この国一の大商人という肩書きも、王にすら謁見が可能という立場も何も見当たらず、ただ目の前の恋人を見つめる一人の男だった。
「お前を待たせたりしないから、な?」
「もう十分待った! ゴウのばか! ばか!」
上擦った声で毒づく朱雀をゴウはしっかりと抱えたまま風呂場へと向かう。
すでに湯が張られて香油が垂らされたそこへ入ると、ゴウは朱雀の幾重にも重なった着物を乱暴に剥ぎ取る。
職人が丁寧に繭から作り染め上げた糸を使って作られた極上の打掛が、あっという間に床に落とされて皺を刻む。
けれどそんなものはどうでも良かった。
ゴウは湯の跳ねも気にせずに湯船に飛び込むと、白皙な首筋から鎖骨にかけて紅い痕を刻みつけるように吸い上げる。
「おい、せっかく育てた胸がちっさくなってねぇか?」
ゴウは華奢な体の薄い胸を弄りながら驚いた声を上げた。
自分が丹念に愛撫して小さな隆起を柔らかな膨らみに育て上げたはずだった。けれど手の中にある胸は骨に触れてしまいそうなほどだ。
「っ……だ、って、ゴウが帰ってこないから……」
「手紙は毎日届けさせてたろ?」
「元気とか飯食ったとか、そんな一文ばっかじゃないか!」
朱雀はゴウの肉厚で大きな唇が自分の胸に吸い付くのを見ながら、ポロポロと目尻からルビーをこぼしていく。
「なんだ? 愛してるって、書いて欲しかったか?」
「…………っ知らない!」
「お前がどんなに可愛くて綺麗で、俺がどれだけお前を愛しているか書き始めたら仕事になんねぇだろ。一体何枚書けばいいんだ」
ぷちゅぷちゅと舌先で朱雀の赤くつんと尖った乳首を転がしながら、ゴウは自分の執着に対して呆れた顔をした。
「っ、ぁ、……か、書いてよ!」
朱雀は力の入らない怒り声で言いながら、丹念に愛撫していく男をペチペチと叩く。
「いっぱいっ! いっぱい欲しかった!」
「俺もだ。お前がいっぱい欲しい」
な? と、無邪気なもののように歯を見せて笑うゴウに、朱雀は怒る気も失せて……けれど幸せそうに笑顔を溢れさせながら寄りかかる。
「しょうがねぇな、ゴウは」
呆れ返るような言葉は、それでも端々に甘い雰囲気を含んでいた。
花の香りのする極上の石鹸の泡で、ゴウは丁寧に朱雀の体を手で洗っていく。
しっとりと吸い付くような感触の肌に石鹸のとろみが加わり、二人の肌はクチュクチュと卑猥な音を響かせる。
「あっ、や……っ、そこ、噛むなって……ッ!」
丸太のような腕の中で、朱雀は手折られる花のように体をしならせた。
ゴウに耳たぶを喰まれ、弱点を嬲られる感覚に甲高い声が漏れる。
朱雀を抱き上げて腑抜けた顔をするゴウは、この国一の大商人という肩書きも、王にすら謁見が可能という立場も何も見当たらず、ただ目の前の恋人を見つめる一人の男だった。
「お前を待たせたりしないから、な?」
「もう十分待った! ゴウのばか! ばか!」
上擦った声で毒づく朱雀をゴウはしっかりと抱えたまま風呂場へと向かう。
すでに湯が張られて香油が垂らされたそこへ入ると、ゴウは朱雀の幾重にも重なった着物を乱暴に剥ぎ取る。
職人が丁寧に繭から作り染め上げた糸を使って作られた極上の打掛が、あっという間に床に落とされて皺を刻む。
けれどそんなものはどうでも良かった。
ゴウは湯の跳ねも気にせずに湯船に飛び込むと、白皙な首筋から鎖骨にかけて紅い痕を刻みつけるように吸い上げる。
「おい、せっかく育てた胸がちっさくなってねぇか?」
ゴウは華奢な体の薄い胸を弄りながら驚いた声を上げた。
自分が丹念に愛撫して小さな隆起を柔らかな膨らみに育て上げたはずだった。けれど手の中にある胸は骨に触れてしまいそうなほどだ。
「っ……だ、って、ゴウが帰ってこないから……」
「手紙は毎日届けさせてたろ?」
「元気とか飯食ったとか、そんな一文ばっかじゃないか!」
朱雀はゴウの肉厚で大きな唇が自分の胸に吸い付くのを見ながら、ポロポロと目尻からルビーをこぼしていく。
「なんだ? 愛してるって、書いて欲しかったか?」
「…………っ知らない!」
「お前がどんなに可愛くて綺麗で、俺がどれだけお前を愛しているか書き始めたら仕事になんねぇだろ。一体何枚書けばいいんだ」
ぷちゅぷちゅと舌先で朱雀の赤くつんと尖った乳首を転がしながら、ゴウは自分の執着に対して呆れた顔をした。
「っ、ぁ、……か、書いてよ!」
朱雀は力の入らない怒り声で言いながら、丹念に愛撫していく男をペチペチと叩く。
「いっぱいっ! いっぱい欲しかった!」
「俺もだ。お前がいっぱい欲しい」
な? と、無邪気なもののように歯を見せて笑うゴウに、朱雀は怒る気も失せて……けれど幸せそうに笑顔を溢れさせながら寄りかかる。
「しょうがねぇな、ゴウは」
呆れ返るような言葉は、それでも端々に甘い雰囲気を含んでいた。
花の香りのする極上の石鹸の泡で、ゴウは丁寧に朱雀の体を手で洗っていく。
しっとりと吸い付くような感触の肌に石鹸のとろみが加わり、二人の肌はクチュクチュと卑猥な音を響かせる。
「あっ、や……っ、そこ、噛むなって……ッ!」
丸太のような腕の中で、朱雀は手折られる花のように体をしならせた。
ゴウに耳たぶを喰まれ、弱点を嬲られる感覚に甲高い声が漏れる。
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