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時戻り
7,説教受けた(反省)
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フリザードが目を覚ましたと聞き、時間を見て宰相とアヤのいる部屋へと訪れる。
魔王に説教を食らっているのを見て、宰相はわしいらんなぁ。と呟く。
説教ではなくウロを傷つけたことの今後の話もあると慌てて引き止めて中に入る。
わざわざ説教のためだけに連れては来ない。
「アヤ。大丈夫か?」
「ウロについては俺からも説教はしてある」
ウロは聞こえなーい。と背を向けている。
「魔王。いつもあっからかんとしているのに怒るときは怒るな」
「今回はこの子供が悪いからな」
魔王が告げれば、アヤはぼやく。
「多重なくせに」
「なんかいったか?」
魔王に睨まれ、すかさず視線を反らすアヤ。
「なんの話だ?」
「なんでもない。それよりフリザードもおはなしある?」
「生命譲渡の魔法についての話をしたかったが、説明されたみたいだし」
魔王がピースサインをしている。
(こっちもそれあるんだな)
呑気に考えるアヤ。
「とりあえずウロについてだ」
ウロは呼んだ?と振り返り、フリザードに気づくと嬉しそうに近づく。
宰相とフリザードの説明いわく。
ウロを傷つけた、また加担した生徒たちは罰金を払うことになるそうだ。
それこそ毎月の小遣いでは足りない額を。
「関わりたくない」
「安心しろ。火の精霊の国の王が責任持って面倒を見てくれるそうだ。あそこは気性の荒いのが多いからな」
「カムイさんは参加してない。何故」
「カムイ。あぁ。冒険者として活躍すると言っていた女か」
宰相がフリザードに耳打ちして、理解したらしい。
「今回、同行者がいたそうだ。その者と騒ぎになる前に退席しているな」
「えぇの。それ」
「あぁ。仕事の都合で明日早いそうだからな」
「同行者も?」
「アルカンシェルの者だったからな。それも我が国の支店長の関係者だそうだ」
「えぇんか」
「彼に関しては特例だな。アルカンシェルに関しても彼女が厄介な子なので彼をつけているという返答だったな」
「そっか」
「なにかあるのか?」
「ん、んー」
アヤは唸ってから告げる。
「それは今関係ない、と思うから言わない」
いじめっ子であると同時に、主犯格とも言われていた女子。
「そうか?」
「ちなみに彼女のスキルな、んですか?」
いつも通りすぎて敬語忘れてたと慌てて付け足すアヤ。
「ふむ。スキルというか勇者だな」
「ゆ、職業?ですか?」
【勇者】
異邦人が持つ能力の中で稀有なスキル。
勇敢なる者。勇気ある者。
人を守るため、助けるため、人に仇なす者を屠るための力を得るため。
女神、ガルーアの加護を持つとされる。
とはいえ、平和な世の中でほぼ使われることはなく冒険者としては比較的重宝する。というだけだそうだ。
「まぁ、身体能力や魔法、その他武技の習得が早い。という感じだな。女神の加護がないと発現しないとされているからか、過去に「強奪」「略奪」「模倣」といったスキルがあっても真似したり奪うことはできないそうだな」
魔王はのんびりと帰るかーと背筋を伸ばす。
「ウロ。ご挨拶。クロネコさん。ばいばい」
「う、うぅう」
ウロは唸り、それでもきゃんと吠える。
「おう。またな」
魔王はアヤの頭を軽く撫でると優雅に、部屋から出ていく。
「魔王!」
フリザードがアヤを抱き寄せて叫ぶ。
「そう怒るなよ」
(アヤ)
しわくちゃの手が頭を撫でてくれる。
魔王と同じように頭を撫でてくれたじいちゃん。
思い出す記憶に、慌てて意識を反らすためにウロの頭を撫でる。
「偉い偉い。それと後でお話しようね。ウロ」
また怒られると察したウロは耳を垂らして落ち込む。
魔王に説教を食らっているのを見て、宰相はわしいらんなぁ。と呟く。
説教ではなくウロを傷つけたことの今後の話もあると慌てて引き止めて中に入る。
わざわざ説教のためだけに連れては来ない。
「アヤ。大丈夫か?」
「ウロについては俺からも説教はしてある」
ウロは聞こえなーい。と背を向けている。
「魔王。いつもあっからかんとしているのに怒るときは怒るな」
「今回はこの子供が悪いからな」
魔王が告げれば、アヤはぼやく。
「多重なくせに」
「なんかいったか?」
魔王に睨まれ、すかさず視線を反らすアヤ。
「なんの話だ?」
「なんでもない。それよりフリザードもおはなしある?」
「生命譲渡の魔法についての話をしたかったが、説明されたみたいだし」
魔王がピースサインをしている。
(こっちもそれあるんだな)
呑気に考えるアヤ。
「とりあえずウロについてだ」
ウロは呼んだ?と振り返り、フリザードに気づくと嬉しそうに近づく。
宰相とフリザードの説明いわく。
ウロを傷つけた、また加担した生徒たちは罰金を払うことになるそうだ。
それこそ毎月の小遣いでは足りない額を。
「関わりたくない」
「安心しろ。火の精霊の国の王が責任持って面倒を見てくれるそうだ。あそこは気性の荒いのが多いからな」
「カムイさんは参加してない。何故」
「カムイ。あぁ。冒険者として活躍すると言っていた女か」
宰相がフリザードに耳打ちして、理解したらしい。
「今回、同行者がいたそうだ。その者と騒ぎになる前に退席しているな」
「えぇの。それ」
「あぁ。仕事の都合で明日早いそうだからな」
「同行者も?」
「アルカンシェルの者だったからな。それも我が国の支店長の関係者だそうだ」
「えぇんか」
「彼に関しては特例だな。アルカンシェルに関しても彼女が厄介な子なので彼をつけているという返答だったな」
「そっか」
「なにかあるのか?」
「ん、んー」
アヤは唸ってから告げる。
「それは今関係ない、と思うから言わない」
いじめっ子であると同時に、主犯格とも言われていた女子。
「そうか?」
「ちなみに彼女のスキルな、んですか?」
いつも通りすぎて敬語忘れてたと慌てて付け足すアヤ。
「ふむ。スキルというか勇者だな」
「ゆ、職業?ですか?」
【勇者】
異邦人が持つ能力の中で稀有なスキル。
勇敢なる者。勇気ある者。
人を守るため、助けるため、人に仇なす者を屠るための力を得るため。
女神、ガルーアの加護を持つとされる。
とはいえ、平和な世の中でほぼ使われることはなく冒険者としては比較的重宝する。というだけだそうだ。
「まぁ、身体能力や魔法、その他武技の習得が早い。という感じだな。女神の加護がないと発現しないとされているからか、過去に「強奪」「略奪」「模倣」といったスキルがあっても真似したり奪うことはできないそうだな」
魔王はのんびりと帰るかーと背筋を伸ばす。
「ウロ。ご挨拶。クロネコさん。ばいばい」
「う、うぅう」
ウロは唸り、それでもきゃんと吠える。
「おう。またな」
魔王はアヤの頭を軽く撫でると優雅に、部屋から出ていく。
「魔王!」
フリザードがアヤを抱き寄せて叫ぶ。
「そう怒るなよ」
(アヤ)
しわくちゃの手が頭を撫でてくれる。
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思い出す記憶に、慌てて意識を反らすためにウロの頭を撫でる。
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