5 / 11
5
モリオンはセレスタイトを眺める。
本人は必死で隠しているつもりなのだろう。
だが、暇なときはつまらなさそうだし、嬉しいときは笑顔を浮かべている。
そこらの動物より感情がわかりやすい。
言葉では突き放すような言葉だが表情はしっかりと浮かんでいる。
褒めたり、呼べば、必死にニヤけるのを我慢している顔。
頭を撫でればそっぽを向くが頬は緩み耳まで真っ赤になる。
本人は大人っぽく対応したいらしいが、そういう部分が子供っぽいと気づかないらしい。
寝ぼけたときの甘え具合も可愛い。
また不機嫌になると冷気が漂ってくるのは頂けないがそれでもわかりやすい。
不満がわかりやすければすぐに対応できる。
もっと口に出しても、甘えてもほしいが、冷気が漂うのだけでも十分にわかる。
下手に隠されるよりはいい。
不器用な部分に手出しされるのは自分は許せない。
それに突き放す様子に自覚あるらしい。
しょんぼりと反省しているので問い詰めにくいのもある。
だが、そんなふうに自己反省している姿も可愛いと思ってしまう。
なんだかんだで全部、可愛いので、指摘するつもりは全くない。
街に行く準備を少しずつ整えながら憂鬱そうなセレスタイト。
一人になるのが嫌なのだろう。
わかるからこそ、一緒に街に行きたい。
美味しいものを一杯食べさせて、頬袋を作る。
こんな狭く限られた場所だけではない広い世界を見せたい。
そんな世界を見て花咲く笑顔を見たい。
だが、セレスタイトの家族は麓の街に行ったことで命を落としたと聞いた。
生まれ育った場所を一瞬でも離れたくないのもわかる。
だからこそ上手く誘えないでいる。
そういえば、と思う。
そろそろ夏。
外はこんな猛吹雪だが麓では春の終わりになる。
折角だからと提案してみる。
「海、行かないか?」
「海?」
首を捻り、瞳を輝かせる。
「あのキラキラしておっきい水溜り」
「そう。折角だからちょっと足伸ばして海水浴場行ってみないか?」
「海行きたい」
「よし。じゃあ、一緒に行こう」
勢いに任せて頷かせる。
そして有無を言わさずに山を降りる装備を整える。
彼の父親の装備があるのでなんとかサイズを合わせて、手入れをする。
それだけで少しだけ面白くなってきたのか楽しそうにしている。
獣人族の国の海を楽しみにしてくれているらしく、怖気づく前に早く連れて行こうと心に決める。
早く、吹雪が止んでくれと願う。
ちなみにモリオンが山を降りて街に行く理由。
必需品の購入も理由の一つ。
だがもっともな理由は鬼人はお酒が好き。
そのお酒好きの遺伝は当然モリオンも持つ。
そして現在お酒のストックはない。
つまりはそういうことである。
本人は必死で隠しているつもりなのだろう。
だが、暇なときはつまらなさそうだし、嬉しいときは笑顔を浮かべている。
そこらの動物より感情がわかりやすい。
言葉では突き放すような言葉だが表情はしっかりと浮かんでいる。
褒めたり、呼べば、必死にニヤけるのを我慢している顔。
頭を撫でればそっぽを向くが頬は緩み耳まで真っ赤になる。
本人は大人っぽく対応したいらしいが、そういう部分が子供っぽいと気づかないらしい。
寝ぼけたときの甘え具合も可愛い。
また不機嫌になると冷気が漂ってくるのは頂けないがそれでもわかりやすい。
不満がわかりやすければすぐに対応できる。
もっと口に出しても、甘えてもほしいが、冷気が漂うのだけでも十分にわかる。
下手に隠されるよりはいい。
不器用な部分に手出しされるのは自分は許せない。
それに突き放す様子に自覚あるらしい。
しょんぼりと反省しているので問い詰めにくいのもある。
だが、そんなふうに自己反省している姿も可愛いと思ってしまう。
なんだかんだで全部、可愛いので、指摘するつもりは全くない。
街に行く準備を少しずつ整えながら憂鬱そうなセレスタイト。
一人になるのが嫌なのだろう。
わかるからこそ、一緒に街に行きたい。
美味しいものを一杯食べさせて、頬袋を作る。
こんな狭く限られた場所だけではない広い世界を見せたい。
そんな世界を見て花咲く笑顔を見たい。
だが、セレスタイトの家族は麓の街に行ったことで命を落としたと聞いた。
生まれ育った場所を一瞬でも離れたくないのもわかる。
だからこそ上手く誘えないでいる。
そういえば、と思う。
そろそろ夏。
外はこんな猛吹雪だが麓では春の終わりになる。
折角だからと提案してみる。
「海、行かないか?」
「海?」
首を捻り、瞳を輝かせる。
「あのキラキラしておっきい水溜り」
「そう。折角だからちょっと足伸ばして海水浴場行ってみないか?」
「海行きたい」
「よし。じゃあ、一緒に行こう」
勢いに任せて頷かせる。
そして有無を言わさずに山を降りる装備を整える。
彼の父親の装備があるのでなんとかサイズを合わせて、手入れをする。
それだけで少しだけ面白くなってきたのか楽しそうにしている。
獣人族の国の海を楽しみにしてくれているらしく、怖気づく前に早く連れて行こうと心に決める。
早く、吹雪が止んでくれと願う。
ちなみにモリオンが山を降りて街に行く理由。
必需品の購入も理由の一つ。
だがもっともな理由は鬼人はお酒が好き。
そのお酒好きの遺伝は当然モリオンも持つ。
そして現在お酒のストックはない。
つまりはそういうことである。
あなたにおすすめの小説
炎の精霊王の愛に満ちて
陽花紫
BL
異世界転移してしまったミヤは、森の中で寒さに震えていた。暖をとるために焚火をすれば、そこから精霊王フレアが姿を現す。
悪しき魔術師によって封印されていたフレアはその礼として「願いをひとつ叶えてやろう」とミヤ告げる。しかし無欲なミヤには、願いなど浮かばなかった。フレアはミヤに欲望を与え、いまいちど願いを尋ねる。
ミヤは答えた。「俺を、愛して」
小説家になろうにも掲載中です。
また恋人に振られたので酒に飲まれていたらゴツい騎士に求婚していた件
月衣
BL
また恋人に振られた魔導省のエリート官吏アルヴィス。失恋のショックで酒に溺れた彼は勢いのまま酒場に現れた屈強な王宮騎士ガラティスに求婚してしまう。
翌朝すべての記憶を保持したまま絶望するアルヴィスだったが当のガラティスはなぜか本気だった。
「安心しろ。俺は誠実な男だ。一度決めたことは覆さない」
逃げようとするエリート魔導師と絶対に逃がさない最強騎士
貢ぎ体質な男が捕まる強制恋愛コメディのつもりです!!
学園の俺様と、辺境地の僕
そらうみ
BL
この国の三大貴族の一つであるルーン・ホワイトが、何故か僕に構ってくる。学園生活を平穏に過ごしたいだけなのに、ルーンのせいで僕は皆の注目の的となってしまった。卒業すれば関わることもなくなるのに、ルーンは一体…何を考えているんだ?
【全12話になります。よろしくお願いします。】
王命で第二王子と婚姻だそうです(王子目線追加)
かのこkanoko
BL
第二王子と婚姻せよ。
はい?
自分、末端貴族の冴えない魔法使いですが?
しかも、男なんですが?
BL初挑戦!
ヌルイです。
王子目線追加しました。
沢山の方に読んでいただき、感謝します!!
6月3日、BL部門日間1位になりました。
ありがとうございます!!!
大事な呼び名
夕月ねむ
BL
異世界に転移したらしいのだが俺には記憶がない。おまけに外見が変わった可能性があるという。身元は分からないし身内はいないし、本名すら判明していない状態。それでも俺はどうにか生活できていた。国の支援で学校に入学できたし、親切なクラスメイトもいる。ちょっと、強引なやつだけどな。
※FANBOXからの転載です
※他サイトにも投稿しています
ヒロインの兄は悪役令嬢推し
西楓
BL
異世界転生し、ここは前世でやっていたゲームの世界だと知る。ヒロインの兄の俺は悪役令嬢推し。妹も可愛いが悪役令嬢と王子が幸せになるようにそっと見守ろうと思っていたのに…どうして?