超短編集

柳井 椿

文字の大きさ
上 下
5 / 6

ラブレター~やないつばきからサグラダファミリアたちへ~

しおりを挟む
家族を含めたサグラダファミリアたちへ

私はみんなが大好きです。
みんなに、ひとりひとりに大好きって言いたいんです。
言わないと私の愛が爆発して進むべき方向を間違えてしまいそうだから。

私には愛する恋人も大好きな友人もよくしてくれる知人もいて、
ただその人たちをひとつひとつカテゴライズして
「愛している」
「大好き」
「ありがとう」
って言葉を変えたくないんです。私の巨大すぎる愛情に見合った言葉じゃないから消化不良をおこしちゃうんです。
私にとって大切な人すべてが大好きで、大好きで、その気持ちを伝えたいんです。

でも世の中ってそんなに単純じゃないから
「おいおい、浮気か?」
とか
「レズビアンなんじゃない?気持ち悪い…」
とか
「距離近すぎてこわいわー」
とかになっちゃう。

大好きな人に大好きって言えないことってすごくストレスで、言えないことでこじらせてしまいそうになった半年でした。

だから、どうか私に大好きって言われたら人間的に自分のこと好きなんだなって思ってほしいんです。
私にはそれぞれに同じ色の深い意味があるけれど、感覚の違いを矯正しようとは思っていないから。そう思ってほしいんです。
私は大好きな人、誰に対しても同じくらいの巨大な熱量で愛しているから。

たぶんこれから先もみんなのことを愛している。みんなが同じくらい特別に愛してる。
恋人・パートナーのことも、友達のことも、家族も、サグラダファミリアたちも、みんなみんな私にとっては
ひとりひとりが大好きなんです。

先生も好きよ、家族も好き、もちろんサグラダファミリアたちも。ジェンダーもセクシャルも関係ないの。みんなが私の恋人ならって思うくらい今日も明日も愛してる。

やないつばきより
しおりを挟む

処理中です...