俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

佐倉海斗

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第三話 体育祭

03-4.

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「二位は三年三組の関根蘭選手! お題は――」

 アナウンスが続く。
 邪魔にならないように運動場の中央に移動をする。

「盛り上がっているね」

「須山が特にな」

「いいことじゃない。僕を応援する声、聞こえたよ」

 律は耳が良い。

 特に葵に関することはなんでも聞こえる。

「さすがにそれは嘘だろ」

 葵は苦笑した。

 大きな声で応援をする敏郎の隣にいたのだ、応援の声はかき消されてしまっていると考えるのが普通だ。

「葵の声だから聞こえたの」

 律は葵の頬にキスをする。

「また! 人前ではするなって言ってるだろ!」

「恋人だからいいじゃない」

「よくない! 注目を集めるだろうが!」

 葵は怒る。

 それを見て、律は楽しそうに笑った。

 ……またからかわれた。

 葵はすぐにからかわれてしまう。

 キスが苦手なわけではない。どちらかといえば、好きだ。しかし人前でされるのは慣れそうにもなかった。

「僕のだってアピールしておかないとね」

 律の言葉に首を傾げる。

 ……もう全員が知ってるだろ。

 マイクを通して恋人宣言をされたのだ。聞いていなかった人はいないだろう。

 一年生や二年生の方を見れば、明らかに落胆をしている生徒の姿があった。

「葵は人気があるからね」

「なにを言ってるんだ。人気者は律だろう」

「ふふっ、どうだろうね」

 律は笑ってごまかした。

 その態度に葵は違和感を抱く。

 ……まさか。モテなかった理由って。

 律に邪魔をされていたのではないだろうか。葵はふとそんなことを思ってしまった。
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