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第三話 体育祭
04-3.
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……それは俺に打ち明けても良いのか?
疑問を抱く。
簡単に友人の好きな傾向を話していいものなのだろうか。
「疑っているでしょ?」
「いや。意外だと思ったのと、友人のことを勝手に暴露していいのかよって、考えていた」
「いいの。僕の葵と肩を組んだ罰だよ」
律は敏郎の行動を許していたわけではなかった。
手を繋ぎながら、不機嫌そうな顔をした。
……まだ怒っていたのか。
律は嫉妬深いのだと自覚をした。
しかし、嫉妬をされて悪い気はしない。
「僕の見た目は対象外なんだって。変わっているよね」
「それで友人をしているのか」
「そうだよ。なんでも話せる親友だよ」
律は敏郎を親友だと認めていた。
律を性的な目でみていないと堂々と公言している敏郎は、律にとって付き合いやすい友人の一人だった。賑やかなところが少々困ってしまうところではあるのだが、不思議と不愉快ではなかった。
「大山なんて好みなんじゃないかな」
律は敏郎に視線を向ける。
再び一位でゴールをしたことを純粋に喜んでいるように見えた。
「ヲタクでも引かないって宣言していたし。好きなのかもね」
律はなんでも知っている。
それほど会話が弾むのだろう。
「いや、仮にそうだとしたら、好きな相手に怖がられているとか、悲惨だろ」
「それはそうだね」
「だろ。だから、さすがにないって」
葵の言葉に律は頷いた。
「須川に聞いてみるよ」
「聞いてどうするんだよ。叶わない恋かもしれねーだろ」
「それで諦める須川じゃないよ」
律は自信があった。
後日、敏郎に好きな人を聞きに行くことだろう。
……どこから自信が出てくるんだか。
不思議でしかたがなかった。
戻ってきた浩二と武はなにやら言い争いをしていた。
疑問を抱く。
簡単に友人の好きな傾向を話していいものなのだろうか。
「疑っているでしょ?」
「いや。意外だと思ったのと、友人のことを勝手に暴露していいのかよって、考えていた」
「いいの。僕の葵と肩を組んだ罰だよ」
律は敏郎の行動を許していたわけではなかった。
手を繋ぎながら、不機嫌そうな顔をした。
……まだ怒っていたのか。
律は嫉妬深いのだと自覚をした。
しかし、嫉妬をされて悪い気はしない。
「僕の見た目は対象外なんだって。変わっているよね」
「それで友人をしているのか」
「そうだよ。なんでも話せる親友だよ」
律は敏郎を親友だと認めていた。
律を性的な目でみていないと堂々と公言している敏郎は、律にとって付き合いやすい友人の一人だった。賑やかなところが少々困ってしまうところではあるのだが、不思議と不愉快ではなかった。
「大山なんて好みなんじゃないかな」
律は敏郎に視線を向ける。
再び一位でゴールをしたことを純粋に喜んでいるように見えた。
「ヲタクでも引かないって宣言していたし。好きなのかもね」
律はなんでも知っている。
それほど会話が弾むのだろう。
「いや、仮にそうだとしたら、好きな相手に怖がられているとか、悲惨だろ」
「それはそうだね」
「だろ。だから、さすがにないって」
葵の言葉に律は頷いた。
「須川に聞いてみるよ」
「聞いてどうするんだよ。叶わない恋かもしれねーだろ」
「それで諦める須川じゃないよ」
律は自信があった。
後日、敏郎に好きな人を聞きに行くことだろう。
……どこから自信が出てくるんだか。
不思議でしかたがなかった。
戻ってきた浩二と武はなにやら言い争いをしていた。
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