俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

佐倉海斗

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第四話 日常が変わる

05-6.

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 愛のためならば家族に捨てられる覚悟があった。それは杞憂にすんだのだが、打ち明けた時には覚悟を決めていた。

「僕は幸せだね」

 律は笑った。
 そして、手を優しく握りしめた。

「葵、愛してるよ」

 律は愛の言葉を口にする。

 その眼には涙はなかった。

「俺も愛してる」

 葵は照れながら返事をする。

 それから二人で笑い合う。おかしくもないのに笑い声がでてしまう。

 それが二人の幸せだった。

「ずっと一緒にいような」

 葵は約束を口にする。

 互いに縛り付ける愛の言葉は重い。

「うん。ずっと一緒だよ」

 律は笑顔で答えた。

 その言葉を重いとは思わなかった。当然の約束を交わしているだけだと思っていた。

 ……重かったか?

 葵は心の中で反省をする。

 律が葵の人生を台無しにしたというのならば、葵は律の人生を台無しにしている。律の輝かしい未来に影を落としているのは葵の存在だ。

 偏見だらけの国で生きるのは厳しい。

 パートナーシップ制度が用いられている市で暮らしているとはいえ、偏見はなくならない。この国が同性婚を認める未来が来るとは限らない。

「約束だよ」

 律は約束を口にする。

 いつだって約束を破るのは律だった。

「そうだな、約束しよう」

 葵はそれを肯定した。

 今度の約束は破られることはないだろう。

「いつまでも一緒にいようね」

 律は嬉しそうに約束を口にする。

 それにつられるように葵も笑顔になった。

「そうだな。ずっと、一緒だ」

 葵は本気でそう言っていた。
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