BLゲームの展開を無視した結果、悪役令息は主人公に溺愛される。

佐倉海斗

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02-12.

「隣に座ってよ」

 セドリックはレイドを促した。
 レイドはその言葉に従うように、セドリックの隣に座った。

「こっち、向いて」

「こうですか?」

「うん。ねえ、レイド。僕、キスがしたいな」

 セドリックは甘えるように顔を近づけた。反射的にレイドは目を閉じる。

 それが合図だった。

 セドリックはレイドにキスをした。触れるだけのキスを何度も繰り返す。

「レイド、口を開けて」

 セドリックに言われた通りにレイドは口を開ける。

「上手だね。ご褒美をあげる」

 セドリックはキスをした。

 今度は触れるだけではなく、舌がレイドの口の中に入り込む。 

「んっ」

 レイドから甘い声が漏れる。

 反射的に逃げようとする舌を絡み合わせ、互いの唾液が混ざり合う音がする。呼吸がうまくできず、こぼれ落ちる吐息混じりの喘ぎ声は、セドリックを興奮させた。

「かわいいね」

 セドリックはキスを止めて、笑いかけた。

「大好きだよ、レイド」

「……俺もセドリック様が好きですよ」

 レイドは熱に浮かされたように本音を口から零した。

 自覚はなかった。

 ただその言葉を聞いたセドリックは嬉しそうな顔をしていた。

「えへへ。両想いだね」

 セドリックはレイドをベッドの中央に誘導する。

 抵抗することの意味を忘れてしまったかのようにレイドは、セドリックに導かれるまま、ベッドの上に上がる。

「おっぱい触っちゃお」

「お、おっぱいじゃありません!」

「おっぱいだよ? だって、乳首見つけやすいほどに勃起してるもん」

 セドリックは服の上からレイドの両方の乳首を掴む。

「ひやっ、んっ」

 レイドは高い声を上げた。

 乳首を摘ままれただけで感じるとはレイドも思っていなかった。
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