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第一話 青龍寺家の呪われた子
01-2.
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「……そう」
青子は廊下の水に触れる。
すると廊下を濡らしていた水はすべて空中に浮かび上がった。青子の異能力「水」による現象だ。青子は水に触れれば自由自在に動かすことができた。
その水を美子にぶつける。
庭を濡らした水の中心に美子はいた。
勢いよくぶつけられた水は痛い。冬の季節には冷たすぎ、凍えそうになる。それを知っているからこそ、青子は罰として美子に水をかけたのだ。
「汚らわしい子」
青子は美子に対し、軽蔑の目を向ける。
18歳になった美子は高校に通うことすらも許されなかった。義務教育である中学校までは通うことが許されたものの、中学校を卒業した後は青龍寺の敷地から外に出ることさえも許されなかった。
1歳下の異母妹である青子は違う。
陰陽術の名門の都立の高校に通い、日々、勉学に励んでいる。今日のような休日には青龍寺の陰陽師として活躍し、注目を集める日々を送っている。
正反対な二人は母親が違う異母姉妹だ。
「呪われた子」
青子は美子を名前で呼ばない。
「お前に構っている時間はわたくしにはありませんのよ」
青子は笑う。
それから視線を美子ではなく、美子にバケツの水をかけた使用人に向けた。
「嘘をついたお前には罰を与えます。部屋で待機をするように」
「そんな! 嘘をついたのは呪われた子です!」
「あれが頷く以外の方法をとるはずがないでしょう」
青子は平等だった。
自分以外に価値を認めない。
自分以外はすべて格下扱いだ。
青龍寺で働いている使用人と使用人として扱われている美子との違いは、呪われているか、呪われていないか、それだけだった。
「わたくしはお父様に呼ばれておりますの」
青子は視線を美子に向けた。
「わたくしは愛されておりますもの」
青子は自信に溢れていた。
父親に呼び出されたのも、日頃の成果を褒められるものだと信じて疑わない。だからこそ、愛を知らない美子に見せつけるように言うのだ。
青子は廊下の水に触れる。
すると廊下を濡らしていた水はすべて空中に浮かび上がった。青子の異能力「水」による現象だ。青子は水に触れれば自由自在に動かすことができた。
その水を美子にぶつける。
庭を濡らした水の中心に美子はいた。
勢いよくぶつけられた水は痛い。冬の季節には冷たすぎ、凍えそうになる。それを知っているからこそ、青子は罰として美子に水をかけたのだ。
「汚らわしい子」
青子は美子に対し、軽蔑の目を向ける。
18歳になった美子は高校に通うことすらも許されなかった。義務教育である中学校までは通うことが許されたものの、中学校を卒業した後は青龍寺の敷地から外に出ることさえも許されなかった。
1歳下の異母妹である青子は違う。
陰陽術の名門の都立の高校に通い、日々、勉学に励んでいる。今日のような休日には青龍寺の陰陽師として活躍し、注目を集める日々を送っている。
正反対な二人は母親が違う異母姉妹だ。
「呪われた子」
青子は美子を名前で呼ばない。
「お前に構っている時間はわたくしにはありませんのよ」
青子は笑う。
それから視線を美子ではなく、美子にバケツの水をかけた使用人に向けた。
「嘘をついたお前には罰を与えます。部屋で待機をするように」
「そんな! 嘘をついたのは呪われた子です!」
「あれが頷く以外の方法をとるはずがないでしょう」
青子は平等だった。
自分以外に価値を認めない。
自分以外はすべて格下扱いだ。
青龍寺で働いている使用人と使用人として扱われている美子との違いは、呪われているか、呪われていないか、それだけだった。
「わたくしはお父様に呼ばれておりますの」
青子は視線を美子に向けた。
「わたくしは愛されておりますもの」
青子は自信に溢れていた。
父親に呼び出されたのも、日頃の成果を褒められるものだと信じて疑わない。だからこそ、愛を知らない美子に見せつけるように言うのだ。
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