52 / 95
第三話 スコット公爵家主催のお茶会
01-1.お茶会に出席をする
しおりを挟む
カイルは日にちが三日後に迫っていたお茶会への招待状の返信を書き、大急ぎで送った。
そして、三日後の朝。あいかわらず、のんびりとしたアーサーと忙しなく確認をしているカイルの差が大きく、使用人たちを戸惑わせた。
「アーサー。ドレスコードは青だそうです」
「カイルの目の色か」
「これだけではドレスコードにはなりません。なにか青色のものを身に付けないといけません」
カイルはポケットから青色のハンカチを取り出した。
大公夫人としていく為、スーツ姿ではあるものの、ネックレスや指輪などの装飾品も多く身に付けている。
「お揃いのネクタイはどうだ?」
アーサーの提案にカイルは目を輝かせた。
「最高ですね」
カイルはその提案を受け入れる。
すぐにメイドにネクタイを準備するように指示を出し、カイルは落ち着かないようで何度も姿見で確認をしていた。
「慣れていないのか?」
「社交界ですか? 多く出席をしている方だと思いますよ」
「それならば、なぜ、緊張している?」
アーサーは不思議だった。
緊張し、準備を入念にしている姿はかわいらしいものだ。
「好きな人のエスコートは初めてですから」
カイルは照れくさそうに答えた。
「今までは妹をエスコートしていたのです。妹の婚約者がエスコートをしない無責任な人だったもので。代わりに俺が社交界に出席していました」
カイルは今までの経緯を軽く語る。
妹のセシリアは社交界が好きだった。豪華絢爛な場所を好み、派手なドレスに身を包み、婚約者が振り返ってくれると信じて疑わなかった。
「セシリアは――、妹は、純粋な子でした」
少なくとも、カイルから見たセシリアは純粋だった。
貴族として珍しく浮気に動揺し、浮気相手を攻撃してしまうほどに、純粋な恋をしていた。打算的に結ばれた婚約だと知っていたのにもかかわらず、本気で恋をしていた。
そんなセシリアのことを応援してしまった。
関わらなければよかったと後悔した時には、なにもかも、手遅れだった。
そして、三日後の朝。あいかわらず、のんびりとしたアーサーと忙しなく確認をしているカイルの差が大きく、使用人たちを戸惑わせた。
「アーサー。ドレスコードは青だそうです」
「カイルの目の色か」
「これだけではドレスコードにはなりません。なにか青色のものを身に付けないといけません」
カイルはポケットから青色のハンカチを取り出した。
大公夫人としていく為、スーツ姿ではあるものの、ネックレスや指輪などの装飾品も多く身に付けている。
「お揃いのネクタイはどうだ?」
アーサーの提案にカイルは目を輝かせた。
「最高ですね」
カイルはその提案を受け入れる。
すぐにメイドにネクタイを準備するように指示を出し、カイルは落ち着かないようで何度も姿見で確認をしていた。
「慣れていないのか?」
「社交界ですか? 多く出席をしている方だと思いますよ」
「それならば、なぜ、緊張している?」
アーサーは不思議だった。
緊張し、準備を入念にしている姿はかわいらしいものだ。
「好きな人のエスコートは初めてですから」
カイルは照れくさそうに答えた。
「今までは妹をエスコートしていたのです。妹の婚約者がエスコートをしない無責任な人だったもので。代わりに俺が社交界に出席していました」
カイルは今までの経緯を軽く語る。
妹のセシリアは社交界が好きだった。豪華絢爛な場所を好み、派手なドレスに身を包み、婚約者が振り返ってくれると信じて疑わなかった。
「セシリアは――、妹は、純粋な子でした」
少なくとも、カイルから見たセシリアは純粋だった。
貴族として珍しく浮気に動揺し、浮気相手を攻撃してしまうほどに、純粋な恋をしていた。打算的に結ばれた婚約だと知っていたのにもかかわらず、本気で恋をしていた。
そんなセシリアのことを応援してしまった。
関わらなければよかったと後悔した時には、なにもかも、手遅れだった。
163
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】
晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。
発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。
そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。
第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。
黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜
せるせ
BL
王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。
しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……?
「お前が産んだ、俺の子供だ」
いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!?
クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに?
一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士
※一応オメガバース設定をお借りしています
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡
なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。
あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。
♡♡♡
恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる