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本編
10. 炎と氷のはざまで
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冬の冷気は、決意の熱さえ奪っていくようだった。それでも僕は、立ち止まらないと心に決めていた。
あれから幾日かが過ぎた。夜の野営地は冷え込み、兵たちの寝息が白い幕のように広がっている。
赤く揺らめく焚火の炎の傍らで、僕は記録帳を開いていた。魔力石の淡い光で照らしながら、観測値や行軍の動きを淡々と書きつけていると、背後に気配が寄ってきた。
「千景さん、これ……」
振り返ると、レオが毛布を抱えて立っていた。ぎこちなく差し出されるそれを受け取ろうとしたそのとき、彼の足が毛布の端に引っかかり、よろめいた。必死に体勢を立て直そうとするその不器用さに、口元が勝手にほどける。
「……っ」
小さな笑いが、どうしても零れてしまう。
レオはきょとんとした顔をしたあと、胸の前で毛布を握りしめ、少し赤くなった。
「……千景さんのそんな顔、初めて見ました」
普段は無邪気に見えるのに、そのときの声音にはいつもとは違う響きがあった。
彼は再び毛布を掛けようと身をかがめた。だが再び足を取られ、僕の肩に手をつく形になる。突然のことにレオの体重を支え切れず、そのまま焚き火の傍らに押し倒された。
「す、すみません! 毛布につまづきました!」
「……君は、なぜそんなにドジなんですか」
「本当にすみません! すぐにどきます! あ、あれ、足が絡まって……」
こらえきれず、肩が震えた。
「……ふっ……あははっ……!」
あまりに必死な顔が、どうしようもなく可笑しかったのだ。自分でも信じられないほど大きな声で笑っていた。その響きに、自分自身が驚く。
そのとき、レオのまなざしが変わった。焚き火の赤が瞳に宿り、熱のこもった視線がまっすぐこちらを射抜く。
「……っ、ずるいです。そんな、かわ……もっと……」
レオが何かを呟いたが、焚き火のはぜる音にかき消され、最後までは聞き取れなかった。
気づけば、互いの息がかかるほど近く、まるで抱き寄せられたような姿勢になっていた。頬に熱が集まり、息が詰まる。レオもまた息を止め、僕を見つめたまま動かない。
――その空気を断ち切る声が、焚き火の影から響いた。
「随分と楽しそうだね、千景。天城も」
僕は咄嗟に表情を引き締め、起き上がって姿勢を正した。
「ヴァレリウス隊長、見回りですか」
声を整えたつもりでも、わずかに上ずったのを自覚する。
隊長は穏やかな笑みを浮かべながら、焚き火の明かりに歩み寄った。
「千景、今日も魔力を中和していたね。暴走の危険があったとはいえ、任務の範囲外だったのに」
「はい、勝手な行動をして申し訳ありませんでした」
「千景を責めているわけではない。ただ、君は昔から無理をしがちだ。身体が強くないことも、私はよく知っている」
一歩距離を詰められた。隊長の指先がうなじをかすめる。ひやりとした感触に思わず肩が震えた次の瞬間、掌が後頭部に添えられ、ぐいと引き寄せられた。火照った額が触れ合い、どちらの熱かも分からぬまま混ざり合う。
「ほら、やっぱり熱がある」
視線が絡んだまま、彼の声が静かに落ちる。
「千景のことなら、誰よりも理解しているつもりだよ」
その言葉に、心臓がひとつはねた気がした。
「薬草茶は、もう飲んだのか?」
「……はい。いつものを」
「そうか。だが今夜はいつもより熱が高いようだ」
言葉と同時に、冷気がすっと額をなぞる。彼の指先から淡い氷の魔力が滲み、じわりと熱を奪っていった。ひんやりとした心地よさに、思わず息が漏れた。
「これで少しは楽になるだろう」
「……お気遣い、ありがとうございます、隊長」
氷の気配が消えたとき、彼は静かに背を向け、闇の中へ歩き去っていた。
「……千景さん。魔力の中和って……何なんですか」
そばで見ていたレオが不機嫌そうに問いかけてきた。僕は少しだけ迷ったあと、手を差し出す。
「……少し、試してみますか」
掌が触れ合った瞬間、冷えた空気の中に、柔らかな熱が広がった。魔力が流れ込み、互いの気配が絡み合う。
安堵と心地よさに、僕自身も驚いて息を呑む。呼吸がふいに乱れ、鼓動が重なった。
指先から肘へ、胸の奥へと伝わっていく温もりに、抗えないほど甘い感覚が滲む。ただ魔力を交わしているだけなのに、肌の奥を撫でられるような錯覚に変わっていった。
「……っ、千景さん……」
レオの声が震え、握る手に力がこもる。
「……っ」
慌てて手を引き、深く息を吐いた。
「……これが魔力の中和です。相手の属性を取り込み、僕の中で循環させてから戻すことで、その属性の力を和らげられるのです」
震える声をなんとか隠しながら説明した。
「……もう一度……してください」
「……っ! も、もう終わりです。明日も早いのでお互い休んだ方がいい」
言い終えるなり、立ち上がって背を向けた。焚き火の熱に混じった彼の視線が、振り払っても心に残り続けた。
***
【作者コメント】
ここまで読んでくださりありがとうございます。
次話では、レオの視点から同じ夜を描きます。
千景の笑顔を見た彼が、何を感じ、何を決意したのか。その熱の奥に潜む想いを覗いてください。
***
あれから幾日かが過ぎた。夜の野営地は冷え込み、兵たちの寝息が白い幕のように広がっている。
赤く揺らめく焚火の炎の傍らで、僕は記録帳を開いていた。魔力石の淡い光で照らしながら、観測値や行軍の動きを淡々と書きつけていると、背後に気配が寄ってきた。
「千景さん、これ……」
振り返ると、レオが毛布を抱えて立っていた。ぎこちなく差し出されるそれを受け取ろうとしたそのとき、彼の足が毛布の端に引っかかり、よろめいた。必死に体勢を立て直そうとするその不器用さに、口元が勝手にほどける。
「……っ」
小さな笑いが、どうしても零れてしまう。
レオはきょとんとした顔をしたあと、胸の前で毛布を握りしめ、少し赤くなった。
「……千景さんのそんな顔、初めて見ました」
普段は無邪気に見えるのに、そのときの声音にはいつもとは違う響きがあった。
彼は再び毛布を掛けようと身をかがめた。だが再び足を取られ、僕の肩に手をつく形になる。突然のことにレオの体重を支え切れず、そのまま焚き火の傍らに押し倒された。
「す、すみません! 毛布につまづきました!」
「……君は、なぜそんなにドジなんですか」
「本当にすみません! すぐにどきます! あ、あれ、足が絡まって……」
こらえきれず、肩が震えた。
「……ふっ……あははっ……!」
あまりに必死な顔が、どうしようもなく可笑しかったのだ。自分でも信じられないほど大きな声で笑っていた。その響きに、自分自身が驚く。
そのとき、レオのまなざしが変わった。焚き火の赤が瞳に宿り、熱のこもった視線がまっすぐこちらを射抜く。
「……っ、ずるいです。そんな、かわ……もっと……」
レオが何かを呟いたが、焚き火のはぜる音にかき消され、最後までは聞き取れなかった。
気づけば、互いの息がかかるほど近く、まるで抱き寄せられたような姿勢になっていた。頬に熱が集まり、息が詰まる。レオもまた息を止め、僕を見つめたまま動かない。
――その空気を断ち切る声が、焚き火の影から響いた。
「随分と楽しそうだね、千景。天城も」
僕は咄嗟に表情を引き締め、起き上がって姿勢を正した。
「ヴァレリウス隊長、見回りですか」
声を整えたつもりでも、わずかに上ずったのを自覚する。
隊長は穏やかな笑みを浮かべながら、焚き火の明かりに歩み寄った。
「千景、今日も魔力を中和していたね。暴走の危険があったとはいえ、任務の範囲外だったのに」
「はい、勝手な行動をして申し訳ありませんでした」
「千景を責めているわけではない。ただ、君は昔から無理をしがちだ。身体が強くないことも、私はよく知っている」
一歩距離を詰められた。隊長の指先がうなじをかすめる。ひやりとした感触に思わず肩が震えた次の瞬間、掌が後頭部に添えられ、ぐいと引き寄せられた。火照った額が触れ合い、どちらの熱かも分からぬまま混ざり合う。
「ほら、やっぱり熱がある」
視線が絡んだまま、彼の声が静かに落ちる。
「千景のことなら、誰よりも理解しているつもりだよ」
その言葉に、心臓がひとつはねた気がした。
「薬草茶は、もう飲んだのか?」
「……はい。いつものを」
「そうか。だが今夜はいつもより熱が高いようだ」
言葉と同時に、冷気がすっと額をなぞる。彼の指先から淡い氷の魔力が滲み、じわりと熱を奪っていった。ひんやりとした心地よさに、思わず息が漏れた。
「これで少しは楽になるだろう」
「……お気遣い、ありがとうございます、隊長」
氷の気配が消えたとき、彼は静かに背を向け、闇の中へ歩き去っていた。
「……千景さん。魔力の中和って……何なんですか」
そばで見ていたレオが不機嫌そうに問いかけてきた。僕は少しだけ迷ったあと、手を差し出す。
「……少し、試してみますか」
掌が触れ合った瞬間、冷えた空気の中に、柔らかな熱が広がった。魔力が流れ込み、互いの気配が絡み合う。
安堵と心地よさに、僕自身も驚いて息を呑む。呼吸がふいに乱れ、鼓動が重なった。
指先から肘へ、胸の奥へと伝わっていく温もりに、抗えないほど甘い感覚が滲む。ただ魔力を交わしているだけなのに、肌の奥を撫でられるような錯覚に変わっていった。
「……っ、千景さん……」
レオの声が震え、握る手に力がこもる。
「……っ」
慌てて手を引き、深く息を吐いた。
「……これが魔力の中和です。相手の属性を取り込み、僕の中で循環させてから戻すことで、その属性の力を和らげられるのです」
震える声をなんとか隠しながら説明した。
「……もう一度……してください」
「……っ! も、もう終わりです。明日も早いのでお互い休んだ方がいい」
言い終えるなり、立ち上がって背を向けた。焚き火の熱に混じった彼の視線が、振り払っても心に残り続けた。
***
【作者コメント】
ここまで読んでくださりありがとうございます。
次話では、レオの視点から同じ夜を描きます。
千景の笑顔を見た彼が、何を感じ、何を決意したのか。その熱の奥に潜む想いを覗いてください。
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