たとえば僕が死んだら

草野 楓

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スピンオフ:サンシャイン~ザーメン搾り隊ミキの恋~

男の娘ミキ②

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 ――車座になった男たちにニヤニヤ見られながら、洗面器を跨いだミキは、膝裏に手を回し、しゃがみこむ。
 ミキのザーメンのたまった水面に、捨てられたタバコが、プカプカと浮いている。

「ふっ……! うっ、う―っ、んっ……!!!」
 ブッ! ブビィ~ッ! と飛び出す湿ったおなら。

「あっ……!」
「はっ、なんだよ、いまの音ぉ?」
「屁じゃなくてザーメン出すんだよ、わからねぇのか、このバカまんこ!」

「ごっ、ごめんなさいッ……!」
 ミキは、顔を真っ赤にしていきむ。

「ふっ! ん――ッッ……!」
 ブリュッ! ブリュルルッ~~~~ッ! と勢いよく洗面器に飛び散るザーメン。

「ははっ、クソしてるみてぇ。笑える」
「おい、笑顔がねぇぞ。もっと楽しそうに笑え」

「はっ、はいっ……わっ、わかりまひたぁっ……!」
 ブリブリとザーメンを漏らしながら、ミキは、バカみたいにヘラヘラ笑う。

「チンコと一緒に記念撮影してやるよ」
 立ち上がった男が、ミキの頭にペニスをちょこん、とのせ、
「ピースしろ」
 ツインテールをわしづかむ。

 ちょんまげチンコ姿で、ツインテールをひっぱられたミキは、ダブルピースする。
 そのマヌケな姿を、スマホで撮影するもうひとりの男。

 プスッ、プスーッ、という残りカスのようなかすれた屁の音に、
「もう全部出たか? 屁っこきけつまんこ」
 ミキの頭にペニスをのせた男が聞く。

「はっ、はいっ! もっ、もうっ、けつまんこっ! おならしかでませぇっ――んっ!」

 プッ――――ピ―ッ! という、からの花火のようなおならをぶっぱなしながら、ミキはピース姿でヒクヒク笑う。

「ははっ、マジバカだな、こいつ」
「でもこれ、まだまだ浣腸できる量じゃねぇぞ?」

 ――洗面器の内側には、容量を示すメモリが、油性マジックで記されていた。

「そこに500って書いてあんだろ。そこまでためてからグリセリンと混ぜて浣腸すんだよ。――なぁ、桐ケ谷?」

 コカインを吸い終えた桐ケ谷が、ふらっと立ち上がり、
「……なんだ、まだ準備できてねーのか」
 血走った目をぎらつかせる。

「とっととケツマンコ洗って客取りに行けよ、このくされマンコ!」
 桐ケ谷にドカッ、と腹を蹴り上げられ、からだを「く」の字に折り曲げたミキは、前のめりに倒れこむ。
 膝頭が当たり、ひっくり返った洗面器のザーメンが畳の上にあふれだす。


「あっ、何やってんだよ! このバカ!」
「ごっ、ごっ、ごっ、ごめんなさいっ……!」
 慌てて戻したものの――中のザーメンはほとんどこぼれてしまっていた。


「……どんくせぇヤツだな」
 桐ケ谷は、ミキの頭をグリグリと踏みつける。
 畳の目に浸み込んだザーメンに顔を押しつけられたミキは、
「ゆっ、ゆるしてッ! どうかっ! ゆるしてくださいっ!」
 丸見えになったケツの穴をヒクヒクさせながら土下座する。
 
「――洗面器んなか顔入れろ。いますぐにだ」

 桐ケ谷が、ミキの頭から足をどける。

「……? は、はい……」
 洗面器に顔を付けたミキに、「手を腰の後ろで組んでケツ突き出せ」と桐ケ谷は命じる。
 
「どうすんだよこいつ」
 ギロチンで処刑される王族のようなポーズをとったミキを、男たちが取り囲む。
「バカな頭を冷やすんだよ。――おまえらいまションベン出る?」
「まぁ出そうと思えば」
「おれはさっきこいつに飲ませたからムリだわ」
「んじゃおまえだけでいい。こいつの頭からションベンかけてやって。ザーメン浣腸からションベン浣腸に変更だ」


「……ひっ……! いぃ――――ッッ……!」

 シャーッ! とミキの頭に降り注ぐ、桐ケ谷と男のふたりぶんの小便。
 洗面器に落ちた尿が鼻と口に入り、
「ぶっ! ごっ! おっ! おぉっ……!」
 ミキは、後ろ手に組んだ手をピクピク揺らす。

 ミキの尻側に回った男が、
「すんげーケツマンピクピクしてら。ションベンシャワーで感じてんのかよ」
 ミキの尻を平手でひっぱたく。そのはずみで、ナカに残っていたザーメンが、ドピュッ、とアナルから飛び出す。

「あっ、まだザーメンあったじゃねーかよ、このユルユルまんこ!」
 立て続けに尻を叩かれ、
(あっ、ああっ、だっ、だめっ、おっ、おしっこっ! でるぅっ……!)
 こみあげてきた強烈な尿意に、洗面器から顔を上げたミキは、

「ぶっ……! ぼっ……! おっ――おひっこッ! おひっこッ! でちゃいまひゅうッッ……!」
 鼻からションベンを噴き出しながら、訴える。

「あ?」
「――ってもう出てんじゃねーか」

「……おっ……! おおっ――んッ……!」

 太腿に飛びはねながら落ちていく、真っ黄色な尿。
 後ろに手を組んだまま、失禁してしまったミキは、
「あっ……! もっ……! 申し訳っ……! あっ、ありませっ……!」
 へコへコと頭を下げる。

「この――――ザコ」

 ツインテールから小便をポタポタ垂らすミキを睨んだ桐ケ谷が、
「勝手にションベン漏らした罰だ。グリセリン倍にするからな」
 とすごむ。

「は……はい……わかり――ました……」
 小便が目のなかに入って、ぼんやりと視界がにじむ。
 ――擦りガラスの窓の向こうの空が、夕焼けに染まる。

 
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