1 / 1
夢と幻想の電脳迷路
しおりを挟む
私がパソコンなるものを初めて購入したのは、32年ほど前のことでした。そのPCの名前はPC-8001なるもので、日本電気(NEC)が、1979年5月に発表して、販売したものである。仕様は次の通りである。①CPU μPD780C-1(Z80-A互換)4MHz(DMA割り込みウェイトがあるため、実際には2.3MHz程度で動作する) ② ROM 24KB(最大32KB) ③RAM 16KB(最大32KB) ④テキスト表示 36/40/72/80桁×20/25行 ⑤グラフィック表示 160x100ドット デジタル8色。この仕様を2013年の現在で見ると、信じられないくらい低能力のスペックであるが、金持ちでない個人が手に入れることができるコンピュータというだけで当時は夢のマシーンに思えたのであった。IT時代の現代、おもちゃにもならないようなこのマシーンが当時は夢のマシーンに思えたのであった。
コンピュータというとローレンス・オリヴィエが出演していた『リトル・ロマンス』の中でコンピュータなるものに競馬の予想をさせていた場面が印象に残っている。そのマシーンはコンピュータ室に置かれており、今の冷蔵庫なんかよりも大きな筐体をしている。結果の出力は紙テープのようなものが出てきて、そこに打たれた穴で情報を表しているのである。そのマシーンは企業か大学のコンピュータ室に置かれた高価なもので、とても個人でもてるようなものではない。この映画の場面に出てくるようなマシーンのイメージである。この映画が上映されたのは1979年。PC8001が販売された年と同じであることはおもしろいと思った。コンピュータというとこのように高価な個人ではとても持つことのできないマシーンであるというイメージ。その時代に個人でコンピュータが持てる。ただそれだけでなんともいえないワクワク感を感じたのである。
さて、このPC8001、当時本体だけで168,000円もしたのである。今だったら、windowsにしてもMacintoshにしても可成り高機能のPCが手に入る。当時現代のこのPCの世界を垣間見ることができたなら、心臓が止まるくらいの興奮をおぼえたかもしれない。ロバート・ゼメキス監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の中でマーティ・マクフライが未来世界の中の骨董品屋のショウウインドウに置かれたマッキントッシュクラシックを見ている場面の逆バージョンのようなイメージである。さて、このPC8001,モニターは別売り、さらに、モニターと本体を繋ぐケーブルも別売り。確かケーブルだけ買うためにもう一度同じ店に行った記憶がある。そして外部記憶媒体としてデータレコーダ。これはカセットテープレコーダに毛の生えたものでした。さてこのマシーンで出来たことは何であったか。結局このマシーンで出来たことは、簡単なベーシック言語を入力して実行させることでした。なんともRAMが最大32KBすぐにパンクしてしまう空間である。半角英数字で32,768文字。当時カセットテープに記録されてあったものを購入して、本体に読み込ませたと思うが、『スペースインベーダー』をPC8001で実行させて遊んだ覚えがある。それよりさかのぼって数年前私がまだ学生であったとき、新宿のゲームセンターにある中心的なゲーム機はこれでした。ディスコが新宿に乱立した時代で、『スペースインベーダー』も爆発的にヒットした時代でした。あの初めて遊んだとき気が狂うほどおもしろかったゲームが自分の家で出来る。まあそれだけでも夢と幻想のマシーンでした。
コンピュータというとローレンス・オリヴィエが出演していた『リトル・ロマンス』の中でコンピュータなるものに競馬の予想をさせていた場面が印象に残っている。そのマシーンはコンピュータ室に置かれており、今の冷蔵庫なんかよりも大きな筐体をしている。結果の出力は紙テープのようなものが出てきて、そこに打たれた穴で情報を表しているのである。そのマシーンは企業か大学のコンピュータ室に置かれた高価なもので、とても個人でもてるようなものではない。この映画の場面に出てくるようなマシーンのイメージである。この映画が上映されたのは1979年。PC8001が販売された年と同じであることはおもしろいと思った。コンピュータというとこのように高価な個人ではとても持つことのできないマシーンであるというイメージ。その時代に個人でコンピュータが持てる。ただそれだけでなんともいえないワクワク感を感じたのである。
さて、このPC8001、当時本体だけで168,000円もしたのである。今だったら、windowsにしてもMacintoshにしても可成り高機能のPCが手に入る。当時現代のこのPCの世界を垣間見ることができたなら、心臓が止まるくらいの興奮をおぼえたかもしれない。ロバート・ゼメキス監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の中でマーティ・マクフライが未来世界の中の骨董品屋のショウウインドウに置かれたマッキントッシュクラシックを見ている場面の逆バージョンのようなイメージである。さて、このPC8001,モニターは別売り、さらに、モニターと本体を繋ぐケーブルも別売り。確かケーブルだけ買うためにもう一度同じ店に行った記憶がある。そして外部記憶媒体としてデータレコーダ。これはカセットテープレコーダに毛の生えたものでした。さてこのマシーンで出来たことは何であったか。結局このマシーンで出来たことは、簡単なベーシック言語を入力して実行させることでした。なんともRAMが最大32KBすぐにパンクしてしまう空間である。半角英数字で32,768文字。当時カセットテープに記録されてあったものを購入して、本体に読み込ませたと思うが、『スペースインベーダー』をPC8001で実行させて遊んだ覚えがある。それよりさかのぼって数年前私がまだ学生であったとき、新宿のゲームセンターにある中心的なゲーム機はこれでした。ディスコが新宿に乱立した時代で、『スペースインベーダー』も爆発的にヒットした時代でした。あの初めて遊んだとき気が狂うほどおもしろかったゲームが自分の家で出来る。まあそれだけでも夢と幻想のマシーンでした。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?
無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。
どっちが稼げるのだろう?
いろんな方の想いがあるのかと・・・。
2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。
あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。
幼馴染の婚約者ともう1人の幼馴染
仏白目
恋愛
3人の子供達がいた、男の子リアムと2人の女の子アメリアとミア 家も近く家格も同じいつも一緒に遊び、仲良しだった、リアムとアメリアの両親は仲の良い友達どうし、自分達の子供を結婚させたいね、と意気投合し赤ちゃんの時に婚約者になった、それを知ったミア
なんだかずるい!私だけ仲間外れだわと思っていた、私だって彼と婚約したかったと、親にごねてもそれは無理な話だよと言い聞かされた
それじゃあ、結婚するまでは、リアムはミアのものね?そう、勝手に思い込んだミアは段々アメリアを邪魔者扱いをするようになって・・・
*作者ご都合主義の世界観のフィクションです
【完結】私の小さな復讐~愛し合う幼馴染みを婚約させてあげましょう~
山葵
恋愛
突然、幼馴染みのハリーとシルビアが屋敷を訪ねて来た。
2人とは距離を取っていたから、こうして会うのは久し振りだ。
「先触れも無く、突然訪問してくるなんて、そんなに急用なの?」
相変わらずベッタリとくっ付きソファに座る2人を見ても早急な用事が有るとは思えない。
「キャロル。俺達、良い事を思い付いたんだよ!お前にも悪い話ではない事だ」
ハリーの思い付いた事で私に良かった事なんて合ったかしら?
もう悪い話にしか思えないけれど、取り合えずハリーの話を聞いてみる事にした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる