38 / 48
38 舞踏会②(ロイド)
しおりを挟む
マクシミリアンは興奮を抑えながらも満面の笑みを浮かべて、ロイドの目の前までやってきた。
ロイドを見つめると、堂々とした態度で左腕を背中に回し、右手をロイドに差し出した。
「私と一曲踊っていただけませんか」
イースは必死に笑いをこらえているが、今にも口が開きそうだ。
顔には、「はい、おっしまーい!」と書いてある。
ロイドはまったくもって面白くない。ミッチェルは何をやっていたのか。
(確か、こうなった場合は――)
ロイドは上目遣いにマクシミリアンを見ると、自分が相応しい相手ではないことを、しおらしく申し出た。
「殿下。私は見ての通りドレスを着ておりません。殿下にダンスを申し込まれる資格などないのです」
マクシミリアンは心底驚いた様子で、すぐさま反論した。
「何を言う! 資格なんか関係あるものか! まあ、その――。贈り物を身につけてこなかったのは無礼な振る舞いだぞ。ま、まあ、王宮の礼儀などわからないよな。し、知らなかったのなら仕方がない。さあ」
(「さあ」? これは恥をかかせないためにダンスをする流れなのでしょうか)
ロイドはミッチェルの表情を手がかりにしようとドローンの映像をチェックしたが、人が多すぎてよく見えない。
イースは笑いをこらえるのに必死で、前屈みになって腹を抱えている。助言を求めるのは無理なようだ。
男にしては長い髪の毛をなびかせているロイドを見た貴族たちは、その美貌を認めながらも、モーニングコート姿の男性としか認識できなかった。
「男性同士でダンスをするなど、聞いたことがありませんよ」
「陛下に続いて、第二王子殿下までおかしくなられて――」
「しっ! 滅多なことを口にするものではありませんよ」
周囲から聞こえてくるさざめきがどんどん大きくなっていくが、マクシミリアンには届かない。
ロイド見つめたまま手を差し出した状態でびくともしない。
ロイドは仕方なくマクシミリアンの手を取った。
その途端マクシミリアンの表情が輝きを放った。
頬を赤く染めて瞳を潤ませると、ロイドの体を引き寄せた。ロイドはこのまま抱きしめられるのではないかと恐怖を感じた。
すぐに思い直してマクシミリアンの手を振り解こうとしたが、マクシミリアンは死んでも離すものかとばかりに、逆にロイドの手を力いっぱい握ってくる。
(マクシミリアンの手から伝わってくる熱が気持ち悪いのですが)
演奏家たちは心得ているらしく、スローなテンポのワルツを演奏し始めた。
マクシミリアンは嬉々としてダンスを始めると、ターンをしながら広間を縦横無尽に動きまわった。
そのステップは自信満々な表情と相まって、まるで自分の恋人を周囲に見せつけているかのようだった。
広間の隅で方向転換をした時に、ロイドの目にミッチェルの渋い表情が映った。
(いや、こればっかりは、あなたにも反省してもらいたいのですが)
壁際に立っている参加者たちは言葉を失って二人を見守っていた。
誰も彼も、皆、複雑な表情を浮かべている。
これまでに前例がない、男性同士のダンスを見させられているのだ。男が男を誘い、男と男がステップを踏んでいる。
しかも、それが優雅ときている。
男同士であることを忘れて、美しいダンスに目を奪われてしまいそうなほどだった。
そうして注目を一身に集めたダンスが終わった。
曲が終わっても、マクシミリアンはロイドから手を離さない。
ロイドはその気になれば、力づくでマクシミリアンの手を引き離すことができるが、怪我をさせる訳にはいかない。
進行役が、舞踏会はこの後十五時でお開きとなり、十九時からの晩餐会でスペンサーが婚約者の発表を行うと告げた。
摂政就任の祝いも兼ねた婚約披露パーティだ。
進行役の発表に拍手が起こり、演奏が再開された。
貴族の子息たちが、残り少ない時間になんとか結果を出そうと息巻いているところを、マクシミリアンが出鼻をくじいた。
ロイドの手を握ったまま、広間の中央にしゃしゃり出てきたのだ。
ロイドは手を引かれるまま歩くしかなかった。
「皆の者、聞いてくれ。今夜、兄上の婚約が決まる。だがその前に、俺にも言わせてほしいのだ」
皆の注目が集まる中、マクシミリアンがロイドをニクラウスの前までエスコートした。
ニクラウスは、キラキラと瞳を輝かせるマクシミリアンと、玉座の前だというのにひどく不機嫌な顔つきのロイドを見て、「はあ?」と眉間に皺を寄せただけだった。
それからワイングラスを弄ぶように揺らすと、すぐに二人から視線を外した。
マクシミリアンは王の無関心な態度にも、会場中の悲鳴にも似たざわめきにも動じず、ロイドの前で膝をついた。
「ロイド嬢!」
ロイドに注がれる多くの視線は、関心から驚愕へと変貌していった。
無理もない。マクシミリアンのポーズから、次に何が起こるのかわかったのだ。
(ああもう。なんでこんなことに。ほんと、やめてくれませんかね。イースの顔にも、「あちゃー」って書いてあります)
マクシミリアンが両手でロイドの右手を握った。
(絶対に求婚されてはならないのでしたね――)
「どうか、私と結婚していただけませ――」
「あなたとは結婚はできません」
静まりかえった広間のあちこちから悲鳴を押し留める、くぐもった声が聞こえた。
「なぜだ? 家柄か? そんなことを心配しているのか?」
(うーん。求婚を断る理由までは聞いていませんでしたね。あらかじめ考えておくべきでした)
ロイドは理由を十二通りほど考えた。その中から出した最適な結論。
それは、この文明下では絶対に結婚できない理由――男同士だから。
「よいしょっと」
ロイドは不安そうなマクシミリアンの手を払いのけると、パンツを下着もろとも一気にずり下げた。
片膝をついて顔を上げていたマクシミリアンの鼻先を、信じられないものがかすめた。
ロイドの立派なモノが、ボロンとこぼれ出たのだ。
(今回は、標準サイズより少しだけ大きくしてみました)
「お、おと、男……。なんで……。男のアレが……」
一瞬、広間にいる全てのものが動きを止めた。
マクシミリアンは体を支えることができず尻餅をついた。瞬きを忘れて目を見開いている。
(おや、静まりかえっているではありませんか。もしや……)
ロイドは左手の拳を握って自分の頭を軽く小突いた。
「てへ」
それから舌先を少しだけ、ぺろっと出した。
その合図を待っていたかのように、止まっていた時間が動き出した。
「いやあ――っ!」
「ぎゃあ――っ!」
ロイドを見つめると、堂々とした態度で左腕を背中に回し、右手をロイドに差し出した。
「私と一曲踊っていただけませんか」
イースは必死に笑いをこらえているが、今にも口が開きそうだ。
顔には、「はい、おっしまーい!」と書いてある。
ロイドはまったくもって面白くない。ミッチェルは何をやっていたのか。
(確か、こうなった場合は――)
ロイドは上目遣いにマクシミリアンを見ると、自分が相応しい相手ではないことを、しおらしく申し出た。
「殿下。私は見ての通りドレスを着ておりません。殿下にダンスを申し込まれる資格などないのです」
マクシミリアンは心底驚いた様子で、すぐさま反論した。
「何を言う! 資格なんか関係あるものか! まあ、その――。贈り物を身につけてこなかったのは無礼な振る舞いだぞ。ま、まあ、王宮の礼儀などわからないよな。し、知らなかったのなら仕方がない。さあ」
(「さあ」? これは恥をかかせないためにダンスをする流れなのでしょうか)
ロイドはミッチェルの表情を手がかりにしようとドローンの映像をチェックしたが、人が多すぎてよく見えない。
イースは笑いをこらえるのに必死で、前屈みになって腹を抱えている。助言を求めるのは無理なようだ。
男にしては長い髪の毛をなびかせているロイドを見た貴族たちは、その美貌を認めながらも、モーニングコート姿の男性としか認識できなかった。
「男性同士でダンスをするなど、聞いたことがありませんよ」
「陛下に続いて、第二王子殿下までおかしくなられて――」
「しっ! 滅多なことを口にするものではありませんよ」
周囲から聞こえてくるさざめきがどんどん大きくなっていくが、マクシミリアンには届かない。
ロイド見つめたまま手を差し出した状態でびくともしない。
ロイドは仕方なくマクシミリアンの手を取った。
その途端マクシミリアンの表情が輝きを放った。
頬を赤く染めて瞳を潤ませると、ロイドの体を引き寄せた。ロイドはこのまま抱きしめられるのではないかと恐怖を感じた。
すぐに思い直してマクシミリアンの手を振り解こうとしたが、マクシミリアンは死んでも離すものかとばかりに、逆にロイドの手を力いっぱい握ってくる。
(マクシミリアンの手から伝わってくる熱が気持ち悪いのですが)
演奏家たちは心得ているらしく、スローなテンポのワルツを演奏し始めた。
マクシミリアンは嬉々としてダンスを始めると、ターンをしながら広間を縦横無尽に動きまわった。
そのステップは自信満々な表情と相まって、まるで自分の恋人を周囲に見せつけているかのようだった。
広間の隅で方向転換をした時に、ロイドの目にミッチェルの渋い表情が映った。
(いや、こればっかりは、あなたにも反省してもらいたいのですが)
壁際に立っている参加者たちは言葉を失って二人を見守っていた。
誰も彼も、皆、複雑な表情を浮かべている。
これまでに前例がない、男性同士のダンスを見させられているのだ。男が男を誘い、男と男がステップを踏んでいる。
しかも、それが優雅ときている。
男同士であることを忘れて、美しいダンスに目を奪われてしまいそうなほどだった。
そうして注目を一身に集めたダンスが終わった。
曲が終わっても、マクシミリアンはロイドから手を離さない。
ロイドはその気になれば、力づくでマクシミリアンの手を引き離すことができるが、怪我をさせる訳にはいかない。
進行役が、舞踏会はこの後十五時でお開きとなり、十九時からの晩餐会でスペンサーが婚約者の発表を行うと告げた。
摂政就任の祝いも兼ねた婚約披露パーティだ。
進行役の発表に拍手が起こり、演奏が再開された。
貴族の子息たちが、残り少ない時間になんとか結果を出そうと息巻いているところを、マクシミリアンが出鼻をくじいた。
ロイドの手を握ったまま、広間の中央にしゃしゃり出てきたのだ。
ロイドは手を引かれるまま歩くしかなかった。
「皆の者、聞いてくれ。今夜、兄上の婚約が決まる。だがその前に、俺にも言わせてほしいのだ」
皆の注目が集まる中、マクシミリアンがロイドをニクラウスの前までエスコートした。
ニクラウスは、キラキラと瞳を輝かせるマクシミリアンと、玉座の前だというのにひどく不機嫌な顔つきのロイドを見て、「はあ?」と眉間に皺を寄せただけだった。
それからワイングラスを弄ぶように揺らすと、すぐに二人から視線を外した。
マクシミリアンは王の無関心な態度にも、会場中の悲鳴にも似たざわめきにも動じず、ロイドの前で膝をついた。
「ロイド嬢!」
ロイドに注がれる多くの視線は、関心から驚愕へと変貌していった。
無理もない。マクシミリアンのポーズから、次に何が起こるのかわかったのだ。
(ああもう。なんでこんなことに。ほんと、やめてくれませんかね。イースの顔にも、「あちゃー」って書いてあります)
マクシミリアンが両手でロイドの右手を握った。
(絶対に求婚されてはならないのでしたね――)
「どうか、私と結婚していただけませ――」
「あなたとは結婚はできません」
静まりかえった広間のあちこちから悲鳴を押し留める、くぐもった声が聞こえた。
「なぜだ? 家柄か? そんなことを心配しているのか?」
(うーん。求婚を断る理由までは聞いていませんでしたね。あらかじめ考えておくべきでした)
ロイドは理由を十二通りほど考えた。その中から出した最適な結論。
それは、この文明下では絶対に結婚できない理由――男同士だから。
「よいしょっと」
ロイドは不安そうなマクシミリアンの手を払いのけると、パンツを下着もろとも一気にずり下げた。
片膝をついて顔を上げていたマクシミリアンの鼻先を、信じられないものがかすめた。
ロイドの立派なモノが、ボロンとこぼれ出たのだ。
(今回は、標準サイズより少しだけ大きくしてみました)
「お、おと、男……。なんで……。男のアレが……」
一瞬、広間にいる全てのものが動きを止めた。
マクシミリアンは体を支えることができず尻餅をついた。瞬きを忘れて目を見開いている。
(おや、静まりかえっているではありませんか。もしや……)
ロイドは左手の拳を握って自分の頭を軽く小突いた。
「てへ」
それから舌先を少しだけ、ぺろっと出した。
その合図を待っていたかのように、止まっていた時間が動き出した。
「いやあ――っ!」
「ぎゃあ――っ!」
0
あなたにおすすめの小説
無属性魔法使いの下剋上~現代日本の知識を持つ魔導書と契約したら、俺だけが使える「科学魔法」で学園の英雄に成り上がりました~
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は今日から、俺の主(マスター)だ」――魔力を持たない“無能”と蔑まれる落ちこぼれ貴族、ユキナリ。彼が手にした一冊の古びた魔導書。そこに宿っていたのは、異世界日本の知識を持つ生意気な魂、カイだった!
「俺の知識とお前の魔力があれば、最強だって夢じゃない」
主従契約から始まる、二人の秘密の特訓。科学的知識で魔法の常識を覆し、落ちこぼれが天才たちに成り上がる! 無自覚に甘い主従関係と、胸がすくような下剋上劇が今、幕を開ける!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
【完結】うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜
キノア9g
ファンタジー
「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」
20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。
一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。
毎日19時更新予定。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。
死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。
命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。
自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる