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その夜。
別荘の暖炉に小さな火が灯り、あたたかな光が部屋を包んでいた。
アリスはソファでノエルの肩に身を寄せ、ふたりのあいだに静けさが流れていた。
言葉は少なくてもよかった。
互いの呼吸と鼓動が、確かなぬくもりを伝えていた。
ノエルはそっと、アリスの頬に手を添えた。その指先に、彼女が身を預けるのを感じたとき――
もう、これ以上の言葉は必要なかった。
ノエルはアリスを引き寄せ、抱きしめると、飢えたように唇を奪った。ノエルの舌がアリスの口内をまさぐる。舌を絡められた時、ゾクゾクとした快感がアリスの体に押し寄せた。
「んっ・・・ノエルさま」
アリスから甘い吐息が漏れた。
「君と初めて結ばれた日から、また、一緒に夜を過ごしたいと思っていたんだ・・・。君に触れたくて堪らなかった」
ノエルの手がそっとアリスの肩に触れ、続いて、指先が慎重にドレスの留め具へと滑っていった。
「……外しても、いい?」
アリスは静かに頷き、何も言わずに、目を閉じた。
ノエルはその返事を肯定と受け取り、慎重にドレスの背を探る。
リボンがほどかれ、ひとつ、またひとつとボタンを外していく。
焦らすのではなく、急がないために。
彼の手つきは終始、丁寧で、優しかった。
アリスのドレスが、完全に床へと落ちたとき。ノエルは何も言わずに、そっと彼女の頬をなでると、ノエルの顔が再びアリスに近付き、濃密なキスが始まった。
お互いに求め合う熱いキスの後、
ノエルはアリスのスラリとした首を舐めるように舌を這わせた。その熱い舌は、やがてアリス柔らかい胸のふくらみに到達し、先端が固くなるまで舐め回した。
彼の熱い舌の刺激に、耐え難い快感に襲われたアリスは思わず仰け反った。
胸の愛撫が続くたび、アリスは自身の下腹部が熱く疼くのを感じた。ノエルの手は、下着の中をまさぐり、熱く潤うアリスの芯をとらえた。アリスはとろけ、息もつけなくなっていた。
「アリス、綺麗だ・・・」
「んんっ・・・、あんっ」
ノエルはアリスの秘めやかな部分を丹念に指で愛撫した。この前、味わった充足を求めてそこが疼いているのがわかる。
彼のいやらしい指遣いは甘い責め苦となってアリスを乱し、芯をとろとろにさせた。
すでに興奮は募り、極限に達しようとしている。アリスはじっとしていられず、あえぎ声が大きくなっていた。
「ノエル様っ、あんっ、そこ、ダメ、あぁっ、・・・」
秘めやかな芯の部分を指でなぞり、十分な潤いがわかると、ノエルの長い指が入っていった。
「あぁ……アリス…。この前より、膣がトロトロだ。もうすでに2本の指が入っているよ」
アリスの膣をゆっくりと掻き回す、ノエルの指が刺激となり、さらに快感を拾い始める。
「・・・あっ、あぁっ、んんっ」
アリスの膣から引き抜いた指は、愛液がたっぷりと絡みついていた。
ノエルは指についたその愛液を舐めた後、敏感な蕾に指を這わせる。
「アリスのここ…また舐めたい」
アリスは快感に身を捩らせ、ノエルの言葉をぼんやりと聞いていた。
「あっ、あん、いや、だめっ!」
気づけば、アリスの両足の間にノエルは顔を埋め、下着をずらした。ほんのり赤くなったアリスの蕾を舌先で転がし、味わうようにして舐めている。
「・・・んん、アリスの愛液、美味しい」
「あっ、あぁん、恥ずかしいっ、いやっ」
アリスは羞恥を感じながらも、快楽に支配され、自然と腰をくねらせていた。ノエルは容赦なく、アリスの膣に舌を這わせ、時折、蕾を甘噛みする。
「あっ、・・・んんっ。ノエル様、そこだめ、
あんっ!」
甘やかな刺激を感じながら、やがて中心に押し寄せる快楽の波が大きくなり、とうとう抑えきれなくなった。
「アリス、達しそうなんだね」
ノエルはアリスの絶頂が近いことを知ると、アリスの蕾を強めに吸った。
「ああっ!!」
アリスは電流が走ったような快感に襲われ、絶頂の瞬間に圧倒された。
息も絶え絶えに、アリスは呆然と快楽の波に酔いしれた。
「はぁ、はぁ、・・・っノエル様、わたし・・・大きな声で・・・ごめんなさい」
「謝る必要なんかない。アリスが気持ちよくなってくれて嬉しい」
ノエルが優しく微笑んで、アリスの柔かな栗色の髪を愛おしげに撫でてから、アリスの唇に軽くキスを落とした。
愛情のこもったノエルの仕草に胸が熱くなったアリスは思わず、
「ノエル様にも・・・気持ちよくなってほしい」
照れながら、上目遣いで懇願した。
「アリス・・・っ!」
ノエルの硬くなった欲望は、アリスの潤う秘めやかな所に当てられた。すでに敏感になっているアリスは思わず声が漏れてしまう。
「あん・・・っ」
「可愛すぎる・・・アリス。もう我慢ができない」
懇願するような、切迫詰まった様子のノエルは、ゆっくりとアリスの身に欲望を沈めていく。アリスの膣がノエルのモノで圧迫されたが、もう前回ような痛みは無くなっていた。
「膣気持ちいい・・・入り口はキツいのに、奥は蕩けている」
ノエルの余裕のない表情に、アリスは胸が高鳴る。
「んっ・・・ノエル様も、気持ち良いのですね・・・」
「うん・・・、気持ち良すぎてダメになりそうだ」
二人の身体が繋がり、押し広げられる感覚は驚くほどに気持ちが良く、アリスは蕩けた。ノエルが奥に進み、熱い感覚がさらに広がる。
規則的にノエルが動くたびに、アリスの身体に快楽が襲いはじめた。いやらしい水音が室内に響く。
「・・・あぁっ、アリス、すごく感じてくれてるね」
ノエルは角度を変えて腰を激しく揺らしていく。ノエルの律動に合わせて、アリスは頂点に向かって上昇していた。
鮮烈な快感がアリスの奥深くを締めつけた。全身を震わせ、手を伸ばしてノエルの肩にしがみつく。やがて絶頂の瞬間をとらえた。
「はぁ、はぁ、ああっ、もうダメっ!あんっ!ああっ!!」
熱い快楽の波となって全身を駆けめぐった。ノエルも絶頂が近いのか、息遣いが荒くなっていた。
「っ・・・はぁっ、アリスっ、いくっ・・・」
ノエルの白濁した欲望がアリスの腹部に広がった。アリスはすでに達し、すべての力を奪い取るほどの充足感が残された。
二度と動けそうにもないと思うくらいにアリスは脱力した。ノエルはアリスの汗ばむ額にキスをした。
「ありがとう」
息を切らし、かすれた声で言う。
アリスも声を出そうとしたが、舌が動かず、頭が働かなかった。焦点が合わない瞳が潤んでいた。
ノエルは起き上がると、清潔な布で、アリスの腹部に残る欲望を拭き取った。
手つきがどこまでも優しく、瞳には深い愛情が感じられた。穏やかな安らぎが訪れ、襲いかかる極度の疲労の波にアリスは押し流された。
「アリス・・・愛しているよ」
再び、眠りに落ちるアリスの唇に、静かにキスをして、ノエルはぎゅっと抱きしめた。
別荘の暖炉に小さな火が灯り、あたたかな光が部屋を包んでいた。
アリスはソファでノエルの肩に身を寄せ、ふたりのあいだに静けさが流れていた。
言葉は少なくてもよかった。
互いの呼吸と鼓動が、確かなぬくもりを伝えていた。
ノエルはそっと、アリスの頬に手を添えた。その指先に、彼女が身を預けるのを感じたとき――
もう、これ以上の言葉は必要なかった。
ノエルはアリスを引き寄せ、抱きしめると、飢えたように唇を奪った。ノエルの舌がアリスの口内をまさぐる。舌を絡められた時、ゾクゾクとした快感がアリスの体に押し寄せた。
「んっ・・・ノエルさま」
アリスから甘い吐息が漏れた。
「君と初めて結ばれた日から、また、一緒に夜を過ごしたいと思っていたんだ・・・。君に触れたくて堪らなかった」
ノエルの手がそっとアリスの肩に触れ、続いて、指先が慎重にドレスの留め具へと滑っていった。
「……外しても、いい?」
アリスは静かに頷き、何も言わずに、目を閉じた。
ノエルはその返事を肯定と受け取り、慎重にドレスの背を探る。
リボンがほどかれ、ひとつ、またひとつとボタンを外していく。
焦らすのではなく、急がないために。
彼の手つきは終始、丁寧で、優しかった。
アリスのドレスが、完全に床へと落ちたとき。ノエルは何も言わずに、そっと彼女の頬をなでると、ノエルの顔が再びアリスに近付き、濃密なキスが始まった。
お互いに求め合う熱いキスの後、
ノエルはアリスのスラリとした首を舐めるように舌を這わせた。その熱い舌は、やがてアリス柔らかい胸のふくらみに到達し、先端が固くなるまで舐め回した。
彼の熱い舌の刺激に、耐え難い快感に襲われたアリスは思わず仰け反った。
胸の愛撫が続くたび、アリスは自身の下腹部が熱く疼くのを感じた。ノエルの手は、下着の中をまさぐり、熱く潤うアリスの芯をとらえた。アリスはとろけ、息もつけなくなっていた。
「アリス、綺麗だ・・・」
「んんっ・・・、あんっ」
ノエルはアリスの秘めやかな部分を丹念に指で愛撫した。この前、味わった充足を求めてそこが疼いているのがわかる。
彼のいやらしい指遣いは甘い責め苦となってアリスを乱し、芯をとろとろにさせた。
すでに興奮は募り、極限に達しようとしている。アリスはじっとしていられず、あえぎ声が大きくなっていた。
「ノエル様っ、あんっ、そこ、ダメ、あぁっ、・・・」
秘めやかな芯の部分を指でなぞり、十分な潤いがわかると、ノエルの長い指が入っていった。
「あぁ……アリス…。この前より、膣がトロトロだ。もうすでに2本の指が入っているよ」
アリスの膣をゆっくりと掻き回す、ノエルの指が刺激となり、さらに快感を拾い始める。
「・・・あっ、あぁっ、んんっ」
アリスの膣から引き抜いた指は、愛液がたっぷりと絡みついていた。
ノエルは指についたその愛液を舐めた後、敏感な蕾に指を這わせる。
「アリスのここ…また舐めたい」
アリスは快感に身を捩らせ、ノエルの言葉をぼんやりと聞いていた。
「あっ、あん、いや、だめっ!」
気づけば、アリスの両足の間にノエルは顔を埋め、下着をずらした。ほんのり赤くなったアリスの蕾を舌先で転がし、味わうようにして舐めている。
「・・・んん、アリスの愛液、美味しい」
「あっ、あぁん、恥ずかしいっ、いやっ」
アリスは羞恥を感じながらも、快楽に支配され、自然と腰をくねらせていた。ノエルは容赦なく、アリスの膣に舌を這わせ、時折、蕾を甘噛みする。
「あっ、・・・んんっ。ノエル様、そこだめ、
あんっ!」
甘やかな刺激を感じながら、やがて中心に押し寄せる快楽の波が大きくなり、とうとう抑えきれなくなった。
「アリス、達しそうなんだね」
ノエルはアリスの絶頂が近いことを知ると、アリスの蕾を強めに吸った。
「ああっ!!」
アリスは電流が走ったような快感に襲われ、絶頂の瞬間に圧倒された。
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「はぁ、はぁ、・・・っノエル様、わたし・・・大きな声で・・・ごめんなさい」
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ノエルが優しく微笑んで、アリスの柔かな栗色の髪を愛おしげに撫でてから、アリスの唇に軽くキスを落とした。
愛情のこもったノエルの仕草に胸が熱くなったアリスは思わず、
「ノエル様にも・・・気持ちよくなってほしい」
照れながら、上目遣いで懇願した。
「アリス・・・っ!」
ノエルの硬くなった欲望は、アリスの潤う秘めやかな所に当てられた。すでに敏感になっているアリスは思わず声が漏れてしまう。
「あん・・・っ」
「可愛すぎる・・・アリス。もう我慢ができない」
懇願するような、切迫詰まった様子のノエルは、ゆっくりとアリスの身に欲望を沈めていく。アリスの膣がノエルのモノで圧迫されたが、もう前回ような痛みは無くなっていた。
「膣気持ちいい・・・入り口はキツいのに、奥は蕩けている」
ノエルの余裕のない表情に、アリスは胸が高鳴る。
「んっ・・・ノエル様も、気持ち良いのですね・・・」
「うん・・・、気持ち良すぎてダメになりそうだ」
二人の身体が繋がり、押し広げられる感覚は驚くほどに気持ちが良く、アリスは蕩けた。ノエルが奥に進み、熱い感覚がさらに広がる。
規則的にノエルが動くたびに、アリスの身体に快楽が襲いはじめた。いやらしい水音が室内に響く。
「・・・あぁっ、アリス、すごく感じてくれてるね」
ノエルは角度を変えて腰を激しく揺らしていく。ノエルの律動に合わせて、アリスは頂点に向かって上昇していた。
鮮烈な快感がアリスの奥深くを締めつけた。全身を震わせ、手を伸ばしてノエルの肩にしがみつく。やがて絶頂の瞬間をとらえた。
「はぁ、はぁ、ああっ、もうダメっ!あんっ!ああっ!!」
熱い快楽の波となって全身を駆けめぐった。ノエルも絶頂が近いのか、息遣いが荒くなっていた。
「っ・・・はぁっ、アリスっ、いくっ・・・」
ノエルの白濁した欲望がアリスの腹部に広がった。アリスはすでに達し、すべての力を奪い取るほどの充足感が残された。
二度と動けそうにもないと思うくらいにアリスは脱力した。ノエルはアリスの汗ばむ額にキスをした。
「ありがとう」
息を切らし、かすれた声で言う。
アリスも声を出そうとしたが、舌が動かず、頭が働かなかった。焦点が合わない瞳が潤んでいた。
ノエルは起き上がると、清潔な布で、アリスの腹部に残る欲望を拭き取った。
手つきがどこまでも優しく、瞳には深い愛情が感じられた。穏やかな安らぎが訪れ、襲いかかる極度の疲労の波にアリスは押し流された。
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