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1章 機械国家の永久炉――【仕掛けられる『皇帝』への罠】
強者だけの世界《Ⅰ》
しおりを挟む子供が走る。
泥や土汚れで汚れた薄汚い上着に、ボロボロなズボンと言う服装は一目みてその者の生活環境が劣悪というのが分かる。
今日食べるモノですら手に入れるのが難しい。そんな彼らは、命を賭けて――盗みを働く。
「おい、クソガキッ!! 待ちやがれッ!!」
「ハァ、ハァッ!! ハァ、ハァッ――!!」
がむしゃらに走って、腕に抱き抱えた食料を持って下水道へと逃げる。
4日ぶりの食料に彼らは安堵する。だが、下水道の奥から現れた一人の人物が幼い彼らの命を容易く奪う。
サイレンサー付きの拳銃で、ゆっくりと狙う。
決死の覚悟で手に入れた食料を捨てて、その者から逃げる子供達の足元から順を追って頭を狙っていく。
足を撃たれ、立ち上がることすら出来なくなった子供で遊ぶ様に、ゆっくりと引き金を引いていく。
射撃による激痛で苦しむ様を見て、その者は優越感に浸る。
「最ッッ高だ。やっぱ、殺すなら……ガキだよな。叫び声1つで、興奮する」
ゆっくりと射殺して、残りの一人の衣服を剥いで素手による暴力で時間を掛けて痛め付ける。
息をしなくなったその者の頭に銃口を押し付けて、再び引き金を引く。
立ち上がって、泥や血液で汚れたスーツのまま近場に止めていた黒塗りの高級車へと向かう。
美女揃いのメイドに顔や髪に付着した血を拭わせ、到着した家の中でメイドに衣服の着替えを手伝わせる。
新しい衣服に着替えた男が、目の前のメイドに衣服を脱ぐように命じてから――行為に及ぶ。
大勢のメイドの前で、彼女はテーブルの上で男にされるがまままとなる。
「あぁ~、キモチイイ……じゃ、もういらん」
テーブルの上で裸の彼女に男は銃口を向け、引き金を躊躇なく引く。
再び返り血で汚れた身体をメイドが慣れた手付きで拭いてから、再び着替える。
そうして、満たされた残虐な行為の余韻に酔いしれる。それが、この男の日課であった。
すると、その男の家に客人が訪れる。メイドが出て、来客をリビングへと案内する。
テーブルの上の死体が片付けられ、訪れた客人2名に男は気持ちの悪い笑みを浮かべる。
「客人、それも……女が2人か――」
男の前で、怯える女性1人を庇いながら赤い長髪を後ろで束ねた女性が一歩前へ出る。
強気な目と恐怖に耐える彼女のその姿に、男は唆られた。
今すぐにでも、この場で衣服を剥ぎ取って力強くで屈伏させたい。
そんな思考に駆られ、男の手が伸びる。だが、その手をクラトの指先が止める。
「……やめた方がいい。彼女に手を出せば、君は無事では済まない」
「へぇ、助けるのか? 倭の女を……惜しいな。倭の女は、身体が引き締まってる。そう、聞くからな……さぞかしい気持ちよくしてくれるんだろうな~」
男のイヤな視線は2人の女性に向く。敵意よりも陰湿な性的な目が彼女達の体を舐め回すように見詰める。
背に隠れる子が肩を震わせ、男の視線から2人は逃げる。
「……私の話は、聞いていなかったようだな?」
クラトの魔力が男の肌を突き刺す。
男が両手を上げて、降参するような仕草を3人に見せる。
数歩後ろへと下がって、柔らかなソファーに座ってからタバコの火を付ける。
「それで、俺に何の用だよ……暇潰しって訳じゃねーよな?」
「当然、私が自ら足を運んだんだ。まぁ、ただの忠告だ」
クラトが一歩踏み込む。
妙な緊張感がその場に漂う。周囲のメイド達もクラトと男の放つ魔力に震える。
ソファーに腰掛けた男の手からタバコが消え、クラトの手の中で塵となる。
「タバコは、嫌いでね」
「……用件を済まして、さっさと失せろ」
「言った筈だ。忠告だと、彼女達には一切の危害を加えるな。加えた場合は――」
「この俺を、殺すか? クラトさんよぉ?」
男が立ち上がり正面からクラトを睨む。だが、クラトは臆さない。
臆さない何処か、どこか彼のその言動を哀れんでも見える。
「いや、私は手を下さない。ただ、私の計画に必要不可欠と言う話だ。それに、彼女達に危害を加えたら……君は、数秒と持たない」
「へぇ、言ってくれるね。さぞかし、強いんだろうな……あの女は」
「イヤ、彼女達ではない。君よりも強いのは、彼女達の為なら命を投げ捨てる――化け物の事だよ」
クラトが彼女達を連れて部屋を出て、男がメイド全員を下がらせる。
1人となって部屋で、クラトが連れて来た彼女達を弄ぶ想像をして胸が高鳴る。
そして、クラトが告げた。彼女達の後ろ盾を倒した後に、彼女達をその者の前で、見せ付けるように強姦する自分に酔う。
「あぁ、面白くなってきた……まずは、あの女を助けに来る倭の奴らを倒す事が重要だな。捕縛して……助けに来るのは、男だよな? まぁ、女でも良いか――心が、踊るな」
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