難攻不落の黒竜帝 ――Reload――

遊木晶

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1章 機械国家の永久炉――【仕掛けられる『皇帝』への罠】

踏み込む。先の領域――

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  瀕死の重症であるのは、明白であった。
  風前の灯であるを繋ぐ為に、トゥーリは魔法による傷口の治療を行う。

  黒、メリアナ、ハートのような肉体を再構築する様な《再生》に近い魔法ではない。
  ただの一般的な回復治療であって、延命処置にしかならない。その事に悔しさが溢れる。

  「あの力があれば……すぐに……」

  自分達に関心を示さないウォーロックの隙を狙って、トゥーリは治療をする。
  虫の息のガゼルを助ける選択をした。
  目の前で、ローグが全身を焼いた事でどちらかを救う天秤の中で、最も危険だと判断したガゼルを救う。

  ガゼルの頬や顔に、トゥーリの涙が流れ落ちる。

  もしも、ローグが死んだら――

  自分の選択を呪う結果でも、自分の為に命を張った仲間を見捨てはしない。






  「助けが来て、希望でも見出したか? バカな女だ――」

  耳の奥に不気味にこびり付く。ネットリとした声音は、背筋を凍らせる。
  トゥーリの背後に笑みを浮かべたウォーロックが立っている。
  背後から感じる異様な魔力に、震えが止まらない。
  後ろをゆっくりと振り返って、ウォーロックの後ろで倒れている人影が目に映る。

  ローグは、その焔に呑まれて敗れた。

  ウォーロックが目の前で自滅したローグを笑って、狙いをトゥーリへと定める。

  「バカな男だったよ……ローグ・スターは!!」
  「……バカなんかじゃ、ない。誰よりも仲間思いで、誰よりも強い奴だ!!」

  刃の様に研ぎ澄ました魔力を纏った貫手をトゥーリのつま先が相殺する。
  治療を止めて、その場から飛び上がって攻撃を捌く。
  着地と同時に四肢に魔力を巡らせ、鎧のように纏う。一方、今だに笑みを浮かべ、どうやってトゥーリを苦しませて嬲り殺すかを考えているウォーロック――

 「先ずは、邪悪な服をひん剥いてから……ゆっくりとじっくりと――楽しもうか」
  「変態、ジジイが……お断りよ。私は、そんなに安くないのよ!!」

  武術家のような構えのトゥーリだが、どうしても背後のガゼルに意識が割かれる。
  はじめに比べて、顔色は良くなった。良くなったとは言え、治療が終わった訳では無い。

  「私の相手をすれば、彼が死ぬ。彼の相手をすれば、お前が死ぬ……他人か、自分か――選びたまえ」
   「……」

  唇を噛み締めて、苦渋の選択を前に――何も出来ない自分に涙が溢れる。
  どうやってもウォーロックからは逃げられない。逃げようと藻掻いても、がぜるを見捨てて自分だけ逃げる事になる。

  (治療が終わるまで、待つ筈が無い。それに、ガゼルを置いて逃げても……私じゃ、逃げれない)

  戦う以外の選択肢は――無い。

  戦っても負けると分かっている相手に、戦いを挑むしか無い。
  せめて、一矢報いる。それが、今のトゥーリに出来る事である。
  だが、負けた後の自分の姿が頭によぎる。
  きっと、ウォーロックに辱めの限りを尽くされる。こんなクソ野郎に、自分の今までが崩される。

  震えが止まらない。怖い、死にたくない、こんな奴に犯されたくない――

  ニタニタ――と、ヨダレを撒き散らして、一歩一歩ゆっくりとこちらに歩み寄るウォーロックが巨大な存在に感じる。
  もう、足は震えて動けない。
  立っていてるのがやっとで、とてもじゃないが動けない。今の自分に出来る事と言えば――一矢報いる事だけである。

  ウォーロックに挑んで、敗北と同時に自らこの手で死を選ぶ事である。
  ウォーロックの願いを1つ潰す事、勝利の報酬を前に――喉から欲したモノが消える喪失感。
  それが、トゥーリに出来る。一矢報いる事である。
  隠し持っていた腰の爆弾に手を当てて、震える手で覚悟を決める。
  トゥーリがウォーロックを睨む。が、腰にある筈の爆弾がトゥーリの手から消えた。

  「爆発して、死ぬつもりかな? 良くない良くない……僕と楽しめないでしょ?」

  ウォーロックの手に、爆弾が握られている。
  それは、トゥーリが最後を飾る筈の棺桶である。それをウォーロックは奪い取った。
  わざとトゥーリに覚悟を決めさせ、希望を与える。
  爆散すれば、肉体は犯されずに綺麗なまま死ねる。

  そんな事は、させない。――たっぷりと味わって、骨の髄までしゃぶり尽くす。
  そうして、快楽によって果てた後に食べる。骨の一片まで残らず齧り付く。

  地面に力なく座り込む。これから行われるであろう屈辱、凌辱、それが――怖かった。
  既に、トゥーリの心は限界である。声を上げて、誰かを呼びたい。
  しかし、トゥーリには声を上げる気力すらない。
  汚らしい手が伸びる。鼻の下が伸びたエロジジイのような鼻息を上げて、ウォーロックはトゥーリへと手を伸ばした。


  すると、温かな風をがトゥーリの頬を撫でた。
  暖かくて、優しいそんな風がトゥーリの凝り固まった肩を柔らかくする。



  ――力を抜け、アイツは俺がやる。だから、ガゼルを頼む。


  風に乗って声がする。誰の声なのかは分かりきっていた。
  だから、すぐに反転してガゼルの治療を始める。
  絶望に落ちて、既にもぬけの殻だった筈なのに――再起した。
  ウォーロックが舌打ちし、治療を始めたその背中へと再び貫手を放った。
  動けなくしてから、絶望の淵に再び叩き落とす。ガゼルを治療して、戦力を増やす前に――と、動いた。




  ――だが、その手がトゥーリに届く事はない。

  「なぁ、コレで……本気で殺り合えるよな?」
  「――ッ!?」

  ウォーロックの手を掴んで、立ち塞がる一人の男が笑みを浮かべてウォーロックの脂汗まみれの顔に拳による強烈な一撃を放った。
  顔は歪み、骨の砕ける音共に陥没した顔から血が噴き出す。
  一撃の勢いそのままに後ろへ倒れる筈だった。が、ローグが掴んだ手を自分の方へと引いて前へと倒れるウォーロックの顔を力一杯ドロップキックを放った。

  ――漆黒の稲妻が、空に弾ける。

  大きく開いたウォーロックの口内から、血飛沫が飛び出る。
  片腕がローグに握られていた為、キックの勢いで千切れる。
  目の前の男が、片腕を自分の方へと投げ捨てた。

  「ほら、腕を直せよ……できるだろ?」
  「……チッ……」

  腕を拾って、失った片腕を繫げる。
  問題がないか軽く動かして、確かめる。そして、正面へと視線を向ける。
  その時既に、視界からローグは消えていた。

  辺りを見回している間に、背面へと回ったローグ渾身の裏拳が後頭部を叩く。
  おおよそ人体から発せられる音とは思えない衝撃と音が響き、頭部の骨がグチャグチャっと砕ける。
  脳、肉、骨が裏拳で混ざる。常人なら即死の一撃でも、再生能力で治癒される。
  直ぐに体から触手を生やして、ローグからの攻撃を与える隙間を消し去る為に細く伸びた触手が一帯を更地に変える。
  飛び出た岩石や隆起した地面が、鋭利な刃物となった触手に切り刻まれる。
  体から伸びる触手とは別に、指先からも伸びた触手がローグの体を狙う。

  「ずいぶんと……厄介な触手だな」
  「――なッ!!」

  再び、ローグが背後を取った。
  それも、触手の8割を手で引きちぎった後に、まるで当然のように背後を取る。
  その現実を前に、ウォーロックの焦りと驚きの表情で顔が思わず歪む。
  顔のパーツが口だけなので、表情が変わった所で変化が分かりにくい。
  だが、その声音と頬から流れ落ちる汗を見るに、想像以上に覚醒したローグに手も足も出ない様子である。

  「……少し、分かったんだよな。魔物の力を最大限発揮する方法――」

  両手を広げて、天を仰ぐ。
  今まで負った傷やダメージがまるで消えたかのように、軽々と猛攻を避け続ける。
  紙のように、ヒラヒラと猛攻を捌く。以前のような動きとは格段に異なる。
  まるで、別人かのような体捌きに加えて、異様なまでに――魔力が落ち始めている。

  (魔力の減少……あり得ない。あり得ないッ!! 魔力を使わずに、これほどの動きを可能にしているとでも言うのか――ッ!?)

  触手を再度生やして、指先の触手を一点に固めて弾丸のように放つ。
  指先の触手を弾丸状にして、重機関銃並みの弾幕をローグへと放った。
  ――放ったにも関わらず、ローグは平然と直立不動でこちらを見ていた。
  さらに、突き出した拳をゆっくりと開いて、手の中にある物を地面に落とす。
  ウォーロックに見せ付けるように、激しい弾幕の中でこの量を掴み取った。
  掠りもしなかった弾丸を地面に落として、ウォーロックに力の差を見せ付ける。

  「弾丸だが、止まって見えたぞ? もう少し速く撃ってもいいんだが?」
  「――調子に、乗るな。小僧がッ!!」

  姿勢を低くして、地面を駆けるウォーロックの進行方向にローグはただつま先を置いておく。

  ただそれだけで、ウォーロックは正面からトラックに轢かれた様に派手に吹き飛ぶ。
  ローグにとって、進行方向に攻撃を置いておくだけで今のウォーロックには簡単に攻撃が通る。
  言葉にすれば、大した事ではない。だが、実際に行動に移すとでは大きく異なる。

  とてつもない速度で、駆け回るウォーロックの進行方向を把握して、その速度に合わせて攻撃できるローグの速度と反射神経が異常なのだ。

  「……どうやって、その力を得た……」
  「――ん?」
  「答えろッ!! どうやって、死に損ないだった分際で、この私と対等でいられる!!」
  「ハッ……――対等? 本当に、そう思うか?」

  ボロボロなウォーロックの前で、満身創痍である筈のローグが笑みを浮かべた。
  その笑みに、ウォーロックがたじろぐ。
  そして、ローグが得た力の正体を見せる。


  魔物ギフトに目覚める――第1の覚醒顕現――

  魔物の《能力》に目覚める――第2の覚醒開花――

  魔物の底知れぬ力に目覚める――第3の覚醒理解――


  今のローグは、既に第2の覚醒を終えている。
  そして、今回の騒動でさらなる覚醒へと至った。第3覚醒によって、ローグは今まで以上に魔物の力をより深く知る事となる。
  これまで、長き時を費やして研鑽に研鑽を重ねた。その道が遠く険しい未知数な領域だった。

  ――が、ここでようやく到達する。

  黒竜帝バハムートや王の世代が、踏み込んだ先の領域ステージ――































  「再装填Reload――」



  堂々とその言葉を発して、ローグの背後に魔力体で顕現したトリスメギスが咆哮上げる。

  ローグが、いつの間にか手にしていた漆黒の拳銃リボルバーを天に向けて、銃声を響かせる。
  ローグの指が引き金を引いて、引き金と共にゆっくりとシリンダーが回転する。
  起き上がったハンマーが、勢い良く落ちてシリンダー内部の薬莢を叩く。
  青白い火花と共に、その漆黒の弾丸はシリンダー内部で炸裂する。
  シリンダー内部から青白い煙が僅かに上がり、その後ローグの魔力が異常なまでに増幅する。

  1発の銃声で、ローグの魔力が通常の魔力量まで一気に回復する。

  それが、ローグの強さの仕組みであった。

  決して殺傷性の強い銃と言う訳では無い。もしも、強力な銃器であれば――狙っている筈である。
  既に速力では、ローグの方が上である。それなのに、銃口は別の方へと向いている。
  強力な銃器であれば、1発の重要性は底しれない。
  ローグがイタズラに成功した子供のように、ヘラヘラと笑っている。
  その事にイラ立つウォーロックを見て、その場で軽くジャンプして溢れる魔力に体を慣らす。
  そして、未だに警戒するウォーロックへ。ローグが、銃の役目を話す。

  「本物の銃だと思ったか? ちげぇよ……コイツは、ただの引き金だ。俺と《トリスメギスギフト》、その先の領域に踏み込む為の合図砲声だ――ッ!!」

  ――大地が、鳴り響く。

  大きく揺れなくとも、確かにその男を中心に太鼓の音色が響く。
  一帯の空を、地を、雲を、大気中の魔力を共鳴させている。
  呼応し、胸の奥底で昂る心臓の鼓動が周囲の魔力に共鳴して、太鼓の音のように響かせる。

  宣言通り、銃の役目は――合図・・であった。

  銃声1つで何かが変わる訳では無い。催眠的な何かがある――と、推測した上でウォーロックが仕掛ける。
  地面を蹴って、ローグの動きから目を逸らさない。
  だが、既にウォーロックの速度を凌ぐ速力を有するローグには敵わない。
  動いたと同時に、ローグも動く。
  ウォーロックの視界から消える。その姿を認識した時には、体は真横からの衝撃でくの字に曲がっている。

  「――ぐぅ……ッゔ!!」

  折れ曲がった体が、衝撃を逃さずに吹き飛ぶ。口から大量の血を吐き出して、肉体が次から次へと迫りくる攻撃にされるのを待っている。

  「――最高にいい気分なんだ。簡単には、死ぬなよ?」
  「ほざけ……先程よりも、少し強くなった程度で――ッ!!」

  永久炉のエネルギーを更に放出する。
  そのエネルギーで増強された速力で、ローグの四方八方を飛び回る。
  それでも、ローグの目にはハエのようにちょこまかと動くマヌケな姿が視認できる。
  それも、先程よりもさらに――低速・・であった。

  「――はい、そこ」

  右から死角に回り込んだ筈なのに、攻撃が通ったのはローグではなくウォーロックである。
  状況が理解出来ないウォーロックの前で、再び漆黒の拳銃の引き金に指が掛けられる。
  引き金が引かれて、砲声が轟く。
  再び魔力が奥底から増加するローグの体から、溢れる魔力を目の当たりにしてウォーロックが気圧される。

  「……一体、何なんだ。どうやって、その力を手に入れた――ッ!!」

  叫びながら突進するウォーロックの顔に、2発の打拳が直撃する。
  勢いそのままに体はエビ反りになって、無防備となって晒される腹部へと間髪入れずに拳が振り下ろされる。

  エビ反りから、無理矢理くの字に体が曲げられる。

  前のめりに倒れるウォーロックの顔へ、全身を使ったバネで繰り出されるアッパーカット――
  無抵抗なままボロボロな体が空高く舞い上がる。
  舞い上げられ、空中で意識が反転する。直ぐに意識を取り戻す。
  ――が、その視界に飛び込むのは、跳躍して間合いを詰めたローグの漆黒の稲妻を纏った蹴り。

  強烈な一撃は、炸裂音と共に大気を叩いた。
  空間がひび割れるような異音を放って、ガラス片のように大気中の魔力が可視化される。
  雪のように、可視化された魔力が形を保ったまま地上へと落ちる。
  本物のガラス片のように地面で割れる。
  そのガラス片が降り注ぐ中心で、産まれたばかりの子鹿の様に四肢を震わせるウォーロックが大量の血液を口から吐き出した。
  地上へと体は叩き付けられ、激しい雷鳴が辺りに響き渡る。
  内臓から焼かれたウォーロックが焦げ臭い体にムチを打って、どうにかこうにか動く。

  「……なぜ、だ」
  「教えて、欲しいか? とは言っても……俺もトリスメギスから軽く教わった程度だからな。詳しくは知らねーんだ」

  ウォーロックがゆっくりと立ち上がり、自身の不調をこの時点でようやく理解する。
  あまりにも遅い異変察知だが、ここまでのローグの猛攻を浴び続ければそれも仕方がない。

  異変に気付くよりも先に、異変を感じさせる余裕を握り潰す攻撃の数々――

  ボロボロな体の再構築までの時間が、先程までよりも増して掛かっている事に今の今まで気付いていなかった。
  内部から焼き焦げたダメージと損傷は再生し終えた。だが、表面上の損傷が未だに癒えていない。

  「何だ……と、コレは……どう言う事だッ!!」

  炉のエネルギーを大量に搾り取って循環させても、ウォーロックの肉体は再生する速度を上げない。
  まるで、機能していない発電機のように動いても動いても発電しない。
  エネルギーを循環させても、肉体の再生は速まらない。それどころか、穴の空いたバケツのように魔力と言う水が抜けていく。
  その様な感覚に陥って、ようやくローグの笑みがウォーロックに『恐怖・・』を植え付けた
  

  「あぁ、そっちの答えなら俺が教えてやる。それが――俺の魔物トリスメギスの《能力  》だ」


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