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ちさの章ーわたしの家族を紹介しますー
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「そうだ、これあげるよ。今日も学校頑張った御褒美」
ご主人はおしゃべり好きです。しばらくわたしと話をした後、そう言ってお店の奥から何かを持ってきてくれました。
それはイチゴのキャンディ。しかも二個も。
わたしは表情は変わりませんが目を輝かせます。甘いものは非常に好物です。受け取ってぺこりと頭を下げます。
「ありがと……二個も……」
「ああ、一個は社くんにあげてね」
社とはわたしの兄の名前です。
わたしは聞かなかった事にしました。手を振ってスタコラサッサします。お店のご主人も手を振り返してくれました。苦笑いを浮かべながら。
そうして、わたしは再び帰路をゆきます。
お行儀が悪いですが、早速もらったキャンディの袋を開け二個いっぺんに頬張りました。甘味が口一杯に広がって幸せな気持ちになります。
その時。ガサガサッと音がして、上の木の枝から何かが落ちてきました。
間一髪わたしは避けます。それはブザマに地面に落ちるかと思いきや、空中で器用にくるりと体勢を変え無事に着地しました。
猫ではありません。人間です。しかも、超知り合いでした。
「…ふぁにしへんの? やふぃろ」
ご主人はおしゃべり好きです。しばらくわたしと話をした後、そう言ってお店の奥から何かを持ってきてくれました。
それはイチゴのキャンディ。しかも二個も。
わたしは表情は変わりませんが目を輝かせます。甘いものは非常に好物です。受け取ってぺこりと頭を下げます。
「ありがと……二個も……」
「ああ、一個は社くんにあげてね」
社とはわたしの兄の名前です。
わたしは聞かなかった事にしました。手を振ってスタコラサッサします。お店のご主人も手を振り返してくれました。苦笑いを浮かべながら。
そうして、わたしは再び帰路をゆきます。
お行儀が悪いですが、早速もらったキャンディの袋を開け二個いっぺんに頬張りました。甘味が口一杯に広がって幸せな気持ちになります。
その時。ガサガサッと音がして、上の木の枝から何かが落ちてきました。
間一髪わたしは避けます。それはブザマに地面に落ちるかと思いきや、空中で器用にくるりと体勢を変え無事に着地しました。
猫ではありません。人間です。しかも、超知り合いでした。
「…ふぁにしへんの? やふぃろ」
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