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社の章ー違和感ー
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「舌打ち感じ悪……」
「うるせーな」
俺はちさを無視して裏口から公道に出る。
しかしながら、当然のようにちさも付いてきた。「付いてくんな!」と吠えると「社の子守り……」とかぬかしやがった。腹立つコイツ。
「たまに社、放課後どっか行くから気になってた……どこまでも付いてく……」
「妖怪か」
俺は息を吐く。
ダメだ、こうなったらコイツは意地でも付いてくる。そういう性格なんだ。
……どうするか。今日は止めるか? でも明日は休館日だからな……
……よし。「おい」と俺はちさを睨みつける。「『おい』って名前じゃない……」と反抗するちさに構わず告げた。
「絶対に兄貴達には言うな。それが付いてくる条件だ」
「うん……言わない……」
どうだか。こないだ木登りしてた事あっさり侑兄にバラしやがったくせに。前科あるんだからなテメェは。
……でもまあ、今回はバラされた方が返っていいかもしんねぇな。その時、俺はハッと思い出す。
「つかお前、算数の時の何なんだよ! ああいうのウゼェからやめろ!」
「先生困ってたし……社の活躍の機会を作ってあげた……ほめてほしい」
誰が褒めるか!
「うるせーな」
俺はちさを無視して裏口から公道に出る。
しかしながら、当然のようにちさも付いてきた。「付いてくんな!」と吠えると「社の子守り……」とかぬかしやがった。腹立つコイツ。
「たまに社、放課後どっか行くから気になってた……どこまでも付いてく……」
「妖怪か」
俺は息を吐く。
ダメだ、こうなったらコイツは意地でも付いてくる。そういう性格なんだ。
……どうするか。今日は止めるか? でも明日は休館日だからな……
……よし。「おい」と俺はちさを睨みつける。「『おい』って名前じゃない……」と反抗するちさに構わず告げた。
「絶対に兄貴達には言うな。それが付いてくる条件だ」
「うん……言わない……」
どうだか。こないだ木登りしてた事あっさり侑兄にバラしやがったくせに。前科あるんだからなテメェは。
……でもまあ、今回はバラされた方が返っていいかもしんねぇな。その時、俺はハッと思い出す。
「つかお前、算数の時の何なんだよ! ああいうのウゼェからやめろ!」
「先生困ってたし……社の活躍の機会を作ってあげた……ほめてほしい」
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