Be The Ace! ~転生チートで世界征服!?~ アルファポリス用

荒波

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異世界地球編

15歳 庭園設計と禁断の秘儀

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 将軍会議で決められたことはすぐに実行に移された。
 まず鉄道省がレールの製造メーカーであるトリアロンブス社に話をし、シンガポールでのレールや鉄橋の素材の増産を決定させた。
 また、陸軍の兵員輸送に関しても海軍の全面協力でインド西部に8万人、インドの奴隷監視に10万人、将来の出兵を見越してバンコクに10万人を送ることとし、着々と実施されていた。
 ハイデラバードに港を造る計画も進行中で、インダス川の河口イブラヒム・ジャットというところに港を建設中だ。
 そしてイツキはカシー城の庭園について頭を悩ませていた。

(思いつかない……)

 とりあえず芝生で覆うところは決定したものの、それ以上については思い浮かばなかった。

(アデレードで見たような円をいっぱい描ければいいんだけど……あ、魔法陣を使おうか)

 そうして方針が決まったものの、どんな魔法陣にしていいものやら迷う。
 下手に変な魔法陣を作って暴発でもしたら目も当てられなかった。
 かといって魔力を吸収する様な魔法陣では、周囲にどんな影響があるかわからない。

(あまり気は乗らないけど、ちょっと相談してみますか……)

 そう思ってきたのは魔王城内である。
 相談は魔王様にだ。
 適当にその辺を歩いている兵士さんに魔王様と合えないかということを話す。
 兵士さんは上に訊いてくると言い、しばらく待っているとロンガ将軍がやってきた。

「イツキ少将だったか。変な人が魔王様と会いたがっていると知らせが来たぞ」
「変な人とは失礼ですね」
「まあ、許してやってくれ。魔王様は執務室だろう。こちらだ」

 案内してくれるそうなので連れていってもらう。
 そしてある扉の前に立つとノックをした。
 すると、宰相が出てきた。

「これはロンガ将軍、どのようなご用件で?」
「魔王の娘が魔王様に相談したいことがあるんだと」

 そういってイツキはロンガに前に押し出された。

「ちょっと休憩には早いでしょうが、丁度いいです。付いてきなさい」

 ということで宰相に案内してもらい部屋の中に入る。
 すると魔王様が書類を決裁していた。

「魔王様、娘さんがいらしてますよ。何やら相談があるそうです」
「おう、イツキか。ソファにでも座っててくれ」

 と言われたので、応接スペースのソファに座らせてもらった。
 そのうち魔王がやってくる。

「突然どうしたんだ?」
「前の将軍会議でカシー城に庭園を造るという話を許可していただいたのですが、その中身が決まらないのでお知恵をお借りできればと思い参りました」
「そう言うからには普通の庭園じゃないんだろう。どうしたいんだ?」
「魔法陣を作りたいのですが、どんな内容にすればいいか決まっていないのです」
「魔法陣か。円の中に英語で文字を入れるんだったか?」
「はい。下手な文字を入れて暴発でもすると嫌だなと思いまして参った次第です」
「では、適当に好きな言葉でも入れていくか」

 そういうと魔王はメモに文を書いていく。
≪Lord God. Hear the wretched us. Hear us, Load. Grant us peace. And save us from the enemy. Save us, God. Lord hears us. Load has mercy. Grant us peace. Holy, Glory. Grant us peace. Give us eternal rest. A place among the sheep. call me with the Blessed. Holy Jesus, Grant us eternal rest. Lord God, Holy, Glory. ≫

「何ですかこれ?」
「あるラテン語の曲の直訳」
「なんかキリスト教っぽいですけど、これで考えてみます」
「あと、セフィロトの樹みたいにするといいかもね」
「何ですかそれ?」
「……こういう形だ」

 そう言って図形を書く。
 まず低い二等辺三角形。
 次に二等辺三角形の底辺を利用した長方形、その下にもう1つ長方形でこの長方形中心には二等辺三角形と四角形すべての点から線がつながっている。
 この長方形の下には正三角形が付いており、中央に正三角形の各点からの線と上の長方形の中心からの線がつながっている。

(どこかで見たような気もするけど……)

「こういうのをセフィロトの樹って言うんだよ。参考にしてね」

 ということで参考にさせてもらった。
 城の入口に二等辺三角形の頂点が来るようにし、線はレンガの道にしてもらう。
 魔法陣は教えてもらった文章をなるべく意味が通る程度に分解し、点在させた。
 あまりに複雑にしすぎたので、ハルファス将軍に苦労を掛けてしまった。
 ただ、できた時から神聖な空気が漂う神秘的なお城になった。

(……悪魔がここに入るって言うのも冒涜的な感じだね)

 そして、もう1つの目的、人間女性の奴隷探しを始める。

(年齢は私と同じくらいでいいや。身長も同じくらい。体系も同じくらい……)

 そうやって探し始めるが、さすがにインドは広い。
 将軍会議をすっぽかして探すこと30日。
 1人ローラー作戦をしていたイツキに遂に待望の奴隷が見つかった。
 ちょっと肌は肌色から茶色な感じだが、金髪の碧眼でちょっと日焼けから守ったらイツキにそっくりになりそうだ。
 ということで、一緒にいた少女のお母さんに奴隷として娘さんをいただきますという文書を見せて納得してもらう。
 やっぱり少女は言うが、イツキの気は変わらない。
 離れ離れにさせて悪いが、連れていかせてもらう。
 そして連れていったのはカシー城。
 アモルにも来てもらった。
 女の子は暴れたのでベッドの4隅に鎖をつないで拘束している。

「それで、アモルさん。女の子が女の子を孕ませる実験をしたいのですが?」
「その話か。なに、簡単なことだ。卵子が子宮の中にある状態でそこに魔力を込めるだけだ」
「……ちょっとイメージが湧かないですね。試しにやってみてもらえます?」
「今は……大丈夫だな。まずは子宮を見つけることだ。へそよりもかなり下の方になる。わかるか?」
「いえ、ひとまず胸と心臓からやっていこうと思います」
「それがいい」

 ということで、魔力を使いながら見ていく。
 X線なんてないが、身体を透過させていく。
 肺も心臓もわかる。
 胃もわかった。
 小腸、肝臓、膵臓と見つけていく。
 そしておへその下でついに見つける。

(あれ、この形ってもしかして子宮?)

「アモルさん、ここじゃないですか?」
「どれ……そうだな。ここで当たりだ。一応タトゥー入れておくか?」
「お願いします」

 ということで、アモルの魔法で少女のおへその下にハートマークのタトゥーができた。

「では、次は魔力をぶつける。今はまだ卵子がないから空打ちになるが、見ておけ」
 そう言うと、タトゥーの上に掌を乗せ、魔力をぶつける。

「くふっ!」

 少女がうめく。
 無理もない。
 アモルの魔力は皮膚を通過すると子宮にぶつかって四散した。

「あれ、散らせちゃっていいんですか?」
「魔力の残滓を卵子に吸わせるんだ。ぶつけては卵子が壊れてしまう」
「なるほど」

 というわけで、真似してみる。
 少女のタトゥー部分に杖をくっつけ、魔力をぶつける。

「あぐっ!」
「うぐっ!」
「ううー!」

 魔力をぶつけた衝撃で少女はうめく。

「どうですか?」
「1回目は強すぎる。2回目は弱すぎる。3回目はちょうどよかった」
「じゃあ、練習しますのでちょっと見ててくれます?」
「いいぞ」

 ということで、加減をして魔力を子宮にぶつける。
 そのたびに少女がうめくが気にしない。
 これは新たなる挑戦への第1歩なのだから。
 といことで、少女が疲れてうめくのも止めたころ、練習を終わらせた。

「さすがに魔力のコントロールは素晴らしいな」
「ありがとうございます。一応授精まで見てほしいんですが、どうですか?」
「では、休みを貰って来よう。イツキじゃ排卵のタイミングも分からないだろうしな」
「お願いします」

 翌朝、休暇を申請しにアモルは戻っていった。
 そして、数日後にチャンスがやってきた。

「今排卵しているぞ」
「じゃあ、今やればいいんですか」
「まだ待て、子宮内部に来るまで待つんだ」

 そして待つこと6時間。

「今だ!」
「はい」

 毎日練習していたので魔力量のコントロールは完璧だった。

「よし、恐らく成功だ」
「恐らくってどういうことです?」
「まぁ、生まれてみるまではわからないということだ。気長に待つんだな」

 さすがに十月十日は待てないので、カシー城にその子を置いて仕事に帰っていくイツキだった。
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