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32.大聖女殿の帰還 side国王陛下
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私の執務室の前に突如大聖女は現れた。
後に、その時の状況を護衛に詳しく説明させたが、
「とにかく突如目の前に大聖女様がいたという表現しかできません」
「瞬きをした瞬間に…というか、瞬きをして目を開けたらそこにいたというか…」
私の率いる第一騎士団は、入団後も一年に一度必ず団員全員が在籍継続のための試験を受けるため、騎士の中でもエリート中のエリート揃いだ。
私の護衛はその中でも更に優秀なものが選ばれる。剣の腕が優れているのはもちろんだが、隣国の情勢や言語、地理、地形も理解し、魔法も一属性を攻撃魔法として駆使できる者が揃っている。
その護衛が語彙力を失うほど、大聖女の転移魔法には驚きを隠せないでいた。
魔力や空気の振動も感知できず、気配すらまったくわからなかったという。
魔法はかなり習得している上に上達も早いようだった。
話しを始める前に、と口を開いた大聖女の話しの内容に一同言葉を失った。
突然捕まえようとしたり、押さえ込まれたりしたら怖いので言っておきます、と前置きし、私たちがいきなり拘束したり危害を加えることが出来ないよう、全身を結界魔法で覆っていると言うのだ。
触ろうとしたり捕まえようとしたり、剣で斬りつけることすら出来ないと言う。
試しに体当たりしても良いと言うので私の護衛に試させたが、大聖女にあと1メートルというところで弾き返され、後ろにゴロゴロと転がった。
剣も試して良いというので護衛に私の剣を持たせた。
弾き返されたことでその結界の強さを理解した護衛ではあるが、もしもの場合を考え大聖女に何度も本当に良いのかと確認したあと、私の剣で結界をコンコンと叩いてその強度を確かめた。
その箇所目掛けて私の剣を振りかぶり落とした。激しい衝撃音とともに剣がいくつにも折れるように砕けてしまった。
軽い上に硬さに特化した稀少な鉱石で作った剣に、魔法省長官ライルに強化魔法を施してもらった剣だった。
護衛は折れた剣を見つめ、微かに顔を歪めると私の方を向き首を横に振った。
もちろん前聖女にはここまでの力は無かったため、この大聖女の力に我々は驚きと期待と同時に、敵に回してはいけない相手だと、何より理解しておかなくてはならない私に恐怖とともに知らしめた。
その結界は、大聖女がピッタリとくっついている付き添いの男にも施されていた。
自身だけではなく別の対象者の結界も自在に操れるうえに、それを苦もなく維持できるとは、計り知れない魔力量に頼もしさだけではない恐ろしさをも感じた。
「おわかりいただけましたよね?突然捕まえようと近付かれたりすると怖いので、絶対しないでくださいね。出来ませんけど」
と言って、眉毛を少し下げた顔で私や護衛たちを見た。
その顔は、淑女教育を受けた女性貴族が見せない何とも幼い表情で、庇護欲を掻き立てるものだった。
魔法の特殊性だけではなく、大聖女は私たちが記憶する顔や姿かたちとはかなりかけ離れていた。
あんなに醜く、嫌悪感から関わるのも面倒だと思うほどの外見だったのに。
幸か不幸か我々が放置したことで飲食できず、面影がないほど顔も体型も変化していた。
同一人物とは思えないほど、異国の雰囲気を纏い、この世界には見ない外見のなんとも美しい女性になっていたのだ。
濃い茶色の髪を肩の位置で切り揃え、目は大きく少し垂れているのが優しい印象で、瞳は黒く、見るものを惹き付ける輝きがあった。
その下の小さな鼻と赤い唇もバランス良く、全体的に幼さの残るような可愛らしさも残しながら、楚々とした美しさは目を反らすことが出来ない。
身体は細くなり小柄ながら圧倒的な存在感を纏わせていた。
美しい。
この扉の前に突如現れ、少し怯えたような表情をしたその姿を見た瞬間、心が震えるような衝撃を感じた。
私の妻である王妃カトレアが、この国で最も美しく輝ける存在であり、今でも世の女性たちの憧れであり羨望の的でもある。
婚約期間中だった学院生当時はすべての学年の男どもの目を惹き付けていた。
私自身、優雅で美しいカトレアを我が妻に迎えられたことは何よりの喜びだった。
この大聖女はその王妃カトレアに引けをとらない、もしくはそれ以上の美しさと言っても良い。
大聖女の披露目をすれば、子息をもつ高位貴族たちは躍起になって売り込みに来るだろう。
我が息子フェリクスが大聖女を蔑ろにしたことはすでに広まっているのだから。
我々の犯した罪に対し謝罪をしたが、それは受け入れてもらえなかった。
召喚後、あからさまに嫌悪し蔑ろにした挙げ句、城の離れに放置したのだ。彼女の生命を軽んじた私たちの罪は、大聖女の心を深く傷付けた。到底許されることではない。
二度と大聖女を害することは無いと誓い、魔物による被害を食い止めたいことを切実に伝え、今後の話し合いもするということで城に留まってもらうことになった。
ただ、警戒心や不信感はあるのだろう。
名前は教えてもらえなかった。
このことは、私たちの犯した罪の大きさを改めて認識させられた。
そして、大聖女が我々にまた失望し姿を消してしまうことが無いように、城のすべての部所に私の名で勅令を出した。
大聖女を国賓としての待遇で迎え、各々の役割をプライドをもって果たせ、大聖女に対し大小問わず不快を与えた者には貴族、使用人に問わず厳重な処罰を与え、その者の家族にも同様の罰を与える、と。
この国を理解してもらい、大聖女としての役割を担って貰いたい。
願わくば我々にも心を開き、友愛の情をもって接して欲しい。隣に座る男に向ける安堵した表情や微笑みを、私にも向けて欲しいと思ってしまった。
驚くことに私は、大聖女がこの城に滞在することが決まると、魔物討伐に助力してもらえる期待と安堵感に加え、なんとも言えない喜びのような、この歳にもなって心がときめくような、少しの気恥ずかしさとともに舞い上がる感情を憶えた。
同じ過ちを二度と繰り返してはならない。
なんとしても大聖女を永久的に城に留めるのだ。
そこに、
城に大聖女が現れたことを魔法伝書で知らせを受けたライルが、メルトル村に向かう途中で引き返し、慌てた様子でこの貴賓室に入ってきた。
聖女登録証書を手に持ち、大聖女を見て唖然としている。
ライルも私と同じように召喚時に大聖女に不敬をはたらいていたようで、大聖女に拒絶されていた。
後で何を理由に大聖女を疎んだのか確認しなければならない。
それなのになぜか、ライルの大聖女を見る目に恋情の色が見える。
大聖女に対しこれ以上マイナスの感情を抱かれては、また振り出しに戻ってしまう可能性もある。
大聖女に不敬をはたらいた場合、厳罰に処すること、魔法省長官であるライルでも容赦しないことを伝えたが、その矢先、目の前から大聖女が消えた。
ライルが大聖女の手に触れようとしたのだ。
貴賓室の扉の外に転移した大聖女は、証書の確認のため厚意で結界を外したのにそれを無にし、また同じように触れようとするなら次はもう戻ってこないと怒りを込めて警告してきた。
魔法の天才であるライルを拘束し、その役割を奪うことは国の大きな損失ではあるが、今は何をおいても大聖女の感情が優先されるのだ。
「ライルを拘束しろっ!!」
魔法省の混乱を考えると頭痛がしてきた。
後に、その時の状況を護衛に詳しく説明させたが、
「とにかく突如目の前に大聖女様がいたという表現しかできません」
「瞬きをした瞬間に…というか、瞬きをして目を開けたらそこにいたというか…」
私の率いる第一騎士団は、入団後も一年に一度必ず団員全員が在籍継続のための試験を受けるため、騎士の中でもエリート中のエリート揃いだ。
私の護衛はその中でも更に優秀なものが選ばれる。剣の腕が優れているのはもちろんだが、隣国の情勢や言語、地理、地形も理解し、魔法も一属性を攻撃魔法として駆使できる者が揃っている。
その護衛が語彙力を失うほど、大聖女の転移魔法には驚きを隠せないでいた。
魔力や空気の振動も感知できず、気配すらまったくわからなかったという。
魔法はかなり習得している上に上達も早いようだった。
話しを始める前に、と口を開いた大聖女の話しの内容に一同言葉を失った。
突然捕まえようとしたり、押さえ込まれたりしたら怖いので言っておきます、と前置きし、私たちがいきなり拘束したり危害を加えることが出来ないよう、全身を結界魔法で覆っていると言うのだ。
触ろうとしたり捕まえようとしたり、剣で斬りつけることすら出来ないと言う。
試しに体当たりしても良いと言うので私の護衛に試させたが、大聖女にあと1メートルというところで弾き返され、後ろにゴロゴロと転がった。
剣も試して良いというので護衛に私の剣を持たせた。
弾き返されたことでその結界の強さを理解した護衛ではあるが、もしもの場合を考え大聖女に何度も本当に良いのかと確認したあと、私の剣で結界をコンコンと叩いてその強度を確かめた。
その箇所目掛けて私の剣を振りかぶり落とした。激しい衝撃音とともに剣がいくつにも折れるように砕けてしまった。
軽い上に硬さに特化した稀少な鉱石で作った剣に、魔法省長官ライルに強化魔法を施してもらった剣だった。
護衛は折れた剣を見つめ、微かに顔を歪めると私の方を向き首を横に振った。
もちろん前聖女にはここまでの力は無かったため、この大聖女の力に我々は驚きと期待と同時に、敵に回してはいけない相手だと、何より理解しておかなくてはならない私に恐怖とともに知らしめた。
その結界は、大聖女がピッタリとくっついている付き添いの男にも施されていた。
自身だけではなく別の対象者の結界も自在に操れるうえに、それを苦もなく維持できるとは、計り知れない魔力量に頼もしさだけではない恐ろしさをも感じた。
「おわかりいただけましたよね?突然捕まえようと近付かれたりすると怖いので、絶対しないでくださいね。出来ませんけど」
と言って、眉毛を少し下げた顔で私や護衛たちを見た。
その顔は、淑女教育を受けた女性貴族が見せない何とも幼い表情で、庇護欲を掻き立てるものだった。
魔法の特殊性だけではなく、大聖女は私たちが記憶する顔や姿かたちとはかなりかけ離れていた。
あんなに醜く、嫌悪感から関わるのも面倒だと思うほどの外見だったのに。
幸か不幸か我々が放置したことで飲食できず、面影がないほど顔も体型も変化していた。
同一人物とは思えないほど、異国の雰囲気を纏い、この世界には見ない外見のなんとも美しい女性になっていたのだ。
濃い茶色の髪を肩の位置で切り揃え、目は大きく少し垂れているのが優しい印象で、瞳は黒く、見るものを惹き付ける輝きがあった。
その下の小さな鼻と赤い唇もバランス良く、全体的に幼さの残るような可愛らしさも残しながら、楚々とした美しさは目を反らすことが出来ない。
身体は細くなり小柄ながら圧倒的な存在感を纏わせていた。
美しい。
この扉の前に突如現れ、少し怯えたような表情をしたその姿を見た瞬間、心が震えるような衝撃を感じた。
私の妻である王妃カトレアが、この国で最も美しく輝ける存在であり、今でも世の女性たちの憧れであり羨望の的でもある。
婚約期間中だった学院生当時はすべての学年の男どもの目を惹き付けていた。
私自身、優雅で美しいカトレアを我が妻に迎えられたことは何よりの喜びだった。
この大聖女はその王妃カトレアに引けをとらない、もしくはそれ以上の美しさと言っても良い。
大聖女の披露目をすれば、子息をもつ高位貴族たちは躍起になって売り込みに来るだろう。
我が息子フェリクスが大聖女を蔑ろにしたことはすでに広まっているのだから。
我々の犯した罪に対し謝罪をしたが、それは受け入れてもらえなかった。
召喚後、あからさまに嫌悪し蔑ろにした挙げ句、城の離れに放置したのだ。彼女の生命を軽んじた私たちの罪は、大聖女の心を深く傷付けた。到底許されることではない。
二度と大聖女を害することは無いと誓い、魔物による被害を食い止めたいことを切実に伝え、今後の話し合いもするということで城に留まってもらうことになった。
ただ、警戒心や不信感はあるのだろう。
名前は教えてもらえなかった。
このことは、私たちの犯した罪の大きさを改めて認識させられた。
そして、大聖女が我々にまた失望し姿を消してしまうことが無いように、城のすべての部所に私の名で勅令を出した。
大聖女を国賓としての待遇で迎え、各々の役割をプライドをもって果たせ、大聖女に対し大小問わず不快を与えた者には貴族、使用人に問わず厳重な処罰を与え、その者の家族にも同様の罰を与える、と。
この国を理解してもらい、大聖女としての役割を担って貰いたい。
願わくば我々にも心を開き、友愛の情をもって接して欲しい。隣に座る男に向ける安堵した表情や微笑みを、私にも向けて欲しいと思ってしまった。
驚くことに私は、大聖女がこの城に滞在することが決まると、魔物討伐に助力してもらえる期待と安堵感に加え、なんとも言えない喜びのような、この歳にもなって心がときめくような、少しの気恥ずかしさとともに舞い上がる感情を憶えた。
同じ過ちを二度と繰り返してはならない。
なんとしても大聖女を永久的に城に留めるのだ。
そこに、
城に大聖女が現れたことを魔法伝書で知らせを受けたライルが、メルトル村に向かう途中で引き返し、慌てた様子でこの貴賓室に入ってきた。
聖女登録証書を手に持ち、大聖女を見て唖然としている。
ライルも私と同じように召喚時に大聖女に不敬をはたらいていたようで、大聖女に拒絶されていた。
後で何を理由に大聖女を疎んだのか確認しなければならない。
それなのになぜか、ライルの大聖女を見る目に恋情の色が見える。
大聖女に対しこれ以上マイナスの感情を抱かれては、また振り出しに戻ってしまう可能性もある。
大聖女に不敬をはたらいた場合、厳罰に処すること、魔法省長官であるライルでも容赦しないことを伝えたが、その矢先、目の前から大聖女が消えた。
ライルが大聖女の手に触れようとしたのだ。
貴賓室の扉の外に転移した大聖女は、証書の確認のため厚意で結界を外したのにそれを無にし、また同じように触れようとするなら次はもう戻ってこないと怒りを込めて警告してきた。
魔法の天才であるライルを拘束し、その役割を奪うことは国の大きな損失ではあるが、今は何をおいても大聖女の感情が優先されるのだ。
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魔法省の混乱を考えると頭痛がしてきた。
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