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46..王都に戻る
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辺境伯領に滞在して5日経った。
昨日、ハルバードさんとノアさんと私は、瞬間移動で魔物の森へ行き、瘴気が漂い始めていないか、魔物が出て来ていないか確認した。
「レイ様の浄化魔法で未だに空気は澄んでいます。監視塔からも魔物の出没も無いと報告を受けています。本当にありがとうございます」
ハルバードさんは美しいお顔で微笑むと、この状態なら半年は魔物の討伐遠征は無さそうだとノアさんと話していた。
魔物の森の状況を確認して辺境の城に戻ると、王子様の側近が私のところにやって来た。
「大聖女様、そろそろこちらに一緒に来た騎士や神官たちを城に帰さないとなりません。辺境の魔物も落ち着いた今、ご検討頂ければ」
そうだ、一旦様子見で来たのだから、騎士さんや神官さんたちも帰りたいよね。
ハルバードさんも半年は大丈夫だと言ってたし。
「そうですね、それでは明日にでも帰りましょうか」
側近さんは、うんうんと頷き、
「速やかなご決断ありがとうございます。それでは明日の出発で準備致します」
と言うと素早い足取りで去って行った。
私の隣にいたノアさんが、
「それじゃあ俺が明日王都に戻るってハルに伝えて来るよ」
と行ってしまった。
王都に戻る前に私はしなければならない事があった。
リアムくんの名付けだ。
あの日から悩んではいたが、この話しを受けてからすぐに思い付く名前があった。
弟の裕太と似たような響きの名前にしよう。
最初は裕太にしようかと思ったけど、裕太はただひとり私の弟の裕太だけだ。
だから、似た響きの名前で[ゆうと]にした。漢字で[優翔]。
優しく優れた子に、高く大きく羽ばたいて欲しいという願いを込めてこの名前に決めた。
こちらの国では、[ユート]と呼び方と同じ表記にした。これはただ何となくだけど。
紙と筆が欲しいと願い、大きく漢字で優翔と書きその上にユートとルビを振った。
一応ハルバードさんとノアさんにも確認してもらうことにした。この国で違った意味で使われていたら大変だし。
「素敵です、レイ様。これがレイ様の国の文字なのですね。名前の意味も響きもとても良い。キースも奥さんもきっと喜んでくれますよ」
その日の夜、是非家に来て欲しいと言うキースさんのお言葉に甘えて、ハルバードさんとノアさんと一緒にキースさん宅にお邪魔した。
先に連絡はしておいたが、突然のようにお邪魔することになっても、奥さまは温かく迎えてくださった。
私が考えた名前を伝えると、お二人ともとても喜んでくれた。良かった~
「ユート、リアム·ユート·ハワード、大聖女様、とても素敵です!ユート、私たちのユート。あなたは私たちの宝よ…」
「大聖女様!私たちの願い通りの意味のある名前をありがとうございます、名前に恥じないように立派に育てます。この大聖女様の直筆の紙は家宝にします!」
「名付けは初めてでしたが、喜んでもらえて安心しました…!」
ご夫婦の嬉しそうな顔に、私もいつか本物の家族が出来たらいいなと思ってしまった。
気付くとハルバードさんが近くにいて、私を見ていた。
「レイ様、良かったですね、喜んでもらえて。貴女からの贈り物はこの子の誇りと宝になるでしょう。名の通り素晴らしい子に育ちますよ」
次の日、名付け予約祭りとなった。
「大聖女様!家にも子が生まれたら名付けと祝福をお願いします!」
「うちも近いうち孫が生まれるのでお願いします!」
辺境の城の兵士さんや使用人さんからお願いされた。
スマホが無いから漢字を思い出せないかも…
自分用に思い出せる限りの漢字を辞典にしておこう、早くしないと忘れそう…
その翌日、私たちは王都の城に戻った。
戻る時、ハルバードさんも辺境の魔物の状況を国王陛下に報告するため、一緒に王都に行くことになった。
王子様が、俺が報告しておくからとハルバードさんを留めようとしていたが、俺の仕事もあるのでとあっさりかわしていた。
行きと同じように全員をカプセルバリアで覆い、
「では移動します!皆さんそのままで!」
と声を掛け、城の広場に移動した。
「ねぇ、私この結界の中に一生いたいくらい、安心できるというか心地良いの」
「わかります!私もです!癒やされる感じがあって、なぜか人に優しくしようって思うんですよー!さすが大聖女様ですよね~」
「ねー!それに見たこと無いくらいの美女だよね~、私が男なら立場を考えず求婚しちゃうかも」
神官さんたちが話している会話が聞こえてきた。
面と向かってよりも、会話で聞くとより恥ずかしくなって盛大に照れてしまった。
「大聖女殿!今の神官たちの会話、私も、お、同じ事を思っている!」
強引に私の隣にいた王子様が私を見て何か言っているが、聞かなかったことにした。
「レイ様、手を」
横からスッと手を出され、反射のように掴んだのはハルバードさんの手。
横で王子様が、ハルバード!それは私の役目だ!とか騒いでいたけど、ハルバードさんは私に輝くような笑顔を見せ、王子様の言葉は聞こえないフリをした。
そのまま城の謁見室までエスコートしてもらい、部屋に入ると国王陛下がいた。
国王陛下はハルバードさんと私を見て目を見開いたが、それを誤魔化すように咳払いをすると、
「大聖女殿、この度は魔物と瘴気の浄化の成功、私のもとまで報告が届いている。国を代表し感謝したい。ありがとう、助かった」
「辺境伯領の皆さんがとても協力的で親切にしていただいたので、安心して力を使うことが出来ました」
国王陛下は何やら少し複雑な顔をした後、
「ハルバード·メイザー辺境伯当主、そなたの長年の活躍によりこの国の平穏が保たれている。此度のそなたの配慮により、大聖女殿の力も憂い無く発揮されたようだな。その事も感謝したい。
それで、私の方からそなたたちに褒美を取らせたい」
国王陛下は優越感にも似たような表情で私たちを見ると、
「まずは大聖女殿、貴女には王都の一等地に屋敷を用意した。それと貴女に仕える使用人も、一流の教育を受けた優秀な者を揃えた。そして、今後生涯に渡り毎年3千万リリンを支給する」
周りにいる役人の方たち?から、おぉーという声が上がった。正直、私はメルトル村の緑レイだから、屋敷と言われても困るけどもらえるものはもらっておこう。
それに、私の愛するカイル食堂のミートパイが一個300リリンだから、3千万って凄い額だけど、もらえるものはもらっておこう。
「わかりました」
と私が言うと、国王陛下を始め王子様も周りの人たちも皆とても嬉しそうにザワついた。
「そして、ハルバード辺境伯当主、そなたはすでに公爵と匹敵する爵位であるため叙爵とはならないが、5千万リリンの報奨金と我が娘第一王女イザベラとの婚姻を許可する」
また周りからおぉーという声が上がったが、ハルバードさんがそれを遮るように、
「陛下、僭越ながら私には褒美は不要でございます。第一王女殿下との婚姻は、以前から私では相応しくないとご辞退させて頂いております。報奨金のみ受け取るわけにもいきませんので」
「ハルバード、それでは他の貴族たちへの面目が立たないのだ。褒美は褒美として受け取って欲しい」
自分の娘を褒美として差し出すとは、まだまだこの国には慣れそうに無いと思った。
「わかりました。ですが、王女殿下との婚姻は、殿下が辺境伯領で半年間過ごすことが出来たらということにして頂きます。我が妻となる方には、魔物や瘴気の恐怖以外にも、辺境の地での生活に不満を抱かない方を望んでおりますので」
珍しくハルバードさんが圧を強めに言葉を放った。相手は国王陛下だけど大丈夫なんだね。
「…わかった、イザベラには伝えておこう」
その後宰相から、
「明日の夜は国王陛下と王妃様、第一第二王子殿下と第一王女殿下も参加する晩餐会が行われます。国中の貴族も出席する大規模なもので、そこで大聖女様の御披露目もさせて頂きます」
ずっと表情の変わらない宰相が少し穏やかな雰囲気となる。
「やっと我が国の大聖女様を国中に紹介できることに安堵しております」と、王子様の側近さんも表情が柔らかくなった。
昨日、ハルバードさんとノアさんと私は、瞬間移動で魔物の森へ行き、瘴気が漂い始めていないか、魔物が出て来ていないか確認した。
「レイ様の浄化魔法で未だに空気は澄んでいます。監視塔からも魔物の出没も無いと報告を受けています。本当にありがとうございます」
ハルバードさんは美しいお顔で微笑むと、この状態なら半年は魔物の討伐遠征は無さそうだとノアさんと話していた。
魔物の森の状況を確認して辺境の城に戻ると、王子様の側近が私のところにやって来た。
「大聖女様、そろそろこちらに一緒に来た騎士や神官たちを城に帰さないとなりません。辺境の魔物も落ち着いた今、ご検討頂ければ」
そうだ、一旦様子見で来たのだから、騎士さんや神官さんたちも帰りたいよね。
ハルバードさんも半年は大丈夫だと言ってたし。
「そうですね、それでは明日にでも帰りましょうか」
側近さんは、うんうんと頷き、
「速やかなご決断ありがとうございます。それでは明日の出発で準備致します」
と言うと素早い足取りで去って行った。
私の隣にいたノアさんが、
「それじゃあ俺が明日王都に戻るってハルに伝えて来るよ」
と行ってしまった。
王都に戻る前に私はしなければならない事があった。
リアムくんの名付けだ。
あの日から悩んではいたが、この話しを受けてからすぐに思い付く名前があった。
弟の裕太と似たような響きの名前にしよう。
最初は裕太にしようかと思ったけど、裕太はただひとり私の弟の裕太だけだ。
だから、似た響きの名前で[ゆうと]にした。漢字で[優翔]。
優しく優れた子に、高く大きく羽ばたいて欲しいという願いを込めてこの名前に決めた。
こちらの国では、[ユート]と呼び方と同じ表記にした。これはただ何となくだけど。
紙と筆が欲しいと願い、大きく漢字で優翔と書きその上にユートとルビを振った。
一応ハルバードさんとノアさんにも確認してもらうことにした。この国で違った意味で使われていたら大変だし。
「素敵です、レイ様。これがレイ様の国の文字なのですね。名前の意味も響きもとても良い。キースも奥さんもきっと喜んでくれますよ」
その日の夜、是非家に来て欲しいと言うキースさんのお言葉に甘えて、ハルバードさんとノアさんと一緒にキースさん宅にお邪魔した。
先に連絡はしておいたが、突然のようにお邪魔することになっても、奥さまは温かく迎えてくださった。
私が考えた名前を伝えると、お二人ともとても喜んでくれた。良かった~
「ユート、リアム·ユート·ハワード、大聖女様、とても素敵です!ユート、私たちのユート。あなたは私たちの宝よ…」
「大聖女様!私たちの願い通りの意味のある名前をありがとうございます、名前に恥じないように立派に育てます。この大聖女様の直筆の紙は家宝にします!」
「名付けは初めてでしたが、喜んでもらえて安心しました…!」
ご夫婦の嬉しそうな顔に、私もいつか本物の家族が出来たらいいなと思ってしまった。
気付くとハルバードさんが近くにいて、私を見ていた。
「レイ様、良かったですね、喜んでもらえて。貴女からの贈り物はこの子の誇りと宝になるでしょう。名の通り素晴らしい子に育ちますよ」
次の日、名付け予約祭りとなった。
「大聖女様!家にも子が生まれたら名付けと祝福をお願いします!」
「うちも近いうち孫が生まれるのでお願いします!」
辺境の城の兵士さんや使用人さんからお願いされた。
スマホが無いから漢字を思い出せないかも…
自分用に思い出せる限りの漢字を辞典にしておこう、早くしないと忘れそう…
その翌日、私たちは王都の城に戻った。
戻る時、ハルバードさんも辺境の魔物の状況を国王陛下に報告するため、一緒に王都に行くことになった。
王子様が、俺が報告しておくからとハルバードさんを留めようとしていたが、俺の仕事もあるのでとあっさりかわしていた。
行きと同じように全員をカプセルバリアで覆い、
「では移動します!皆さんそのままで!」
と声を掛け、城の広場に移動した。
「ねぇ、私この結界の中に一生いたいくらい、安心できるというか心地良いの」
「わかります!私もです!癒やされる感じがあって、なぜか人に優しくしようって思うんですよー!さすが大聖女様ですよね~」
「ねー!それに見たこと無いくらいの美女だよね~、私が男なら立場を考えず求婚しちゃうかも」
神官さんたちが話している会話が聞こえてきた。
面と向かってよりも、会話で聞くとより恥ずかしくなって盛大に照れてしまった。
「大聖女殿!今の神官たちの会話、私も、お、同じ事を思っている!」
強引に私の隣にいた王子様が私を見て何か言っているが、聞かなかったことにした。
「レイ様、手を」
横からスッと手を出され、反射のように掴んだのはハルバードさんの手。
横で王子様が、ハルバード!それは私の役目だ!とか騒いでいたけど、ハルバードさんは私に輝くような笑顔を見せ、王子様の言葉は聞こえないフリをした。
そのまま城の謁見室までエスコートしてもらい、部屋に入ると国王陛下がいた。
国王陛下はハルバードさんと私を見て目を見開いたが、それを誤魔化すように咳払いをすると、
「大聖女殿、この度は魔物と瘴気の浄化の成功、私のもとまで報告が届いている。国を代表し感謝したい。ありがとう、助かった」
「辺境伯領の皆さんがとても協力的で親切にしていただいたので、安心して力を使うことが出来ました」
国王陛下は何やら少し複雑な顔をした後、
「ハルバード·メイザー辺境伯当主、そなたの長年の活躍によりこの国の平穏が保たれている。此度のそなたの配慮により、大聖女殿の力も憂い無く発揮されたようだな。その事も感謝したい。
それで、私の方からそなたたちに褒美を取らせたい」
国王陛下は優越感にも似たような表情で私たちを見ると、
「まずは大聖女殿、貴女には王都の一等地に屋敷を用意した。それと貴女に仕える使用人も、一流の教育を受けた優秀な者を揃えた。そして、今後生涯に渡り毎年3千万リリンを支給する」
周りにいる役人の方たち?から、おぉーという声が上がった。正直、私はメルトル村の緑レイだから、屋敷と言われても困るけどもらえるものはもらっておこう。
それに、私の愛するカイル食堂のミートパイが一個300リリンだから、3千万って凄い額だけど、もらえるものはもらっておこう。
「わかりました」
と私が言うと、国王陛下を始め王子様も周りの人たちも皆とても嬉しそうにザワついた。
「そして、ハルバード辺境伯当主、そなたはすでに公爵と匹敵する爵位であるため叙爵とはならないが、5千万リリンの報奨金と我が娘第一王女イザベラとの婚姻を許可する」
また周りからおぉーという声が上がったが、ハルバードさんがそれを遮るように、
「陛下、僭越ながら私には褒美は不要でございます。第一王女殿下との婚姻は、以前から私では相応しくないとご辞退させて頂いております。報奨金のみ受け取るわけにもいきませんので」
「ハルバード、それでは他の貴族たちへの面目が立たないのだ。褒美は褒美として受け取って欲しい」
自分の娘を褒美として差し出すとは、まだまだこの国には慣れそうに無いと思った。
「わかりました。ですが、王女殿下との婚姻は、殿下が辺境伯領で半年間過ごすことが出来たらということにして頂きます。我が妻となる方には、魔物や瘴気の恐怖以外にも、辺境の地での生活に不満を抱かない方を望んでおりますので」
珍しくハルバードさんが圧を強めに言葉を放った。相手は国王陛下だけど大丈夫なんだね。
「…わかった、イザベラには伝えておこう」
その後宰相から、
「明日の夜は国王陛下と王妃様、第一第二王子殿下と第一王女殿下も参加する晩餐会が行われます。国中の貴族も出席する大規模なもので、そこで大聖女様の御披露目もさせて頂きます」
ずっと表情の変わらない宰相が少し穏やかな雰囲気となる。
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