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42.第一王女イザベラ
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私は生まれながらのお姫様なの。
兄二人のあとに生まれた唯一の王女。
だから、お父様もお母様も、二人のお兄様も皆私をとにかく可愛いと言って愛してくれている。
手に入らないものは無いし、叶わない願いもない。嫌なこともしなくていい。
だってこの国で一番可愛い上に高貴な身分でしょ?私を拒否する者は誰一人として居ないの、あの人を除いて。
辺境伯のハルバード様。
銀色の美しい髪に、紫の切れ長の瞳、背は高くて筋肉質で、もうこの国一番の美貌の持ち主!
私はお母様に似て輝くピンクブロンドの髪に薄い空色の瞳、整った可愛い顔は誰もが私を見るたびうっとりした表情をするのよ。
そんな私とハルバード様は、私が6歳の時に出会ったの。あれは運命と言っても良いんじゃないかしら?
ハルバード様が次期辺境伯当主として学ぶため、王都の貴族学院に入学する時に、ハルバード様のお父様と一緒に私のお父様にご挨拶に来たの。
その時に私たち家族も皆ご挨拶したのだけど、その時のハルバード様の美しさを見て私は緊張してしまい声も出せなかったの。
お兄様に助けてもらってやっと、
「第一王女のイザベラと申します」と言って可愛らしくご挨拶したわ。
そうしたらハルバード様はその美しいお顔を優しい表情に変えて、
「辺境伯ランドルフ·メイザーの長男ハルバード·メイザーです。よろしくお願い致します」
その優雅で美しいハルバード様に私の心は決まったの。
その後すぐにお父様に、ハルバード様と婚約したいと言ったのだけれど、ハルバード様にはすでに婚約者がいると言われたわ。
そんなもの解消すれば良いだけでしょ?
でもそれはハルバード様のお父様が決めたことだから、変更することは出来ないと言われたの。
どうして!?私は王女よ?
今までは何でも私の願いを叶えてくれてたのに、どうしてこれはダメなの!?
私は一月泣き続けたわ。お父様もお母様も何度も私のところに来て謝るけど、イヤよ!ハルバード様じゃなきゃイヤ!って泣き続けた。
泣き続けて一月と一週間経ったところで、なんとハルバード様が私に会いに来てくれたの!
ほら!ハルバード様だって私が良いのよ!
「王女殿下、陛下の命により参りました。私のことで、殿下が泣いておられると聞きました。私が殿下に失礼なことをしたのであれば謝罪致します」
「ハルバード様、違うのよ。私は貴方に婚約者がいることで悲しくて泣いていたの。だって私は貴方に相応しいと思わない?」
こんなに可愛い私が見つめれば、ハルバード様も絶対私が好きになるわ。
「殿下、私には殿下が仰る通り幼い頃から父上が決めた婚約者がおります。その婚約者とは良い関係を築いておりますし、婚約を解消する理由もございません。
その婚約者を裏切り、殿下と婚約を結び直すような不義理を行う男を果たして好ましく思えるでしょうか?
そのように婚約を解消させて、その男とすぐ婚約を結ぶ殿下は、誹謗中傷の的になりましょう。
私は王女殿下がそのような浅はかな行いで王家に陰を落とすことを望みません」
ハルバード様が何を言っているのかよくわからないけど、とにかく断っているのは確かだわ。
「でも、だって私は貴方が良いのよ?私と貴女はお似合いでしょ?」
「……もし、万が一私と婚姻したとなれば、魔物の出る辺境の地に住むことになります。辺境では毎日誰かしら魔物の犠牲になっております。そのような場所に住む覚悟はお有りですか?」
「えっ?そんな、魔物なんて恐ろしいわ。そうなったら貴方は王都に住めば良いじゃない?この城に住めば安全でしょ?」
「………殿下、私は次期辺境伯当主として現在学院で学びを深めています。生まれてからずっとそれが私の役目であり夢でもあるのです。私は私の役割を果たし、夢を叶えたく存じます」
ハルバード様は私と結婚したくないの?こんなに可愛いのに?どうして!?
私の侍女がお時間ですと言い、ここでハルバード様は帰ってしまった。私の申し出を断るなんてヒドい!
お父様に、ハルバード様が私とは結婚しないと言ったと話すと、この話しはこれで終わりだと私のお願いなのに聞いてくれなかった!
私はまた一月泣き続けたけどもうハルバード様は来てくれなかった。
だけどその数年後、ハルバード様の婚約者が亡くなったの。
だってこの国で一番高貴で可愛い私の願いが叶わないなんておかしいでしょ?邪魔な人たちは…必要無いもの。
お祖父様もお祖母様もお母様も、イザベラは可愛いから何でもしてあげるって言ってるし。
だから私の願いは口に出せば叶うんだもの。
婚約者もいなくなったし、すぐにお父様に頼んで婚約を結びたいとお願いしたけど、何度ハルバード様にお願いしても、当主になったばかりで魔物の討伐も終わりが無く、まだ誰との婚姻も考えられないという返事ばかりだった。
そのうちお父様にも、辺境の地に住めないのであれば諦めろと言われしまった。
なぜそんな危険なところに住まないといけないの?
この安全な王都に住めば良いじゃない!どうしてそんなにこだわるの!?
私がまた泣いてお父様に詰め寄ると、辺境伯領について学んでみなさいと言われたわ。イヤよ、お勉強なんて!
お母様も私が可哀想だからと何度もお父様にお願いしてくれたけど、お父様は聞いてくれなかった。
勉強だとか魔物だとかそんなこと調べなくても私は可愛いから許されるのよ?
それからは、一年に一度お仕事でこの城に来るハルバード様を見付けてはお茶会にお誘いしている。
その時流行りのドレスとジュエリーを付けて、私が一番可愛く見えるようメイクをしてお会いするのだけど、相変わらずハルバード様は素っ気ないわ。一年に一度しか会えないから照れているのかしら?
先日も召喚された聖女がいないだかでハルバード様が急遽お城に来たところをやっと捕まえてお茶会をしたの。
でもずっとソワソワしてて何だか落ち着かなかったわ。
「ハルバード様、この私のドレスどうですか?王都で一番有名な予約の取れないマダムアシュリーのデザインしたドレスなんです!私の髪色に合わせて作って頂いたの!」
「ああそうですか。良いのではないですか」
「まあ嬉しい!ありがとうございます!よく似合うだなんて、マダムにも殿下の可愛さが際立ちますって言われたので、似合っているとは思ったのですが、ハルバード様にそう言われると嬉しいです」
「え?ああ、なんです?あの、すみません執事の方、この伝書を至急辺境の砦に送ってもらいたい」
「もう!ハルバード様、せっかく王都にいらしたんですから、お仕事など少し忘れて、ハルバード様のために取り寄せた美味しいお茶とお菓子を楽しみましょう?」
「………殿下、私は急ぎ辺境に戻らなくてはなりません。申し訳ありませんが、ここで失礼致します」
そう言うとハルバード様は私に礼をしてスタスタと行ってしまった。
もう!辺境にいるからこんなに仕事がたくさんあるんだわ。
お父様に言ってハルバード様を王都でお仕事出来るようにしてもらいましょう!そうすれば毎日ハルバード様とお茶会ができるわ!
それなのにハルバード様が王都に来ることはなく、しばらくすると聖女が戻ってきたとかで、お城が慌ただしくなった。
なによ、聖女の一人や二人、いてもいなくても良いじゃない!
その聖女のせいで、お父様もお疲れで私の話しも全然聞いてくれないし、ハルバード様には会えないし、もう何なの!?
私のメイドに聞いたら、召喚された聖女はそれはそれは凄く醜くて、それを嫌ったお兄様が相手にしなかったみたい。
それなのになんで戻ってきたのかしら、図々しいわ!
醜いくせにお兄様の正妃にしろとゴネて、それが叶わなくてお城を勝手に飛び出したみたい。
そんな我が儘な聖女いらないのに!
そもそも聖女なんでどこかから来た平民だって言うじゃない。それを第一王子であるお兄様と結婚したいなんて呆れてしまうわ!
今度会ったら私が躾けてあげるわ!
兄二人のあとに生まれた唯一の王女。
だから、お父様もお母様も、二人のお兄様も皆私をとにかく可愛いと言って愛してくれている。
手に入らないものは無いし、叶わない願いもない。嫌なこともしなくていい。
だってこの国で一番可愛い上に高貴な身分でしょ?私を拒否する者は誰一人として居ないの、あの人を除いて。
辺境伯のハルバード様。
銀色の美しい髪に、紫の切れ長の瞳、背は高くて筋肉質で、もうこの国一番の美貌の持ち主!
私はお母様に似て輝くピンクブロンドの髪に薄い空色の瞳、整った可愛い顔は誰もが私を見るたびうっとりした表情をするのよ。
そんな私とハルバード様は、私が6歳の時に出会ったの。あれは運命と言っても良いんじゃないかしら?
ハルバード様が次期辺境伯当主として学ぶため、王都の貴族学院に入学する時に、ハルバード様のお父様と一緒に私のお父様にご挨拶に来たの。
その時に私たち家族も皆ご挨拶したのだけど、その時のハルバード様の美しさを見て私は緊張してしまい声も出せなかったの。
お兄様に助けてもらってやっと、
「第一王女のイザベラと申します」と言って可愛らしくご挨拶したわ。
そうしたらハルバード様はその美しいお顔を優しい表情に変えて、
「辺境伯ランドルフ·メイザーの長男ハルバード·メイザーです。よろしくお願い致します」
その優雅で美しいハルバード様に私の心は決まったの。
その後すぐにお父様に、ハルバード様と婚約したいと言ったのだけれど、ハルバード様にはすでに婚約者がいると言われたわ。
そんなもの解消すれば良いだけでしょ?
でもそれはハルバード様のお父様が決めたことだから、変更することは出来ないと言われたの。
どうして!?私は王女よ?
今までは何でも私の願いを叶えてくれてたのに、どうしてこれはダメなの!?
私は一月泣き続けたわ。お父様もお母様も何度も私のところに来て謝るけど、イヤよ!ハルバード様じゃなきゃイヤ!って泣き続けた。
泣き続けて一月と一週間経ったところで、なんとハルバード様が私に会いに来てくれたの!
ほら!ハルバード様だって私が良いのよ!
「王女殿下、陛下の命により参りました。私のことで、殿下が泣いておられると聞きました。私が殿下に失礼なことをしたのであれば謝罪致します」
「ハルバード様、違うのよ。私は貴方に婚約者がいることで悲しくて泣いていたの。だって私は貴方に相応しいと思わない?」
こんなに可愛い私が見つめれば、ハルバード様も絶対私が好きになるわ。
「殿下、私には殿下が仰る通り幼い頃から父上が決めた婚約者がおります。その婚約者とは良い関係を築いておりますし、婚約を解消する理由もございません。
その婚約者を裏切り、殿下と婚約を結び直すような不義理を行う男を果たして好ましく思えるでしょうか?
そのように婚約を解消させて、その男とすぐ婚約を結ぶ殿下は、誹謗中傷の的になりましょう。
私は王女殿下がそのような浅はかな行いで王家に陰を落とすことを望みません」
ハルバード様が何を言っているのかよくわからないけど、とにかく断っているのは確かだわ。
「でも、だって私は貴方が良いのよ?私と貴女はお似合いでしょ?」
「……もし、万が一私と婚姻したとなれば、魔物の出る辺境の地に住むことになります。辺境では毎日誰かしら魔物の犠牲になっております。そのような場所に住む覚悟はお有りですか?」
「えっ?そんな、魔物なんて恐ろしいわ。そうなったら貴方は王都に住めば良いじゃない?この城に住めば安全でしょ?」
「………殿下、私は次期辺境伯当主として現在学院で学びを深めています。生まれてからずっとそれが私の役目であり夢でもあるのです。私は私の役割を果たし、夢を叶えたく存じます」
ハルバード様は私と結婚したくないの?こんなに可愛いのに?どうして!?
私の侍女がお時間ですと言い、ここでハルバード様は帰ってしまった。私の申し出を断るなんてヒドい!
お父様に、ハルバード様が私とは結婚しないと言ったと話すと、この話しはこれで終わりだと私のお願いなのに聞いてくれなかった!
私はまた一月泣き続けたけどもうハルバード様は来てくれなかった。
だけどその数年後、ハルバード様の婚約者が亡くなったの。
だってこの国で一番高貴で可愛い私の願いが叶わないなんておかしいでしょ?邪魔な人たちは…必要無いもの。
お祖父様もお祖母様もお母様も、イザベラは可愛いから何でもしてあげるって言ってるし。
だから私の願いは口に出せば叶うんだもの。
婚約者もいなくなったし、すぐにお父様に頼んで婚約を結びたいとお願いしたけど、何度ハルバード様にお願いしても、当主になったばかりで魔物の討伐も終わりが無く、まだ誰との婚姻も考えられないという返事ばかりだった。
そのうちお父様にも、辺境の地に住めないのであれば諦めろと言われしまった。
なぜそんな危険なところに住まないといけないの?
この安全な王都に住めば良いじゃない!どうしてそんなにこだわるの!?
私がまた泣いてお父様に詰め寄ると、辺境伯領について学んでみなさいと言われたわ。イヤよ、お勉強なんて!
お母様も私が可哀想だからと何度もお父様にお願いしてくれたけど、お父様は聞いてくれなかった。
勉強だとか魔物だとかそんなこと調べなくても私は可愛いから許されるのよ?
それからは、一年に一度お仕事でこの城に来るハルバード様を見付けてはお茶会にお誘いしている。
その時流行りのドレスとジュエリーを付けて、私が一番可愛く見えるようメイクをしてお会いするのだけど、相変わらずハルバード様は素っ気ないわ。一年に一度しか会えないから照れているのかしら?
先日も召喚された聖女がいないだかでハルバード様が急遽お城に来たところをやっと捕まえてお茶会をしたの。
でもずっとソワソワしてて何だか落ち着かなかったわ。
「ハルバード様、この私のドレスどうですか?王都で一番有名な予約の取れないマダムアシュリーのデザインしたドレスなんです!私の髪色に合わせて作って頂いたの!」
「ああそうですか。良いのではないですか」
「まあ嬉しい!ありがとうございます!よく似合うだなんて、マダムにも殿下の可愛さが際立ちますって言われたので、似合っているとは思ったのですが、ハルバード様にそう言われると嬉しいです」
「え?ああ、なんです?あの、すみません執事の方、この伝書を至急辺境の砦に送ってもらいたい」
「もう!ハルバード様、せっかく王都にいらしたんですから、お仕事など少し忘れて、ハルバード様のために取り寄せた美味しいお茶とお菓子を楽しみましょう?」
「………殿下、私は急ぎ辺境に戻らなくてはなりません。申し訳ありませんが、ここで失礼致します」
そう言うとハルバード様は私に礼をしてスタスタと行ってしまった。
もう!辺境にいるからこんなに仕事がたくさんあるんだわ。
お父様に言ってハルバード様を王都でお仕事出来るようにしてもらいましょう!そうすれば毎日ハルバード様とお茶会ができるわ!
それなのにハルバード様が王都に来ることはなく、しばらくすると聖女が戻ってきたとかで、お城が慌ただしくなった。
なによ、聖女の一人や二人、いてもいなくても良いじゃない!
その聖女のせいで、お父様もお疲れで私の話しも全然聞いてくれないし、ハルバード様には会えないし、もう何なの!?
私のメイドに聞いたら、召喚された聖女はそれはそれは凄く醜くて、それを嫌ったお兄様が相手にしなかったみたい。
それなのになんで戻ってきたのかしら、図々しいわ!
醜いくせにお兄様の正妃にしろとゴネて、それが叶わなくてお城を勝手に飛び出したみたい。
そんな我が儘な聖女いらないのに!
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