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61.辺境の地の問題
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瘴気の沼が消え、魔物が発生しなくなり、国中が歓喜に沸いた。
誰もが怯える生活から解放され、安心して生活出来ると喜ぶ一方、思いもしなかった問題が出てきた。
今まで魔物討伐で生計を立てていた兵士さんたちが、その対象がいなくなったことで職が無くなったのだ。
魔物がいないことは喜ばしいことなのだ、しかし、生活ができなくなるのは大問題だ。
大半の兵士さんは辺境伯領の私兵として今後も国境の警備や、有事の際に出兵する役割が続くが、そうではなく、魔物討伐にだけ雇用されていた街に住む兵士さんたちの次の仕事が無い人がたくさんいた。
「それなりの給金はもらっていたから今すぐどうこうは無いけど、家族もいるしこのまま無職ってわけにはいかない」
私は召喚されてから色々あって、この国のことがよくわからない。
必要とされる職業が何か、人手の不足してる業種が何なのか……
うーん、屈強な男の人たち…思い浮かぶのは、警察官?警備員?何だろう…?
でもカイルさんだってあんなに大きくて筋肉質なのにコックさんだよねぇ…。はぁ~カイルさんのミートパイが食べたい。
私はこの城に好きなだけ居て、好きなように過ごして良いという事になった。
王都の国王陛下からは、城を挙げて大聖女を歓待したいから早く帰城して欲しいと何度も連絡が来ているらしい。
そして私には一生遊んで暮らせるほどのお金をくれて、ハルの辺境の城にも、今まで最前線で討伐してきた報奨金として、これもまたかなりの額のお金が入ったそうだ。
ハルは「当たり前だ」と言っていた。
人の住まう場所に魔物が居ないのは当然のこと、でもハロウトのせいで皆が被害にあった。
だから私が召喚されて、その沼を浄化したのだけど、まさかその頑張ってくれていた兵士さんが仕事を失うことになるなんて…。
ハルとの朝食後、いつもなら二人で庭を散歩したりするけど、
「ハル、私一度メルトル村に帰りたいの」
ハッと息を飲み表情を固めるハル。そしてすぐに泣きそうな顔になる。
「美麗、俺は美麗がいないと生きていけないのに…?
……なーんて冗談だよ。そうだね、村の人たちもきっと心配してるだろうから、行ってくるといいよ。でもお願いがあるんだ」
ハルは泣きそうな顔で、
必ずこの辺境の城に戻ってきて欲しい、長くなるようなら、2日に一回は数分でも良いから顔を見せて欲しい。毎日でもいい。できれば離れて暮らすのは一月を限度に一度戻ってきて欲しい、と言った。
「こんなことを言って、嫌いにならない…?」
ハルは私のそばに寄り、私をうかがうようにそっと手を取る。
「ハル、嫌いになんてならないよ。ハルのことす、す、好きだから」
ハルがガバっと私を抱え込んだ。
「美麗?嬉しい!初めてだよ、俺のこと好きって。あぁ嬉しい、美麗愛してる。やっぱり城から出すのやめようかな」
私を見つめたあと私の唇にチュッと自分の唇を付ける。そしてまた抱き締めると、
「寂しいけど、美麗のしたいことをして欲しいから、俺はここで待ってるね。何かあったらすぐに連絡して、お願いだよ?」
それから城の皆さんに一生の別れのような見送りをされて、メルトル村に帰って来た。
瞬間移動で降り立つと、目の前にマーゴットさんがいた。
「おや、レイじゃないか、おかえり」
久しぶりのマーゴットさんに私は抱き着いてちょっぴり泣いた。
「レイ!あんた連絡もしないで心配したんだよ!元気だったの!?」
そのままマーゴットさんとカイル食堂に行くと、ララさんにすごく心配されていて、カイルさんはすぐにミートパイを作り出した。
そしてこれまでのことをすべて話した。ノアさんの調べ物が結局瘴気の沼の浄化に繋がり、それは神々のアホな揉め事だったこと、この村は水の神が引きこもるのに切り取ってぶん投げた土地だったこと、
村の屋根の色と石板の穴の配置は虹の色と一緒で、それは神々の血液の色と一緒だった。その宝石となった神々の血液を水の神の引きこもっている沼に入れて浄化したかった。
そして、時代が流れてやっとノアさんがその謎を引き継ぎ、この度の浄化に繋がったこと。
「……うーん、なんと言うか、水の神の引きこもりが原因って…。その引きこもる原因も…そのなんと言うか…」
ララさんは、アホだけど一応神は神だからとハッキリとは言わないけど、わかりやすく呆れた顔をしている。
「そうだな、女神様は我々にとって敬愛すべき存在だけど、……ちょっとアレだったな」
カイルさんももれなく言葉を濁す。
「そうだあんた!それで!?そのご当主様とどうするの?結婚するんでしょ?」
直球すぎる。恋愛ど素人にはわかりませんとしかいえなかった。
マーゴットさんを見ると、カクンカクンと頭が揺れて寝ている。
え?ここまでの話し、興味無かった…?国の危機からの脱出に、なかなかの冒険物語的な内容だったけど……
「…!そうだ!この話し!この話しを誰かに本にしてもらえば良いんだ!」
私がこの村に帰って来たかったのは、もちろんこの村の家族に会いたかったのもあるけど、長く生きている皆んなに意見を聞きたかったから。
仕事の無くなった兵士さんたちの新たな生活を支える収入をどうしたら良いか。
「レイ、本ってなにさ?」
ララさんが私にミートパイのお皿を出しながら聞いてくる。
久しぶりのカイルさんのミートパイに、ヨダレが垂れそうになりながらがっついて食べると、
「あんた嫁に行くのはもう少し後のようだね……」
と、ララさんが残念な顔をして呟く。
私はララさんカイルさんに兵士さんたちの仕事について相談した。
「そういうことね、まさにカイルがそうだったのよ」
カイルさんはこの食堂を開く前、王都で護衛騎士として働いていた。しかし、訓練中の怪我で騎士を続けられなくなり、もともと料理が好きだったのもあり、王都の食堂で働き始めたのが料理人になるきっかけだった。
そしてそこで、給仕として働いていたララさんに一目惚れし結婚したそうだ。
「だからね、大丈夫よ。その人その人で得意なことややりたいことがあるはずだよ。それを少し後押ししてやりなよ」
そっか、私勝手に思い込んでた。
兵士を辞めたら、それ以外にやりたいことが無くなってしまったのではないかと。
「そうなんだね、ララさんありがとう!私また皆さんの役に立てるようやってみる」
するとそれをずっと聞いていたカイルさんが、
「レイ、お前は凄いことをしたんだぞ。国中が望んでいた沼の浄化を一瞬でやり遂げた。俺たちはお前を誇りに思っている」
カイルさんはきっと私の微かに戸惑っている気持ちを理解してくれている。
職を失った兵士さんに抱く小さな罪悪感、私が職を奪ってしまったと感じていることを。
「レイ!今日は久しぶりだから、ミートパイあと二つ食べていいよ。デザートはクリームと苺たっぷりのクレープだよ」
「キャアー!!嬉しい~っ!ずっとお腹いっぱい食べたかったのー!!やったー!ララさん大好き!」
私の騒いだ声でマーゴットさんが起きた。
「おや、レイおかえり。今日は家に泊まりな」
マーゴットさん…さっきも会ったよ。
お腹いっぱいになった私は遠慮なくマーゴットさんのお家に泊めてもらうことにした。
誰もが怯える生活から解放され、安心して生活出来ると喜ぶ一方、思いもしなかった問題が出てきた。
今まで魔物討伐で生計を立てていた兵士さんたちが、その対象がいなくなったことで職が無くなったのだ。
魔物がいないことは喜ばしいことなのだ、しかし、生活ができなくなるのは大問題だ。
大半の兵士さんは辺境伯領の私兵として今後も国境の警備や、有事の際に出兵する役割が続くが、そうではなく、魔物討伐にだけ雇用されていた街に住む兵士さんたちの次の仕事が無い人がたくさんいた。
「それなりの給金はもらっていたから今すぐどうこうは無いけど、家族もいるしこのまま無職ってわけにはいかない」
私は召喚されてから色々あって、この国のことがよくわからない。
必要とされる職業が何か、人手の不足してる業種が何なのか……
うーん、屈強な男の人たち…思い浮かぶのは、警察官?警備員?何だろう…?
でもカイルさんだってあんなに大きくて筋肉質なのにコックさんだよねぇ…。はぁ~カイルさんのミートパイが食べたい。
私はこの城に好きなだけ居て、好きなように過ごして良いという事になった。
王都の国王陛下からは、城を挙げて大聖女を歓待したいから早く帰城して欲しいと何度も連絡が来ているらしい。
そして私には一生遊んで暮らせるほどのお金をくれて、ハルの辺境の城にも、今まで最前線で討伐してきた報奨金として、これもまたかなりの額のお金が入ったそうだ。
ハルは「当たり前だ」と言っていた。
人の住まう場所に魔物が居ないのは当然のこと、でもハロウトのせいで皆が被害にあった。
だから私が召喚されて、その沼を浄化したのだけど、まさかその頑張ってくれていた兵士さんが仕事を失うことになるなんて…。
ハルとの朝食後、いつもなら二人で庭を散歩したりするけど、
「ハル、私一度メルトル村に帰りたいの」
ハッと息を飲み表情を固めるハル。そしてすぐに泣きそうな顔になる。
「美麗、俺は美麗がいないと生きていけないのに…?
……なーんて冗談だよ。そうだね、村の人たちもきっと心配してるだろうから、行ってくるといいよ。でもお願いがあるんだ」
ハルは泣きそうな顔で、
必ずこの辺境の城に戻ってきて欲しい、長くなるようなら、2日に一回は数分でも良いから顔を見せて欲しい。毎日でもいい。できれば離れて暮らすのは一月を限度に一度戻ってきて欲しい、と言った。
「こんなことを言って、嫌いにならない…?」
ハルは私のそばに寄り、私をうかがうようにそっと手を取る。
「ハル、嫌いになんてならないよ。ハルのことす、す、好きだから」
ハルがガバっと私を抱え込んだ。
「美麗?嬉しい!初めてだよ、俺のこと好きって。あぁ嬉しい、美麗愛してる。やっぱり城から出すのやめようかな」
私を見つめたあと私の唇にチュッと自分の唇を付ける。そしてまた抱き締めると、
「寂しいけど、美麗のしたいことをして欲しいから、俺はここで待ってるね。何かあったらすぐに連絡して、お願いだよ?」
それから城の皆さんに一生の別れのような見送りをされて、メルトル村に帰って来た。
瞬間移動で降り立つと、目の前にマーゴットさんがいた。
「おや、レイじゃないか、おかえり」
久しぶりのマーゴットさんに私は抱き着いてちょっぴり泣いた。
「レイ!あんた連絡もしないで心配したんだよ!元気だったの!?」
そのままマーゴットさんとカイル食堂に行くと、ララさんにすごく心配されていて、カイルさんはすぐにミートパイを作り出した。
そしてこれまでのことをすべて話した。ノアさんの調べ物が結局瘴気の沼の浄化に繋がり、それは神々のアホな揉め事だったこと、この村は水の神が引きこもるのに切り取ってぶん投げた土地だったこと、
村の屋根の色と石板の穴の配置は虹の色と一緒で、それは神々の血液の色と一緒だった。その宝石となった神々の血液を水の神の引きこもっている沼に入れて浄化したかった。
そして、時代が流れてやっとノアさんがその謎を引き継ぎ、この度の浄化に繋がったこと。
「……うーん、なんと言うか、水の神の引きこもりが原因って…。その引きこもる原因も…そのなんと言うか…」
ララさんは、アホだけど一応神は神だからとハッキリとは言わないけど、わかりやすく呆れた顔をしている。
「そうだな、女神様は我々にとって敬愛すべき存在だけど、……ちょっとアレだったな」
カイルさんももれなく言葉を濁す。
「そうだあんた!それで!?そのご当主様とどうするの?結婚するんでしょ?」
直球すぎる。恋愛ど素人にはわかりませんとしかいえなかった。
マーゴットさんを見ると、カクンカクンと頭が揺れて寝ている。
え?ここまでの話し、興味無かった…?国の危機からの脱出に、なかなかの冒険物語的な内容だったけど……
「…!そうだ!この話し!この話しを誰かに本にしてもらえば良いんだ!」
私がこの村に帰って来たかったのは、もちろんこの村の家族に会いたかったのもあるけど、長く生きている皆んなに意見を聞きたかったから。
仕事の無くなった兵士さんたちの新たな生活を支える収入をどうしたら良いか。
「レイ、本ってなにさ?」
ララさんが私にミートパイのお皿を出しながら聞いてくる。
久しぶりのカイルさんのミートパイに、ヨダレが垂れそうになりながらがっついて食べると、
「あんた嫁に行くのはもう少し後のようだね……」
と、ララさんが残念な顔をして呟く。
私はララさんカイルさんに兵士さんたちの仕事について相談した。
「そういうことね、まさにカイルがそうだったのよ」
カイルさんはこの食堂を開く前、王都で護衛騎士として働いていた。しかし、訓練中の怪我で騎士を続けられなくなり、もともと料理が好きだったのもあり、王都の食堂で働き始めたのが料理人になるきっかけだった。
そしてそこで、給仕として働いていたララさんに一目惚れし結婚したそうだ。
「だからね、大丈夫よ。その人その人で得意なことややりたいことがあるはずだよ。それを少し後押ししてやりなよ」
そっか、私勝手に思い込んでた。
兵士を辞めたら、それ以外にやりたいことが無くなってしまったのではないかと。
「そうなんだね、ララさんありがとう!私また皆さんの役に立てるようやってみる」
するとそれをずっと聞いていたカイルさんが、
「レイ、お前は凄いことをしたんだぞ。国中が望んでいた沼の浄化を一瞬でやり遂げた。俺たちはお前を誇りに思っている」
カイルさんはきっと私の微かに戸惑っている気持ちを理解してくれている。
職を失った兵士さんに抱く小さな罪悪感、私が職を奪ってしまったと感じていることを。
「レイ!今日は久しぶりだから、ミートパイあと二つ食べていいよ。デザートはクリームと苺たっぷりのクレープだよ」
「キャアー!!嬉しい~っ!ずっとお腹いっぱい食べたかったのー!!やったー!ララさん大好き!」
私の騒いだ声でマーゴットさんが起きた。
「おや、レイおかえり。今日は家に泊まりな」
マーゴットさん…さっきも会ったよ。
お腹いっぱいになった私は遠慮なくマーゴットさんのお家に泊めてもらうことにした。
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