77 / 108
12 破格のオファー
しおりを挟む
「さて」
リビングに席を移して、これからが本題だというようにミスター・ラダーが話を切りだした。
「阿刀野くん、実は、極東地域でラジン鉱脈を見つけたんだ」
いきなり、の爆弾発言であった。
「あの、僕は席をはずして…」ルーインが言いかけるのを、
「その話はすんでいる」とミスター・ラダーは、にべもなく言い渡した。
そんなところは、メタル・ラダー社の総帥らしい傲慢さだった。
ラジンと言えば、頑強な宇宙船をつくるのにぴったりの新鉱として、いま最も注目されている鉱物である。どういう条件で生まれるのかがわからないため、どんな惑星でラジンがみつかるのかわからない。超貴重な鉱物であり、市場価格もべらぼうに高い。
そのラジンのしかも鉱脈がみつかったという話を、一介の宇宙軍士官(まだ予備訓練生だが)が聞いていいわけがない。ルーインは話の内容に驚くとともに、そんな極秘事項をさらりと口にしたミスター・ラダーを唖然とした表情で見つめたのである。
「そうですか。おめでとうございます」
それなのに、隣に座る男は表情も変えずに祝福の言葉を述べていた。
「それだけかい? キミならラジンの価値を知っているだろうに。クールだな。俺には関係ないと言わんばかりだ」
その声には苦渋が含まれていた。
そのはずである。宇宙軍や企業家、海賊、一旗揚げたいと思っている無法者たち。誰が聞いても小躍りしそうなお宝情報であるのだから。
自分には何の関係もないと思っているレイなど希少価値と言えるかもしれない。
コホンとひとつ咳払いをしてミスター・ラダーが話を続ける。
「それで、阿刀野くん。キミにラジン鉱脈の開発プロジェクトを任せたいんだが、引き受けてもらえないかい」
「ええっ!」
と声をあげたのはルーインである。レイは眉をひそめて、なにやら思案の表情である。
「ラジンを運ぶクーリエとしてではなく、開発に関われということですか?」
「そうだ。はっきり言うなら、わたしのかわりに開発プロジェクトを取り仕切ってもらいたいと思っている。責任者としてやってくれないかという誘いだ」
言葉を発しかけたレイを、ミスター・ラダーが素早く制する。
「いや、今日は、最後まで話を聞いてから判断してくれないか」
「わかりました。では、最後まで聞いてから」
どちらにしても同じだとレイの顔に書いてあった。
「何か、俺が関わらないとできないようなことがあるんですか」
「ああ、いくつかある。ひとつは、鉱脈が見つかった場所が悪すぎることだ。船乗りたちの言葉で言うと、荒れた宙域というのかね。中途半端な腕では離着陸さえ危険な惑星なんだ。
ふたつめは、その宙域がコスモ・サンダーのテリトリーになっていること。この間も遭遇したが、あそこを飛んでいたらラジン鉱脈のことを知られていなくても、いつ襲われるかわからない。だが、どちらもキミならクリアできるし、キミにしかクリアできないかもしれない。
そしてみっつめだが、これがいちばんの問題なんだがね。わたしはいまでもメタル・ラダー社の通常業務で手一杯なんだ。わたしの代わりに判断して、実行してくれる男がほしい。危険に平気で立ち向かえる、統率力と実行力を兼ね備えた男が。
わたしには阿刀野くんのほかに思いつかなくてね。いや、話はまだ終わっていない。キミが誰かに命じられて働くのが嫌いだということは知っている。この間、聞かされたばかりだからな。だから、責任者としてというのは、この開発プロジェクトの全権をキミにゆだねると言うことだ。何をしても文句は言わない。好きに進めてくれてかまわない。
だからといって、放っておくのではないよ。困った問題にぶち当たったら、いくらでも手を差し伸べるつもりでいる。誰かと一緒でなければいやだというなら、たとえばランディくんと一緒に働きたいというなら…、スタッフはキミが決めてくれていい。ほかの条件も、納得できるならすべて呑もう。だから、考えてもらえないかね」
隣で聞いていたルーインには破格の申し出に思えた。男なら誰もが夢見るような仕事ではないのか?
宇宙いちの大企業の社長に信頼され、その企業から全面的なサポートを受けて、やりがいのある仕事に挑戦する…。
僕ならば宇宙軍士官の地位を投げ出してでも、この話にのるだろう。自分にそれだけの力があると思えるならとルーインは思った…。
「魅力的なお話だとは、思います。ケイジさんは俺の気性をよくご存じだ。鋭いところを突いている」
レイにしては珍しく、結論を先に言わなかった。それに力を得たミスター・ラダーが畳みかける。
「どうだろうか…」
口調と裏腹のすがるような視線。レイは腕を組んだまま、身じろぎもしない。しばらく考えた後、逸らしていた視線を戻してきっぱりと言い切った。
「やはり、お断りします」
ミスター・ラダーがため息をついた。
「わたしの口説き文句はなかなかだと思ったんだがな」
「ええ、心に響きました」
「それなら、なぜ」
「どうして俺なんですか? そこがわからない。ラジン鉱脈開発プロジェクトは、メタル・ラダー社のこれからを左右する大切な事業だと思います。そんな大切なことを、会ったばかりの、たかがクーリエに任せるべきではないでしょう。
もっと、そうですね。これまでメタル・ラダー社のために働いてきた幹部の方がおられるはずだ。いくらあなたがワンマンだといっても、メタル・ラダー社ほどの大企業をひとりで仕切れるはずがない。力量のある人はほかにもおられるはずです。後継者はいないんですか」
当然の疑問ではあった。
「自分で言うのもなんだが、わたしの人を見る目は確かなんだ。メタル・ラダー社がここまで大きくなったのは、その時々に、思い切って信頼できる人間に事業を任せてきたからだと思っている。そして、今は、阿刀野くん。キミに任せたいとわたしは思っているんだ」
つと顔を上げると、レイは言いにくいことをはっきりと口にした。
「……、ケイジさん。俺はあなたの息子ではありませんよ」
ミスター・ラダーが一瞬、怯んだようだった。
「キミはどこまで鋭いんだ。ああ、でも違うな。わたしはこの間から、息子がキミのようだったらと何度も思った。キミが息子だったらじゃなくてね。しかし、それは見果てぬ夢というやつだ、わたしの息子はもういないんだ。生きていてもキミみたいに育ってくれたとは限らないが…」
「それこそ。勝手に息子さんの面影を重ねられては迷惑です」
レイはミスター・ラダーを見つめて、冷たい台詞を突き付けた。その視線を正面から受け止めた社長が言う。
「阿刀野くん、わたしはキミを買っている。統治者の器というのだろうか、キミには、人を従わせる力があると思う」
ミスター・ラダーは、横でしっかりとうなずいたルーインに目をやって言葉を続ける。
「この男なら信頼しても大丈夫だと思わせる力がな。怒らせたら恐そうだけどね」
「買いかぶりです」
「いや、そんなことはない。それが証拠に、この大変な開発プロジェクトをキミは自分にできないとは思っていないだろう?」
普通は怯むほどの大事業である。
言われてみると、レイはできる、できないを考えなかった。できるまでやらされたから。できないと言っても許された試しがなかったから…。
しばらく睨み合った末に、ミスター・ラダーが笑った。
「すまない、わたしもせっかちになったもんだ。いますぐ返事をとは言わないからもう一度考えてみてくれないか。どちらにしても、鉱脈の話はしばらく伏せておくつもりだった。コスモ・サンダーが荒れているからな。少し落ち着いてくれないと…、あのエリアで戦闘でも起こったら取り返しがつかなくなる」
レイは軽くうなずいた。
せめてもう少し歳をくっていて、経験があって、ミスター・ラダーと対等に近い立場だったなら。
クーリエなどではなく、小さくとも組織を統べる立場だったなら。
自分なりのスタッフを持っていたなら。この提案に飛びついただろうかと自問する。
………否。
能力であれ、将来性であれ、何かを買われて自分ひとりがもらわれていくようなことは二度とごめんだ。それがどれほど魅力的な場所であっても、魅力的な条件であっても。
俺は昔には戻らない。
それに。
俺が生きていることがわかったら、コスモ・サンダーが黙ってはいない。ミスター・ラダーに迷惑がかかるのは、目に見えている。
珍しく好感を抱いたこの男を、俺の争いに巻き込むことなどできないとレイは思った。
「考えてみます」
そう返事をしたが、その時のレイは本気で断るつもりでいた。
リビングに席を移して、これからが本題だというようにミスター・ラダーが話を切りだした。
「阿刀野くん、実は、極東地域でラジン鉱脈を見つけたんだ」
いきなり、の爆弾発言であった。
「あの、僕は席をはずして…」ルーインが言いかけるのを、
「その話はすんでいる」とミスター・ラダーは、にべもなく言い渡した。
そんなところは、メタル・ラダー社の総帥らしい傲慢さだった。
ラジンと言えば、頑強な宇宙船をつくるのにぴったりの新鉱として、いま最も注目されている鉱物である。どういう条件で生まれるのかがわからないため、どんな惑星でラジンがみつかるのかわからない。超貴重な鉱物であり、市場価格もべらぼうに高い。
そのラジンのしかも鉱脈がみつかったという話を、一介の宇宙軍士官(まだ予備訓練生だが)が聞いていいわけがない。ルーインは話の内容に驚くとともに、そんな極秘事項をさらりと口にしたミスター・ラダーを唖然とした表情で見つめたのである。
「そうですか。おめでとうございます」
それなのに、隣に座る男は表情も変えずに祝福の言葉を述べていた。
「それだけかい? キミならラジンの価値を知っているだろうに。クールだな。俺には関係ないと言わんばかりだ」
その声には苦渋が含まれていた。
そのはずである。宇宙軍や企業家、海賊、一旗揚げたいと思っている無法者たち。誰が聞いても小躍りしそうなお宝情報であるのだから。
自分には何の関係もないと思っているレイなど希少価値と言えるかもしれない。
コホンとひとつ咳払いをしてミスター・ラダーが話を続ける。
「それで、阿刀野くん。キミにラジン鉱脈の開発プロジェクトを任せたいんだが、引き受けてもらえないかい」
「ええっ!」
と声をあげたのはルーインである。レイは眉をひそめて、なにやら思案の表情である。
「ラジンを運ぶクーリエとしてではなく、開発に関われということですか?」
「そうだ。はっきり言うなら、わたしのかわりに開発プロジェクトを取り仕切ってもらいたいと思っている。責任者としてやってくれないかという誘いだ」
言葉を発しかけたレイを、ミスター・ラダーが素早く制する。
「いや、今日は、最後まで話を聞いてから判断してくれないか」
「わかりました。では、最後まで聞いてから」
どちらにしても同じだとレイの顔に書いてあった。
「何か、俺が関わらないとできないようなことがあるんですか」
「ああ、いくつかある。ひとつは、鉱脈が見つかった場所が悪すぎることだ。船乗りたちの言葉で言うと、荒れた宙域というのかね。中途半端な腕では離着陸さえ危険な惑星なんだ。
ふたつめは、その宙域がコスモ・サンダーのテリトリーになっていること。この間も遭遇したが、あそこを飛んでいたらラジン鉱脈のことを知られていなくても、いつ襲われるかわからない。だが、どちらもキミならクリアできるし、キミにしかクリアできないかもしれない。
そしてみっつめだが、これがいちばんの問題なんだがね。わたしはいまでもメタル・ラダー社の通常業務で手一杯なんだ。わたしの代わりに判断して、実行してくれる男がほしい。危険に平気で立ち向かえる、統率力と実行力を兼ね備えた男が。
わたしには阿刀野くんのほかに思いつかなくてね。いや、話はまだ終わっていない。キミが誰かに命じられて働くのが嫌いだということは知っている。この間、聞かされたばかりだからな。だから、責任者としてというのは、この開発プロジェクトの全権をキミにゆだねると言うことだ。何をしても文句は言わない。好きに進めてくれてかまわない。
だからといって、放っておくのではないよ。困った問題にぶち当たったら、いくらでも手を差し伸べるつもりでいる。誰かと一緒でなければいやだというなら、たとえばランディくんと一緒に働きたいというなら…、スタッフはキミが決めてくれていい。ほかの条件も、納得できるならすべて呑もう。だから、考えてもらえないかね」
隣で聞いていたルーインには破格の申し出に思えた。男なら誰もが夢見るような仕事ではないのか?
宇宙いちの大企業の社長に信頼され、その企業から全面的なサポートを受けて、やりがいのある仕事に挑戦する…。
僕ならば宇宙軍士官の地位を投げ出してでも、この話にのるだろう。自分にそれだけの力があると思えるならとルーインは思った…。
「魅力的なお話だとは、思います。ケイジさんは俺の気性をよくご存じだ。鋭いところを突いている」
レイにしては珍しく、結論を先に言わなかった。それに力を得たミスター・ラダーが畳みかける。
「どうだろうか…」
口調と裏腹のすがるような視線。レイは腕を組んだまま、身じろぎもしない。しばらく考えた後、逸らしていた視線を戻してきっぱりと言い切った。
「やはり、お断りします」
ミスター・ラダーがため息をついた。
「わたしの口説き文句はなかなかだと思ったんだがな」
「ええ、心に響きました」
「それなら、なぜ」
「どうして俺なんですか? そこがわからない。ラジン鉱脈開発プロジェクトは、メタル・ラダー社のこれからを左右する大切な事業だと思います。そんな大切なことを、会ったばかりの、たかがクーリエに任せるべきではないでしょう。
もっと、そうですね。これまでメタル・ラダー社のために働いてきた幹部の方がおられるはずだ。いくらあなたがワンマンだといっても、メタル・ラダー社ほどの大企業をひとりで仕切れるはずがない。力量のある人はほかにもおられるはずです。後継者はいないんですか」
当然の疑問ではあった。
「自分で言うのもなんだが、わたしの人を見る目は確かなんだ。メタル・ラダー社がここまで大きくなったのは、その時々に、思い切って信頼できる人間に事業を任せてきたからだと思っている。そして、今は、阿刀野くん。キミに任せたいとわたしは思っているんだ」
つと顔を上げると、レイは言いにくいことをはっきりと口にした。
「……、ケイジさん。俺はあなたの息子ではありませんよ」
ミスター・ラダーが一瞬、怯んだようだった。
「キミはどこまで鋭いんだ。ああ、でも違うな。わたしはこの間から、息子がキミのようだったらと何度も思った。キミが息子だったらじゃなくてね。しかし、それは見果てぬ夢というやつだ、わたしの息子はもういないんだ。生きていてもキミみたいに育ってくれたとは限らないが…」
「それこそ。勝手に息子さんの面影を重ねられては迷惑です」
レイはミスター・ラダーを見つめて、冷たい台詞を突き付けた。その視線を正面から受け止めた社長が言う。
「阿刀野くん、わたしはキミを買っている。統治者の器というのだろうか、キミには、人を従わせる力があると思う」
ミスター・ラダーは、横でしっかりとうなずいたルーインに目をやって言葉を続ける。
「この男なら信頼しても大丈夫だと思わせる力がな。怒らせたら恐そうだけどね」
「買いかぶりです」
「いや、そんなことはない。それが証拠に、この大変な開発プロジェクトをキミは自分にできないとは思っていないだろう?」
普通は怯むほどの大事業である。
言われてみると、レイはできる、できないを考えなかった。できるまでやらされたから。できないと言っても許された試しがなかったから…。
しばらく睨み合った末に、ミスター・ラダーが笑った。
「すまない、わたしもせっかちになったもんだ。いますぐ返事をとは言わないからもう一度考えてみてくれないか。どちらにしても、鉱脈の話はしばらく伏せておくつもりだった。コスモ・サンダーが荒れているからな。少し落ち着いてくれないと…、あのエリアで戦闘でも起こったら取り返しがつかなくなる」
レイは軽くうなずいた。
せめてもう少し歳をくっていて、経験があって、ミスター・ラダーと対等に近い立場だったなら。
クーリエなどではなく、小さくとも組織を統べる立場だったなら。
自分なりのスタッフを持っていたなら。この提案に飛びついただろうかと自問する。
………否。
能力であれ、将来性であれ、何かを買われて自分ひとりがもらわれていくようなことは二度とごめんだ。それがどれほど魅力的な場所であっても、魅力的な条件であっても。
俺は昔には戻らない。
それに。
俺が生きていることがわかったら、コスモ・サンダーが黙ってはいない。ミスター・ラダーに迷惑がかかるのは、目に見えている。
珍しく好感を抱いたこの男を、俺の争いに巻き込むことなどできないとレイは思った。
「考えてみます」
そう返事をしたが、その時のレイは本気で断るつもりでいた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冴えない建築家いずれ巨匠へと至る
木工槍鉋
ファンタジー
「建築とは、単なる箱を作ることではない。そこに流れる『時』を設計することだ――」
かつてそう語り、伝説の巨匠と呼ばれることになる男も、かつては己の名前に怯えるだけの冴えない二級建築士だった。
安藤研吾、40代。独立したものの仕事はなく、下請けとして「情緒のない真四角な箱」の図面を引き続ける日々。そんな彼が恩師に教えられた座標の先で迷い込んだのは、昭和初期を彷彿とさせる、魔法のない異世界だった。
現代の建築知識、そして一釘一釘を大切にする頑固大工との出会い。 「便利さ」ではなく「住む人の幸せ」を求めて、研吾は廃村に時計台を建て、水路を拓き、人々の暮らしを再生していく。
異世界で「百年の計」を学んだ研吾が現実世界に戻ったとき、その設計は現代の建築界をも揺るがし始める。 これは、一人の男が仕事への誇りを取り戻し、本物の「巨匠」へと駆け上がるまでの、ひたむきな再建の記録。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
【完結】魔王を殺された黒竜は勇者を許さない
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
幼い竜は何もかも奪われた。勇者を名乗る人族に、ただ一人の肉親である父を殺される。慈しみ大切にしてくれた魔王も……すべてを奪われた黒竜は次の魔王となった。神の名づけにより力を得た彼は、魔族を従えて人間への復讐を始める。奪われた痛みを乗り越えるために。
だが、人族にも魔族を攻撃した理由があった。滅ぼされた村や町、殺された家族、奪われる数多の命。復讐は連鎖する。
互いの譲れない正義と復讐がぶつかり合う世界で、神は何を望み、幼竜に力と名を与えたのか。復讐を終えるとき、ガブリエルは何を思うだろうか。
ハッピーエンド
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/03/02……完結
2023/12/21……エブリスタ、トレンド#ファンタジー 1位
2023/12/20……アルファポリス、男性向けHOT 20位
2023/12/19……連載開始
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる