16 / 20
同期が望んだ言葉(5)
しおりを挟む「…………羽和子…………そんなに締め付けるな」
外崎が掠れた声で私に言う。
私だってわざとそうしているわけじゃない。勝手に私の身体が反応して感じてしまい、外崎を求めて中を狭くしてしまうのだ。
意識的に緩めることなんてできないし、そんな余裕もないほどに激しく揺さぶられている。というか、外崎のものが大きいのが半分くらい原因なんじゃないの? だってこんなに奥まで挿いられたこと、今までなかった。
「……ひぁっ……あっ……あぁ……っ」
上から腰を打ち付けられて、最奥まで穿たれると少し焦らすようにグリグリとその先端で円を描くように抉られる。それが気持ちよくて喘ぐと、今まで私を虐めていたそれが中から抜かれてしまい、突然喪失感を味わった。
まだ……もっと。
欲張るように疼く私のあそこはヒクリと震える。多分、顔も残念そうな物足りなさそうなものになっているはずだ。
そんな私の姿をを見て外崎は小さく笑い、私の身体をひっくり返した。
さきほどのように四つん這いになってお尻を上げるような格好だ。
「猫と言えば……こっちだろう?」
「……ふぁっ、あンっ!」
ズンと後ろから一気に挿いってきた外崎は、容赦なく最奥まで貫く。
そしてシーツにしがみつく私の顔の両側に手を突いて覆いかぶさってきた。
「あと、猫は雌が逃げられないようにうなじに噛み付きながら交尾する」
「……私は……逃げてないじゃん」
「あぁ、そうだな。お前が俺を受け入れてくれたことに、今この上ない幸せを感じている」
外崎はそう言うと、猫のようにうなじを噛むのではなく、唇で吸い付いてきた。
腰を動かしながら舌で舐めて唇で食み、そしてキスマークを付けるようにきつく吸い上げる。
私はうなじを責められるという新たな快楽に溺れ、ただただ喘ぎ声をあげた。閉じる暇もなく喘がされた口からははしたなく涎が零れ、シーツを汚す。
「羽和子……『にゃあ』って鳴いてみて」
猫のように。
外崎が希う。
私は首を横に振ってそれを拒絶するが、『羽和子、お願いだ』となおも食い下がる。
『にゃあ』とか無理……そんな恥ずかしいこと、無理。
頑なに首を振る私に、外崎は卑怯にも攻め手を増やしてきた。
真っ白なシースルーのネグリジェの上から私の乳首を摘まみ上げて、指で押し潰してきたのだ。
ジンジンと鈍い痛みを感じたと思ったら次に指で扱かれる。弾かれて先を指の腹で擦られてあらゆる攻め方をされて。私は頭の中が吹っ飛びそうなほどの快感に身体をよがらせてしまう。
気持ちいい……もうこんなのおかしくなりそう……気持ちよすぎる。
揺さぶられ胸を揉みしだかれてうなじを舐められ、そして喘ぐ私。
思考は朦朧とし、今与えられている快楽しか考えられないほどに狂わされる。
0
あなたにおすすめの小説
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる