異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

空の旅

化け物の耐性

「つまり化け物にした攻撃は徐々に効かなくなるということだ」
「でもサヨの銃弾は効いているよな？」
「おそらくだがこの世界の物質じゃないから対策ができないのだろう、この前のはひとまず固くなって対策をしたのだろう」
「確かに純粋に硬くされるのは困ったものですよね」
　純粋に硬くなると銃弾が通りにくいので使用できる銃も特殊なものになってくるのでもし故障してしまうと化け物への攻撃手段が無くなってしまう。
「こっちも強化が必要だな」
「うーんそうなると全部の弾に仕様変更が必要だからかなり時間かかるよ」
「となるとここで少し止まるしかないだろうな」
「そうですね、自分だけ戦うと時間がかかりすぎるからなぁ」
「一応特殊弾はある程度用意しているけど……」
「だったらサヨちゃんの弾に完全対応した化け物が出てくるまでは現状で進んだ方がいいだろう」
「そうですね」
　会議は一旦これで決着が付き、次の目的地に向けて船を進ませる。

「次はどこに行くんですか？」
「次はカスピ海の反対側だ、そこにも化け物の巣があるようだ」
　化け物の巣が近くにあるのは珍しい気がするが大きな湖の反対側なのでそういう事もあるのだろう。


　反対側にある巣も先ほど遭遇した巣と同等の量の化け物がおり、こちらも大型の化け物いて近くのせいか同じような構成で、自分達も慣れが進んだのか先ほどよりも短時間で制圧が完了した。

「これであとは1か所の巣を掃討すればこの大陸から化け物が掃討できたことになる」
「いつのまにかかなり進んでいたんですね」
「そうだ、これも君たちのおかげでよ、もう少しで地球が取り返せそうだよ」
「それは僕らも苦労したかいがありましたよ」
「本当に助かったよ、最後の目的地は地中海の元イタリア領の所だね」
　そういった観光名所はできればこんな時じゃなくてしっかり観光できる時に行きたかった、この仕事が終わったら日本の外に行けるか聞いてみよう、貯金ならあまり使ってないからあるはずなので色々回ってみようと思う。

「あれ、アフリカ大陸には化け物の巣がないのですか？」
「そうなんだ、アフリカ大陸と南極大陸には巣がないんだ、よって化け物も生息していない、もっとも生物はとっくに絶滅しているけどな」
「食料が早々に尽きて移動したとかですかね」
「そこは研究していないからなんとも言えないな、まぁしばらくはあの化け物の生態を研究しようとする人物は現れないだう、もしいたとしても資金の用意が難しいだろうな、それよりサヨちゃん」
「はい？」
「地中海の目的地までゆっくり行くからそれまでに弾の作成をお願いしたい」
「わかりました」